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大仏さんの「株やぶにらみ」
儲けるにはまず情報分析!。こってり濃厚に市場を分析中。
06 | 2008/07 | 08
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レバレッジが収縮しはじめた欧米金融界
 15日火曜日の日経平均は255円60銭安の1万2754円56銭、TOPIXは27.60ポイント安の1253.12と、ともに3日続落して終わりました。日経平均サイコロは9勝3敗、騰落レシオは70、RSIは11、25日線かい離はマイナス6%でした。出来高概算は19億2000万株、売買代金は1兆9800億円で、2兆円を割れる薄商いでした。 RSIや25日線かい離は底値圏を暗示していますが、騰落レシオが落ちない…。今日みたいに「プッツン」した相場なら全面安になるんですが、中小型の材料株中心に結構プラスで終わっているものが多く、今日も値上がり銘柄数は409…。これでは、思ったほど騰落レシオがおちないのも当たり前ですね。個人投資家を中心に、結構、物色というよりは仕掛け的な動きが強いみたいですね。やはり、主力株を狙いに行くのは騰落レシオが50台に入らなくっちゃ…。

 
★政府の支援策発表にもかかわらず金融株の新安値続出
 さて、世界中の投資家が昨日のニューヨーク相場に注目していたと思いますが、終わってみれば45ドル安…。完全に肩透かしを食らってしまいました。政府・FRBが支援を惜しまないとしたフレディマックは8%以上下げ、引けは7ドル11セント。ファニーメイは5.07%下げ、9ドル73セント引けと、支援策を無視したような終わりかたになっています。まだ、評価が定まらないものと思いますが、肝心な点は、この両社を救うう事で、米国の金融問題が解決するものではないこと…。実際、シティバンク、JPモルガンが安値を更新、第二のベアスターンズと言われているリーマンブラザーズは14%も下げ引け値は12ドル40セントに下落しています。もちろん、新安値ですね。木曜日に決算発表を予定しているメリルリンチも安値を更新しています。

★市場の関心は各論ではなく金融市場そのもの
 この動きをみても分かるように、市場の関心は、ファニーメイやフレディマックを救済するのと同時に、他の経営危機を迎えているところを何とかしろ…と訴えているようです。このように、相場の地合が悪化してくると、今までだんまりを決め込んでいたアナリストやエコノミストが急に発言したりレポートを出したりしてきます。昨日はどこかのアナリストがこの一二年のうちに、150くらいの銀行がつぶれる…とのレポートを出してくれたようです。すでに、小規模の地方銀行はばたばた逝き始めていますから、現状を追認したものに過ぎないのですが、今みたいな時に出せば、名前が売れるというものでしょう。

 ベアスターンズのときも同様で、空売り筋が作り話をながして売り崩しにかかったほか、権威のあるところに席を置くアナリストと称する連中が、数字を踏まえた本当らしいレポートを流し、いかにベアスターンズがダメか、を流したために資金流出が急増。結局、破綻することになった、といういきさつがあります。今、まさに同じことがリーマンブラザーズやシティバンクで行われているようです。こんなことが続いていたら、実質債務超過といわれるフレディマックやファニーメイだって無事ではすみません。

 やはり、早期に公的資本を注入して市場に安心感を与えることが第一だと思いますが、早速、民主党の一部が反対を表明しており、議会を通過する前に事態が悪化する懸念が出ています。昨日の下落は、「何か打てる手があるのか…」と市場から質問を投げかけられたようなものです。

★逆回転し収縮を始めた米国式金融経済
 答えは見つかるんでしょうか…。直近のレポートでも書いたことですが、今回の金融危機は1980年代のレーガン大統領時代から進められてきた「規制緩和」とIT技術が金融分野に導入されたことに端を発しています。それまで銀行は預金と貸し出しの利ざやで稼いできましたが、数理学者を動員して開発した金融工学をもとに証券化の手法を導入。ローンを証券化しさらに借り入れを起こすという、てこの原理を利かして、運用資金を数倍に拡大。グローバル化の波に乗り海外金融機関に金融商品を販売することで巨額の利益を上げてきました。その底流にあったのが「低金利」です。

 当時は、短期市場から資金を調達して、長期性商品にまわして利ざやを稼ぐという今では信じられないような取引手法が用いられていました。当然、常に、短期資金を調達していくという自転車操業みたいな動きになっていました。その低金利という大前提がFRBの金利上昇策で狂ってしまったのです。金利負担の増加から、短期資金の調達がうまくいかなくなり、金融機関からの借り入れを増加させたため、さらに金利が上昇。一方で、金利上昇から住宅販売が不振となり価格が下落。担保価値の下落から、債務不履行が増加。証券化商品の価格下落につながり、昨年8月の金融収縮につながっていったのです。

★信用収縮はドミノ倒しで拡大
 少々ややこしいかも知れませんが、ここを理解しないとこれからのことは予想できません。要は、金利低下という大前提が狂い、金利が上昇過程に入ったことから、全ての歯車が「逆回転」を始めた、ということです。当然、まず弱いところからダメージを食らいますから、資金力の弱い「サブプライムローン」のところから影響が出始めました。現在は、ALT-A、プライムローンとより上位の債券に広がりを見せています。今後、てこの原理を利かせたところ全てに影響が及び、テコの原理で膨れ上がったものは逆回転し収縮の方向へ向かっていきます。

 とにかく、一つのローンを数倍に膨らませて運用してきたわけですから、一旦収縮過程に入ったらドミノ式でマイナスの影響が及んでいきます。まさに、いまこの収縮過程に入ってきたわけです。おそらく、並みの資金ではこの収縮過程に歯止めをかけることはできないでしょう。結局、日本が時間をかけて解決したような手法をとることになるのでしょう。一つの時代の終わりです。

 あまりに、規模の大きな話なので、逆回転の影響はスーパーコンピューターでも使わないと分かりません。ただ、今回の危機が金融部門の危機にとどまってくれれば、まだ助かる道はあります。今回のニューヨーク株の下げについても、製造業などはなんとか株価を維持しています。おそらく、市場事態も今回の危機については、影響の大きさを読みきれないものと思われます。一つ間違えると大変な痛みを味わうことになります。当面は、「突っ込み買い、吹き値売り」に徹し、運用資金を絞ることが大事になりそうです。海外投資家がの持ち株が少ない中小型中心で…。

 
★変化日を前日のメリルの決算が焦点…?
 さて、少し長くなりました。日本株ですが、これは引き続き米国株次第。日経平均は、まだ3月安値に間があるようですが、ドル建てでみると、今日、2月の安値121ドルを切ってきました。明日は、海外投資家のストップロスの売りが気になるところです。米国要因を抜きにすれば、1月22日安値1万2572円に近づいており、本来なら押し目買いが入るポイントに近づいています。「逆三尊底」を意識してきますから、600円台にはいると相場つきも変わってくるのではないでしょうか。とにかく、米国次第の展開は変わりません。変化日「満月」は18日の金曜日。その前日がメリルリンチの決算発表…。変化があるとすればこの辺りか…?


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大仏さん

Author:大仏さん

国立大学卒業後、大手証券会社に入社。
その後、投資顧問会社に転出。調査・分析部に所属し、上場企業調査、マクロ経済分析、株式レポート作成などのかたわら、株式講演会講師、地方ラジオ局株式番組コメンテーターなど。地方経済紙、スポーツ紙などに株式記事執筆。地方新聞投資相談コーナー担当。
その後、関西地方新聞に移籍し、政治経済部記者として地方経済の活性化に注力。
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