大仏さんの「株やぶにらみ」
儲けるにはまず情報分析!。こってり濃厚に市場を分析中。
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日米の株価を比較してみたら、日本の方が強そうだった…?
 おはようございます。
 昨日は、急な会合があって出かけ、その後「ちょっと一杯…」というお決まりのコースになり書き込みができませんでした。皆さん、相場の方では相当お悩みのようで…。

 さて、米国の株式市場は独立記念日の振り替え休日でお休み。欧州の株式市場は手がかり材料が無いまま、小動きに推移。高安まちまちの動きになりました。ただ、原油価格が引き続き下落。1バレル65ドル台に下落したことを受け、資源株が下落。これを銀行株などのディフェンシブ株が埋めるという格好になっています。米国の予想外の雇用者数の減少は、景気回復への期待感をくじき、揚げ足を早めていた原油価格にも影響を及ぼしています。WTI原油先物は、ボリンジャーバンドの下値抵抗の下限にあり、上昇傾向が続くか、一段下落するかの微妙な位置に来ています。相場の行方によっては、週明けの米国株に影響を及ぼすだけに動向が注目されます。

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 さて、図はニューヨークダウの週足ですが、史上最高値をつけた後、2本の太線にはさまれた下降バンド内を動いてきました。しかし、昨年9月のリーマンショックを機にこのバンドを下方に突破。以後、下げ足を速め、6400ドル台まで下落しています。米国政府の必死の努力により金融が小康状態を取り戻すとともに、株価も戻り足を早めていきましたが、丁度、底打ちから3ヵ月後の6月初旬には、本来の下降バンドの下限まで戻りました。チャートでは、これまで下値を支えてきたラインを切ると、これが上値抵抗ラインに変化しますから、この欄でも反落懸念を書いてきたわけです。株式レポート(異業種交流会向けに限定発行…)には、上記のチャートを示してきましたので、分かりやすかったものと思いますが、このコーナーでは文字だけで説明しましたので分かりにくかったものと思います。

 問題は先行きですが、チャートを見ればわかるように、高値からの下落過程では、いまだに、高値と安値が切り下がる…という下降トレンドがいまだに続いています。今回の戻り相場で年初の戻り高値を更新していれば、下落トレンドに終止符を打つことができたわけですが、残念ながら更新はできず、依然、下落基調は続いたままです。現状では、右肩上がりの支持線が引けないため、移動平均線に頼らざるを得ませんが、当面の下値抵抗線と考えてきた13週株価移動平均線(週末8380ドル)も下回ってきました。ただ、13週線の上昇はしばらく続きますし、下値には26週線も控えていますので、大崩れすることは考えにくいと思われます。

 以前から書いてきたように、下落トレンドを脱するには、1月6日のザラ場高値9175ドルを抜くか、本来の下降バンド内に復帰するしかありませんが、下降バンドの抵抗力はかなり強いと思われ、しばらくは、移動平均線の支持力と上値抵抗線の下落圧力にはさまれ、レンジ内の動きに移行すると予想されます。それだけに、ここから発表される経済指標が明確な景気回復のサインを出すこと。また来週から本格化する企業決算で割安感が出てくることがカギになります。

 週末に発表された雇用統計では悪い面ばかりが取り上げられていますが、製造業の雇用者数の減少はこのところ継続していますし、同日発表の製造業新規受注も市場予想を大幅に上回り、生産が回復していることも示しましたので、週明けの相場では製造業を再評価する動きが出てくるのではないでしょうか。

★日本株について
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 さて、日本株についてもニューヨークダウと同様に大きな関門に差し掛かっています。このコーナーでは、5月後半から「上げの3ヶ月を経過する6月初旬からは、4〜5週間程度の日柄調整に入るのではないか…」と書いてきました。また、一昨年10月と昨年6月の戻り高値を結ぶラインが上値抵抗線として意識されてくるとして、調整懸念を書いてきましたが、今週末まで3週続けて調整気味に推移してきました。
 
 米国株と同様に下値が気になるところですが、米国株と根本的に異なるのは高値と安値が切り下がる下落トレンドをすでに抜け出していること。また、9300円前後で形成したテーブルを抜けだしており、このゾーンに強力な下値抵抗帯を形成している点です。各国の自動車購入支援策や家電購入の補助措置を受け、日本の部品輸出が回復していることなどを反映したものと思われます。米国とは明らかに下値懸念の度合いが異なりますが、問題は、強力な上値抵抗ラインをどう突破してくるのか…。以前から書いてきたように、日柄的には調整3週を経過。来週から、再来週が焦点になってきますが、まだ、13週線(9418円)とのかい離が残っており、この2週の間に一旦下ぶれする可能性もあります。

 とにかく、日本株も上値抵抗線を突破するための「サプライズ」な材料が必要なのは確か…。やはり、米国と同様に今月末から本格化する企業の4−6月期の決算発表が焦点になるか。それまでは、上値抵抗線の圧力で上値が切り下がり、下値は9300円ゾーンで支えられるという、狭いレンジ内の動きか…?

 なんだか、米国より日本株の方が見通しが明るいような気がするんですが…。ちなみに、週末3日の日経平均終値は60円08銭安の9816円07銭、TOPIXは3.40ポイント安の920.62と、ともに続落して終わっています。出来高概算は18億7000万株、売買代金は1兆3540億円と、ともに急減。日経平均サイコロは6勝6敗、騰落レシオは117、RSIは43、25日線かい離はマイナス0.02%でした。日経平均の週足サイコロは6勝6敗、RSIは70と、中期的な過熱感は解消の方向にあります。

 週末は商品先物ファンド(CTA)の連中も、独立記念日のお休み入りで手仕舞いが中心になり、日本株はしっかりに終わりました。今週は為替や債券先物などとのプログラム売買、裁定取引で徹底的にやられましたが、個人資金はどこ吹く風でテーマ株を追っていました。まあ、来週もこんな感じの相場が続き、だんだん業績感応相場に入っていくんでしょう。
(今日使ったチャートはいずれもクリックすると拡大されます)

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昨日の大幅安は「楽観」への戒めか?…製造業の堅調な数字への週明けの反応に注目したい
 おはようございます。
 昨日の米国株は、予想を上回る雇用者数の減少を嫌気し、大幅安でスタートしました。その後、製造業新規受注(5月)など、予想を上回る経済指標が出たものの、今晩から独立記念日の振り替え休日を含む連休に入ることから、売り急ぐ動きが強まり、ほとんど反発らしい動きを見せないまま安値水準で取引を終えています。全般的に見送り気分の強い展開で商いも急減。株価のもたつきから景気の先行きに対する懸念が増幅し始めており、週明けの押し目買いなどの反応が注目されます。

 この日発表された6月の雇用統計で、非農業部門雇用者数は46万7000人の減少。前月の32万2000人減から、減少幅が拡大するとともに、市場予想の36万3000人減も大幅に上回り、5ヶ月ぶりに減少幅が拡大しています。失業率は9.5%へと前月(9.4%)から上昇したものの、市場予想の9.6%は下回っています。サービス部門が前月の10万7000人減から、24万4000人減に拡大したことが響きました。ただ、製造業は前月の15万6000人減から13万6000人減へと縮小しています。

 製造業に関しては、この日、5月の製造業新規受注が発表されていますが、4月の0.5%増から1.2%増へと増加。アナリスト予想の0.8%増も上回りました。コンピューター・関連製品が前月の7.3%減から、14.9%増に拡大するとともに、設備投資の先行指標である非国防資本財が前月の3.5%減から10.0%増となったことが注目されます。

 この日の米国株は、雇用統計の発表を機に景気の先行き懸念が強まり大幅に反落して終わりました。製造業に関する明るい材料も完全に無視された格好です。前日発表のADP全米雇用報告が市場予想を上回る悪化を示したことで、雇用統計の数字が悪いものになることはあらかじめ予想されたことですが、株価が上昇する過程で雇用の改善まで織り込んだことが下げ幅を拡大することになったようです。サービス部門の大幅減少はGM破たんにともなう自動車ディーラーの整理に伴うものなど特殊要因が作用しているものと思われますが、注目すべきは製造業の雇用者減が縮小していること、新規受注が順調に拡大していることです。週明けの相場で、この点が見直されるか、無視して下落を強めるかがポイントになります。

 以前から指摘してきた25日線の下落圧力がついに形になって出てきました。昨日の下落でニューヨーウダウは、13週株価移動平均線(昨日で8380ドル)を下回るとともに、引け値ベースでも6月26日終値8299ドルを下回り(ザラ場ベースでは同25日の8236ドルが安値で、まだ下回っていない…)、ヘッドアンドショルダー(三尊天井)の構成パターンに入りました。まだ、下値に26週線が控えており、大崩れする懸念は薄いのですが、チャートのパターンが天井型をつけたことで、週明け相場の反応が気になります。長期債が、再び、低下傾向を強めており株式市場からの資金流出も懸念されます。週明けの動きから目が離せなくなりそうです。

 2日の米国株
 ニューヨークダウ 8280ドル74セント  −223ドル32セント(2.63%)

 NASDAQ総合指数  1796.52ポイント  −49.20ポイント(2.67%)

 S&P500      896.42ポイント   −26.91ポイント (2.91%)

 CME日経平均先物(ドル建て)  9745円 −145円

             (円建て)  9685円 −205円


 米国株は大幅反落、CME日経平均先物も9600円台の終値で帰ってきました。主要通貨に対しドルが上昇したものの、円のみはドルに対して上昇し95円台後半になっており、今日の日本株は弱含みの展開か?また、円高や米国債券高を受け、今日も債券先物の上昇が予想され、一方で先物が弱含み、裁定解消売りが日経平均を圧迫しそうです。週明け後の米国株の動きが読みにくいことや週末控えから、テーマ株の物色も勢いは弱まりそうで、全般的に手控えの動きになりそうです。GLOBEX米国株先物、為替、米国株安への新興国市場の反応などをみながら、今日も先物に振り回されそうですが、解消売りの規模によっては下落幅が拡大することも…。

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毎日ばくち打ちのご都合で振り回されてはかなわない…
 2日木曜日の日経平均株価は63円78銭安の9876円15銭、TOPIXは4.28ポイント安の924.02と、ともに続落して終わりました。出来高概算は20億株、売買代金は1兆4800億円と、ともに前日から急減。米国の雇用統計の発表待ちの動きや、政局混迷の進行から、見送り気分が急速に強まっています。また、日経平均さいころは7勝5敗、騰落レシオは119、RSIは42、25日線かい離は0.7%と、今日の短期テクニカル指標は過熱感の解消の方に動いています。

★海外の経済指標は良かったのに…
 注目の米国ISM製造業景況指数は、判断の分かれ目になる50には届かなかったものの、6月も改善傾向を強めました。中国の6月のPMI景気指数が3ヶ月連続して50を上回る堅調振りをしめしたほか、昨晩発表され英国製造業PMI指数も、47となり、実に13ヶ月ぶりの水準に上昇しており、景気の底入れ気運を強めています。ただ、米国雇用統計の先行指標となるADP全米雇用報告で民間部門の雇用者の減少幅が前月より縮小したものの、事前予想数字を上回ったことから、今晩発表される雇用統計への懸念が高まり、引けにかけて値を消して終わっています。また、米国独立記念日を控え明日から連休に入ることも手控え気分を強めさせ、ニューヨーク市場の出来高は10億株を下回ってしまいました。

★今日も何人かのご都合で振り回されてしまった
 今日の日本株は、海外の堅調な地合やCME日経平均先物の10000円大台乗せ、1ドル96円台半ば…という、絶好な投資環境でスタートしたものの、海外投資家の動きが鈍る中、昨日に続き、オプション筋や先物筋の事情による売買に振り回され、結局、続落して終わってしまいました。前場中は海外株高や円安を受けた先物の買戻しなどから堅調なスタートになりましたが、来週末にオプションがらみのSQを控え、先物でヘッジしようとする動きと、売り崩そうとする動きが交錯。後場になると、前日同様に、債券先物に買いが入ると同時に、株先物市場で9900円に1000枚の売りが出たといい、それを契機に全体が崩れ始め、日経平均の下げ幅が拡大しています。株価が下落したことで、債券先物にはさらに買いが入り、一方で株の先物には売りが入る…という状態で、引けにかけ下げ幅が拡大しました。

★裁定解消売りの「威力」が増幅
 また、先物の売りが増加したことから、先物価格が現物を下回る逆ザヤ状態が多発。これが裁定解消売りを誘発するという、一番悪いパターンにはまってしまいました。このところ、裁定解消売りの影響が拡大している事を懸念してきましたが、今日のように見送り気分が強まり、板が薄くなってくると影響力は益々強まってきます。昨年9月以降も同様のパターンで相場は崩れて生きましたが、当時の裁定残高は3兆円超え。現在は1兆1000億円台ですから、破壊力はそれほどでもありませんが、見送り気分がさらに強まれば、これでもかなりの影響力をもってくる可能性があります。

★海外投資家の間では、岡田歓迎の動きも
 早急に米国株が出直るか、景気回復の、明確なサインが出てきて買い気が戻らないと、もたもたした相場が長引くことになりそうです。加えて、このところ政局がガタガタしてきました。海外投資家は政局の混迷を嫌いますから、ちょっと心配ではありますね。もしかしたら総選挙で政権が転がり込んでくるかもしれなかった鳩山代表に政治資金スキャンダルが登場。選挙前に自民、民主両党の党首が交代するかも知れない…という状況になってきました。民主党が勝つ方向には違いはないと思われますが、そのときの党首が誰か…。海外投資家はすでに値踏みを始めているようですが、比較的人気が高いのが岡田元幹事長。通産官僚出身であるだけでなく、米国ハーバード大学の国際問題研究所にも留学。語学が堪能であるだけでなく、海外に知己も多い点が評価されており、岡田代表誕生になると、歓迎ムードが出るかもしれません。(もっとも、影のボスである小沢氏がそれを許すかどうかは別問題ですが…)

★債券市場の動きがカギ
 話が脱線しました。ただ、中国のPMI景況指数が50%を超え、景況感が明るいにもかかわらず、やはり、日本株は米国の景気を気にしているようです。一般的には、景気を一番反映するのは株式市場のように言われていますが、実際には、もっとも多くの資金や投資家を集める債券市場が、明確に映してきます。実際、ニューヨークダウは3月初旬に底入れしましたが、債券市場で10年もの国債はそれに4ヶ月先行する昨年12月に2.04%で底打ち。その後の経済指標の状況から1〜3月期に米国経済は底を売ったのではないか…という観測が強まっています。見事に先行していた分けですね。

 今回は、6月中旬にかけて長期金利が上昇。市場では、財政赤字の拡大が原因などと分析してましたが、不思議なことに株価は金利の上昇とともに上げていました。アナリストがいうように、金利上昇がマイナスなら、最近、金利が4.01%から3.5%くらいまで下落したら、好感して買われなければならないはず…。ところが、実際は、長期金利がピークをつけた6月11日と同じ日に、株価も8911ドルのピークをつけ、その後金利の低下とともに、下げ足を早めました。結局、金利は景気の状況が変化し、資金需要が増加すると読んでいたことになります。

 それでは、最近、金利が下げながら株価も下げている意味は…?以前から、株価が次のステップに移るためには、景気回復の明確なサインが必要と書いてきた意味がお分かりいただけると思います。米国株のなかで、景気先行指標のように見られている運輸株指数がこのところ下落ペースを速めています。昨日発表されたISM製造業景況指数で生産が伸びたことで一安心はしたのですが、受注が落ちているのは懸念材料。もしかしたら、底打ちへ向けての動きが変調をきたしているのかも知れません。同じく、昨日発表の5月建設支出指数をみても、公共部門はマイナスで、オバマ政権が進める公共工事が思うように進んでいない可能性もあります。最近の、金利低下が何を暗示しているか…このあたりを、考えてみる必要がありそうです。

 私のような経済オンチがこんなことを考えるんですから、オバマ政権だって、当然、この動きは懸念しているはず。となると、次のポイントは、来年実施分の景気刺激策を前倒しで実施すること…。米国は、今、重要な景気の分岐点に差し掛かっている感じがします。すんなり、次の上昇相場移れるかどうか…。独立記念日が終わった来週7日が、「満月」で相場の変化日、同じ日から「九紫火星」月に入り、動きがつらくなってきますが、今回ははたしてどうでてくるか…。もしかしたら、今月のもたつきが後半戦へ向けての絶好の買い場になるかも…。

 今日は、相場解説をしても先物やプログラム売買のことばかり書かなくてはならず腹が立ちますので、全体的な動きを書いて見ました。テーマ株は派手に動いていますが、景気の根幹は大事な局面にあることが分かっていただけるものと思います。目先の切ったはったはいいですが、たまには大局を考えてみるのもいいのでは…。

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好材料が出ても抜けない25日線…ニューヨーク市場の出来高10億株割れは要注意か?
 おはようございます。
 昨日の米国株は、欧州や中国などで製造業に関する堅調な経済指標が発表されたことを受け、反発してスタート。注目のISM製造業部門景況指数(6月)と中古住宅販売の先行指標になる住宅販売保留指数(5月)が、ともに4ヶ月連続になったことから上げ幅を拡大。一時ニューヨークダウは130ドルを超える上昇幅となりましたが、その後発表されたADP全米雇用指数で民間雇用者数が予想を上回る増加になったことなどを嫌気し、上げ幅を縮小して終わっています。ニューヨーク市場の上昇銘柄は2000を超え、下落銘柄数の3倍に達していますが、出来高はついに10億株の大台を割り込む9億5100万株まで減少。好悪材料に振られやすい状態になりつつあります。

 この日は経済指標の発表が多くありました。もっとも注目されたISM(米供給管理協会)の製造業部門景況指数(6月)は44.8。前月の42.8からさらに改善しました。エコノミスト予想の44.5も若干上回りました。生産が前月の46.0から52.5に、価格が43.5から50.0に、雇用が34.3から40.7に、それぞれ改善したことが貢献しましたが、新規受注が前月の51.1から49.2に減少したことが目立ちました。また、5月の米住宅販売保留指数は前月比0.1%上昇の90.7。アナリスト予想は前月比変らず。4月の数字は90.6に上方修正されています。

 また、同日発表の民間給与サービス会社ADP社による6月の全米雇用報告で、民間部門雇用者数は47万3000人の減少。前月の48万5000人減(53万2000人減から修正)から、さらに減少幅を縮小しています。ただ、市場予想は39万3000人の減少で、発表された数字はこれを大きく上回り、雇用の先行き警戒感を強めました。また、5月の建設支出は0.9%の減少。4月の+0.6%から悪化したほか、アナリストの0.5%減の予想も下回る結果になりました。

 昨日の米国株は、発表される経済指標に敏感に反応し乱高下する動きになりました。出来高がついに10億株を割り込み、市場の流動性が乏しくなっており、好悪材料に株価が乱高下しやすくなっています。以前から、ニューヨークダウの25日株価移動平均線の上値圧迫について書いていますが、この日も25日線に到達したところから売られて値を消して終わっています。今のところ、13週株価移動平均線が下支えしており、大きく崩れる心配はないものの、25日線が下落に転じた場合に果たして下落圧力に耐えられるかどうか…。出来高面からみて不安を隠せません。当面、25日線と13週線にはさまれた狭いレンジ内の動きですが、そろそろ、好材料がでて持ち合い離れの動きがでないとちょっと心配です。このところ、景気の先行指標的な運輸株指数の動きが冴えないことも懸念材料。

 1日の米国株
 ニューヨークダウ 8504ドル06セント  +57ドル06セント (0.68%)

 NASDAQ総合指数  1845.72ポイント  +10.68ポイント (0.58%)

 S&P500       923.33ポイント    +4.01ポイント (0.44%)

 CME日経平均先物 (ドル建て)  10055円 +125円

              (円建て)  10000円  +70円


 米国株は反発、CME日経平均先物も10000円大台に乗せて帰ってきました。為替は、96円台前半で帰ってきており、相場環境としては前日に続き良好なものになっています。ただ、中国がG8サミットで、国際準備通貨に関して検討を提言していることから、ドルが軟化しはじめており、本日の立会い中に95円台をのぞくようなことになれば、昨日のように再び先物に振られやすい展開になりそうです。昨晩もしてきしたように、このところ先物や裁定取引の影響が増幅しつつあり、指数的には読みづらくなってきました。日経平均の上値抵抗線はいまだに意識されたままの状態で、本日も終値でこの抵抗ラインを上抜けられるかが焦点になりそうです。ただ、このところ主要なテーマの循環物色が強まっており、本日もこの流れを引き継いだ展開が予想されます。休憩中のテーマ株を探してみては?

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なんだか、株式市場とは関係のない別世界で作られている相場みたい…
 7月1日水曜日の日経平均株価は、18円51銭安の9939円93銭、TOPIXは1.46ポイント安の928.30と、ともに小反落して終わりました。出来高概算は23億株、売買代金は1兆5900億円と増加したものの、月代わり商いとしては不満が残る水準です。また、日経平均サイコロは7勝5敗、騰落レシオは123、RSIは48、25日線かい離は+1.5%でした。騰落レシオの過熱感は抱えたままですが、まあ、高値波乱をしながら過熱感を解消しようということでしょうか…?

★為替…、債券…、オプション…今日の株価は関係ない市場に振り回された?
 ニューヨークダウは25日線の重みに耐え切れず、昨日は反落して終わりました。今日の日本株も寄り付きこそは、予想を下回る日銀短観や米国株安を受け、先物から売られ安く始まりました。しかし、冴えない日銀短観を受け円が売られると、一転して先物に買いが入ったほか、中国の購買部担当者景気指数(PMI)が発表され、3ヶ月連続して景気判断の分かれ目になる50を上回ったことから、さらに円が一段と売られ、一時は97円台をつけるところまで円安が進行。

 そうなると、円安を好感し先物に買いが入りますから、現物の裁定買いも巻き込み日経平均は上昇。高値10086円まで上昇し、ついに、6月15日に10029円から空けていた窓埋めも達成しました。この間、日経平均が10000円のせを達成したことで、10000円のコールオプションを売っている筋が、先物でヘッジの買いを入れたことも、先物高に寄与しました。しかし、最近の特徴ですが、先物筋は他の逆相関で動く商品と裁定を組んで動いてきますが、この日は、前日上昇した反動で、前場中は様子見だった債券先物市場で後場から仕掛けてきな買いが入り、一方で、株の先物を売る裁定取引が実行されています。

★高まる裁定解消売りの圧力
 ヘッジの先物買いの玉が切れるのを待って仕掛けた節が見られますが、彼らが言うには、日銀短観の結果、景気回復の動きは鈍い…だから、金利は低下するんだ…ということのようです。しかし、結果的には先物筋の需給関係を見計らって動いているだけの需給相場の域を出ていません。ただ、引け近くに今日の高値10086円付近から、一気に9900円台まで下がったように、裁定解消売りの影響が大きくなってきているにも事実。あまり、マスコミが書かないので、無警戒になっているようですが、このコーナーでは以前から注意するように書いてきました。とにかく、しばらくは、債券、株の先物と為替を組み合わせた裁定取引に引っ掻き回される一番嫌な相場が続くことになりそうです。

★テーマ株の循環買いは続く
 ただ、テーマ株は景況感に関係なく皆しっかりに推移しています。今日の朝も、鉄道関連に注目するように書きましたが、近畿車輛や日本車輌が大幅高したほか、米国のオバマ景気刺激策の中の、光ファイバー網の強化に絡んだ古河電工や超電導技術の住友電工がともに上昇して終わっています。中国では、電源開発にともなう送電線網の設置に注力しているほか、通信網の強化から光ファイバー網の敷設にも取り組んでおり、両社は日中の景気刺激策でメリットを受けてきます。古河電工は、米国の光ファイバーメーカーを買収しており、オバマ景気刺激策の「バイアメリカン」購入にも対処できる体制を整えていることも注目点です。

 以前から書いてきたように。今の相場はまだエスカレーター相場。ですから上がったところで買ってもなかなか利食いさせてはもらえません。テーマに沿ったものが、先の高値を抜いてサイド調整に入ったところで、25日線や前回の高値切りなどポイント、ポイントに来たところで買って、次の出番を待つ…という戦略が有効です。以前から注目している、今期大幅増益で、PERが10倍を割り込んでいる日本調剤ですが、以前、株式レポートで取り上げ急騰したあと調整に入っていましたが、先週段階で13週移動平均線とのかい離修正も終わり、次の出直りのタイミングを計る段階に入っています。医療費抑制の観点からも、今後厚生労働省の指導でゼネリック薬品の需要が増えてきますが、同社は、子会社に製薬メーカーを抱え、自ら安価に供給できる体制を整えています。これをてこに、他のドラックストアとの提携も検討されており、今後連結ベースの利益は急増することが予想されます。まあ、じっくり攻めて値幅をとるには面白い株かも知れませんね。

★長期経済循環の押し上げ要因になるテーマ群
 とにかく、指数は今日の相場でも分かるように為替や債券など他の先物市場の影響を受けるようになり、益々ややこしくなってきました。これまでは株の先物と裁定取引という「背後霊」だけでしたが、最近では為替や債券、場合によっては新興国市場との間でも裁定取引を組むなど、うかうかしているととんでもないところから流れ弾がとんでこないとも限らないような状態になってきました。この取引は、ファンダメンタルなどはどうでもいいのですが、今、世界で起きようとしていることは、ファンダメンタルの転換をともなおうとしているものです。50年サイクルで動くコンドラチェフ経済循環の上昇要因の一つとして、エネルギーの転換、科学技術の進歩という項目がありますが、この点に注目すると、今何が起きようとしているか理解するのは簡単ではないでしょうか。結局、ここで生まれる新しい技術やエネルギーが既存のパイを侵食して新しい流れを作っていくのです。だから、ここでは指数など無視して、新しいテーマを追求すべきときだと思いますがいかが…。

 先ごろ、宇宙での太陽光発電の話が出てきましたが、昨日は無線技術がかぎになる…としました。もう一つの鍵が、地上で宇宙から送られてきたマイクロ波を電力に転換。これを貯蔵する巨大な蓄電システムが必要になってきます。その鍵として注目されるのが「超伝導」を使った蓄電方法。すでに前回のオイルショックの時から研究されてきたもので、実績はかなりつんできたはず…。とんでもないことを研究している会社は他にもいくつもあります。日経平均の採用銘柄をみると、旧体制時代のパイを食べて成長してきた会社ばかり…。最近では行き詰まりも目立つようになってきました。新しい時代に即応できるように変われなかったら、第二のGMやクライスラーになる日も近いかもしれません。ただ、業績発表という現実の世界に引き戻される時期が近づいていることは懸念材料ではありますが…。

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大仏さん

Author:大仏さん
市場分析と銘柄発掘を生業とし35年。
独自の視点とノウハウから市場を見通してきました。

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経営者向きに経済研究と経済レポートを発信中(有料)。
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