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大仏さんの「株やぶにらみ」
儲けるにはまず情報分析!。こってり濃厚に市場を分析中。
05 | 2010/06 | 07
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G20首脳宣言で問題国扱いされても通貨が上昇する不思議な国…整理の日柄は満ち始めた?
 週明け28日の日経平均株価は、43円54銭安の9693円94銭、TOPIXは6.50ポイント安の860.80と、ともに続落して終わりました。前週に続き見送り気分が強く、出来高概算は14億2540万株、売買代金は9613億円と、とうとう1兆円の大台を割り込んでしまいました。また、日経平均サイコロは6勝6敗、騰落レシオは100、RSIは54、25日線かい離はマイナス0.9%でした。今日の終値での25日線は9779円。下落ピッチは弱まっていますが、依然、下落が続いています。先週末の段階で日経平均の週足サイコロは4勝8敗、RSIは36でしたから、中期の指数はほぼ底値圏に到達していると言えそうです。市場のムードとしては、悲観的というより、何か、「どうでもいい…」というムード。市場心理としても中途半端な状態になっています。まあ、先週末の下落で、日経平均の三本新値が陰転したばかり…。今日で陰線2本目ですから、まだ日柄が足りない、というところでしょうか。なかなか、中期と短期のテクニカル指標が揃って「GOサイン」を出すところまで行きませんね。

 さて、注目のG8、G20首脳会議は、2013年までに財政赤字を半減させるという大見出しをつけて閉幕しました。大見出しについては、日本を除く…という例外が設けられ、ダメな国日本のレッテルが、さらに輝きを増しました。ただ、成長に配慮したままの財政再建なんて本当に可能なんでしょうか。リーマンショック後の景気収縮に対し、赤字覚悟の財政出動が行われ、なんとか、世界の景気は恐慌に突っ込んでいくことから避けられたんですが、果たして、民間部門による自律回復ができるのかどうかも分からないうちに、投入資金を市場から引き上げたら、いろんなひずみが出てくる可能性が出てきます。このことは、「偽りの夜明け」に騙されて、金融引き締めを実施。景気をさらに悪化させ、デフレに突っ込んでいった日銀の失敗で証明されていることです。わずか3年で財政赤字を半減させるには、かなりの緊縮財政を引かねばなりませんが、これだけ短期間に市場から資金を引き上げたら何が起きるか…。米国の長期金利がものすごい勢いで低下してきましたが、景況感の悪化だけを読んでいるのなら良いのですが、もし、デフレへの突入を読んでいるとしたら…。

 投機筋に痛めつけられたEUでは、たいして景気も回復していないのに、ドイツを中心に財政赤字削減運動の急先鋒に立っています。なにしろ、PIIGSという問題児を抱え込んでおり、ユーロは安くなる…おかげで、輸出の伸びで景気回復は保証されたようなものだ…。この際、EU規則のマーストリヒト条約の規定を守ってもらおうじゃないか、というドイツの勝手な理屈にフランスも折れ、政権交代があった英国も、前政権の反対をやって緊縮財政に取り組みはじめました。結局、この勢いに米国も押し切られた格好になっています。ただ、過去、ドイツの手前勝手な行動が世界の混乱を助長してきた事例が多いだけに、今回の早すぎる財政健全化対策が果たしてうまく機能するかどうか…。偽りの夜明けに騙されていなければ良いが…と願うばかりです。しかし、白川日銀総裁も行っていたはずですが、偽りの夜明けについて何も言わなかったんでしょうか。

 ドイツはこれを機会に、財政赤字のGDP比3%以内の規約に収めようと緊縮財政を引くようですが、経済規模の大きなドイツが実施すれば、ドイツ以外の域内からの輸入が減少し、他の国の経済にマイナスの影響を及ぼしてくるはずです。大物投機家のソロス氏もドイツが緊縮財政を実施することのリスクを警告しています。1987年のブラックマンデーも国際協調体制を無視して利上げを実施したことから起きていますし、リーマンショック後も本来利下げすべきところを利上げして、ドイツの金融界を危機に落とし込みました。今回も、財政赤字の拡大がインフレにつながるとして、警戒しているようですが、世界の生産力と需要を比較したら、まだまだ、供給サイドが大きく、インフレになんかなるわけはない。にもかかわらず、ここで需要の部分を絞り込んだら何が起きるかは明白。結局、追加的な財政出動をしなければならなくなることになるかもしれません。しかし、強い経済力を持っているドイツにとって、問題国を抱え込んで、共通通貨ユーロが安くなれば、これほどラッキーなことは無い。困ったものですね。

 ただ、例外的な措置が講じられるくらいの問題児である日本の円は、週明けの相場で、ユーロに対してもドルに対しても高くなっています。例外措置を設けられるくらい悪い国の通貨が下落しないというのも、不思議な話。週末の、IMM通貨先物市場では、差し引きの円買いポジションが3ヶ月ぶりにプラスになってきました。米国の景気減速懸念を映し、金利が低下。日米の金利差が縮小するから円を買おうということでしょうか。なにか辺ですね。EUはこのままほっといてユーロ安の恩恵を受け、景況が改善してくるなら本来はユーロ高になってもおかしくはありません。日本の場合は、円高になればなるほど、輸出がダメージを受け不況感が強まってくる…。にもかかわらず、相手の不況感が強まれば強まるほど、円は上昇し、日本経済はモット不況感が強まる。

 何で、こんなに日本だけが貧乏くじを引かなくてはいけないのか理由が分かりません。多分、この背景には、インフレ率を加味した実質金利が日本の方が高いということに起因しているのかも知れません。表面的な金利は、米国と変わりませんが、物価を加味すればマイナス物価になっている分、日本の金利が高く、円買いが強まってきます。この状態は、バブル崩壊以降ずーと続いていること。実質金利の低下が、日本経済の不況感を和らげる答えだと分かっていながら、放置してきた日銀の責任は大きいと思われます。デフレを解消するためにカネをバラまけば、インフレになる…とどこかの国とおんなじことを行っています。しかし、今でもまだ日本経済の需給ギャップは25兆円もあり、少々カネをばら撒いてもインフレになるわけは無いのに、昔から日銀の先輩方が言ってきた理論に従えば、インフレになるということなんでしょう。とにかく、ドイツと日銀の教条主義をナントカしないと、将来禍根を残すことになりそうです。

 当面の動きについては、今週が山場になると株式レポートに書いておきました。チャートの読み間違いについても訂正を入れましたが、レポートで書いた底入れパターンになるなら、どうしても日柄が必要になってきます。一番最初に書いたように、投資家心理は「悲観」なら底入れは早いのですが、「どうでもいいや」では、整理に時間がかかってしまいます。IMMの取り組みから円高懸念が強まっていますが、このところ、先物を売りまくっている外資系証券が、今日再び1700枚を越える売りをしています。円高がさらに進行し、日本経済がダメージを受けるとみているのかもしれません。ただ、今週から来週はじめは、日柄から見ても大事な週になってきます。4月の頭に底打ちし、「小回り3ヶ月」を迎える日本株。4月の26日に天井をつけ、まだ日柄が足りない米国株。日米株が出直った3月に入れ替わるように天井を打った中国株。このところ2500ポイントを中心にもみ合い始めましたが、果たしてこれからどうなるか。日柄が満ちる日本株は、どちらに引っ張られるか…。来月は中国株が焦点になりそうです。それにしても、今の日本経済は、錨を失った舟のようなもの。本来なら、しっかりした船長(政治家)がいて、航路を示すべきですが、為替ひとつにしても対策をうちだせない肩書きだけの船長。昨日のどこかのテレビ番組ではないけれど、本当にこの国は危ないよ。そのうち、どこかの国の国旗の星のひとつになってしまうんじゃないかと真剣に思い始めました。

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大仏さん

Author:大仏さん

国立大学卒業後、大手証券会社に入社。
その後、投資顧問会社に転出。調査・分析部に所属し、上場企業調査、マクロ経済分析、株式レポート作成などのかたわら、株式講演会講師、地方ラジオ局株式番組コメンテーターなど。地方経済紙、スポーツ紙などに株式記事執筆。地方新聞投資相談コーナー担当。
その後、関西地方新聞に移籍し、政治経済部記者として地方経済の活性化に注力。
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