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大仏さんの「株やぶにらみ」
儲けるにはまず情報分析!。こってり濃厚に市場を分析中。
04 | 2010/05 | 06
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大幅続落したが、まだ「日本売り」にはなっていない。市場の落ち着き待ち…?
 週末7日の日経平均株価は331円10銭安の1万364円59銭、TOPIXは24.98ポイント安の931.74と、ともに大幅続落して終わりました。米国の大幅安に刺激された見切売りもあり、出来高は31億1562万株、売買代金は2兆2597億円と、ともに今年最高のボリュームになりました。また、日経平均サイコロは4勝8敗、騰落レシオは97、RSIは32、25日線かい離はマイナス6.5%となりました。25日線が自律反発ゾーンに入ってきましたが、他の指数が、あと少し…という感じでしょうか。今日の終値での25日線は1万1087円となり、下落傾向に入ってきました。
 
 今日は珍しく、朝寝をしましたが、おきてパソコンをつけてみて「は~?」と思ったのが正直な感想でした。昨晩ニューヨークの寄付きを確認して床に就いたときは、なんとも無かったのですが、寄り後からじりじりと下げ幅を拡大。途中の誤発注の下げは余分としても、「これまで大したことじゃない、対岸の火事だ…」位にしか思っていなかった、欧州のソブリンリスク問題が、欧州で銀行間貸出金利が急上昇。万一に備えて、欧州の銀行がドルを溜め込み始めたものですから、一昨年後半から昨年はじめにかけての金融収縮を意識。一斉にユーロ危機を一斉に織り込む動きが出てきた…ということではなないでしょうか。

 これまで、米国は、欧州の通貨危機とは一線を引いているような感じでしたが、足元に火がついたことから、ガイトナー財務長官がギリシャ支援問題について主要7カ国の財務相と電話会談することになったようです。また、日銀も、流動性の枯渇に備え、緊急に2兆円を市場の放出するなど、珍しく早手回しの手を打ってきました。米国も、日本も、昨年のような金融危機が再来してはたまらない…と、ようやく重い腰を上げたようです。ECBのトリシェ総裁も、CDSの投機的な商いについて言及。ポールソン前財務長官も格付け会社に信用判断を依存する今の金融界に警鐘を鳴らしています。なんだか、急に事態が動き始めてきましたが、CDS・国債売り叩き・格付け引き下げをセットにして危機が増幅される構図は、米国で金融危機を煽った構図と同じ。恐らく、投機筋の動きを封じようという流れになるのでしょうが、非常ベルが鳴ったので急いで駆けつけてみたら、金庫の中身はそっくりなくなっていて、犯人は逃げ去った後だった…ということになるんでしょう。

 以前から、解決策が進行しているにもかかわらず、シカゴIMM市場でのユーロ売りポジションは増加。過去最高のポジションまで積みあがっていましたから、このポジションを解消するには、大量の売りを巻き込むような動きがでて、それに買い戻し玉をぶつけていかないと彼らは逃げられない。彼らだって、一か八かのバクチを売っている…と書きましたが、まさに、この一日二日の動きがそれ。ヘッジファンドなど今月中間決算を控えている投機筋にとっては、十分以上の利益を上げられた…ということでしょう。昨晩から円が急伸したのも、ユーロ・ドルに比べ、変化率が少なかった円・ユーロを狙って仕掛けてきたものではないでしょうか。まあ、これでしばらくは投機筋の動きもおとなしくなるのではないでしょうか。

 ただ、彼らが仕掛けた…と責めるのは間違い。EUの組織が脆弱で、何事もいちいち加盟国の議会の承認を取り付けないと何も出来ない…という時間軸の弱点を攻めたほか、ECBという中央銀行はあるものの、為替市場への介入は加盟各国の中央銀行がそれぞれの判断で行うため、機動的な為替政策が出来ない、という組織上の弱点を突いたもので、EUにとっては問題点を指摘されたようなもの。恐らく、今回の危機は組織の見直しににまで発展していくのかも知れません。朝も書いたように、投機筋はこれから問題になる世界の財政赤字問題を、緊急の課題になっているギリシャを突破口に仕掛けてきた…ということではないでしょうか。詳しくは、今日の朝書いたことを読んでいただきたいのですが、市場が波乱した本当の理由がどこにあるか…ということを、はっきり認識して、今後の相場観を組み立てることが大事になります。市場をかく乱したと投機筋を攻める前に、彼らが投機的な行為を行うことになった背景が何にあるかを理解することのほうが大事になるような気がします。

 当面、市場の混乱を収めるため市場への資金供給が増やされるのでしょうが、その後は、財政再建へ向けてのスケジュールは前倒しで行われ、市場に充満している過剰流動性はじょじょに吸収されていくことになります。世界中に満ちれいる過剰流動性(ドル)が少なくなっていくのですから、ドルは上昇傾向をたどり、一方、新興国といえどもドル資金を調達するために金利が上昇していきますので、金利上昇に耐えられず経済が減速する国も出てきます。リスク資金が減少することで資源価格の上昇にも歯止めがかかってくるなど、これまでの過剰流動性を背景にした流れは大きく変化してくるものと思われます。限られた資金は、どの国に向かい、どの投資対象が買われ、どの分野に流れていくのか…必死になって考える時期が来た様に思います。

 まあ、ちょっとややこしいことを書きましたが、これだけ下落すると流れが変わるのは確か…。

 さて、今日の相場については、いちいち解説しても仕方がありませんが、今日の日本市場が横目でにらんでいたGLOBEX市場の米国株先物も、一時は60ドル以上上げていたものの、その後はマイナスに転換。現在は小幅なプラスになるなど方向感のない展開になっています。今晩、雇用統計の発表を控えていますが、恐らく市場が気にするものの内容は変わっているはず。何時、FRBが出口政策に取りかかるかに関心が移りますから、今回、良い数字がでると政策転換が近いとして、下落する場面も無いとはいえません。テクニカル的な分析は、直近のレポートで健闘してみるつもりですが、今回の危機を踏まえ、投資家心理がどのように変化しているのか(いないのか)を図るメルクマールとして、今晩の雇用統計数字とそれに対する市場の反応が注目されます。

 当面の下値については、昨晩「最後の砦」と書いたラインに一気に来てしまいました。当面、米国株を見ながら、値固めを行うことになりそうですが、今回の下げは原因が分かっているだけに、怖いものではありません。ただ、しつこく書いてきたように、基調転換をともなうものになるかもしれませんので、物色対象の選別には時間をかけたほうが良いかもしれませんね。

 それでは、また明日の朝お目にかかりましょう。

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財政赤字の増加への市場の警告…か?過剰流動性の収縮を前提にした相場観の構築が必要
 おはようございます。

 欧州情勢はさらに悪化の度合いを強めてきました。ギリシャ政府は、緊縮財政に反対する国民が議会を取り巻くなか、法案を可決。とりあえず一歩前進しましたが。安易な生活に慣れ親しんだ国民が果たして、素直に緊縮財政の実施に従うかどうか、を市場が疑問視しています。また、昨日開催されたECB理事会が、ギリシャの財政緊縮法案が議会を通過したことに、賛意を示したものの、国債の買い入れに言及しなかったことに失望。市場はユーロ売りを強めています。さらに、債務不履行懸念は、ポルトガルやスペイン、アイルランドなど問題国に波及しただけでなく、イタリアや英国にまで波及。債務不履行が銀行経営を危うくする…として、銀行間取引金利(LIBOR)が急騰したことから、昨年3月の金融危機の再来をイメージ。リスク回避から、ユーロ売りが一段と加速。対円のユーロ相場は金融危機が深刻化した昨年1月の安値113円70銭台を下回る水準まで売られるなど市場は大荒れの展開になりました。

 株式、為替など大荒れの展開でしたが、いずれもストップロスの注文が自動的に発動されたことで、取引が一方向に傾き振幅を拡大したという側面があります。まだ、通貨先物市場のポジションを見ないと分かりませんが、昨日、一昨日の変動で、投機筋のショートポジションは急減。市場は、落ち着きを取り戻してくるものと思われます。ただ、今回の波乱が、金融危機を乗り切るため世界各国の政府が民間からリスクを肩代わりし、財政状況が悪化してきたことへの警鐘と見ることもでき、今後、世界的な規模で財政改善への取り組みが始まり、流動性が吸収されることを暗示しているのかも知れません。株価の下落に右往左往するのではなく、素直に市場が警告することへの対処法を考えることが大事だと思われます。

 昨日の米国株は、前日大きく下げたことや、新規失業保険申請件数が減少したことを好感し、売り買いが交錯。前日引け値付近での堅調なスタートになりました。ただ、ギリシャ問題が沈静化しないだけでなく、社会不安につながりだしたことや、ECB(欧州中央銀行)が、追加的な策を打ち出さなかったことへの失望感から欧州株やユーロが下落すると、売り物が増加。節値である今年1月高値を下回ったところから、ストップロスの売り物が増加。このころから超高速売買システムが作動し、売りが加速しているところに、市場の噂では大手銀行のトレーダーが発注ミス(確認中という)したことから、下落幅が拡大。一時、ニューヨークダウは前日比1000ドル近く急落する場面がありました。ただ、今年2月の安値に近づいたところから、売られすぎとの見方から買い物が増加。急速に下げ幅を圧縮したものの、結局、主力3指数とも大幅に続落。いずれも3%を超える大幅安で終わりました。ニューヨーク市場の出来高は前日比10億7365万株増の26億7345万株。騰落状況は、値上がり173、値下がり2998と全面安商状でした。

 この日は、安全資産への回避の動きが強まり、金価格が昨年12月以来の1オンス1200ドル台をつけたことから、ニューモントマイニングなど産金株が買われたほか、一部予想を上回る決算を発表した銘柄が上昇した程度で、ほぼ全面安商状になっていました。一時は機械売買が一方向に傾いたためパニック的な売りが出ていましたが、見方によってはこれまで、判断に迷っていた弱き筋を一気にふるい落とす動きになったのかもしれません。瞬間的に、下値支持線を切ったものの、引けでは、昨年3月を起点にする下値支持線を維持して終わっており、上昇トレンドはまだ崩れていません。当面、波乱商状が続くかもしれませんが、ECB総裁が投機的なCDS商いに言及したほか、今後、為替市場への協調介入の可能性も強まる(もっともユーロ売りの投機筋はもぬけのからになっているかもしれませんが…)など、為替安定への取り組みが強まってくるため、市場は安定を取り戻してくるものと思われます。財政赤字解消への取り組みが強化され、世界の過剰流動性が強化されてきますので、大型株はだんだんうごきにくくなり、ますます、中小型株重視の流れにシフトすることになりそうです。(日本だけは別ですが…)

6日の米国株
ニューヨークダウ 1万520ドル32セント -347ドル80セント (3.2%)

NASDAQ総合指数  2319.64ポイント -82.65ポイント (3.44%)

S&P500     1128.15ポイント  -37.72ポイント (3.24%)

CME日経平均先物 (ドル建て) 1万195円  -485円

        (円建て)  1万175円  -505円

米国10年もの国債金利 3.40% -0.152% 

WTI原油  77.11ドル -2.86ドル

GOLD  1196.90ドル +22.30ドル


 米国株は大幅続落。CME日経平均先物も大幅安し1万175円で帰ってきました。また海外市場ではラストリゾートとしての円買いが強まり、対ユーロで113円台、対ドルで88円台に急騰。日本市場では、円高修正が進み、対ドルでは91円台、対ユーロも115円台と海外市場にくらべやや軟化して始まっています。昨日に続き、海外要因から売り込まれそうですが、週末を控え手控え気分が強まることから、先物の影響や裁定解消売りの影響が強まる可能性があります。最悪の場合は1万円大台の攻防戦もありそうですが、昨晩書きましたように、52週線の支持力に期待したいところがあり、昨日のCME日経平均先物の終わり値付近がポイントになりそうです。最近上昇した株が25日線に接近して来るところを狙うのも一方か…。ただ、今回市場が発した警告は日本経済にも当てはまることを忘れてはいけません。

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プロフィール

大仏さん

Author:大仏さん

国立大学卒業後、大手証券会社に入社。
その後、投資顧問会社に転出。調査・分析部に所属し、上場企業調査、マクロ経済分析、株式レポート作成などのかたわら、株式講演会講師、地方ラジオ局株式番組コメンテーターなど。地方経済紙、スポーツ紙などに株式記事執筆。地方新聞投資相談コーナー担当。
その後、関西地方新聞に移籍し、政治経済部記者として地方経済の活性化に注力。
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