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大仏さんの「株やぶにらみ」
儲けるにはまず情報分析!。こってり濃厚に市場を分析中。
06 | 2008/07 | 08
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暴れまわる先物業者…萎縮する国内投資家
 8日の日経平均は326円10銭安の1万3033円10銭、TOPIXは29.29ポイント安の1283.51と、ともに反落して終わりました。日経平均サイコロは1勝11敗、騰落レシオは72、RSIは7、25日線かい離はマイナス6%と、再び、陰の極入りサインを出してきました。出来高概算は19億5000万株、売買代金は2兆円と、昨日に比べやや増加しました。

★先物業者に振り回された一日…
 短期のテクニカル指標としては、「行け行け」なんですが、騰落レシオの落ち方がいまいち…。RSIの数値からみたら50%台はほしいんですが…。それに、今週安くても日経平均の週足サイコロは5勝7敗、RSIは今日の数字でもしかしたら40%台に入ってくるかも知れませんが、まだ整理不足は否めません。サミットが開催されているため、変に期待して様子見気分が強くなったため、先物の影響が大きくなり、今日のような結果になったのでしょう。昨日は、引けにかけて「債券先物売り・株先物買い」の仕掛けが入り、13日間連続安を免れましたが、そのポジションを引きづったまま、今日に入りましたから、前場は、「債券先物買い・株先物売り」のポジション解消から安く始まり、その後は、CTA(商品投資顧問)の仕掛け商いで売り崩されてしまいました。

 やはり、来週の米国金融機関の決算発表を巡り、「自己資本不足になるので資金調達が必要だ…」、「損失額が拡大する…」など、ためにするような噂が流され、極め付きは、「今晩の米国株は数百ドルは下げる…」という脅し文句とも取れるような話し…。国内の投資家はすっかりびびってしまい、先物で売るつなぐなどしたため、裁定解消売りが続発し、下げ幅を拡大したものです。また、オプション売買に絡んだややこしい動きもあったようです。

★だんだん日本のバブル崩壊時に似てきた…
 まったく、まっとうな投資家だったら、今の株式市場で「何が起きているんだ…」と言いたくなるような相場付きです。昨日の上げにしても、今日の下げにしても、何の根拠もなしに上下しています。景気が悪化しているところで、原材料価格が上昇し、企業業績がダメージを受けるから株が下がる…ということは簡単に理解できます。しかし、欧米金融機関の証券化商品の損失は、どこまで続くか分からない状態になってきました。不動産価格の下落とともに、銀行の不良債権が増加していったときとだんだん似てきました。
 
 日本の場合は、バブル崩壊後、不動産取引が皆無になりましたから、担保価値の算定が困難になり、融資の不良債権化が意図的に遅らされ、処理に時間がかかった…という事があります。欧米の場合も、証券化商品の売買市場が機能していないため、評価ができず、損失の補填ができた分だけを損失として計上している…といううがった見方もあります。相対売買という市場を通さない取引のため、一体、総残高がいくらあるかも分からない。また、時間が経てばたつほど、品質の劣化が進み、評価の高かった商品が不良在庫化していく状態になっています。

 推計数字はいくらも出ていますが、住宅債券にからんだ証券化商品がいくらあり、M&Aに絡んだレバレッジ融資がいくらあり、通常の融資における不良債権がいくら…と、明確化しないと、現状の把握さえできない始末です。支払能力もない人に融資をした「サブプライムローン」ばかりが問題になりますが、金融当局の目が及ばない相対市場(OTC)を使い、モラルハザード的なビジネスを展開してきた金融界に問題はなかったのか…。いまのままでは、損失を補填しても、次の損失が膨らみ、また、その補填に新たな資本調達をする…という、エンドレスゲームが続くことになってしまいます。

 なんとか、手持ちの証券化商品を売買できる市場を作り、損失を確定することを急がないとどんどん深間にはまっていくような気がします。日本の金融機関が、なかなか不良債権の総額を開示できなかったのと、同様なことが今の欧米金融機関で起きているのではないでしょうか。公的資金を投入すれば、何とか解決へ向けての筋道をつけられるのですが、そうなると、金融機関は本当の状態をさらさなければならなくなる…、ブッシュ大統領も任期間際になって、国民の税金をつかう公的資金投入なんて、人気に響く、として及び腰になっています。誰一人として、この問題に正面から取り組んでいる人がいないような気がするのは私だけでしょうか…。昨日の「ドル防衛」も絡め、米国政府の姿勢に注目していきましょう。

★下ひげの連発は、米国版PKOのせい…?
 さて、日本株は米国株次第のところがありますが、昨日も指摘したように昨晩のニューヨークも引けにかけては押し戻されて終わっています。やはり、2000~02年にかけて形成したテーブルは下に支持帯として機能しているようです。最近、きっちりした四本値で、NYダウの日足を見たことがなかったので気づきませんでしたが、先週1日の足は、安値1万1106ドルから引けにかけて276ドルたくって陽線で終わっています。また、3日は130ドルたくり、昨日は、安値が1万1094ドルまであり引けにかけては137ドルたくって終わっています。立会い4日間で3本も下ひげを残しているのです。市場関係者の間では、日本で行われたPKO(プライスキーピングオペレーション)みたいなものが行われているといいますが、普通に考えるなら、かなり下値抵抗力が強まっている、と考えることもできます。GLOBEX市場で先物が大幅安していますので、心配ではありますが、この動きはそれなりに評価はできるのではないでしょうか…。

 素直に買いに行く気にはなれませんが、少なくとも「弱気」の色眼鏡をかけて相場感を組み立てることだけはしたくないものです。サミットでは、排出権問題で、リーダーを狙う欧州との間で、激しいやり取りが始まっていますが、昨日のニュースステーションでも解説していたように、米国は原始力利用で主導権を奪回する方針のようです。相場的には太陽電池や風力に人気を奪われた格好ですが、危険度を無視すれば一番効率的なエネルギー源であることには違いがありません。米国の出方をみながら、次の環境関連として目をつけておくのも良いのではないでしょうか。とにかく、世界の株価は米国次第…。今晩も下値抵抗力を発揮できるかどうか、じっくり見せていただきましょうか。

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大仏さん

Author:大仏さん

国立大学卒業後、大手証券会社に入社。
その後、投資顧問会社に転出。調査・分析部に所属し、上場企業調査、マクロ経済分析、株式レポート作成などのかたわら、株式講演会講師、地方ラジオ局株式番組コメンテーターなど。地方経済紙、スポーツ紙などに株式記事執筆。地方新聞投資相談コーナー担当。
その後、関西地方新聞に移籍し、政治経済部記者として地方経済の活性化に注力。
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