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大仏さんの「株やぶにらみ」
儲けるにはまず情報分析!。こってり濃厚に市場を分析中。
05 | 2008/06 | 07
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新興国がこぞって為替介入。アジア通貨危機の再来に注意
 10日の日経平均は160円21銭安の1万4021円17銭、TOPIXは14.34ポイント安の1383.20と、ともに続落して終わりました。日経平均サイコロは6勝6敗、騰落レシオは100、RSIは51、25日線かい離はマイナス0.5%でした。ニューヨーク株は反発したものの、外部材料に不透明感が強く、今日も見送り気分の強い展開になりましたね。好調な機械受注など国内経済の堅調を示す指標がでたものの、やはり、海外情勢が気になるとみえ、終日さえない展開でした。

★総論はOKでもやはり「各論」の動きは気になる…
 「危機は去った…」などと、米国金融業界のトップが宣言してくれましたが、ここに来て、サブプライムローン以外の損失が拡大しはじめました。不動産バブルが発生したカリフォルニア州の大手不動産会社が経営破たんしたほか、地方の弱小銀行、個人、中小企業など米国内で倒産企業が増加しています。銀行の不良資産の中身もこれまでの証券化商品の評価損から景気低迷による不良債権の増加へと、中身が徐々に変わり始めました。

 日本の金融機関だって他人事ではありません。先ごろ、金融庁がまとめた日本の金融機関が抱える証券化商品の総額は約23兆円。このうち、約10%が損失として計上された、といいます。サブプライム関連じゃないから影響ない…と、言っているようですが、米国では、より上位の「ALT A」や「プライムローン」まで、評価の下げがおよんでいるほか、M&A融資や消費者ローンまで証券化され、この分もどんどん資産劣化しています。

 実際の評価は、発行価格の20%とか30%というレベルになっているようですが、10%程度の損失ですまされるんでしょうか…?これから、ずるずると損失が拡大して行くんじゃないでしょうかね。金利が上昇するから、金融株は買いなどと、いう意見もあるようですが、これから金利が上昇して、貸出先もないままに余裕資金を突っ込んだ債券が値下がりしてきます。


 海外からだまされてつかまされた証券化商品の損失に加え、手持ちの債券価格の評価損まで抱え込むと、大丈夫なんでしょうかね。地銀だって、金融庁の調査に対し「内にはありません」などといっておきながら、経営の足元を揺るがすくらいもっていたところもありましたね。まだ、金融庁の管轄外の農林系金融機関もありますから、注意するにこしたことはありません。また、海外ファンドの日本の不動産買いに乗せられて、不動産融資を増やしていたはずです。最近、地方の中堅不動産会社や建設会社がばたばた逝き始めましたが、このへんだって、大丈夫なんでしょうか…。昔、あれだけ痛い目にあっていたのに、同じ事を繰り返す「愚」…。本当に懲りない人たちです。

★次を考えるなら、輸出力が強化された新興国 
 また、経済成長に湧く新興国向けの投資も同じです。外資系証券外社や評論家が理路整然と新興国投資の正当性を説き、マスコミもこれに載って宣伝の片棒を担ぐ。そのムードにのって、投信会社は高い手数料の新興国投信たらいうのをどんどん設定。小さなマーケットに資金を突っ込み、自分から高値を付けに行く…。いま、どういう状態になっているんでしょうか…。

 このブログでも、高金利を求めて海外投資をやっているが、経済のファンダメンタルが悪いから高金利になっている、もし、投機筋が動いたら、外貨準備が無い国はひとたまりも無い…と書いて警告してきました。お叱りのメールもたくさんもらいましたね。最近、うんとも、すんともおっしゃってきませんが、一体どうなさっているのでしょう。今日も、インド、タイ、韓国の中央銀行がドル売り自国通貨買いをやっていたようです。投機筋もこの動きをじっと見ていると思いますが、外貨準備が底をついてきたら、本格的に叩きに動いてくるかもしれません。

 このところ、新興国のことばかり書いていますので、お叱りをこうむるかも知れませんが、新興国の代表の中国も預金準備率の引き上げに踏み切りました。インドもそのうち引き上げを迫られるでしょう。とくに、米国がドル防衛に動き出しましたから、ますます、投機筋から新興国が狙われる可能性が強まってきます。多分、中国は大幅な元切り上げに踏み切らざるを得なくなりますし、インドも利上げせざるを得なくなります。経済的なダメージを考えると、のほほんとしていて良いのか…と、思ってしまいます。今日も上海市場は安く3100ポイント台にきていますが、4月22日の安値が2990ポイントですから、安閑としてはおれないはずです。

 ただ、米国がドル防衛を強化すれば、副作用は多くでそうですが、インフレは沈静化してくるはずです。そうなると、ベトナムやインド、インドネシアなどの新興国はこれまで行われた資本財の投資が生き、通貨安も絡み輸出が増加。国際収支も改善してくるはずです。本当に、新興国投資を考えるなら、今がチャンスではないでしょうか。外資の撤退で、不動産価格など資産価値も低下しているようですから、考えてみる価値はありそうです。今の、新興国の危機は、輸出基地にしようと大量の投資が行われ、国際収支が赤字になったところを投機筋に突かれたもの。次の、成長ステップでは、これが一気に戦力化することをわすれてはいけません。何事も、他人がが良い…という時にはろくなことがありません。特に欧米人が言うと…。今、必要なのは少し長い目でみて投資すること。

★日本株は日柄と値幅整理の段階。13週線と26週線に注目
 さて、悪口はこのくらいにしておいて、やはり、25日線は支えにはなりませんでしたね。今日の引け値は25日線(1万4088円)を下回って終わっています。米国は高かったものの、引け後に発表されたテキサスインスツルメント(TI)の決算が予想を下回ったことから、GLOBEXでS&P500とNASDAQ先物が売られています。欧州、新興国の株安に加え、先物の売りが終日続いたことも頭を重くしました。ちょっと海外情勢を見極めたいですね。原油については放置しておけば下げてくると思いますが、やはり新興国の動きがきになります。特に、今月はヘッジファンドの中間決算月ですから、新興国の損を日本株で穴埋め…なんぞ、やられたではたまりません。

 週末にG7の財務担当相会議を控えていますので、まともな投資家はばたばたしないでしょう。ここは、じっくり相場環境をみきわめるところ。日足のボリンジャーバンドでも中心線を下回っていますから、マイナス標準偏差のところまで落ちる可能性があります。ただ、RSIは51まできていますので、そんなに調整に時間はかからないのではないでしょうか。多分、近々13週線と26週線が交差してきますので、基調は変化してくるはずです。来週、木曜日の19日が「満月」変化日。それまでに、13週線にとどいたら、まず割安株からせめてみることです。5月末に書いたニューヨーク株のチャートを良くみておいてください。昨日の足は決して良いものではありませんよ…。

 待つも相場…。家の前の工事でちょっと神経がおかしくなってきたかな…?

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大仏さん

Author:大仏さん

国立大学卒業後、大手証券会社に入社。
その後、投資顧問会社に転出。調査・分析部に所属し、上場企業調査、マクロ経済分析、株式レポート作成などのかたわら、株式講演会講師、地方ラジオ局株式番組コメンテーターなど。地方経済紙、スポーツ紙などに株式記事執筆。地方新聞投資相談コーナー担当。
その後、関西地方新聞に移籍し、政治経済部記者として地方経済の活性化に注力。
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