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大仏さんの「株やぶにらみ」
儲けるにはまず情報分析!。こってり濃厚に市場を分析中。
08 | 2011/09 | 10
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スイス中銀のサプライズ効果とGLOBEX高に支えられ反発
 スイス中銀の30年ぶりの通貨リンク製の復活は、世界の市場のカンフル剤になったようです。実効性については、疑問視されていますが、投機筋がスイスフランを買いにくくなったことだけは確かでしょう。また、EU の債務問題も、今回の波乱をエスカレートさせたイタリアの富裕層への課税見送りが、再度、課税方針に転換。市場は財政赤字削減が前進したとして、歓迎しているようです。また、今日は、EU債務国への支援がドイツの憲法に違反するのでは…との訴訟の判決があり、訴えが退けられたことも好感されています。今日のところは、好材料が相次ぎ、ユーロは上昇。欧州株式市場もほぼ全面高で始まっています。とりあえず、ドイツにとってはひつとの山を越えた…というところでしょうか。

 ただ、問題は、今月29日に欧州金融安定化基金の枠を拡大したことについての議会承認が控えています。先週行われた地方選挙で与党が大敗。この原因がギリシャへの際限の無い支援でした。与党内の議員も選挙結果を見て、反対に回り始めたといい、ます。最大の金主であるドイツで承認がなされなかったら、今後の債務国問題への対処が事実上できなくなってきます。銀行の資本不足の問題もなんら解決がついていませんから、いずれ、またユーロを売る動きが出てくるはず…。

 スイス中銀の果断を受け、昨日、今日と日銀金融政策決定会合が開かれましたが、何もしないことを決めました。もしかしたら、投機の対象が円に向かうかも知れないときに、「何もしない…」ことを決めたのは、これもまたすばらしい決断。ユーロが売られた場合、円が受け皿になりますから、どうぞ買ってくださいと公言したようなもの…。相変わらず、すばらしいKYぶりです。政府も、税調会長に増税論者の藤井氏を選任。増税へ向けての路線を着着と固めています。こんな景気が低迷しているときに、増税をやろうとし、片や日銀は円高歓迎の姿勢…。なんだか、国民はハーメルンの笛向きの話よろしく、笛に踊らされて水に飛び込んで死ぬねずみのような感じがしてきます。民主党はいったい何をやろうとし、日銀はどんな仕事をしているのか…なんだか、怖くなってきました。

 もうきれいごとはやめたらどうでしょう。世界は米国の力が衰え、弱肉強食の時代に入ろうとしているときに、八方美人みたいなことをしていたら、危なく東西に分割されかかった終戦後のような目に合わされないとも限りません。まあ、今回の欧州危機の原因のひとつに、国債の消化を円滑に進めたいという米国の意思が働いていた可能性もあるようです。何もしなかったら、食われるということを肝に銘じるべきでしょう。平和ボケの体制派の皆さんは…。

 今日の日本株はスイス中銀の決断で円安のプレゼントをもらい、これを好感してCME日経平均先物が、120円高し8700円台を回復して帰ってきたことを好感。昨日の軟調相場で売っていた玉の買戻しや、新規の先物買いで急反発してスタート。先物yとの裁定買いが指数銘柄に入ったことや、円安に伴い輸出株が買われたことも指数の押し上げに寄与しました。また、GLOBEX夜間取引市場で米国株が高く推移したことや、アジア市場が全面高になったことも相場を高止まりさせていました。ただ、円高への警戒感が強く、主力株が伸び悩むなか、昨日売られたディーエヌエーやグリーなどネット関連が反転上昇。高値を更新するなど、短期資金は軽量級に向かい、日本橋再開発に絡む思惑からヒューリックが上昇。不動テトラやディーシーなど復興関連も値を伸ばしていました。

 欧州でドイツ連邦憲法裁判所が、EU債務国への支援を違憲とする訴訟を却下し、イタリアが富裕層への課税案を復活させ、一時期、ユーロが上昇。円も軟化しましたが、易い場面ではすかさず買いが入り、77円10銭台に押し戻されるなど、円への需要は強く、じりじりと円高方向に動いています。なにしろ、日銀や政府は何もしないといったんですから、投機筋も安心して円が変えます。EUの域内銀行の資金不足問題やギリシャに与えられた10日の猶予(12日が期限)など問題は山積み…。何かあったらユーロが売られる地合はまだ続いたまま…。野田内閣に本気で為替対策をやるんだったら昨日、今日は良いタイミングだったような気がするんですが…。まあ、だんだんボロが出てくるんでしょう。

 まあ、当面、主力株のリバウンドと軽量級の値幅取りが平行していく相場展開になるんでしょう。ただし、難問は山積みですから、ひとつのポジションを持ち続けるのはリスクが大きいのかもしれません。ニューヨーク株は、前月9日に底入れしてから、高値、安値が切り上げるパターンになっていますが、日経平均は、9日安値をつけたあとは、高値と安値がきり下がるパターンを描いています。欧米株がさえないことや円高から、相対的にウェートが高まった日本株を売っているものと思われますが、為替が安定し、米国株が反発に向かえば売り物もとまってくるはずです。最近では、短期資金の売り、長期資金の買いというパターンも定着してきたといいます。

 まあ今日のところは、スイス中銀効果であげましたが、かえって円高懸念が強まっただけに、まずは、指標である米国株の底入れを確認するところからはじめたほうがよさそうです。まあ、今日は何でもかんでもあがっていますから個別の解説はいらないでしょう。あさってにメジャーSQを控え、先物やオプション筋の思惑も交錯しているようですが、今日も指数は8750円の先月のSQ値を中心にもみ合う時間が長かったようです。目先はこれも懸念材料…。逆張りと順張りの区別をはっきりし、中途半端な動きをしないことが大事…か。(全体感について、弱気ではありませんので誤解の無いように) 
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3連休明けの相場は悪材料山積みで安寄り、その後は政策期待で下落幅圧縮へ
 おはようございます。 欧州情勢は相変わらずですが、昨晩はスイス中銀によるスイスフランのユーロリンクが市場の話題になりました。EU域内金融の混乱から、安全通貨として買われたスイスフランが急騰。国内輸出産業がダメージを受けたことから、通貨高を是正するため強行手段に訴えたものです。市場は、スイス中銀の強固な意志を察知し、慌てふためいてスイスフランを売却。ドルに資金を移し変えたことから、ドルインデックスが急伸しています。スイスフランと同様に安全通貨として買われた円にも影響はおよび、円は77円50銭台に軟化するなど、昨日の為替市場はポジション調整から大波乱になっていました。

 株式市場では、スイスフラン高修正を好感し、スイス市場が4%を超える上昇になりました。他の市場については、スイス市場の動きにつられ、高く始まったものの、ドイツの製造業新規受注(7月)が市場予想を下回り4ヶ月ぶりにマイナスになったことや、欧州安定化基金のドイツでの議会承認が、地方選挙での与党の大敗から不透明になるなど、を受け、ドイツやフランスなどは下落しておわっています。結局、英国とスイスを除く、他の欧州主要市場はすべて下落して終わっており、EUの債務問題になんら進展が見られないことを示しました。

 この状況を受け、IMFのラガルト専務理事が、ドイツの行き過ぎた財政赤字削減に警鐘を鳴らすなど、EUの金融・財政政策に批判を強める動きが出てきたことには注意が必要です。EUの状況は、サブプライムローン崩壊で米国金融界が資金不足に見舞われ、次々と破綻していったときの状況と似通ってきた感じがします。日本や米国では、政府による徹底した資本注入で危機を乗り切りましたが、欧州ではリーマンショック後の銀行への対応が不十分となっており、債務国国債だけでなく、サブプライムローン関連金融商品も残ったまま、といわれています。欧州の銀行が資本不足に見舞われるのはほぼ確実…。域内銀行間の相互不信感が高まり、銀行間貸し出し金利は上昇したまま…。米国から欧州への資金の流れも細っており、資本注入が焦眉の急になってきたようです。債務国支援問題と銀行の資本不足という大きな問題を前に、加盟国がそれぞれ勝手なことをし始めており、EUの存立基盤そのものが揺らぎ始めているようです。このお金、どのようにして調達するんでしょうか。

 6日の米国市場動向
 ニューヨークダウ 1万1139ドル30セント -100ドル96セント(0.90%)

 NASDAQ総合指数  2472.83ポイント -6.50ポイント(0.26%)

 S&P500  1185.24ポイント -8.78ポイント(0.74%)

 CME日経平均先物(円建て) 8730円 +120円

 米国10年もの国債金利  1.977% -0.014%

 ニューヨーク原油  86.02ドル -0.43ドル

 GOLD 1873.3ドル -3.6ドル  ← 一時、1923.7ドルの最高値

 ドルインデックス 75.91 +0.65  


 三連休明けの米国株は、前週末の雇用統計ショックや、欧州金融情勢の混乱、連邦住宅金融局による損害賠償提訴などを一気に織り込む格好で、急落してスタートしました。朝方発表されたISM非製造業景況指数が予想を上回ったものの、特に材料視されず、損害賠償を受けた銀行株やスイスフランの下落によりドルが買われたことから資源価格が軟化。資源・エネルギー株が下落し、ニューヨークダウは、寄り付き後、まもなく1万932ドル(前週末比308ドル安)と、この日の安値をつけています。ただ、売りが一巡したあとは予想を上回ったISM指数を評価しなおす動きがでたことや、8日に予定されている景気雇用に関する大統領演説、バーナンキFRB議長の講演に期待した押し目買いも増加。引けにかけ下落幅を縮めています。結局、主力3指数とも続落して終わりましたが、この日はバイオテクノロジー関連など次の米国をリードする産業群への期待が強まり、NASDAQ市場の戻りの強さが目立ちました。ニューヨーク市場の出来高は、前週末比1億4820万株増の11億2179万株。騰落状況は、値上がり832、値下がり2224でした。

 業種別に値上がりしたのは、大型の買収案件があった紙パルプがトップ。コンテナ輸送、貴金属、バイオテクノロジーが上位にきました。小売り、医薬品も堅調。一方、下落上位は、タイヤ、人材派遣、生保、鉄鋼、蒸留酒・ワイン製造など。銀行、各種金融もさえない動き。ニューヨークダウ30種のうち、値上がりしたのはキャタピラー、ジョンソンアンドジョンソン、ファイザーの3社だけ。連邦住宅金融局の提訴を受けたバンクオブアメリカ、JPモルガンがそれぞれ3%を超える下落になったほか、金融事業をもつGEも3%を超える下落になるなど金融株の下落が目立ちました。

 ニューヨークダウは前週末から続落しましたが、欧州とことなり8月前半につけた安値をした回ることはありませんでした。8月9日安値を基点に高値、安値をそれぞれ切り上げる上昇バンドを形成していますが、昨日の安値もこのバンド下限から反転したものです。展墓が開けない欧州とことなり、財政出動や金融政策での支援期待が背景にあるようです。欧州情勢は米国とリンクしており、予断を許しませんが、当面、この上昇バンドを維持できるかどうかを見極める必要がありうそうです。
 
 米国株は続落したものの、CME日経平均先物はスイス中銀のユーロリンク策を受けた円の下落を好感。大証終値を120円上回る8730円で帰ってきました。レンジは、8590円~8840円。円の国内相場は対ドルが77円50銭台、対ユーロが108円60銭台と、ともに円安のスタート。本日の日本株は、CME先物終値にサヤ寄せする格好で先物の買いや買戻しが増加。先物先行で反発相場が予想されます。昨日までうられてきた輸出関連株や小型成長株などに買い戻す動きがよそうされますが、買戻し一巡後は、再び、GLOBEXや上海など海外市場にらみの展開へ。あさってのメジャーSQをにらみ、欧州系証券のもつ先物売り玉の処分が注目されます。スイスフランへの攻撃ができなくなった資金が、何時円買い姿勢を強めてくるか…これが市場の懸念材料となり、戻りの頭は押さえられそうです。まず、欧州情勢をみきわめてからでも動くのは遅くない…か。
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プロフィール

大仏さん

Author:大仏さん

国立大学卒業後、大手証券会社に入社。
その後、投資顧問会社に転出。調査・分析部に所属し、上場企業調査、マクロ経済分析、株式レポート作成などのかたわら、株式講演会講師、地方ラジオ局株式番組コメンテーターなど。地方経済紙、スポーツ紙などに株式記事執筆。地方新聞投資相談コーナー担当。
その後、関西地方新聞に移籍し、政治経済部記者として地方経済の活性化に注力。
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