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大仏さんの「株やぶにらみ」
儲けるにはまず情報分析!。こってり濃厚に市場を分析中。
05 | 2010/06 | 07
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重要イベント控えで神経質な動き…NASDAQの回復力の強さに注目
 おはようございます。

 欧州情勢には、相変わらず不透明感が漂っています。EUとは直接関係ないものの、ハンガリーで政権交代がおき、財務問題が浮上。通貨が急落しています。EU銀行の貸付が多いだけに、目が離せなくなりそうです。また、ECB(欧州中央銀行)が、金融機関への資金供給を増やす必要があることに言及したことや、イタリアやスペイン国債が下落したこtもあり、再びユーロが下落。対ドルで、1.2152ドルに、対円でも113円台後半から112円台前半へと下落しています。

 この日の米国株は、週末の5月の雇用統計発表や韓国でのG20蔵相・中央銀行総裁会議という重要イベントを控え、神経質な展開になりました。新規失業保険申請件数が市場予想を下回って減少。給与計算サービスADP社の全米雇用統計で民間部門の雇用者数が増加するなど、好調な雇用関係の数字を反映して続伸してスタート。しかし、その後、既存小売店販売が頭打ちになるなど冴えない小売関連指標が発表されたことや製造業新規受注でコアの受注が減少したことなどを嫌気。一時、ニューヨークダウがマイナスに転じる局面もありました。ただ、ISM非製造業総合指数(5月)がほぼ市場予想通りだったことや、雇用関係の項目が判断の分かれ目になる50を上回ったことなどから引けにかけ急速に下げ幅を圧縮。神経質な動きを続けたものの、結局、主力3指数とも続伸して終わりました。ニューヨーク市場の出来高は前日比1億3101万株減の12億2056万株。騰落状況は値上がり1923、値下がり1076と、値上がり数が上回っています。

 この日は、比較的重要な経済指標の発表が続きました。新規失業保険申請件数(~5月29日)は、45万3000件。前週から1万件減少するとともに、市場予想の45万件を下回りました。トレンドをみる4週移動平均は、前週から1750件増の45万9000件。受給者総数(~22日)は466万6000件で、アナリスト予想平均の460万件を上回りました。また、雇用統計の先行指標であるADP全米雇用統計(5月)で民間部門の雇用者数は前月比5万5000件増。アナリスト予想の6万人増を下回っています。ただ、4月の数字は3万2000件の増加から、6万5000件の増加に大幅増額修正されました。

 製造業新規受注(4月)は、1.2%の増加。前月の1.7%増から鈍化するとともに、市場予想の1.8%増を下回っています。変動が大きい輸送機器を除く受注は前月の3.8%増から、0.5%減と落ち込みを見せています。また、ISM非製造業総合指数(5月)は55.4。前月の55.4と同水準になったほか、ほぼ市場予想(55.5)通りになりました。雇用指数が前月の49.5から50.6に上昇したのが目立ちましたが、一方で、新規輸出受注が57.0から53.5に低下する一方、在庫が53.5から60.5に上昇するなど気になる指標も出ています。

 この日は、重要イベントを控え終日神経質な動きが続きました。BPの原油流出事故を嫌気して売られてきた石油関連株が、この日発表された在庫統計で原油在庫が予想外に減少したことを好感。原油価格が上昇したことから買い直され、ダウの上げに寄与しました。また、企業のIT投資の増加を受けソフトウエア関連やネット関連株が上げ、NASDAQ総合指数は他の指数を上回る上昇になっています。ニューヨークダウは、底値圏で長大陽線をつけては、緩むという底固めの動きを続けています。上値を200日移動平均線(1万290ドル付近)に押さえ込まれた格好になっていますが、日本と異なり同線は上昇基調を持続。今後の材料の出方次第では、上抜ける期待ももたれます。ただ、上値から25日線が急速に下落してきており、この下落圧力に抗しきれるかどうかが焦点になりそうです。ただ、NASDAQ総合指数は株価が現状で推移した場合、来週中にも25日線が横ばいにはいるだけに、新しい動きが期待されます。米国で始まったネット革命はじょじょに姿を現しています。

3日の米国市場
ニューヨークダウ 1万255ドル28セント +5ドル74セント(0.06%)

NASDAQ総合指数  2303.03ポイント +21.96ポイント (0.96%)

S&P500   1102.83ポイント +4.45ポイント (0.41%)

CME日経平均先物(ドル建て)  9920円 -20円

        (円建て)   9925円 -15円

米国10年もの国債金利  3,2790% 0.0450%

WTI原油  74.61ドル  +1.75ドル

GOLD   1210.00ドル -12.60ドル


 米国株は続伸したものの、為替がやや円高にふれたことから、CME日経平均先物は大証先物終値をやや下回って帰ってきています。国内に帰ってからの為替は、対ドルが92円台なかば、対ユーロが112円台半ばで取引されており、相場的に大きく足を引っ張ることはなさそうです。昨日、先物が買われており、今日はCME価格にサヤ寄せする格好で小幅軟化して始まりそうですが、今晩に重要なイベントを控えているほか、週末控えでもあり見送り気分の強い展開になりそうです。米国のNASDAQの堅調ぶりを映し、電子部品などハイテク株が注目されそうです。ただ、指数的には、昨日の先物高で、裁定買い残が増加していると思われ、為替やGLOBEX、中国市場の状況によっては、売り仕掛けもあるかもしれません。引き続き、日立の動きに注目…。

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Author:大仏さん

国立大学卒業後、大手証券会社に入社。
その後、投資顧問会社に転出。調査・分析部に所属し、上場企業調査、マクロ経済分析、株式レポート作成などのかたわら、株式講演会講師、地方ラジオ局株式番組コメンテーターなど。地方経済紙、スポーツ紙などに株式記事執筆。地方新聞投資相談コーナー担当。
その後、関西地方新聞に移籍し、政治経済部記者として地方経済の活性化に注力。
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