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大仏さんの「株やぶにらみ」
儲けるにはまず情報分析!。こってり濃厚に市場を分析中。
06 | 2009/07 | 08
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ボーナス資金を当て込んだ投信設定が40本超え…最近の円安も先物買いも正体は?
 県内の中小企業経営者の方からお呼び出しがかかり、ちょっと出かけておりましたので、書き込みがおそくなりました。また、出かけますので、今日は簡単に済ませたいと思います。

 週末31日の日経平均株価は、191円62銭高の1万356円83銭と3日続伸、TOPIXは13.32ポイント高の950.26と11連騰して終わりました。出来高概算は24億株、売買代金は1兆7430億円と大幅に増加して終わりました。日経平均、TOPIXともサイコロは11勝1敗の加熱ゾーンにあります。騰落レシオはまだ110以下の水準ですが、RSIはすでに危険ゾーンの80ラインを超えてきています。今後は週足のサイコロとRSIの動きに注目です。

 さて、米国株はインテルとゴールドマンザックスの決算発表を機に立ち直り、最近は、住宅関連指数や失業保険需給者総数の減少など、景気指標の改善が株価の揚げ足を早めています。以前から、金融危機が一巡した第一段の上げから、第二段の上げに向かうには景気指標の改善が必要になる…としてきました。まさに、最近の状況はその通りの動きになっています。また、米国の写真相場と揶揄されてきた日本株も決算発表を機に、独自性を強めて動いてきました。

 アナリストやマスコミ関係の皆さんから、「悪い、悪い」と前宣伝されてきましたが、蓋を開けてみると赤字幅の縮小、黒字転換、増額修正などが相次ぎ、機関投資家もちょっと様子がおかしい…として、慌てて買い出した…というのが最近の状況ではないでしょうか。このコーナーや株式レポートでは早い段階から、決算予測の前提になった前年度末の状況と比べ、為替、原材料価格、株価上昇による株式含み損の減少…など収益環境が好転していることを強調してきましたが。確かに、売上高は減少しているものの、為替差益が出たり、原材料コストの低下が利益を押し上げたり、有価証券の含み損の減少が収益を押し上げた…との発表が増えています。

 前回、株価が底打ちしたときも、2000年ごろから、国内企業は系列の枠を超える事業再編を実施。従業員を削減するなど徹底的なコスト圧縮をしたほか、高付加価値部門への事業集約化を進めるなど血のにじむような努力を払ってきました。その結果、企業収益は「減収増益」に転じ、まず一株当たり利益の好転から株価上昇がスタート。その後、世界的な需要拡大を受け、売上高が増加に転じると、損益分岐点が大幅に低下していますから、利益は急増。「増収大幅増益」となり、株価は一層上昇するというパターンをたどっています。

 株式の解説を聞いていると、利益は上がっていますが「売り上げがね~」という記者さんが多いようですが、企業経営者の血のにじむような努力を馬鹿にしたような発言で聞いていて腹がたってきます。話は横道にそれますが、彼らが3月初旬と6月中旬に解説していたことを、もう一度VTRをまわして再生してみては如何…。それでも人前で、偉そうに解説できるなら、どうぞ…という感じですね。そんなことは、いつものことですからどうでもいいんですが、まさに、いまこの収益回復パターンが始まってきた感じです。問題は、売り上げ増につながる需要の回復があるかどうか…。この点に関しても、景気刺激策の需要の先食いだ…と、したり顔の解説が続いています。

 だから、一段の上昇には景気指標、それも米国のものの改善が必要…と考えています。それだけに、今晩の米国のGDP発表は注目されますが、オバマ大統領は、海外訪問の際に、あまりの過剰な期待はいけないよ…と、釘を刺すような発言をしていますので、ちょっと注意をした方がいいかもしれません。

 さて、長いスパンの話はいいですが、最近の動きはどうなんでしょうか。最近は、先物の出来高が増加しています。一部、先物業者ががんばっていましたが、このところ簡単に動かせないようになっていました。不思議だな~と、何度か書いてきましたが、確かに、業績面の好転を好感して上がっているところはありますが、どうもそれだけではないような気がします。その答えが、今日分かったような機がしましたが、なんと、今日だけで投資信託の募集の締め切り本数が40本を越えているということです。ボーナスシーズンを当て込んで、投信の設定をしたようですが、何でこんな高いところで設定する必要があるのか…毎度疑問に思ってしまいます。また、泣かされる投資家が出てくるんでしょうね。投信を売った方には毎年毎年手数料が入ってきますから結構なことですが…。年初来高値に進んできたところを買わされた投資家の方は…。本当に何時までたっても自分だけがよければ良いという体質は改まりません。銀行さんもそのうち投資信託専門のクレーム処理室の設置が必要になるかも(網既にあるかも…)知れませんね。

 また話がそれそうですが、結局、この大量設定にともなう外貨の手当てが最近の円安を、また、インデックス型の投信が先物による手当買いを実施した可能性があります。最近、裁定買い残が急増していますが、投信などが先物買いによる手当てを進めた結果、現物と先物のサヤが拡大するケースが増えた、という見方も出来ます。ちょっと注意して相場を見たほうがいいかもしれません。以前から、日経平均株価のポイントとして9875円付近を上げ、次のポイントとして1万356円を書いておきました。本日このポイントを押さえに来ましたので、目先的に波乱するする可能性がでてきます。個人的なポイントの計算の仕方ですので、あてにはならないかもしれませんが、自分では「いわしの頭も信心から…」で、結構頼りにしているところです。日米とも、サイコロは超過熱状態…。押し目買い方針には変りはないものの、いかにも買いに出来くいのも本音。

 来週はちょっと注意してかかることにしましょう。それではそろそろ出かけます。


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出遅れていたニューヨークダウが1月高値を更新…企業決算、経済指標の改善が株価を後押し
 おはようございます。今日も朝からせみ時雨…。目覚まし時計よりも早く泣き出すから、少々寝不足です。

 さて、昨日の米国株は、前日の下落要因だった中国上海市場が反発したことや、予想を上回る企業決算が出たことを好感。ニューヨークダウは年初来高値を上回る9250ドル近くまで買い進まれるなどしましたが、引けにかけては利食い売りが増加し、上げ幅を縮小して終わりました。また、この日は、過去最大の1150億ドルの財政資金調達の最後の発行分、7年債280億ドルの入札が行われましたが、応札倍率は2.63倍と市場予想を上回るものとなり、資金調達懸念が薄らいだことも株価の上げを支援したようです。

 この日発表された週間新規失業保険申請件数(~25日)は前週に比べ2万5000件増加し、58万4000件になりました。市場予想の57万件を上回ったものの、傾向をみる4週移動平均は8250件減少し55万9000件に改善。また18日までの受給者総数は5万4000件減と3週連続で減少し619万7000件になりました。この日の上昇分には、雇用状況の改善も寄与しています。

 この日の株価は、中国株の反発、雇用指数の改善、財政資金調達状況の好転など市場外部要因が好転したほか、GEの投資判断引き上げ(GEキャピタルの経営改善…)や生命保険大手メットライフ、カード大手マスターカードなどの予想を上回る決算、モトローラの赤字幅縮小など決算発表の内容を好感していました。いち早く年初来高値を更新していたNASDAQ総合指数、S&P500に比べ出遅れていたニューヨークダウ30種平均も、この日1月第一週の戻り高値9175ドルを上回り、上昇トレンドに復帰しています。このところ、アナリスト予想を上回る好調な企業決算に加え、住宅関連指標、雇用関連指数などに改善の兆候が見られ始め、景気後退に陥っていた米国経済に改善の兆候が見られ始めました。雇用の先行きが厳しいため、消費の復活は望むべくもありませんが、株価の上昇による資産効果は、少なからず消費を刺激する効果を表してくるものと思われます。先週土曜日の書き込みで、「大きなトレンド転換を起こした可能性がある」と示しましたように、米国株は下降バンドの上限を目指す動きに入ったようです。

 30日の米国株
 ニューヨークダウ 9154ドル46セント +83ドル74セント (0.92%)

 NASDAQ総合指数  1984.30ポイント +16.54ポイント (0.84%)

 S&P500     986.75ポイント +11.60ポイント (1.19%)

 CME日経平均先物 (ドル建て)  10345円 +145円

              (円建て)   10305円 +105円


 米国株は大幅反発、CME日経平均先物も続伸し1万300円台で帰ってきました。米国株の上昇でリスク選好が強まり、ドル。円は軟化。円は1ドル95円台半ばに軟化して帰ってきました。昨日は外部環境が悪かったにもかかわらず、自動車大手のサプライズ決算の影響で高く終わりましたが、今日も、同じ地合を受け継ぎ先物リードで世界的な株価からみた出遅れ感の修正を行うことになりそうです。ただ、中国金融当局は、不動産や株価の投機的な動きを抑制するため、融資内容を厳格にチェックする方針を出しており、本日の中国株がどう反応するかが焦点になりそうです。米国債券市場で株高にもかかわらず長期債の価格が上昇(金利は低下)しており本日も債券先物市場との関係が気になるところです。指数は加熱、全体は順風というおかしな状況になっていますので、資金投入は慎重に…。今日も中国市場、GLOBEX、為替の動きに注目。それにしても先物業者の行儀の良さは一体どうしたのかな?

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プロフィール

大仏さん

Author:大仏さん

国立大学卒業後、大手証券会社に入社。
その後、投資顧問会社に転出。調査・分析部に所属し、上場企業調査、マクロ経済分析、株式レポート作成などのかたわら、株式講演会講師、地方ラジオ局株式番組コメンテーターなど。地方経済紙、スポーツ紙などに株式記事執筆。地方新聞投資相談コーナー担当。
その後、関西地方新聞に移籍し、政治経済部記者として地方経済の活性化に注力。
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