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大仏さんの「株やぶにらみ」
儲けるにはまず情報分析!。こってり濃厚に市場を分析中。
06 | 2010/07 | 08
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ユーロ危機下で頑張った日本企業…でも、先行き懸念で買いは手控え
 29日木曜日の日経平均株価は、57円25銭安の9696円02銭、TOPIXは4.24ポイント安の861.27と、ともに反落して終わりました。出来高は18億9435万株、売買代金は1兆1956億円と前日から減少して終わりました。また、日経平均サイコロは4勝8敗、騰落レシオは81、RSIは55、25日線かい離はプラス2.1%でした。今日の終値での25日線は9494円。前日からの下落は9円。下落ピッチは落ちてきました。時価付近でがんばってくれたら週明けには25日線は上向きに転じてきます。今まで、下値を支持するラインが無かっただけに、5日線、25日線が上昇に転じれば状況は大きく変わってきます。目先は13週の下落圧力をどうしのぐか。

★外部環境が整わず先物筋も手控え
 今日は、米国株が下落したことや、CME日経平均先物も、大証先物終値を下回って帰ってきましたから、相場環境としては弱含み…。いつものように、円相場が、国内取引に入り強含みになったことも、手控え気分を強めさせました。ただ、今日は外部環境が大きく動かなかったことから、先物筋も積極的な売買は手控え気味。商いは日通しで3万4100枚程度と閑散商い。一時、海運大手の好業績を好感し現買いが入ったものの、積極的に仕掛けるような動きは無く、結局、先物はCME日経平均先物の終値9680に近い。9690円で終了しています。まあ、先物筋も仕掛けに動いても、主力株の企業業績が予想外に良い事から、現物買いが入るため、売り崩しにくいということもあるんでしょう。本来なら、買いに動いてもいいのですが、全体のポジションが売りに傾いていますので、動けないというところでしょうか。売り方に踏ませるチャンスなんですが、国内投資家も気迷い気分ですから、結局、相場がこう着状態になってしまいます。

★危機下でも頑張った日本企業
 さて、日本企業の決算発表真っ只中というところですが、予想通り4~6月というユーロ危機の厳しい経営環境下にもかかわらず、外需依存型企業の健闘うぶリが光っています。いっぽう、国内市場依存型の企業は、減額修正などさえない決算が目立っています。これを、見ても今、円安にすれば、かなりの景気刺激効果があると思うのですが、また、このことについて書けば毎日の繰り返しになりますので、今日は書きません。ただ、良い数字が出ていても、証券関係者は、ユーロ危機の影響はこれから出てくる…と慎重姿勢を崩しません。このあたりが、折角、良い数字が出てきても買われない背景なんでしょうか。でも、この期間中、EU経済が崩壊するのでは…とまで、言われ、海外の輸出企業に信用状が発行してもらえず、EU企業との取り引きができなかったり、契約がキャンセルされたり…と異常な事態が続いたんですが、為替が落ち着きを見せているのに、「これからが大変だ…」という根拠は一体何なのでしょうか。業績見通しが外れた言い訳をしているようにしか見えないのですが…。

★世界中が「余った金をどうしよう」状態になっている
 今日のテレビの解説をしていた、大手証券のストラテジストは、8月初旬まで上がっても、ニューヨークダウは10月にかけ9000ドルを割り込むと、大変なご託宣をしていました。米国GDPの数字が予想より低く出るとか、景気情勢が悪いにもかかわらず、FRB内で利上げ論議が高まるなどが原因になるそうです。だったら、今のうちに売っておかないとけませんが、売れとは言いません。後になって、下がったら、「あの時言っておいたでしょ」と、自慢たらしく行ってくるんでしょうね。所詮、評論家であり実践家ではないんでしょう。ただ、今回のレポートでも指摘しましたが、今、世界中で余った金をどうしようかという状態になっています。米国や日本の債券市場には安全資産のドル・円買いで流入した資金が滞留。米国では、ここにきて金利が3%台に入り、投資家はリスクを感じ始めています。また、リーマンショック後の資金ショート懸念に備え、企業や個人は借金返済にいそしみ、米国企業の手元には邦貨換算で140兆円の資金が滞留しています。このまま、株主総会を開いて、何も言われないんでしょうか。この使い道を真剣に考えないといけない事態に米国の経営者は追い込まれています。

★世界中で始まった新成長分野の縄張り争い
 日本だって状況は同じ。そんな時に、EVや水の問題、インフラ開発など成長分野が世界で雨後の筍のように出てきました。それも、どの分野も主役がいない状態。シェアの獲得を目指して、ものすごい縄張り争いが始まっています。当然、敵を呑み、呑まれる合従連衡が熾烈になってきます。そこで物を言うのは資金力。今日の松下グループの再編も、何か大きな狙いがあるようですし、日清食品のオリエンタル酵母などの買収も同様。米国でパソコンメーカーのデルがデータ処理会社を買収するなど、景気後退後の成長分野をにらんだ投資が活発化しています。この動きが、証券市場を刺激しないはずはありません。これに、債券市場に眠っている資金が加わったときに何が起きるか。目先の弱気の材料ばかり数え上げるより、少し視点を変えてみれば、面白い現象があちこちで起きているのに気づくはずです。先週末に起こったことも、株式市場にはプラスに作用してくるはずです。ちょっとかk過ぎようとしていますので、この辺で…。

★ドル安は株安で、米国株の先物は反発
 海外では、ユーロ・ドル相場は1.3070ドルと、再びユーロは危機後の高値を更新してきました。ドル安は株高としましたように、GLOBEX米国株先物市場は、ニューヨークダウが50ドルを超える上昇になっています。米国株が上がれば日本株も上がる…。あっ、忘れていましたが、大手証券のストラテジストは、8月頭から9000ドル割れに向かって下げる、といっていましたので、売らなければいけませんでしたね。こんなところで強気したらいけませんでした。大先生、失礼いたしました。

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景気の二番底懸念で小幅に調整…高値挑戦は、仕切りなおし?
 おはようございます。

 昨日の欧州情勢は、ストレステスト効果が剥げるなか、ドイツの消費者物価指数(7月)が前月の0.9%から1.1%へと上昇が加速したことを嫌気。引き締め強化を懸念し株価が5日ぶりに反落。他の欧州主要市場の株価も軟調に推移していました。また、米国の耐久財受注やベージュブックが冴えない内容になったことから、リスク回避の動きが強まり、ニューヨーク外為市場で、ドルは主要通貨に対し売られて終わっています。対ユーロは1.29990ドル台、対円は87円40銭台、ユーロ・円は113円62銭~72銭と、円の上昇が目立っていました。

 昨日の米国株は、6月の耐久財受注が市場予想を下回るなど景況感の悪化を示す指標が発表されたことや、航空機大手ボーイングが発表した業績が冴えなかったことから、売り先行でスタートしました。ただ、耐久財受注の内容には評価できるものもあり、一段と売り込む動きはなく、前日に続き運輸株などが物色され底堅い動きをしていました。しかし、午後になり地区連銀経済報告(ベージュブック、7月19日現在)が発表され、景況感が横ばいや下降に転じた地区が4地区になった、と伝えられると、景気の2番底懸念が増幅し下落幅を拡大。結局、ニューヨークダウは反落、NASDAQ総合指数、S&P500は続落して終わりました。ニューヨーク市場の出来高は、前日比1億1022万株減の10億427万株。騰落状況は、値上がり994、値下がり2013でした。

 この日発表の6月耐久財受注は、前月比1.0%の減少。市場予想の1.0%増を下回り、前月の0.8%減に続き2ヶ月連続の減少になりました。非国防航空機・部品が前月比25.6%減と前月の30%減に続き、大幅に減少したことが響きました。また、コンピューター・電子機器が同1.9%減、一次金属が同2%減など冴えないものが多かったほか、変動が大きい輸送機器を除いたコアの受注も0.6%減と市場予想の0.3%増を下回っています。ただ、設備投資の先行指標となる航空機を除く非国防資本財は0.6%の増加と前月の4.6%増に続き、増勢を維持。市場予想(前月比変わらず)も上回っています。また、ベージュブックでは、全の案に景況感の改善が続いているものの、クリーブランド、カンザスシティで景況感が横ばいに、アトランタ、シカゴで下落に転じるなど、景況感が悪化する地域が出てきた、としています。ただ、歩みは遅いながら製造業を中心に着実な景気回復がつづいているほか、サービスセクターの回復が顕著になってきた、と明るい面を指摘しています。ただ、商業用不動産や住宅の不振、融資の逼迫が続いていることを懸念。ほとんどの地区で自動車販売が減少しているなど不安材料も指摘しています。

 ニューヨークダウは高値挑戦を前に、冴えない経済指標とボーイング決算への失望から、調整含みの動きになってしまいました。ただ、ベージュブックが景気の2番底懸念を示す内容になったにもかかわらず、ニューヨークダウは5日移動平均線を底に下げ止まっており、底堅い動きを示しています。とりあえず引け値ベースでは6月高値を更新していますので、一旦調整しても不思議ではありませんが、昨日も書きましたように、下値は今月中旬の戻り高値までで限定的となっており、好材料の出現を待ち、6月ザラ場高値更新へのチャレンジがありそうです。当面、ユーロ・ドル相場が焦点に…。

28日の米国市場
ニューヨークダウ  1万0497ドル88セント -39ドル81セント(0.38%)

NASDAQ総合指数  2264.56ポイント -23.69ポイント (1.04%)

S&P500   1106.13ポイント  -7.71ポイント (0.69%)

CME日経平均先物(ドル建て) 9695円 -35円

         (円建て)  9680円 -50円

米国10年もの国債金利  2.9958%  -0.0527%

WTI原油  76.99ドル  -0.51ドル

GOLD  1162.4ドル  +0.6ドル


 米国株は反落、CME日経平均先物も円高を嫌気し、9700円を割り込んで帰ってきています。昨日のCME市場では安値9590円まで売り込まれており、今日の先物市場でサヤ寄せする動きが出れば、波乱の種になりそうです。円相場は国内に帰り、対ドルが87円40銭台、対ユーロが113円60銭台とニューヨーク外為市場と同水準で動いていますが、今日は円安の一服から利食い急ぎの動きになりそうです。また、米国債金利が再び3%を割り込んだことで、債券先物市場に買い圧力が増加。株先物には売り圧力がかかりますので、今日は裁定解消売りも懸念されます。立会時間中のGLOBEXの動きが焦点に。ただ、指数自体は売り崩しがあっても底堅く推移しそうですから、好業績物を個別に買うなど、決算発表を見ながらの個別物色の展開になりそうです。昨晩も書きましたように、昨日の日経平均の終値付近には下落中の13週移動平均線があり、どうしても下落圧力を受けやすいポイントに来ていたことも、投機筋にとっては売り仕掛けのタイミングになるのかもしれません。投機筋がお迎え相場を演出して逃げるのか、それとも売り乗せしてくるのか、他人事ながら興味津々です。

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プロフィール

大仏さん

Author:大仏さん

国立大学卒業後、大手証券会社に入社。
その後、投資顧問会社に転出。調査・分析部に所属し、上場企業調査、マクロ経済分析、株式レポート作成などのかたわら、株式講演会講師、地方ラジオ局株式番組コメンテーターなど。地方経済紙、スポーツ紙などに株式記事執筆。地方新聞投資相談コーナー担当。
その後、関西地方新聞に移籍し、政治経済部記者として地方経済の活性化に注力。
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