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大仏さんの「株やぶにらみ」
儲けるにはまず情報分析!。こってり濃厚に市場を分析中。
11 | 2008/12 | 01
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市場に出てきた微妙な変化を嗅ぎ取ろう
 このところ、胃の痛みがひどくなってきました。中小企業経営者の集まり向けに、株式レポートを発行していますが、「株はどこまで下がる…」の質問ばかりです。ずいぶん以前から、負け組みの海外投資家が腐るほど持っている輸出型やインデックス採用型の主力株はダメ…。したがって「日経平均やTOPIXなどの指数を見ていると相場の実体は分からない…」と、目にタコが出来るくらい書いてきたのに、電話がかかるたびに同じ説明の繰り返し…。胃も痛くなりますよね。内需型の個別株に絞って銘柄選定してきたので、成果は上がっているはずなのに、ソニーはシャープは、トヨタは…と言われても、私は関係ありません…。 まだ痛いので、病院に行ってみようかな…。

 さて、4日木曜日の日経平均は79円86銭安の7924円24銭、TOPIXは10.31ポイント安の788.88と、ともに反落して終わりました。出来高概算は20億2000万株、売買代金は1兆5000億円と、低水準ながら、低下株を中心に物色しようという動きが強まってきました。日経平均サイコロは5勝7敗、騰落レシオは100、RSIは44、25日線かい離はマイナス6.4%でした。

★GM危機に対する免疫が出来た…?
 朝の書き込みで、GLOBEXの動き次第…としましたが、いくらアジアが強くても米国株の先物が安くては主力株は買えません。昨晩も書いたように、ニューヨークダウは月曜日につけた長大陰線と下落に転じた25日線の下方圧力を受けており、そう簡単に上にいけるような状態ではありません。おまけに、今日はGMとクライスラーを事前に関係者の間の調整をして一旦破たんさせ、その後に救済する、というスキームを議員が考えているというニュースが伝わり、ますます、頭を重くしてしまいました。あらゆるケースを想定して救済方法が考えられているものと思いますが、敢てリークして市場の反応を見る…という事も考えられます。まあ、意外と冷静な反応だったのではないでしょうか。

 税金を投入して私企業を救済する…ということですから、そんなに短兵急に答えが出るはずはありません。議会公聴会で、経営者の証言を聞き、再建策を精査して、国民の反応を見極めて…と、これから踏まなければならないステップが多くあります。大体、時代の流れがエコカーに向かっているのに、大型車にこだわlって販売不振になり、債務超過が6兆円になるまでほって置いた経営者に本当に再建できるものか、疑問です。

★救済しても、自動車業界の革命的な変化についていけるか
 すでに、世界の自動車業界は、ハイブリッドから、さらに電池や燃料電池をエネルギーにした電気自動車にステップアップしようとしています。つまり、「内燃機関」から「電動モーター」への転換です。自動車メーカー自体がエレクトロニクス産業に変化しようとしているのに、ついていけるのでしょうか。これは、単に米国だけの問題ではありません。日本のメーカーでも、この転換がうまくいかなければ、米国自動車業界と同じ道を歩まなければならない会社もでてきます。部品メーカーもこれまでの駆動装置にくわえ、エレクトロニクスによる制御技術が必要になってきますから、今後、従来の部品メーカーに加え、電子部品メーカーの囲い込みが始まってくるのではないでしょうか。モーターを中心に事業を展開する日本電産が、東洋電機製造などのモーターメーカーを買収している意味合いを考えるべきでしょう。船だって将来はモーターが主力になる時代が来るといわれています。

★米国金融市場にでてきたいくつかのサイン 
 ながながと書きましたが、正直、一時的に助けてもらっても、これからの急激な変化についていくのは容易ではないということです。今日の市場の反応をみても、「どうでもいいや…」という感じになってきました。あまり、関りあいたくは無いですね。
 そんなことより、今日は悪い景気指標が発表される中でも、注目されるものがいくつかありました。朝もかきましたが、米国で、30年もの住宅ローン金利が前週比で0.52%低下。1990年以来、最大で5.47%まで低下してきました。一時期は、財政悪化懸念から長期金利が上昇し、住宅ローン金利が低下しない…と頭を抱えていましたが、GSEの住宅関連資産の買い上げ実施が決まり、ローン金利が急低下してきました。

 おかげで、新規住宅購入ローン申請は前週比で40%も増加、加えて、住宅ローンの借り換え申請指数は過去最大の伸び率を示しています。大きな変化が出始めましたね。財務省は、GSE2社を通し、住宅ローン金利を4%くらいまで低下させたい…としています。なにかが起きようとしていますね。また、これまで債券を発行しても引き受けてが無かった市場でしたが、政府が債券発行の保証をおこなったことで、起債件数が増加し始めました。金融機関の資金調達機能がわずかですが、再起動し始めた、といえますね。

★「まだ」か「もう」かの判断を迫られる段階に
 「えらいことだ、えらいことだ」、「上がった、下がった」、「GMは大丈夫か…」と、心配している間に、まだ不完全ながら信用機能は、回復しはじめているのです。まだ兆候の段階ですが、市場は変化を敏感に感じ取ります。欧米市場では、これまで散発的にしか買われてこなかった、ディフェンシブストックにまとまった買いが入ってくるようになりました。下値に対する「安心感」が出てきたから買いにきているんですね。この状況を、「まだ」と判断するか、「もう」と判断するかは各自の自由です。

 ただ、以前から、流れは内需系ディフェンシブとして、株式レポートで一貫注目してきた、エービーシーマートやニトリ、不二製油などは、新値をとりましたし、ニトリは本日で1000円幅を超えてきました。輸出株や主力株にこだわっていたら、この流れの変化は、読みきれなかったはずです。別に、自慢話ではありませんが、それだけに、米国金融市場の変化が「まだ」なのか「もう」なのか…の判断が大事になるといっているのです。

 財政赤字の拡大による米国の破滅やドルの暴落論などが、飛び交っていますが、それは市場が落ちついてからの話。いまから考えることではありません。「陰謀説」や「破滅論」みたいなものが、マスコミをにぎわしています。テロリストの暗躍や反政府運動の高まりも、経済を覆う不安心理につけこんだものです。ここでは、ムードに流されるのではなく、冷静に流れを見極め、変化がおきそうな兆候が出たら、人よりも早く行動する…ことが大事。悪いことばかり考えていたら、見えるものも見えませんよ。

★現実的な問題は、月曜日の長大陰線抜け
 ただ、現実的にはニューヨークダウが、早く、月曜日の長大陰線から抜け出すことが重要。抜け出せば、25日線の上にも出るし、25日線も上向いてきます。一つだけ心配なことが…。米国の金利先物はFOMCの0.75%利下げの可能性を60%も織り込んでいます。その通りになったら、米国のFFレートは0.25%…。日本の政策金利を下回ってしまいます。これでは円高になるしかありませんよね。気がつけば、円は、先進国の中で一番金利が高い通貨になり、デフレ不況は深刻化、輸出株がさらに売られ金融不況の嵐の中に突き落とされる…何度も書いていますが、世界で一番危険な国は、日本ですよ。 

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米国住宅金利急低下。欧米とも、ディフェンシブストックを中心に買い気が戻る…? 
 おはようございます。
 
 昨晩の米国株は、ISM非製造業総合指数が市場予測値(42.0)を大幅に下回る過去最低水準の37.3に低下したことや、11月のADP全米雇用報告で民間雇用が25万人減少するなど、景気の先行きへの不透明感が増幅し、一時は200ドル近く下げる場面もありました。ただ、住宅金利の大幅低下を受け、住宅ローン申請件数が過去最大の増加を示すなど、住宅関連指標の好転や、ポジション調整の買戻しなども加わり、引けにかけて急騰。続伸して終わりました。

 住宅金利の低下は、ローン借り換えなどに好影響を与えてきましたが、米国財務省は、GSE2社を通し住宅ローン金利の低下を促す政策を検討するなど、住宅価格のてこ入れへの具体的な動きも示しています。昨晩の買いは食品やディフェンシブストックが中心ですが、景気悪化への抵抗力の強い企業を買おうという投資家の積極姿勢が戻ってきただけでも、市場心理が好転してきたと言えそうです。ただ、二日連続の反発となったものの、チャート的には、週明けにつけた長大陰線のなかでの動きで、売り圧力がなくなったわけではありません。また、課題になっている25日線が再び下降に転じ、昨晩もダウ30種の頭を押さえているだけに、目先は警戒するところに来ています。

 3日の米国株
 ニューヨークダウ 8591ドル69セント +172ドル60セント (+2.05%)
            レンジ 8624~8234ドル 390ドル幅

 NASDAQ    1492.38ポイント +42.58ポイント (+2.94%)
            レンジ 1498~1414 ポイント 79ポイント幅

 S&P500    870.74ポイント  +21.93ポイント (+2.58%)
            レンジ 873~827 ポイント  46ポイント幅

 CME日経平均先物  8175円  +135円 (大証比) ←修正しました


 米国では金利低下効果がようやく現れてきたようです。まだ、金融危機は去ったわけではありませんが、一つの兆候として評価すべきではないでしょうか。欧米とも一段の金利低下が続く予想ですが、米国の短期市場金利は次回FOMCで0.75%の利下げ実施予想が60%近くになり、FF金利の0.25%への低下を予想しています。一方、日銀は0.3%の政策金利へのこだわりをあらわにしていますので、米国の金利は日本を下回り、結果として円高圧力がますますかかってくることになります。欧米市場とも、ディフェンシブストックへの傾斜が強まっているようですが、日本株の場合、輸出企業への売りバイアスがかかってきますので、全体への悪影響が強まってきそうです。

 今日は、CME高や為替の落ち着きから、ディフェンシブストックを中心に、続伸する展開が予想されますが、昨晩もかいたように、騰落レシオの上昇が気になるところです。米国市場も25日線にタッチするなど微妙な位置にきており、GLOBEXの米国株先物の動きを見ながら、神経質な動きが続くことになりそうです。騰落レシオが120超えになると、物色銘柄の絞込みが始まる可能性もありますので、追っかけ買いは慎重に…。

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プロフィール

大仏さん

Author:大仏さん

国立大学卒業後、大手証券会社に入社。
その後、投資顧問会社に転出。調査・分析部に所属し、上場企業調査、マクロ経済分析、株式レポート作成などのかたわら、株式講演会講師、地方ラジオ局株式番組コメンテーターなど。地方経済紙、スポーツ紙などに株式記事執筆。地方新聞投資相談コーナー担当。
その後、関西地方新聞に移籍し、政治経済部記者として地方経済の活性化に注力。
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