| 予想を上回る景気指標を好感して反発するも、ギリシャ銀行への懸念から売られ、続落して終了 |
おはようございます。
「どこまで続くぬかるみぞ…」という昔の軍歌がありますが、今の欧州の状態は、まさにこの状態。何か手を打とうにも選挙の結果をみるまでなにもできず、その間にあちこちでほころびが出てきました。昨日は、債務削減で大きな損失をかぶり資本不足に陥っている銀行向けの流動性供給を停止した…ことが伝わり、折角、立ち直りかけていた米国株の腰を折ってしまいました。結局、ギリシャ金融安定基金が大手4行に180億ユーロの繋ぎ資金を供給することとなり、支援が継続されることになったようですが、この一ヶ月の間に、果たして何がでてくるのか。ひとつ間違えれば、取り付け騒ぎが起こり、ギリシャの銀行が破綻。これが、同じく不良債権の増加で、資本不足に陥っているスペインの銀行にも波及しないともかぎりません。いまは、ぬかるみが何もかも飲み込む底なし沼にならないことを願うばかりです。世界中でリスク資産に売り安心気分が出ていますが、時としてこのようなときに流れが変化するもの…ですが、もうは、まだなりという格言もありますし。
16日の米国市場動向 ニューヨークダウ 1万2598ドル55セント −33ドル45セント(0.26%)
NASDAQ総合指数 2874.04ポイント −19.72ポイント(0.68%)
S&P500 1324.80ポイント −5.86ポイント(0.44%)
CME日経平均先物(円建て) 8755円 −5円
米国10年もの国債金利 1.759% −0.011%
ニューヨーク原油 92.81ドル −1.17ドル
GOLD 1536.60ドル −20.50ドル
ドルインデックス 81.42 +0.19
昨日の米国株は、朝方発表された鉱工業生産指数や住宅着工件数がいずれ予想を上回ったことから、反発してスタートしました。著名投資家バフェット氏のファンドがGMに投資したことが分かり、自動車や同部品株が買われたほか、医薬品なども買われ、ニューヨークダウは寄り付き直後、この日の高値1万2722ドル(前日比90ドル高)をつける場面もありました。ただ、欧州情勢への懸念が強く伸び悩んでいるところに、ECBのギリシャ銀行への流動性供給停止が伝えられると売り物が増加。全体はじり安の展開になりました。この日発表されたFOMC議事録で、複数のメンバーが、景気回復腰折れ時の、追加緩和を容認したことがわかると、一時、反発する場面もありました。ただ、ギリシャ情勢への懸念は強く、引けにかけ再度売られ、結局、主力3指数とも4日続落して終了しました。ニューヨーク市場の出来高は、前日比358万株増の8億7080万株。騰落状況は、値上がり990、値下がり2051。VIX指数は、前日比1.37%上げ、22.27に上昇。じり高傾向が続いています。 ダウは4日続落。サイコロジカルラインは、2勝10敗(17%)に低下しています。ダウ30種は、値上がり13、値下がり17。金融子会社からの配当が再開されたGEが3.2%上昇したほか、ファイザー、メルクの医薬品株がいずれも1%超えの上げになりました。一方、欧州金融情勢への懸念からバンクオブアメリカやJPモルガンが2%超えの下落。アルコアやキャタピラーなど景気敏感株の下げも目立ちました。業種別では、タイヤ、ネット関連、空運、家庭用品・パーソナル用品な度が上昇。一方、石炭、生保、鉄鋼、紙パルプ、テクノロジー・ハード機器などが下落しています。 昨年7月高値ゾーンを下値支持としてレンジ相場を続けてきましたが、ギリシャ情勢やJPモルガンの巨額損失問題から、ジリ貧状態で売られ、レンジを下方突破しています。RSIが31%に低下するなどテクニカルな注目点もあるものの、昨日の高値がレンジ相場の下限ラインに達したところで急激に伸び悩むなどレンジ相場を上値抵抗として意識する動きができきたことが懸念されます。米国経済のファンダメンタルは堅調が続いているものの、このところのドルの上昇も輸出株への懸念を強めています。欧州情勢が落ち着かないと、なかなか買いの手がふれないようになってきました。ジリ貧の下げ方をみても、何らかの政策対応が出ることを、市場は期待していうるようです。プッツンするときが怖い。
米国株は続落。CME日経平均先物は、大証終値比5円安の8755円で帰ってきました。レンジは、8720円〜8885円。円は、米国の強い景気指標を受け、対ドルで80円30銭台に軟化、対ユーロは、ギリシャ銀行への支援が継続されることがわかり102円10銭台と前日と変わらない水準で帰ってきました。本日の日本株は、見送り気分の強い中、先物に振られやすい展開になりそうです。CMEのレンジ下限が8720円をつけており、売り込む動き画出るかもしれません。オプション市場で8500円プットの商いが多く、先物売りで誘導する動きもでそうです。円が対ドルでじり安していることや、昨晩書いたように、テクニカルな指標が記録的な水準まで低下しており、本来なら押し目買いが入っても良い水準ですが、外部環境の不透明感を嫌い手控えているようです。今日も、GLOBEXの米国株先物、中国市場などの動きをみながらの神経質な展開か?米系証券の先物買戻しが焦点。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
株・経済関連の原稿執筆もうけたまわっております。メールフォームからお問い合わせください。
↓ 応援のクリック宜しくお願いします!↓
・ ・ 株ランキング-JRANK
|

| ギリシャ、スペインへの懸念に加え、JPモルガンの巨額損失の処理が世界の市場を圧迫…?日本株もとばっちりで続落 |
欧州は、むちゃくちゃになってきました。初のオランド・メルケル会談は、ギリシャのEU残留や成長協定へ向けて協力することを確認。しゃんしゃん会談で終わったようです。ただ、市場の方は短気ですから、早くも次の政策を要求して、ウィークポイントをつつき始めています。実質的に、EUへの残留の可否を問う総選挙が決まったギリシャは、脱退を前提に10年国債の金利は30%を突破してきました。脱退したら、誰も資金を貸してくれませんが、市場は脱退後の金利がいくらになるか模索を始めています。また、不良債権の急増でいずれ銀行への公的資金の投入が決まるとして、政府の資金需要増を見越し、金利が急騰。今日は、とうとう6.5%を突破。制御不能の7%に接近してきました。次のターゲットであるイタリア債の金利も上昇。6%の大台に乗せてきています。
スペインの首相も、このままでは調達金利が跳ね上がってしまうと議会で警告。財政赤字削減に真剣に取り組むように演説で述べています。もともとEUサミットで財政協定がまとまった直後に、財政緊縮ピッチを緩める…とあんたが言ったんだろうが、といいたくなりますが、まあ、いい加減な連中が多いですね。ECBも国債の買い支えに動く気配はありませんし、まだ、それほどの危機になっていないと判断しているのでしょうか。スペインの問題と、ギリシャの問題は別物ですから、この辺も分けて考え置かねばなりません。特に、スペインの問題は、銀行がかかわっていますから、打つ手が間違っていたり、遅かったりすると、再び、欧州全体の銀行に波及する懸念があります。今日のところは、落ち着いているようですが、ギリシャ問題でも動かなかったLIBOR(銀行間貸し出し金利)が上げだしたことには注意が必要です。まあ、蜂の巣をつついたようになっていますが、EUやECB、ドイツが一向に動こうとしないのはどうしたわけでしょう。 まだまだ、問題はあります。JPモルガンの巨額損失の原因になった、CDSの売りはまだ決済されていないようですが、最近の欧州の混乱で、損失が拡大しているとも言われています。また、損失について公表する前後から、商品市場で原油や金が下落。為替市場でも、インドやブラジル、韓国など新興国の通貨が急落。株価も同時的に下落しています。CDSは、他の投資商品のヘッジとして買い立てされていますから、損失処理に当たっては、ヘッジされていた商品もポジションを閉じる必要があります。このところ、堅調をつづけていた香港市場が、急落を始めていますが、これもJPモルガンの損失計上付近から…。全く関係ないとはいえないでしょう。
日本だって、同様です。証券会社別の手口は知る由もありませんが、今日発表された裁定取引き状況(11日までの一週間)をみると、裁定解消売りのシェアは45%。実に8000万株以上を売っています。それまでの週では、ベスト5に入はるか、入らないかのレベルでしたから、突然トップに立ったのは、やはり異常といえます。おそらく、様々な方面でポジションを閉じる動きが出ているようです。もしかしたら、欧州情勢の好転を見込んで、イタリアやスペインの国債を買っていたかもしれません。今の、波乱には、多かれ少なかれ、JPモルガンの損だしや益出しが関係しているとみても良いでしょう。因みに、先週だけで裁定買い残は1882億円減少。残高は1兆8192億円に減少してきましたが、まだまだ、残は高水準。おそらく今週の下げも、先行きを懸念した機関投資家が先物で打ちつなぎ、さらに投機筋が売り叩き、それが裁定解消売りを誘発。さらに下げ先物売が増加するという、スパイラル的な動きになっているようです。ただ、一気に下げないのは、大量な売りポジションを抱える米系証券が少しづ使い戻しを入れていることに関係しているんでいょう。結果、先週からのしとしとと飴が振るような厭な下げ方になっているということでしょうか。需給の崩れだけに、玉のしこりがほぐれないと、なかなか立ち直れない…。
ちなみに、今日も先物売と裁定解消売りがスパイラルに出て、日本株は終日だらだらと下げる展開になりました。特に、香港市場が前日に続き、下落すると、先物市場にまとまった売りがでて裁定解消売りがでるたびに、日経平均の下落幅が拡大するという、ジリ貧状態の下げになっています。日経平均の予想PERが11倍台と、リーマンショック時の10月に9.53倍をつけていますが、11倍台の数字は、このとき以来の数字。普通なら、下値に買いものが入って解消売りを吸収するのですが、外部環境が邪魔して、買いが入らないため、解消売りが出るたび下値を切り下げるというパターンになっています。まあ、何時のときもこんなときに買っておけば、長い目では成果が残っているのですが…。
ということで、今日の日本株も、ジリ貧状態で下落。日経平均は一時、8756円をつけ、1月に相場がじり高を始めたスタートラインまで戻ってしまいました。結局、日経平均は、99円57銭安の8801円17銭、TOPIXは、8.52ポイント安の738.88ポイントと続落して終わっています。出来高は19億8840万株と前日並みの水準。騰落状況は値上がり325、値下がり1260。新安値数は昨日の555に続き、この日も526と高水準。新安値銘柄数は、震災時の1048を除けばリーマンショック以後、もっとも多い数。また、騰落指数は、今日、64%まで低下していますが、この数字も、昨年8月22日の63以来の数字。厳しい底をつけた09年11月は57まで低下しましたが、今回は果たしてどうか…。週のサイコロは4勝8敗、RSIは47%と整理未了感は残りますが、13週線とのマイナスかい離は最近の底入れ時の10%前後にちかい9%に拡大しています。気分は、うっとうしいののですが、取り上げた指数はいずれも記録的な数字に近づいているのですが…。市場にたまりこんだ、弱気ポジションを一気に踏み上げさせるだけの、ポジティブサプライズが起きないものでしょうか。株式市場に関心が無い日銀や政府から材料がでるはずもなく、頼れるのはECBとFRBだけ…、なにしろ、日銀は居直ってしまっていますから。
これだけ危機が世界に拡大してきたんですから、そろそろ何かでそうですが、やはり、ギリシャがEUに残るかどうかが決まらないと、次の手がうてないか。長い一ヶ月になりそうです。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
株・経済関連の原稿執筆もうけたまわっております。メールフォームからお問い合わせください。
↓ 応援のクリック宜しくお願いします!↓
・ ・ 株ランキング-JRANK
|

| 好調な景気指標を背景に反発するも、ギリシャの再選挙が決まったことを嫌気し続落 |
おはようございます。今日のパソコン、朝から機嫌よく動いてくれています。久しぶりに気分爽快です。
さて、ギリシャ情勢ですが、やはり大統領の組閣へ向けての説得工作は失敗。再選挙に突入することになりました。まあ、予想されたこととはいえ、簡単に物事が決まらない欧州の正確を如実に現しています。総選挙終了時は、一時的な高揚感から、EU脱退、財政削減合意見直しなど威勢の良い、論調が占め、削減策見直しを主張する急進左派連合への支持が高まりました。しかし、脱退した場合に待ち受けている「地獄」の様子が伝わるにつれ、財政緊縮策受け入れへの容認の数が増加。組閣の障害になった急進左派連合への支持も急速に低下しているといいます。ようやく、一時の感情で動いた結果が悲劇的な結果を招くという冷静な判断が働き始めたようです。次の選挙では、案外、穏健な判断が下されるのかもしれません。
ただ、問題も残っています。今晩、債務削減の対象外だった国債5億6200万ユーロの償還がありますが、まだどうなるのか決まっていないといわれています。支払えば、債務削減に応じた債権者が黙ってはいないでしょうし、払わなければデフォールト(債務不履行)…。まだまだ、悩みは続きます。総選挙まで、一ヶ月もありますしね。また、昨日は、組閣へ向けての党首会談で大統領が「総選挙後、ギリシャの銀行から最大7億ユーロの子音が引き出された…」と発言したことが、大統領府のウェブサイトに掲載され、すわ、取り付け騒ぎが始まったとして、下げ止まりかかっていた米国株の足を引っ張っています。まさに、欧州はパンドラの箱を開けた状態ですが、最後に残っているという「希望」はいつ姿をみせるのでしょうか?
15日の米国市場動向 ニューヨークダウ 1万2632ドル00セント −63ドル35セント(0.50%)
NASDAQ総合指数 2893.75ポイント −8.82ポイント(0.30%)
S&P500 1330.66ポイント −7.69ポイント(0.57%)
CME日経平均先物(円建て) 8845円 −65円
米国10年もの国債金利 1.770% −0.005%
ニューヨーク原油 93.98ドル −0.80ドル
GOLD 1544.1ドル −3.90ドル
ドルインデックス 81.22 +0.54 昨日の米国株は、ドイツの1−3月期GDPが予想を大幅に上回ったことを好感。朝方発表された小売売上高が予想通りとなりなど、堅調な経済指標を受け、しっかりに始まりました。続いて発表された、全米ホームビルダー協会住宅価格指数(5月)、ニューヨーク連銀製造業景気指数(同)がいずれも予想を上回ったことから買い物が増加。昼過ぎに、ニューヨークダウは1万2758ドル(前日比63ドル高)をつけています。ただ、ギリシャで組閣工作が失敗し、総選挙になることが決まると次第に売り物が増加。ギリシャ銀行からの預金引き出しの話が伝わると、売りが加速し、引けにかけ下落幅を拡大しておわりました。ギリシャ問題を嫌気してドル買いが進んだことから、原油価格が続落し、これを嫌気して資源・エネルギー株が下落したほか、半導体への弱気見通しを受けて、SOXX(フィラデルフィア半導体株指数)が軟化したことから、インテルなど関連株も売られています。結局、主力3指数とも続落して終わりました。ニューヨーク市場の騰落状況は、値上がり1274、値下がり1974。VIX指数は、0.46%上げ、21.97に上昇。今年2月10日の20.79を抜き、上げトレンドに転換しています。
ニューヨークダウは、3日続落。ダウ30種は値上がり6、値下がり24。JPモルガンが、久しぶりに反発したものの、決算見通しで売り上げが予想を下回ったホームデポが2%を超える下落になったほか、アルコアやヒューレッドパッカードも2%超えの下落になりました。業種別では、住宅建設、アパレル小売、ネット関連、トラック、食品、生活必需品などが上昇。石炭、鉱山、非鉄、OA機器、貴金属などが下落上位でした。ニューヨークダウは、昨年7月高値をレンジ下限とし、下値抵抗を続けていました、一昨日の段階で下限を下回ってきました。米国の景気指標は再び拡大傾向を強めようとしており、大きく崩れる懸念はないものの、欧州問題やこれに端を発するドル高が株価を圧迫しています。FRBは株価下落による消費への逆資産効果を懸念しており、そろそろ緩和的な発言も増えてくるかもしれません。ギリシャ問題も総選挙が決まったことで、とりあえずは、中立要因に成りそうです。
米国株は続落。CME日経平均先物は、大証終値を65円下回る8845円で帰ってきました。レンジは8835円〜8960円。円は、ギリシャ情勢を嫌気して対ユーロが102円10銭台に上昇したものの、対ドルは、堅調な米経済指標を受け80円20銭台に軟化して帰ってきました。本日の日本株は、CME日経平均先物安から下落して始まりそうですが、売り一巡後は、改めて企業業績を評価する動きが始まりそうです。昨日段階で、日経平均の予想PERは11.64倍に低下。ニューヨークダウの予想PER12.1倍を下回り割安感がでています。数字が増額修正含みであることを考えると、そろそろ評価の見直しが始まっても良いころです。今期増額含みのものや増配見通しにあるものを地道に押し目買いするところ。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
株・経済関連の原稿執筆もうけたまわっております。メールフォームからお問い合わせください。
↓ 応援のクリック宜しくお願いします!↓
・ ・ 株ランキング-JRANK
|

| 欧州問題や円高を嫌気して下落するも、8900円台は維持…小型株、新興市場株への投売りは変化のサイン? |
今日の朝は書き込みができずに失礼しました。大事なと時なのに、朝からパソコンが言うことを聞かず、データが全部集まったのは、10時過ぎ…。疲れ果てて、ギブアップしてしまいました。今は、機嫌よく動いていますが、10年選手は、そろそろ引退してもらったほうがいいのでしょうか。
さて、今日も欧州に振り回された一日でした。ギリシャはいまだに組閣できずもたもたしていますが、来月総選挙の可能性がだんだん強まってきました。パプリアス大統領は、イタリアを見習って学者や官僚からなる実務者内閣を提案し、調整にはいっていますが、もし成立しても、6月分の融資50億ユーロを受けるために、すぐに、追加財政削減策の提示にかからなければなりません。トロイカ(EU、ECB、IMF)との財政削減合意の見直しや、EUからの脱退を唱える政党の勢力が強いことから、支持が得られるわけもなく、イタリアのようにはいきません。一部に、EUが追加削減計画提出の1年延期など、猶予策を検討しているという話も流れているようですが、EU内には本気で追い出しにかかっている国もあるといいます。まあ、この問題は、成行きを見てみないと分かりません。
それよりも、スペインのほうが気になります。制度改正で、これまでひた隠しにしてきた、不良債権が表面化。処理を本格化してきたことで、不動産が動き出し価格が下落。不良債権がさらに拡大するという、かつての日本と同じような状況になってきました。これに対し、政府は引当金の積み増しを厚くするように指導していますが、いまのままではいたちごっこになり、引当金の調達ができず、最終的に公的資金の投入にいたるのではないかと、市場は懸念し始めました。ここにきて、ギリシャのごたごたでも動かなかった銀行間貸し出し金利が上昇に転じるという危険信号が点ってしまいました。銀行間の不振が増幅しているということで、早期に対処しないと、危機の最初の段階に戻ってしまう可能性があります。問題がややこしくなる前に、スペイン政府が、早期に、公的資金を投入したほうがいいのですが、もたもたしていると、破綻する銀行がでないとも限りません。欧州の状況は、不思議なくらい、バブル崩壊後の日本と似てきました。
ただ、ギリシャやスペインのおかげでユーロが下落。輸出景気に湧いているのがドイツ。今日発表された1−3月のGDPはプラスの0.5%…。前月のマイナス0.2%から大幅に改善しました。予想は0.1%のプラスですから、実に5倍の実績です。個人消費の伸びも大したことはないし、投資も伸びていない。結局は、ユーロ安の追い風を受けた輸出で稼いだ、ということですね。ギリシャやスペインのことを悪くはいえませんね。もし、問題児のギリシャが出ていき、スペインの処理がうまくいけば、ユーロの価値はあがり、これまでのようにおいしい目にはあえません。北朝鮮と中国の関係のように、問題児だが、いなくなっては困る(中国はも民主主義の国と国境をせっすることになる)という関係で、土壇場では手を差し伸べるのかもしれません。
今日の欧州株式市場は、ドイツのGDPが予想を5倍も上回ったというポジティブサプライズで急反発して始まっています。今日の日本株も、2時過ぎから、ユーロが戻し、なんとなく地合が変わったようなきがしましたが、欧州のこの動きと関係していたのでしょう。GLOBEX市場の米国株先物も100ドル近く上げていますが、今晩の相場につなげ、底割れしかかったレンジ相場内に復帰できるかが注目されます。
さて、今日の日本株は、米国株が続落して帰ってきたことや、格付け会社のムーディーズがイタリアの主要銀行26行の格付けを引き下げたことなどを嫌気。CME日経平均先物が大証終値を105円下回る8865円と大幅安して帰ってきたことから、先物売りや見切売りが増加し、大幅反落してスタートしました。昨日と異なり、先物売りが先行したことから、指数銘柄に裁定解消売りがでたことも、指数の下落に拍車をかけました。売り一巡後は、下値模索の動きになりましたが、昼過ぎにかけ売り込まれ、日経平均は、一時8838円(前日比135円安)をつける場面もありました。その後もさえない動きだったものの、欧州市場画開く2時ごろにかけ、この日発表される欧州加盟国のGDPに期待したユーロ買いが入ると、先物も戻し始め、引けにかけ下落幅を縮めています。結局、日経平均は、73円10銭安の8900円74銭と反発。かろうじて8900円の大台を維持して終わりました。TOPIXは、9.28ポイント安の747.40ポイントと続落して終わりました。出来高は、前日比4億株増の20億5941万株。騰落状況は、値上がり358、値下がり1297でした。値上がり銘柄数は引けにかけ増加しています。
日経平均サイコロは5勝7敗、RSIは19%、25日線かい離はマイナス5.5%、騰落レシオは66%。厳しさはないものの、一旦は反発が出てもおかしくはない水準ではあります。これまで、日銀への失望や円高転換から主力株を中心に厳しい下げになっていましたが、先週後半くらいから高値で踏ん張っていた小型株や新興市場株の下げが目立ってきました。特に今週に入ってから下落ピッチが早まり、今日はマザーズ指数が一時5%を越える下落になるなど、中身にかかわらず投げる動きが出ていました。相場の不透明感や信用の負担に絶えられなくなった投げとみれますが、相場論からみると、最後まで踏ん張っていた株が崩れたということで、底入れがちかいというシグナルでもあります。日本の場合、米国株次第という要因はありますが、昨日に比べ出来高が急増したことを見ても、悲観が支配的になった感じがします。今日、成長性の高い銘柄や今期も増益見通しの企業が引けにかけ急速に値戻ししましたが、もしかしたら、足の長い資金が底が近いと見て、買いを入れたのかもしれません。まあ、いろんな動きが始まってきたようです。
とにかく、ギリシャの問題は、スペインに波及。欧州の景況感を悪化させ、ひいては中国の景気にも影響を与え始めました。欧州と中国という二極が落ち込めば、米国も無事ではすみません。何らかの対策を講じることが焦眉の急になっていることは間違いないところ。相場がそれを読み始めたら回復は早いとおもうのですが…。PERが13倍台まで低下してきた、今晩の米国株に注目したい。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
株・経済関連の原稿執筆もうけたまわっております。メールフォームからお問い合わせください。
↓ 応援のクリック宜しくお願いします!↓
・ ・ 株ランキング-JRANK
|

| 指数のマジックで日経平均は反発したが、相場の実勢は調整継続 |
「今年もか…」、「今年は違う…」。企業業績からみた割安感と、欧州の混迷した状況を受けた相場環境悪が、綱引きをしています。以前から言われていた「SELL IN MAY(5月に売れ)」が現実のものになるのか、それとも「もやもや感」から脱して高値を取りにいくのか、相場は気迷っている感じがします。最近の下落は分からなければ、とりあえず売っておけ…ということでしょうか。 欧州は相変わらず混沌とした状態が続いています。ギリシャは大統領が乗り出してきても、各党が勝手なことを言って話がまとまりません。トロイカとの合意見直しを主張する急進左派連合は、国民の70%近い支持を受け、再選挙では第一党になると言われていますが、公約どおり合意の見直しを図るといきまいています。借金は返さないけど、EUには残りたいという、国民の虫のいい要求がありますが、一体、どうやって交渉すると言うんでしょうか。組閣しても、すぐに、次回融資の条件である追加削減策の提示を要求されますが、「返せないから出てゆく…」というのか、残るかどうかを決めるのはギリシャだから、居座ってデフォルトする手もあります。まあ、こればかりは、成ってみないと分からないところがありますが、ギリシャ国民は虫のいいことを言っていますが、EUを脱退したら何がおきるのか分かっているのでしょうか。そのうち、パン一個買うのにボストンバック一杯の紙幣が必要になるような時がくるかもしれません。ありとキリギリスの童話では、冬になって、苦しんでいるキリギリスをありが助けるというような話だったと思いますが、実際は、助けずに飢え死にしたキリギリスをありが食べる…という話のようです。徹底的にむしりとられるんでしょうね。
日本の銀行も、危ない会社については、銀行から人を送り込み、追い貸しをしながら、個人保証を付けされるは、価値があるものにはついては徹底的に担保をつけ、もう回収するものが無くなったら、送り込んだ社員を引き上げさせる。その次には、融資を止めて息の根も止める…。破綻が公になったときには、貸した側は、損失がもっとも少ない状態になっているということです。どこの銀行にも、この荒療治をやる社員がいるらしいですが、将来を約束されているんですかね。話がそれましたが、もっとも借金をしている、ドイツの資産を取得している資金もあるといいますが、差し押さえを食うこともあるんではないでしょうか。まあ、これだけ世界の投資家を苦しませているんですから見てみたい気がしないでもないですが…(冗談です)。
ギリシャ問題はスペインにも波及。不良債権処理にゆれる銀行がたたかれています。スペインの銀行は、不良債権処理にそなえ、大きな引当金をつむように言われ、今、頑張っています、ただ、今日は、同国の銀行がECBから借り入れている額が3月の2276億ユーロから、4月に2631億ユーロへと355億ユーロも増加したことを懸念。国債が売られ、10年債の利回りが6.15%に上昇。ついに、制御不能といわれる7%に向けて動き始めました。イタリア国債の金利も急騰しています。これに加え、昨日は、ドイツの地方議会の選挙があり、メルケル首相率いるキリスト教民主連盟が大敗しています。ギリシャへの支援を批判したのか、ドイツでも進める財政緊縮策に反対したのか分かりませんが、今日の欧州株はこれらの悪材料を嫌気して大幅安でスタートしています。
今日の日本株は、中国の預金準備率の下げを好感。先週末のCME日経平均先物が、小高く終わっていたことから。買い先行でスタート。コマツや日立建機など中国関連株や円が80円台に入ったことから、輸出株も買われるなどし、日経平均は9031円(前週末比78円高)と9000円大台を回復する場面もありました。ただ、預金準備率引きさげを受けて始まった中国株が、軟調に推移したことから、再び、欧州への警戒感が強まり、売り物が増加。一時、マイナス圏に沈む場面もありましたが、値嵩指数株が堅調に推移したことから、結局、日経平均は前週末比20円53銭安の8973円84銭と小幅はんぱつしたものの、TOPIXは1.70ポイント安の756.68と続落しています。欧州市場を懸念し、出来高は16億6000万株弱に減少。日経平均はプラスだったものの、ファーストリテーリングが14.8円、ファナックが9.6円、ソフトバンクが8.1円と、この三社だけで32円分指数を押し上げています。騰落状況をみると、値上がり391、値下がり1198となっており、実際は厳しい下落相場だったことが分かります。
今日現在で、日経平均サイコロは5勝7敗、RSIは20、25日線かい離は−5.0%、騰落レシオは68%と、まだ、調整未了感は免れません。まあ、欧州が落ち着かないと、相場のほうもなかなか安定しません。また、4月3日に日銀の3月のマネタリーベースが発表され、前年同月比で−0.2%と久しぶりにマイナスになったことから、2月14日のバレンタインプレゼントへの疑問が生じ、翌日の日経平均は200円以上急落しましたが、4月もマネタリーベースは0.3%のマイナス。連休明けの日経平均は261円さげましたが、どうやら欧州の選挙結果だけではなかったようですね。2ヶ月連続、マイナスになったことで、「日銀の変身」を期待して買った海外筋が、失望。まただまされた、として先週処分売りを出したのではないでしょうか。
今週末には、ワシントンでG8サミットが開催されますが、欧州のごたごたが、景気に影響をもたらし、中国の景気にハードランディング懸念をもたらしています。週末の準備率下げは、これを意識したものと思われます。すでに、短期金利は預金金利を下回る水準まで低下しており、金利に手をつけるかもしれません。おそらく、次のサミットでは、「成長」が課題となり、何らかの手が出てくるかもしれないという期待感はもたせます。まあ、売るものを売ってしまえば、需給の調整もつきます。まあ、今は、外部環境の落ち着きを待つしかないのでしょうかね。でも。上がる株は上がっていますね。今晩のニューヨークが、レンジ相場の下限を維持できるように祈っていきましょう。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
株・経済関連の原稿執筆もうけたまわっております。メールフォームからお問い合わせください。
↓ 応援のクリック宜しくお願いします!↓
・ ・ 株ランキング-JRANK
|
|
|
|
|
|