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大仏さんの「株やぶにらみ」
儲けるにはまず情報分析!。こってり濃厚に市場を分析中。
06 | 2008/07 | 08
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米国で始まった「変化」を理解しよう…
 暑いですね~。クーラーを使いませんから、、眼鏡のフレームは熱いし、パソコンはファンが大きな音を立てて、冷やしてくれーと叫んでいます。

 さて、30日水曜日の日経平均は208円34銭高の1万3367円79銭、TOPIXは21.35ポイント高の1302.99と、ともに反発して終わりました。日経平均サイコロは7勝5敗、騰落レシオは86、RSIは57、25日線かい離はプラス1%と、今日は25日線を回復して終わりました。出来高概算は、17億3000万株、売買代金は約2兆円と、相変わらず市場エネルギーは盛り上がってきません。

★米国株の底堅い理由は何…?
 やはり、今日もニューヨークの写真相場になりましたね。米国株のほうは、住宅価格指数(ケース・シラー指数)が対前年比で15%も落ち込み、住宅関連商品の一段の値下がりが懸念されましたが、同時に原油価格が一時1バレル120ドル台に下落しインフレ懸念が緩和されるなど、好悪材料が交錯する中、空売り規制延長が決まったことなどから、買いが優勢となり、急反発。前日の下げ分をほぼ埋めて終わっています。

 ただ、日本株のほうは、まさに内憂外患で、せっかく、NYダウ高という援護射撃をもらいながらも、企業業績発表に振り回されています。引け間際は、明日の株価を意識したドレッシング買いが入ったものと思いますが、終日の値幅はわずかに108円…。「108」という数は、仏教では人間の煩悩の数だ、といいますが、「買いたいけど、大丈夫か…」「本当に恐慌が来るのか…」など、まさに、市場関係者の煩悩を表しているようですね。

 せっかく、良い決算がでてきても、予想より悪かった…と言っては売り、経営者が先行きを慎重に見ているからといって、進捗率が30%を超えている株を売る…。市場が、弱気に傾いているから仕方がないのですが、第一四半期の状態というのは、まだ米国が税還付をやる前で、景気のほうは結構シビアだったはず…。その中で、30%の進捗率は立派なものだと思うんですが…。なんか、変ですね。株の番組の司会者も、米国の上げについて皮肉な言い方をして、「上がるのが分からない…」なんて、皮肉たっぷりに解説していました。

★不良資産処理がスピードアップ…
 なかには、米国株はPKO(株価の買い支え)をやっている…なんて言い方をする人もいます。本当に、そうなんでしょうか。「甘い」といわれそうですが、私は「株価の先見性」には信頼を置いています。メリルリンチの増資のことが話題になっていて、弱気の人は、やはり損失はまだあった…だから、米国株はダメなんだ、といいます。増資の背景ですが、メリルリンチが持っている手持ちの債務担保証券306億ドル相当を5分の1近い67億ドルで、プライベートエクイティファンド(PE)に売却したことによる、損失の穴埋めです。

 このほか、シティグループもCDO93億ドル相当を約6分の1の15億ドルで、同じPEに売却しています。ここからが、強気と弱気の人の違いになりますが、強気の見方をすれば、まず、この両社は大きな損失を出すことを覚悟して、不良資産の処理に乗り出したことが評価されます。また、他の金融機関が、値付けができないとして、「レベル3」資産に放り込んで損失隠しをやっているのに、売却価格を算定して売却した…ということは、値付けをしようと思えばできることを他行に示したことになります。結局、損失隠しをやっても時間がかかるだけだから、早く、処理をしようと、宣言したようなものです。これは、当然市場にとってプラスに判断されますね。

★日本のバブル崩壊後、ハゲタカが動いてからどうなった…?
 どうも、日本人はバブル崩壊後の日本と比較したがりますが、不良債権が「1円」などというとんでもない価格で、海外ファンドに売却されて処理が進むのに、一体、日本は何年かかったのでしょうか。それに比較したら、強烈なスピードで損失処理が進んでいます。市場は、どうも悪いほうに、悪いほうに…と考える傾向があるようですが、見方を変えると、市場にとって歓迎すべきことがどんどん侵攻している…とみることもできます。

 また、日本の時の異なり、今世界中に「金」が余っており、損失の穴埋めが比較的容易にできることも幸運な点です。メリルのCDOを買い取ったPEファンドは、事前に資金調達をやっていますが、短期間に1兆円という資金が集まっているのです。彼らだって採算が合わなければ動きません。日本の不良債権を買いあさられた結果、その後どうなったかを考えたら、今、米国で起きていることが理解できるはずです。
 
 ちなみに、昨日のケース・シラー指数では、確かに前年比で15%という、とんでもない下落率になり、市場はそのことばかりに目がいっていますが、前月比で住宅価格が上昇した地域が8箇所あった…という事ですから、何か水面下で大きな変化が置き始めているとみるべきではないでしょうか。「ハゲタカ」が動き出した、ということはそれだけで大きな変化と言えなくもありません。彼らの、本能にかけてみても良いのではないでしょうか。

★指数を当てても意味は無い…下値不安が無ければ各論でGO
 強気の視点がもてれば、あとは相場観ではなく、個別の銘柄観を組み立てることです。負け組みが大量に抱え込んだ大型株は、今後動きが鈍らざるを得ません。日経平均やTOPIXがいくらになるか当てても仕方がありません。当分は各論優位で行くことです。株式レポートで継続注目中でこのブログでも何度も取り上げている酉島製作所は本日2400円台に入り、1000円幅獲得に大手がかかってきました。個別の、材料株はまだまだあります。これまでにも何度か案内した鉄道関連の話が今日の日経1面トップに出てきましたね。

 この話は、今後、東アジア、東南アジア、中東、欧州の物流をいっぺんさせる可能性があります。将来的には、ベーリング海峡にトンネルを掘って、北米、南米をつなぐという大構想があります。今回の計画はまさにその背骨になる部分を構築しようということです。鉄道車両などハードの需要も増加しますが、それより重要なのは物流のシステム構築。この面では日本には有力企業が多くあります。大恐慌が来る…と心配する前に、とんでもない変化が世界で起きようとしていることに早気がつかないといけません。

 今日もまた書きすぎてしまいましたが、大事なことは「ハゲタカ」が動き出している、事の意味を早く理解することです。

 

 

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大仏さん

Author:大仏さん

国立大学卒業後、大手証券会社に入社。
その後、投資顧問会社に転出。調査・分析部に所属し、上場企業調査、マクロ経済分析、株式レポート作成などのかたわら、株式講演会講師、地方ラジオ局株式番組コメンテーターなど。地方経済紙、スポーツ紙などに株式記事執筆。地方新聞投資相談コーナー担当。
その後、関西地方新聞に移籍し、政治経済部記者として地方経済の活性化に注力。
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