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大仏さんの「株やぶにらみ」
儲けるにはまず情報分析!。こってり濃厚に市場を分析中。
09 | 2012/10 | 11
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欧州の安定、予想を上回る米企業決算、円安を好感し、続伸して終了
 先週は、週を通し下落し全敗。今週になって、週半ばまで、まだ下げ知らず…。この変化っていったいなんだったんでしょう。やはり、先週末のオプションSQが関係していたんでしょうか。でも、なんだか何かが変わったような…。先週から、IMFの姿勢が緊縮一辺倒から成長重視型に変わり、ギリシャに対して、財政目標達成の期限を延長してあげてもいいんじゃない…と、寛容な姿勢に変わりました。また、朝も書きましたように、ドイツのメルケル首相とショイブレ財務相という、タカ派の二人まで、スペイン、ギリシャに寛容になってきました。メルケル首相は、ドイツが域内からの輸入を増やすといい、具体的に減税による内需刺激策まで提案しています。成果があがるかどうかわかりませんが、緊縮財政しかないと頑なに言い続けてきた姿勢がへんかしたことは確か…なようです?あとは、EUサミットで、何らかの景気刺激策を打ちだしてくるかどうかが注目されます。

 また、ECB・ドラギ総裁の思い切った対策で、事態がそれほど改善されていなくても、高債務国の金利やCDS(クレジットデフォルトスワップ)は、順調に低下しています。もし、危機が再燃し、投機筋が問題国の債券を売っても、当該国の支援要請があれば、無制限に買われるわけですから、投機筋の負けが決まっています。最近の低下は、売り仕掛けをあきらめた投機筋が、ポジションの解消を進めているんでしょう。市場でのリスクが後退したことが原因かどうかわかりませんが、格付け会社のムーディーズは、スペイン国債の格付けをジャンク債一歩手前に据え置くと発表。これも市場の安心材料につながりました。これをうけ、ユーロは急速に買いもどされ、ドルは、1.28ユーロ台から、1.30台に下落。これを機に、ニューヨークダウの上昇が始まっています。レポートでも、ドルインデックスとニューヨークダウの関係を図示し、株価の立ち直りにはドル安への転換が必要…と書きましたが、想定通りの動きになっています。日本も基本的には同じ構造。欧州危機によるリスクオフの動きが、円高を誘発していましたから、危機が沈静化すれば、ポジション調整から円安になるのは当然。今は、その動きが始まっているのでしょう。

 問題は、明日から始まるEUサミット…。終了後に、選挙前の発言は、なんだったの…ということの無いようにしてもらいたいものです。何らかの刺激策をとってくれれば、市場のムードもがらりと変わるのですが…。今週に入っての市場の変化は、ひとえに、欧州タカ派の変身を反映したものではないでしょうか。また、もう一つの懸念材料だった米国の企業が結構、頑張っています。インテルが次期の見通しや設備投資を抑制したことから、時間外取引で売られていますが、その他の企業には予想を上回るものが多くあります。当初予想では、S%P500採用企業の利益見通しは2.1%減が予想されていましたが、中国や欧州の減速から、アナリストは3%減に下方修正するなど、ハードルを下げていましたから、予想を上回りやすいということもあるようです。この傾向が続いてくれれば、米国株は、もっと面白くなるんですが…。

 今日の日本株は、このような欧米の変化に加え、、対ユーロでの円安、中国株が上げたことなどを好感し、朝方から上昇して始まりました。スプリントネクステル買収の評価が上がったソフトバンクが上昇し、指数を押し上げたほか、週末のオプションSQ(8517円)と大きくかい離してきたことによるヘッジの先物買いなど、先物の買い要因が増加。裁定買いも巻き込み、寄り後まもなく日経平均は、8837円(前日比136円高)する場面もありました。ただ、対ドルで円が下げ渋ったことや、25日線に接近したことへの警戒感から、引けにかけては伸び悩んで終わっています。結局、日経平均は、105円24銭高の8806円55銭と3日続伸。TOPIXは7.39ポイント高の739.79ポイントと4日続伸して終わっています。出来高は、18億2904万株と前日から3億株近く増加しています。騰落状況は、値上がり1265,値下がり307でした。

 今日の引け値での日経平均サイコロは5勝7敗(TOPIXは6勝6敗)、RSIは44%、25日線かい離は-0.8%、騰落レシオは102%でした。モメンタムは一気に上向いてきましたね。今日の引け値で、日経平均の三本新値は陽転。「赤3兵」も入り、強気サインを出しました。まあ、想定通り、今年6月安値を起点にする上昇バンドの下限で下げ止まっての反転になりました。ただ、下落基調にある25日線に接近したほか、先日も書いた7月25日安値と9月6日安値を結ぶラインが上値抵抗線としてあり、当面、この抵抗ゾーンを抜けることが必要になります。なかなか、日本独自の材料で動けませんので、海外頼みになりますが、EUのタカ派の変身が本物なら、持続性のある相場が期待できます。米10年債金利が再び1.7%台に乗せており、持続すれば、円安が進む公算も…。外部環境の変化は確定していないものの、株高つながりそうな材料は、確実に増えてきたといえそうです。ネットワンは、昨日、本日会社側が正式に減額修正し、先週の日経の報道を追認してきました。LTE関連機器の納入遅れが、原因のようですが、下期には売り上げに計上される可能性が残っており、当面、通期の増収増益見通しは変わらないようです。チャートは、壊れましたが、時間をかけて修復されます。2番底取りの動きを狙ってみたいところ。パラマウントベッド、東急リバブル、東京建物など、堅調持続。
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欧州の緊張緩和、好調な景気指標、予想を上回る企業業績を受け、大幅続伸して終了
 おはようございます。昨日は、コスモスを見たくなり、法起寺周辺にサイクリングに出かけました。まさに、満開…。たぶん、今年の見納めになるかもしれません。疲れ果てて帰ってくると、家族から今晩は外食にしよう…という提案。疲れた体を引きづってイタリアンを食べに出かけました。なんかおいしいものだったようですが、疲れていて、味を楽しむこともできないありさま…。歳かな~。

 さて、18日からのEUサミットを控え、いろんな話が出てきました。ギリシャ問題に関しては、成長率見通しや労働問題で政府とトロイカ(EU,ECB、IMF)の交渉が続いていますが、IMFの担当者が、事態は大きく進展した…と発言。市場に期待を持たせています。また、スペイン問題では、相変わらずラホイ首相の時間稼ぎが続いていますが、支援要請の必要はない…としてきたドイツ与党の複数の議員から「スペインが欧州支援基金に対し、予防的な信用枠を求めることに反対はしない…」と、理解ある発言をしました。さらに、ドイツのメルケル首相は「ドイツは、ユーロ圏からの輸入拡大に努力する…」と発言。その具体策として、ドイツ国内で、減税を提唱しています。世界的な景気減速懸念から、IMFが財政緊縮一辺倒路線から、景気重視に舵を切り替えましたが、メルケル首相のこの発言も、方針転換をしさするものでしょうか?また、ドイツのほうから、財政判定委員の設置など財政統合に向けたアイデアも提案されています。今回のEUサミットは、注目度が低かったのですが、なんとか注目度を上げようというアドバルーンでしょうか…。ただ、財政緊縮一辺倒が、成長にマイナスになることは、ドイツも意識したようですから、サミットでは成長重視策が話し合われる可能性もでてきたのかもしれません。これを受け、ユーロの買戻しが進み、円の対ユーロ相場は103円台に下落してきました。もしかしたら、相場の前提条件が改善してくるかもしれませんね。

 16日の米国市場動向
 ニューヨークダウ 1万3551ドル78セント +127ドル55セント(0.95%)

 NASDAQ総合指数 3101.17ポイント +36.99ポイント(1.21%)

 S&P500 1454.92ポイント +14.79ポイント(1.03%)

 CME日経平均先物(円建て) 8780円 +70円

 米国10年物国債金利 1.723% +0.061%

 ニューヨーク原油 92.09ドル +0.24ドル

 GOLD 1746.30ドル +8.70ドル

 ドルインデックス 79.20 -0.57


 昨日の米国株は、ユーロ圏の緊張緩和を受け欧州株が全面高になったことや、この日決算発表を控えた主力企業への期待感から買いが先行。高よりスタートしました。ユーロが上昇しドルが軟化したことから原油価格が上昇し資源株が堅調になったほか、輸出主導株も堅調に推移。この日発表された鉱工業生産指数(9月)が予想を上回るなど好調な経済指標も上げを支援。寄り付き後まもなく、ニューヨークダウは急伸し、一気に1万3500ドルの大台を回復。その後は、ゴールドマンザックス、ジョンソンアンドジョンソン、IBMなどの決算がいずれも市場予想を上回ったことから、買い物が持続。この日引け後に発表されるインテルの決算への期待感なども支えとなり、引けにかけ高値圏に張り付いたままで推移しました。結局、主力3位数とも大幅続伸して終了。アップルが23日にイベントを開催するとの報があり、アイパッドミニの発売を思惑した買いに上昇したことを受け、NASDAQ総合指数の上げ幅は1.2%を超える上げ幅になりました。ニューヨーク市場の出来高は、前日比2220万株増の6億」3938万株。騰落状況は値上がり2273、値下がり760。VIX指数は、0.23%の下げにとどまり、15.22とわずかに低下しています。
 引け後に発表されたインテルの決算は、利益、売上ともに市場予想を上回ったものの、第4四半期の売上見通し平均が、市場予想を下回ったことから、時間外取引で売られ、3.8%近い下落になっていました。

 NYダウは3日続伸。ダウ30種は、値上がり24、値下がり5、変わらず1(GE)。決算への期待感からインテルが2.85%と採用銘柄中トップの値上がり。景気敏感のキャタピラ(2.6%) スリーエム(1.55%)、アルコア(1.59%)デュポン(1.49%)など景気敏感株が続きました。
 NYダウは引き続き、上部レンジ内の動き…。今回の戻り相場で、上部レンジ相場を抜け出し、三本新値が陽転できるかどうかがポイント。S&P500も同様。NASDAQ総合指数は、3065ポイントの陽転値寸前で、止まっていましたが、昨晩の上げで陽転。強気相場に転換してきました。予想通り、NASDAQ主導の展開になりそうです。NYダウは、ドルインデックの低下基調が続くかどうかが焦点に…。

 米国株は続伸。CME日経平均先物は、大証終値を70円上回る8780円で帰ってきました。レンジは、8635円~8805円。円は、欧州緊張緩和から、ユーロが買い戻されたほか、ドル金利の上昇を受け、対ユーロは103円30銭、対ドルは78円90銭付近にそれぞれ軟化して帰ってきました。本日の日本株は、前日の外需株、主力株が買われた流れを受け、堅調に推移しそうです。指数が10月のSQ値を大幅に上まわってきたことから、先物買いの動きが強まることも予想され、昨日のCMEレンジ上限の8800円台を回復する流れも予想されます。三本新値の陽転値8747円を上回って終われるかどうかが焦点…。インテルの時間外取引の急落の影響が読めない…。

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プロフィール

大仏さん

Author:大仏さん

国立大学卒業後、大手証券会社に入社。
その後、投資顧問会社に転出。調査・分析部に所属し、上場企業調査、マクロ経済分析、株式レポート作成などのかたわら、株式講演会講師、地方ラジオ局株式番組コメンテーターなど。地方経済紙、スポーツ紙などに株式記事執筆。地方新聞投資相談コーナー担当。
その後、関西地方新聞に移籍し、政治経済部記者として地方経済の活性化に注力。
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