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大仏さんの「株やぶにらみ」
儲けるにはまず情報分析!。こってり濃厚に市場を分析中。
05 | 2010/06 | 07
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米国の写真相場が続く…格付け会社の脅しに、ますます萎縮する投資家心理
 23日水曜日の日経平均株価は189円19銭安の9923円70銭、TOPIXは13.72ポイント安の880.84とともに続落して終わりました。重要イベント控えで投資家の手控え気分は強く、出来高は16億1302万株、売買代金は1兆1170億円と市場エネルギーは日ごとに縮小しています。また、日経平均サイコロは7勝5敗、騰落レシオは97、RSIは50、25日線かい離はプラス1.4%でした。今日の終値での25日線は9788円。再び下落幅を拡大してきました。あまり、マスコミは書きませんでしたが、昨日の段階で、日経平均週足13週線と26週線が下落しながら交わるデッドクロスを示現。昨日の高値も下落中の52週線にタッチしたところで頭を押さえられ下落に転じています。

 さて、昨日のクレディスイスの先物売り手口で、昨晩は何が起きるやら…とみていたら、格付け会社スタンダードアンドプアーズが、スペインとフランスは、モット根性入れて財政再建に取り組むべきと発言。下手すると格下げされるんじゃないかと、戦々恐々でユーロが売られ、不透明な世界に引きずり戻されてしまいました。米国株の下落要因として中古住宅販売が予想を下回った…と説明されていますが、発表を受けても、住宅ローン申請手続きの遅れが原因とわかっていましたから、午前中はしっかりに推移していました。ところが、S&Pの余計なコメントがあったあと、ユーロが下落。やはりこれはまずいぞとして、改めて予想を下回った中古住宅販売関連を売りなおした、ということです。朝も書きましたが、市場はユーロ安による輸出競争力の低下や世界の国が一斉に財政再建に取り組み始めたことによる景気回復の腰折れを懸念し始めています。そんなときに、格付け会社が内政干渉じみた発言を繰り返し、みんなが一斉に財政再建に走ったら、その後に何が起こるかは、日本で証明済み…。

 バブル崩壊後に企業や個人が過剰借金体質を是正するため、合理化や事業の見直しを進め、浮いた資金で一斉に借り入れの返済に走った結果、景気の悪化が一層増幅された…という、いわゆる「バランスシート不況」に落ち込んでしまいました。個々の行動は正しいことをやってるのですが、みんなが一斉に同じ方向に走り出すと誤った結果に陥る、いわゆる「合成の誤謬」として、注目された事象です。何しろ格付け会社の発言の裏には、(俺たちが忠告しているようにしなかったら、格下げするぞ…。そうなったら、資金調達も出来なくなるぞという)圧力があるため、名指しされた国は言うことを聞かざるを得ないという、状態になっています。日本に対しても、「うん、うん、今のようなやりかたならちょっとは良くなるな…」みたいなフィッチの発言がありました。

 個人的には、お前ら何様だ…といいたくなってきますが、彼らが、あまりあちこちで発言しすぎると、世界経済が「合成の誤謬」に陥る懸念が強まってきます。発表のタイミングや根拠、必要でないときはコメントを出さないなど、何らかの制限が必要な時期に来ているような気がします。発言が市場に与える影響が大きくなっていますから、ファイヤーウォールが完全に守られているかどうかの社内的な体制もチェックする必要がありそうです。昨年の米国の金融危機時、今回のユーロ危機といい、あまりにも投機筋の動きと彼らの格下げのタイミングが合いすぎているケースが多かったことなど、追求されなければならないことは多いはずなのですが、いまだに、なにもなされていないようです。とにかく、インチキがまかり通るような市場にだけはしないようにしてほしいものです。

 結局、今日の相場もユーロ安のとばっちりを受けて下落したようなもの。ユーロが安くなると欧州から売り物が出てきて日本株(というよりインデックス銘柄)は下落してしまいます。おまけに、今日は国内で円高が進むは中国株は安いは…で、先物の売り攻勢が続きました。また、米国の債券が買われたことを受け、日本市場でも債券先物買いが増加。一方で株の先物を売るロングショート取引が強まったことも、先物への売り圧力を強めています。結果、先物価格が現物を下回り、いつものように裁定解消売りがでて、下落幅を拡大しています。今日みたいな日に、野村証券は先物を買っていましたが、同社は裁定取引を活発にやる証券会社としても著名。先物を買い戻して、現物を売る…という解消売りをとおして、今日の下落に貢献してくれました。また、昨日売ったクレディスイスは、また今日も売り越して、枚数は3000枚を優に超えてきました。雇用統計発表前も、大体同じ枚数を売っていましたが、まだ何か大きな悪材料をつかんでいるんでしょうか。何か気持ちが悪いですね~。

 前日の米国株次第で、寄り付きの状況が変わる日本株は、毎日窓を開けまくっていますが、今日の窓をあけての下落で「離れ小島」の目先天井型が完成。米国次第でどう変わるか分かりませんが、目先ちょっともたもたするかもしれません。

 そういえば、今日発表された先週18日までの裁定取引状況によると、株価が上がりましたので裁定残は753億円増加。1兆5798億円に増えていました。しっかり、下落エネルギーは溜め込まれていたということですね
。まあ、またしばらくは「賽の河原の石積み相場」でSMゲームを楽しむことにしましょうか。ただ、鬼の一人が国内の証券会社というのは腹が立ちますけどね。

 まあ、ユーロ相場については、当面は戦後処理に入っていると思いますから、前のように厳しい下落は無いものと考えています。すでに、ユーロの下落により、ルイビトンの売り上げが増加するなど輸出の増勢が始まっています。景気の改善が始まっているわけですから、ここからユーロを売るにはリスクがあるものと思われます。まあ、あまり深刻に考えない方がよさそうです。ただ、米国では、景気建て直しの支援策が次々に終了し、景気回復の勢いが落ち始めています。また、世界的な財政再建への取り組が景気の回復ピッチを遅らせるというリスクを市場は感じ始めているようです。つまり、これまでのような急なピッチでは景気は回復しないということを市場が織り込み始めているのではないでしょうか。景気が腰折れすることは無いが、勢いは減速するということです。そうなると、政府の支援を受けて回復していた企業はしんどくなるのは当然…。金融や住宅、土木など。また、ドル安政策にのっかっていたところも同様。

 でも、いつも書いているように、政府の支援を受けなくても自然発生的に成長し始めた分野が米国にはあります。この乱調子のなかでもしっかり買われています。まあ、言い方を替えれば、他力本願で回復してきた企業ではなく、自ら市場を開拓している自力救済型の企業が花形になる時代が来た…ということでしょうか。少なくとも主力株ではないようですね。とにかく、今晩何もないことを祈っておきましよう。

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再び、波乱し始めたユーロ相場に耐え切れず下落…やはり、波乱を暗示した昨日のクレディスイスの売り手口
おはようございます。
 
 小康状態を保っていた欧州情勢ですが、英国が消費税の引き上げや銀行税の導入により財政再建を強化、スペインなど財政問題国も再建への取り組みを増強しているにもかかわらず、一昨日は、格付け会社フィッチが仏銀BNPパリバを格下げ。昨日はスタンダード・アンド・プアーズがフランス、スペインの財政健全化の必要性を指摘。これを嫌気してユーロは再び下落。一時、1ドル1.24ドル台に上昇していたユーロは、1,22ドル台に下落。理論価格の1.23ドルを再び割り込んできました。折角、安定していた為替情勢は、格付け会社の不透明な動きで、再び不安定な動きに引き戻されようとしています。ユーロ・円相場は111円の台割れ寸前まで売られています。

 昨日の米国株は、中国の為替政策変更の経済効果への疑問が高まっていたところに、5月の中古住宅販売が市場予想を下回ったことを嫌気。景気の2番底があるのでは、との観測が強まり売りものが次第に増加。午前中は前日引け値水準を維持していたものの、S&Pのスペイン、フランスへの財政健全化コメントを機にユーロが軟化を始めると、前日までに買われたキャタピラーや住宅関連株が下落幅を拡大。主力株で構成されるS&P500が当面の支持線であった200日線を割り込むと、売りは全体に拡大。結局、主力3指数とも大幅続落し、ほぼ安値圏で終わりました。ニューヨーク市場の出来高は前日比4940万株増の11億1687万株。騰落状況は値上がり617、値下がり2446と、売りが大幅に上回っています。

 この日発表の中古住宅販売戸数(5月)は、前月比2.2%減少し、年率566万戸。市場予想の5.5%増、612万戸を大幅に下回りました。4月の販売戸数は577万戸から579万戸に増額修正されています。市場予想とのくい違いについては、住宅取得支援策終了間際の駆け込み申込の増加で、住宅ローン申請手続き事務が停滞していることが影響しているとされています。ただ、市場は住宅市場の先行きを懸念。ホームデポやKBホームなど住宅関連が大幅に下落しています。

 このところの米国株は、ユーロ相場との連動性を強めています。この日も、中古住宅販売の予想を下回る数字や中国為替政策への過剰期待の剥落という悪材料にはナントカ耐えていたものの、ユーロが下落するとともに、緊張の糸が切れたように全体が売られて下落しています。格付け会社のコメントに神経質になりすぎている感じがしますが、それだけ、輸出主導で回復してきた米国景気の先行きにとってユーロ安が障害になると見ているのでしょう。市場はいまだに「懐疑」の段階を抜けきれないようです。昨日も、書きましたように、現在は25日線の状況の改善待ちの段階。25日線は1万200ドルを割り込んだところにありますが、数日中にも対応点が急低下し、上昇転換してきます。しばらくは、26日線の支持力のテストがありそうです。ただ、昨日も、悪地合の中でアップルが買われたり、クラウド関連機器製造販売企業が買われるなど、ICT業界の突出ぶりが目立ってきました。日本と同様に指数を気に過ぎないほうがよさそうです。

22日の米国市場
ニューヨークダウ  1万293ドル52セント -148ドル89セント(1.43%)

NASDAQ総合指数  2261.80ポイント  -27.29ポイント(1.19%)

S&P500   1095.31ポイント  -17.89ポイント (1.61%)

CME日経平均先物 (ドル建て)  9980円  -130円

         (円建て)  9940円  -170円

米国10年もの国債金利 3.1660% -0.0770%

WTI原油  77.21ドル  -0.61ドル

GOLD   1240.8ドル  +0.1ドル


 米国株は続落、CME日経平均先物は1万円の大台を割り込んで帰ってきています。円相場は、対ドルが90円50銭台、対ユーロが111円をはさんだ円高水準で始まっており、今日も先物売り先行で軟調な始まりが予想されます。昨晩書きましたように、相場の節目で動いてくるクレディスイスが先物のまとまった売りを出したことが懸念される…とかきましたが、心配したとおりになってしまいました。相場巧者がやっていると思いますが、あまりにもタイミングが合いすぎているケースが多く、インサイダー的な行為が行われていないことを願うばかりです。今日も売り一巡後は、外部環境にらみの展開になりそうですが、ここでは指数に振り回されるより、米国で始まったアップルを中心にしたICT革命の流れを素直に反映する日本株を発掘して押し目買いをするのがベストな作戦だと思われます。それにしても、格付け会社って、本当にわずらわしい…。

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プロフィール

大仏さん

Author:大仏さん

国立大学卒業後、大手証券会社に入社。
その後、投資顧問会社に転出。調査・分析部に所属し、上場企業調査、マクロ経済分析、株式レポート作成などのかたわら、株式講演会講師、地方ラジオ局株式番組コメンテーターなど。地方経済紙、スポーツ紙などに株式記事執筆。地方新聞投資相談コーナー担当。
その後、関西地方新聞に移籍し、政治経済部記者として地方経済の活性化に注力。
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