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大仏さんの「株やぶにらみ」
儲けるにはまず情報分析!。こってり濃厚に市場を分析中。
04 | 2010/05 | 06
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値下がり幅からみて、連休のツケの支払いは終わった…?
 5連休明け6日木曜日の日経平均株価は361円71銭安の1万695円69銭、TOPIXは30.32ポイント安の956.72と、ともに急反落して終わりました。狼狽売りやストップロスの売りなどがかさみ、出来高は25億8590万株、売買代金は2兆263億円と、ともに前週末比で急増しています。また、日経平均サイコロは5勝7敗、騰落レシオは104、RSIは36、25日線かい離はマイナス3.8%になりました。25日線かい離を除き、まだ「中途半端」…。今日の終値現在の25日線は1万1112円となり、前週末の1万1124円からみて下降に転じました。
 
 まあ、欧州のソブリンリスクは「燎原の火」のように拡大。頼みの米国市場も連休中に下落、景気を依存する中国は、利上げを受けて株価が下落、鳩山さんは経済のことなんか忘れて、普天間基地移転問題を取り繕うのに必死…。これでは上げろというのは無理というものでしょう。なにしろ、週末のゴールドマン刑事捜査による下落分からこっちの悪材料はまったく織り込んでいませんから、全面安商状も仕方がありません。テクニカル的にも先週末まではナントカ踏ん張っていたんですが、これで、たくさんの上値抵抗線を作ってしまいました。「指数的」にはちょっとしんどくなりそうな感じです。

 ギリシャ問題は、予想通り格付け会社ムーディーズが、ポルトガルの格付け引き下げの可能性に言及。ポルトガル国債下落(金利は上昇)→CDS上昇という、これまたお決まりどおりの流れになりユーロが下落。とうとう2月25日につけたユーロの対円安値119円63銭を下回ってきました。これで、ギリシャ支援問題が進展する中でもユーロ売りのショートポジションを増やしてきた投機筋の売り玉は全て利益が乗ったことになります。今日当たりは、かなり下落スピードが増してきましたが、恐らく、銀行筋や商社筋がユーロのヘッジ売りに動いた可能性もあり、投機筋はかなりショートポジションを手仕舞ったんではないでしょうか。

 昨日も書いたんですが、CDSはどこで売買されているのか分かりませんが、これだけデフォールトの確率が高いといわれているギリシャやポルトガルのCDSを一体誰が引き受けているのか…どうせ、すぐにサヤ抜きして誰かに売り飛ばしているんでしょうが、誰がババをつかまされることになるんでしょうか。もし、投機筋の間でキャッチボールをしているようなことがあれば、市場操作の可能性も出てきます。

 以前から、この手法は米国でリーマンやベアスターンズを破綻の渕に追い込んだときと同じ手法で、IMM通貨先物市場の投機筋のユーロ売りポジションの増加から、米国の金融危機を煽った、債券、CDSを使った売り崩しのやり方と同様に、徹底した売り崩しに来るのでは…と懸念しましたが、まさに心配したとおりの動きになりました。また、相場が一息ついてくると、それを見計らったように格下げ会社から信用格付け引き下げ実施や引き下げの可能性を示唆する話が出てくる…これも、米国の金融危機時に不自然なくらいタイミングを合わせて狙われた銀行や証券会社の格下げが出てきたときと、妙に符合します。世界の米欧の金融当局は危機を煽った不自然な取引や格付けに対し、徹底的な調査をすべきではないでしょうか。

 米国の金融危機時にも、リーマンブラザーズ社債のCDSを買わせていたAIGに、投入された国民の税金から支払いをさせたという最近市場をにぎわしている銀行の話もあります。とにかく、今回のユーロ危機も米国の金融危機も不自然な点が多すぎる…。また、あれだけ問題があるといわれながら、いまだに放置されたままであるどころか、ますます、取引で利用されだしたCDSについては、どうなんでしょうか。使いにくくする前に最後の一稼ぎでユーロが狙われた…ということでしょうか。ことのついでに、「円もいてこませ…(下品ですね…)」なんてことにならないでしょうか。足元に問題を抱える、ポンドと円のショートポジションはいつでも仕掛けられるように結構な水準がほったらかしてあるんですが…。

 まあ、今日の相場は未消化になっていた、週末のGSに対する刑事捜査以降3日分の波乱材料を、一日で織り込まなければなりませんし、この間、これを打ち消すような好材料は出ていませんから、これくらいの下落幅になるのも当然の流れなんでしょう。週末から、昨日までの間のCME日経平均先物の下落幅は累計で390円安になっていましたから、今日361円安で終わった…というのは、むしろ健闘したということも出来るのかもしれません。これで、ほぼ連休中の波乱材料を消化しましたから、ここからは、今晩の米国市場を見ながら動くことになります。
 米国株については、今日の朝も書きましたように、ニューヨークダウは日中足でダブル底をつけています。また、日足RSI(14日ベース)は44に低下。過去30台前半から反発に転じていますので、テクニカルに見ても底打ちの時期は近いものyと思われます。日本株の場合はどうしても米国株次第ということがありますから、明日の雇用統計で米国株がどう動いてくるかをみたいというムードが強かったようです。

 ただ、GS問題については、トヨタと同様に狙い撃ちにされているところがあるほか(新たに罰金を科せられた…)、GSを擁護した著名投資家バフェット氏が鉄道会社買収の件で調査をうけるなど、しつこいバッシングが続いており、ちょっと、何がおこるか予想がしにくいところがあります。金融規制改革法に成立の目処が立てば、消えていく話かもしれませんが…。ちょっと不透明材料が多いだけに、きめ打ちせずに流動的に見ておくことにしましょう。

 テクニカル的には、昨年8月高値付近で8週間もみ合った1万500円を中心にしたゾーンが抵抗線として意識されることになりますが、そのほか、13週線、26週線がともに上昇しており、目先の抵抗線になりそうです(今日13週線には届きましたが…)。ただ、抵抗線としては、昨年11月の下落を支えた52週線が注目されます。現在、1万200円付近にあり上昇を続けていますが、この移動平均線付近には、昨年3月安値と11月安値を結ぶ下値支持線があり、やはりこのラインが最後の砦として意識されてきそうです。

 まあ、今週末の米国がどう動くか…当面はそれにかかって来そうです。あまり占いの話を持ち出すと機嫌をの悪い人が出てきますのであまり書きたくないのですが、年盤の「八白土星」からみて、4月は相性の良い「9紫火星」でしたが、5月は、八白土星月で相場的には冴えませんので、連休前は手控え。ただ、6月、7月と相性の良い月が続きますので、5月の押し目は好買い場ということになりますが果たしてどうか…。

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米国株は続落するも、下値では基調の変化も…
 おはようございます。
 大型連休が明けました。日本も否応無しに、大荒れの市場の中に放り込まれます。市場に飲み込まれないよう、目先よりも風上の天気を見ながら、残り二日間、船にしがみついていることにしましょう。

 さて、欧州情勢は日増しに悪化の度合いを強めています。ドイツの財務相がギリシャ支援の議会合意を得るために行った答弁で「ギリシャの必要資金は1500ユーロ。決まった支援額の1100億ユーロでは不足で市場からの調達が不可欠…」としたことから、ギリシャのデフォールト懸念が強まり、再び市場金利が上昇。次の危機候補とされるポルトガルとスペインの国債も売られ、ドイツ国債との金利格差が拡大。これに追い討ちをかけるように、格付け会社ムーディーズがポルトガルの格下げ懸念を表明するなど、市場のバッシングが続いています。
 また、年金支給のカットなど厳しい財政縮減策に反対して開催されたゼネストで死亡者が出たことで、政策遂行が出来なくなるのでは…との懸念が増幅。ユーロの下落幅が拡大。対ドル相場は1.2803ドルと昨年3月来の安値に落ち込んだほか、対円でも120円割れ寸前に下落。今年2月25日につけた安値119円63銭に迫る動きになっています。ソブリンリスク問題は、PIIGSだけでなく他の問題国にも波及。ユーロの存在そのものが問われようとしており、その意味では今回の危機はピークに近づいているという見方もできます。ECBが市場介入できないなど、EU通貨体制の不備を投機筋が突いた側面もあり、EUの制度見直しが始まれば、投機筋の動きも沈静化するかもしれません。まだ、先の話ですが…。
とにかく、今回の貴意がEUの存在意義そのものまで及んできたことは、結果は別にして事態の改善が近づいたと見ることはできないでしょうか…?

 さて、昨日の米国株は、欧州情勢が再び緊迫化し欧州株が続落した流れを受け、続落してスタート。ドル高を嫌気して、原油価格が下落したことから資源・エネルギー株が続落したほか、通貨高による輸出への影響を懸念し、GEやキャタピラー、ボーイングなど輸出関連株も売られるなど、ほぼ全面安商状となり、一時、ニューヨークダウは安値1万818ドルと、800ドルの大台割れ寸前まで下落する場面がありました。その後、雇用統計の先行指標になるADP全米雇用報告が市場予想を上回る増加をしたことから、週末に発表される雇用統計への期待感が高まり、買い気が回復。プラス圏に浮上する場面もありました。ただ、ISM非製造業景気指数が予想を下回ったことへの失望感から再び売り物が優勢となるなど、強弱感が対立する中、結局、主力3指数は続落して終わりました。ニューヨーク市場の出来高は前日比2048万株減の14億9989万株。騰落状況は値上がり625、値下がり2461とほぼ全面安でしたが値上がり数は前日から増加しています。

 この日発表された給与計算サービスのADP社全米雇用報告(4月)の民間部門雇用者数は3万2000人の増加。市場予想の3万人増を上回りました。また、2月の数字は3000人の増加、3月は2万3000人の減少から1万9000人の増加とそれぞれ上方修正されており、雇用状況の改善への市場の期待感を強めました。明日夜発表される4月雇用統計で、市場は非農業部門雇用者数を20万人の増加。失業率9.7%(前月比横ばい)と予想しています。また、同日発表のISM非製造業景気指数(4月)は、55.4。前月比で横ばいとなったものの、市場予想の56.0をやや下回りました。新規受注が62.3から58.2、雇用が49.8から49.5に、それぞれ低下するとともに、在庫が46.5から54.5に増加しています。
 
 昨日の相場展開は、前日の一方的な下落から、一旦はプラスに転換するなど、下値を意識した動きに変わってきました。寄り後に付けたこの日の安値を後場の安値が下回らず約40ドル戻して終わっており、日中ベースではダブル底をつけたような動きをしています。以前から、今年1月高値付近への下値調べがあるとしてきましたが、このポイントに接近してきたことで、押し目買いうや買戻しを入れる動きが出たものと思われます。直近レポートでも、ニューヨークダウの押し目について、二つのポイントから、押し目限界が近いとしてきましたが、このポイント付近で、下値調べの動きが出始めたことには注意する必要がありそうです。テクニカルでもそろそろ押し目買いゾーンに近づいてきました。現在の環境悪がいわれだして時間がたっていることも、逆に警戒する必要がありますね。まあ、もうすこし、様子を見ましょうか。

5日の米国株
ニューヨークダウ 1万868ドル12セント -58ドル65セント(0.54%)

NASDAQ総合指数  2402.29ポイント -21.96ポイント (0.91%)

S&P500      1165.87ポイント  -7.73ポイント (0.66%)

CME日経平均先物 (ドル建て)  1万670円  -380円(4月30日大証先物終値比)

         (円建て)  1万660円  -390円 (同)

米国10年もの国債金利  3.5550%  -0.066%

WTI原油  79.53ドル -3.80ドル

GOLD  1175.40ドル +6.80ドル 


 米国株は続落、CME日経平均先物は連休中にトータルで390円の下落になっています。為替は、連休中に1ドル95円台に入ったものの、欧州のソブリンリスク問題が再燃したことから、対ドルで93円台後半、対ユーロは120円前半とともに円高気味に推移しています。今日は、連休中の波乱材料を一日で織り込まなければなりませんから、先物や現物の売りから波乱相場は避けられないものと思われます。また、日本の場合、欧州情勢だけでなく、引き締め体制に入った中国経済への不透明感があり、この状況も織り込まなければなりません。特に、ドルとのリンクを強めている中国はドルの上昇で実質的な元高になっており、輸出に取ってマイナスに作用しています。内需の強化が望まれますが、不動産価格の上昇を懸念し、刺激策も取りにくく、板ばさみ状態に追い込まれる可能性があり市場の反応が懸念されます。
 当面、この二日間は連休中のツケを払わなければなりませんので、振幅が増加する可能性もあります。ただ、明日は企業決算の前半のピークを迎えるなど、予想を上回る好調な企業決算があり、個別には見直し買いも入りそうです。まあ、あまり指数の動きに動揺しないことが大事でしょう。米国株の動きが焦点に…。

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プロフィール

大仏さん

Author:大仏さん

国立大学卒業後、大手証券会社に入社。
その後、投資顧問会社に転出。調査・分析部に所属し、上場企業調査、マクロ経済分析、株式レポート作成などのかたわら、株式講演会講師、地方ラジオ局株式番組コメンテーターなど。地方経済紙、スポーツ紙などに株式記事執筆。地方新聞投資相談コーナー担当。
その後、関西地方新聞に移籍し、政治経済部記者として地方経済の活性化に注力。
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