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大仏さんの「株やぶにらみ」
儲けるにはまず情報分析!。こってり濃厚に市場を分析中。
11 | 2009/12 | 01
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円高・デフレ対策に、日本が総がかりで動き始めた…?
 週明け7日の日経平均株価は、145円01銭高の1万167円60銭、TOPIXは9.35ポイント高の898.93と、ともに6日続伸して終わりました。週明けで手がかり材料が少なかったことや高値警戒感から手控え気分も強まり、出来高は21億3023万株、売買代金は1兆4000億円弱と、週末に比べボリュームダウンしています。また、日経平均サイコロは7勝5敗、騰落レシオは80、RSIは60、25日線かい離は+4.8%になっています。まだ、指数的には警戒すべき項目はありません。今日現在の25日株価移動平均線は9702円にあり、週末の9691円から比べ上昇に転じています。この変化は心強いですね。

★相次ぐ「サプライズ」
 さて、このところ「ミニサプライズ」が続きます。頑迷な日銀が市場に押される格好で量的緩和に踏み切ったのにつづき、もたもたしているものの、政府も景気刺激策の策定に動き始めてきました。また、週末の米国雇用統計は、意外や意外、非農業部門の雇用者減少幅は市場予想の10分の1以下。下手をするとプラスに転じそうな「サプライズ」な減少幅になりました。おかげで、緊急措置の出口が近くなると市場は恐怖し、長期金利は上昇。これを受けドルが上昇。これを受け、ドル安代替資産の金が急落。原油をはじめとした資源価格も下落するなど、ドル安を前提にした投資の流れは、大きく変動しています。

 まあ、米国の雇用統計の改善は、派遣の伸びが大きかったことに起因しているようですが、これまでのように、派遣の増加が常用雇用増加の先行指標となればプラス。しかし、年末や期末という特殊要因による人で不足解消のための一時要因なら、2月初旬に発表される数字は悪化する…ということになり、現状では素直に信じることは出来ないようです。1月頭に発表される数字がどうなっているか…それを見るまでは、固定観念を持たないほうがいいかもしれません。ただ、週間で発表されている失業保険申請件数では、トレンドを見る4週移動平均は11月末までで13週連続で減少していますし、状況が好転した、と評価される申請件数の40万件割れにも着実に近づいており、この意味では状況は改善しているとみることも出来るんでしょう。米国の株式市場は、金融当局者がいくらリップサービスをしても、当分、出口政策への恐怖にさらされることになりそうです。

★遅まきながら、総がかりで動き始めた日本の円高・景気対策
 海外の方は、確実に出口に向かって動き始めています。恐らく過度なインフレ恐怖症のEUが最初に出口を空けそうです。景気も十分に回復していないほか、金融問題を抱え込んだままの加盟国も多く、果たして、金利上昇に耐えられるのか…という疑問は付きまといますが。この意味では、対ユーロでは円安傾向が続くのかもしれません。問題は、日本国内の状況…。以前にも、日銀の金融政策は「極端から極端に動く傾向がある…」と書きましたが、1日に量的緩和策を発表したあと、4日までに予定額を上回る16兆7600億円の資金を供給しており、金融関係者の間には「そこまでやるか…」と、ちょっとしたサプライズが起きているようです。まあ、海外からも「10兆円では少なすぎる…」など、ぼろくそに書かれましたから、日銀としての本気度を見せた、というところではないでしょうか。

 また、雇用統計発表前から円安が進行し始めましたが、どうやら、財務省も円高対策に本気で動き始めたようです。11月30日に財務省の玉木林太郎財務官が緊急渡米。次期財務次官のラエル・ブレイエード氏と会談。真偽のほどは分かりませんが、円売り介入の了承を取り付けた…との観測も出ています。週末の急激な円の急騰は、介入を警戒したパニック的な円買いポジションのまき戻しがあったということでしょう。ちょっと円の買い仕掛けは難しくなってきました。これで、日銀と財務省が円高対策に乗り出したことになります。

 問題は、政府。景気対策の必要性は分かったものの、いまだに財源や財政赤字の縛りにかかって第二次補正の額さえ決まらない状態…。もたもたしていたら、国会が終わり、来年にずれ込む懸念すら出てきます。もし、景気が深刻な状態にあることを本当に認識していたら、来年度予算の前倒しまで含め規模を拡大してやれるはず。今日の相場をみても、市場は政府の出方を窺っている節があります。まあ、とにかく、時間はべつにして、日銀、財務省、政府と総がかりで、景気対策に動き出したことは、海外投資家は素直に評価してくるはずです。まあ、もう年末を意識して海外投資家に姿勢は消極的になってきますが、まだ、きめ打ちするにはリスクがあるものの、ドル安を前提にした投資の流れが変質しつつあるのは確か…。リスクを無視した高金利通貨買いや成長の裏づけのない新興国投資、ドル安代替資産投資などは見直され、今後は景気回復色を強めた米国内への投資が増加してくるのではないでしょうか。それも、流動性を背景にした大型株ではなく、成長志向のNASDAQを中心にした方向へ。

★ドル安前提の投資は変化し始めた?
 また、円高とデフレの進行で「一旦はダメ市場」と見切りを付けられた日本株…。日本国内にいると、日銀や財務省、政府のかったるい動きが、いらいらしますが、海外では、金融、財政、政治が一体になって動き始めた…という、好印象をもって受け取られているはず。それだけに、政治のごたごたが気になりますが、今後も海外投資家の日本の見直し買いは続くのではないでしょうか。投資家の意見を聞いていると、まだまだ弱気が多いようですが、もし、対円でのドル高が続けば、それにつれて輸出の競争相手中国の元も上昇しますので、日本企業の競争力もその分増加。輸出企業の受注が増額修正される可能性も出てきます。他にも、対日投資を促すような改正も進んでいますので、今後は、あまり悲観的に見るのは止めた方がいいかもしれません。

 また、今日は、中国の当面の経済政策を決める「中央経済工作会議」が終了。積極財政の持続と適度に緩和的な金融政策を続けることがきまりました。しばらくは、出口を空けることはしないということで、中国株が同反応してくるかが注目されます。まあ、日本株にとっては、「心配の種」が一つずつ消えているわけでプラスに評価してもいいのでしょう。先週、デッドクロスして心配していた13週線と26週線でしたが、先週の急伸を受け、13週線はまだ下落しているものの、26週線が再び上向きに転じており、13週線の下落圧力を減殺することになります。26週線は1万円をチョっト超えたところで、上向きになっていますので、当面はこのラインを下値支持線と見ておけばいいでしょう。まだ、13週線を大幅に下回っているものも多くありますので、PERやPBRなどファンダメンタルの指標とあわせて探してみてはどうでしょうか。日本調剤、メガチップスなどPERからみても割安なものが多く見つかるはずです。株式レポートとあわせて一貫注目してきた酉島製作所が高値1926円までつけてきました。長期的にはまだ上値を見ていますが、目先は、昨年10月の月足長大陰線の急所1969円に近づいており、次の買い場へむけ一旦は調整する可能性が強まっています。

 とにかく、これまで日本株に吹いていた逆風が順風に変ろうとしています。基本的な投資姿勢を見直す次期に来ていると思いますよ。

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大仏さん

Author:大仏さん

国立大学卒業後、大手証券会社に入社。
その後、投資顧問会社に転出。調査・分析部に所属し、上場企業調査、マクロ経済分析、株式レポート作成などのかたわら、株式講演会講師、地方ラジオ局株式番組コメンテーターなど。地方経済紙、スポーツ紙などに株式記事執筆。地方新聞投資相談コーナー担当。
その後、関西地方新聞に移籍し、政治経済部記者として地方経済の活性化に注力。
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