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大仏さんの「株やぶにらみ」
儲けるにはまず情報分析!。こってり濃厚に市場を分析中。
10 | 2012/11 | 12
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ユーロ圏財務相会合の流会による円反転を乗り越え、先物買いに支えられ2か月ぶりに9200円台を回復して終了
 水曜日は、恒例の関西テレビのアンカーを見る日…。今日の青山氏の話は、沖縄戦で多くの人が亡くなった9つの女子学徒隊の話でした。ひめゆり部隊の話しは有名ですが、それ以外にも、沖縄の女学校の生徒が傷病兵の看護にあたり、一部は、自決したり洞窟内に隠れていて米軍の火炎放射器に焼かれて悲惨な最期を遂げた話が紹介されていました。ただ、ひめゆり部隊のほかは、本土はもちろん、地元の沖縄でも知らない人が多く、もっと陽を当てることが大事…として、宮内庁や沖縄県の仲井間知事らの努力で、天皇皇后両陛下の沖縄訪問で、挺身隊のひとつ白梅学徒隊の生き残りのメンバーと、両陛下の面会が実現したことがはなされていましたが、最後に、沖縄と本土が一緒になって日本の戦後を立て直さなければいけない…と結んでいましたが、なかなか見ごたえのある内容でした。

 ただ、本題に入る前に、今回の安倍・自民党総裁と日銀のやり取りについて、安倍総裁の本旨が全く伝わっていないこと、日銀総裁が、大手紙が面白おかしく書き煽っている内容に踊らされて、反論している…として、マスコミにうまい具合に利用されている、と話し、自分たちの主張に沿うような格好で記事づくりするのであおられないようにすることが大事だ…といっていましたが、この欄でもかねて主張してきたことでもあります。安倍総裁が主張していることを、実際に政策としてやられるとまずい既得権益の勢力がいるわけで、彼らの意を汲んで記事づくりがなされていることに注意しなければなりません。今回の、安倍自民党総裁と日銀総裁のやり取りを見て、ご自分がどういう印象をどちらに対して持ったか…を考えると、マスコミのやり方がわかろうというものです。

 これから、選挙戦が本格化してきますが、体制や既得権を守りたい勢力は、マスコミを通して世論調査結果などを流し、世論操作を行ってきます。個人的なスキャンダルも週刊誌を通して流されてくるでしょう。とにかく、地方でも選挙戦になると、どこからともなく「怪文書」が流れてきて特定の候補を貶めようとします。記者時代に経験したものでは、下半身の話が多かったようです。それをまともに取り上げて。記事にした新聞社も過去にはあったようです。また、特定の候補者が有利になるような記事づくりも過去にはありました。今回の選挙は、もしかしたら戦後日本の総括をおこなうものになるかもしれません。作られた世論に流されず、自分の目で見て、耳で聞いたことをもとに自分で考えて投票することが、前の大戦でなくなった方々へのはなむけになるような気がします。 

 さて、ギリシャ支援のユーロ圏財務相会合ですが、やはり、結論を見ないままに、来週26日に持ちこされました。イスラエルとハマスの停戦交渉も決裂しています。やはり、今年の「不調和」の流れは生きているようです。今日の日本株は、このような不透明材料を抱えながらも、CME日経平均先物高や円安に支えられて、堅調に推移。日経平均は、9月18日以来の9200円台に乗せて終わってきました。朝方は、CMEの終値にさや寄せする格好で先物買いが先行。円安を好感して、一服していた自動車関連や海運株などに買いが入ったほか、先物買いにリードされる格好で指数銘柄への裁定買いも入り、日経平均は、高値9248円と9月18日高値9288円に接近する場面もありました。

 ただ、昼ごろになって、ユーロ圏財務相会合が何らの結論もみないまま延期になったことが伝わると、ユーロが下落。対ユーロで円が上昇したことを嫌気し、先物に利食い売りが増加。裁定解消売りも増加し、ほぼ前日引け値近くまで上げ幅を縮める場面もありました。しかし、対ユーロで円が売られ、対ドルも82円台に接近するとともに引けにかけ上げ足を速め、結局、日経平均は、79円88銭高の9222円52銭、TOPIXは4.97ポイント高の767.01ポイントと、ともに反発して終了しました。出来高は、前日比微増の18億7358万株。騰落状況は、値上がり1026、値下がり491。
 タイヤが主導したゴム関連、輸送用機器、鉄鋼、海運など円安メリット株が買われ25業種が上昇。不動産、その他金融、保険など内需関連を中心に8業種が下落しています。

 今日の終値での、日経平均サイコロは5勝7敗、RSIは62%、25日かい離は+3.0%、騰落レシオは106%…。中間反落懸念がある25日線かい離率以外は、巡航速度。やはり、過去3年間の抵抗ゾーンの存在は大きいようです。レポートでも、今年2月の日銀サプライズのようなものがないと、一気に突破するのは難しい…としましたが、今日のように為替が82円に接近するような場面でも、結局、9月18日高値を抜き、上昇トレンドの持続性を証明することはできませんでした。明日に期待…というところですが、明日の夜は米国がイースター休場、翌23日は日本が休場ということで、利食い売りが強まる可能性もあります。まあなんとか頑張って、高値を更新して越週してほしいですが、果たしてどうか…。

 ただ、今日もレポート銘柄は堅調でした。日本M&Aや物語コーポレーションが高値を更新したほか、新明和工業、富士重工も同様。100円飛び台から注目しているマツダも上値を伸ばしてきました。レポート直近号のアイダエンジニアリングも本日は、新値更新してきました。全般的なかさ上げが進んでいますが、やはり業績的な裏付けのあるもののほうが、値動きがいいようです。まだ相場のほうは冷静ですね。まあ、「神無月」で出雲に行っていた相場の神様にとっては、最近の上げは、八百万の神様会合後の最初の仕事…。大丈夫かな…と思って買いを見送っている投資家や、やれやれの売りを出している弱気の投資家が、市場に戻ってくるまで、相場を引っ張ってくれるでしょう。来年の巳年の「火」の性に期待して、来年まで頑張ってみる手もありますね。
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大手企業の赤字決算と堅調な住宅関連指標、バーナンキ財政の崖懸念発言のはざまを揺れ動き、横ばいで終了
 おはようございます。我が家は全員が風邪ひき…。夜もあちこちの部屋で咳が聞こえています。小生もなんだか鼻がムズムズ状態です。家族の仲間入りも時間の問題か…。ブログを書き終わったら、風邪薬を飲んで、布団にもぐりこみましょう。

 さて、欧州は相変わらずのぐずぐず状態…。ブリュッセルでユーロ圏財務相会合が始まっているのですが、ギリシャの債務削減期限(2022年OR2022年)でもめ、EFSF(欧州金融安定化基金)の融資分を10年間無利子にする…、ギリシャ債務買取案などが、審議されているといいます。今まで何をしていたんでしょうね。もちろん、ドイツはどの案にも反対…。協議は中断され、IMFの新提案を待っている状態という話も流れています。EUから見れば、日本などから新たな供出金があるはずだから、「お前(IMF)が出せ…」という話でしょうか。自らの付けを世界に負担させようというのでしょうか。このところ、EU問題に関し、IMFが及び腰になっている所をみても、この間の事情が分かるような気がします。安倍総裁では、ないですが「ゴタクを並べないで、さっさと結果で示せ…」ということですね。

 さて、安倍自民党総裁の日銀への過激発言は、海外でも注目を集めているようです。日銀総裁は、昨日の会合後の記者会見で、インフレターゲット3%や、日銀の建設国債引き受けなど、一連の提言を暗に批判しています。これに対し、安倍総裁もゴタク云々発言で応じていますが、英国ファイナンシャルタイムズは「どっちも、どっち」みたいな論調の記事を書いていました。確かに、今の、日本のデフレ状態は金融政策だけでもたらされたわけではなく、構造改革により不効率産業から新産業部門への「人、物、金」の移動をしなければならなかったのに、本来、市場から消えなければならない産業を既得権益者の利益を守るため温存。供給過剰状態を残したことから発生しています。この状態は、いまだに続いており、国内の過当競争が、販価の引き下げ競争になってデフレを加速する…という状態を生み出しています。たしかに、日銀が姑息な手段で量的緩和を骨抜きにしてきた責任も大きいのですが、既得権益者の圧力に負けて、構造改革を怠ってきた政治の責任もそれ以上に大きいと思われます。日銀への攻撃の声ばかりが大きく、つい洗脳されてしまいそうですが、よく耳を傾けてみると、経済の構造改革への具体策を提示している政党はないように思われます。安倍総裁と日銀の対立がマスコミで面白おかしく取り上げられ、一番大事な「構造改革」への取り組みが埋没してしまうことを懸念します。ただ、市場はこの対立に乗っかり円売りを増加。昨日の米国では、81円50銭の壁を突破し、82円台に接近する動きになりました。

 20日の米国市場動向
 ニューヨークダウ 1万2788ドル51セント -7ドル45セント(0.06%)

 NASDAQ総合指数 2916.68ポイント +0.61ポイント(0.02%)

 S&P500 1387.61ポイント -0.92ポイント(0.07%)

 CME日経平均先物(円建て) 9215円 +95円

 米国10年物国債金利 1.671% +0.054%

 ニューヨーク原油 86.75ドル -2.53ドル

 GOLD 1723.60ドル -10.80ドル

 ドルインデックス 80.88 -0.06 


 昨日の米国株は、フランスの格下げや、パソコン大手ヒューレッドパッカードが英国子会社(オートノミー)の不正経理を受け大幅な赤字決算に陥ったことを嫌気し、売りが先行。反落してスタートしました。寄り付きの売り一巡後は、住宅着工件数が予想を上回り2008年4月以来の水準を回復したことなどを好感し、押し目買いから、下落幅を縮め、一時、ニューヨークダウは前日比プラス圏に浮上する場面もありました。ただ、昼過ぎニューヨークで開催されたバーナンキFRB議長の講演で、(財政の崖解消交渉が不調になる)最悪のシナリオの場合、「影響を緩和する手段はない…」と述べたことから、警戒感が高まり売りが増加。家電量販大手ベストバイの赤字転落もイヤケされ、ニューヨークダウは、この日の安値1万2701ドル(前日比94ドル安)まで売り込まれていました。引けにかけては、交渉への期待感などから値を戻し、結局、ニューヨークダウとS&P500は小幅反落、NASDAQ総合指数はわずかながら3日続伸するなどほぼ横ばいの動きで終わりました。ニューヨーク市場の出来高は、前日比6563万株減の6億4120万株。騰落状況は、値上がり1710、値下がり1325。VIX指数は、1.85%下げ、15.08に低下しています。
 
 ダウ30種は、値上がり18、値下がり12。堅調な住宅関連指標を受け、バンクオブアメリカが1.5%、ホームデポが0.8%上げたほか、医薬品のファイザー、メルクも上げています。一方、子会社の不正経理で大幅な赤字を計上したヒューレッドパッカードが、約12%下落し、指数全体の足を引っ張りました。
 ダウは3日ぶりに小幅反落。昨日も書いたように、3~4月レンジ相場下限ラインを上値抵抗として意識する動きになっています。52週線が上に控えていることも頭を重くしていますが、全体の動きをみると、証券税制の改定を嫌気した売りは、ほぼ一巡したようです。今後の、交渉の行方次第では、再度、売りが強まるかもしれませんが、全般的には下値固めの動きに移行しそうです。

 米国株は高安まちまち。CME日経平均先物は、円安の進行を好感し、大証終値比95円高の9215円で帰ってきました。レンジは9090円~9220円。円は、安倍総裁発言を手掛かりに売り込まれ、対ユーロは104円70銭台、対ドルは81円70銭台と、ともに円安が進行して帰ってきました。本日の日本株は、CME先物高や円安を受け、再度、主力株中心の流れが復活しそうです。2月相場の再来のためには、3年来の壁の突破が条件となりますが、わずかな調整で81円50銭のテクニカルな壁を突破してきた動きは要注意。まだまだ弱気が多く、一気に、6月以来のレンジ相場の上限突破もありそうです。今日も海外投資家の先物売買と裁定売買の影響を受けそう。輸出主力中心だが、上値に限界のあるものもあり、ものによる…か?米国の住宅に強い信越化学や日東電工が面白そう。

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プロフィール

大仏さん

Author:大仏さん

国立大学卒業後、大手証券会社に入社。
その後、投資顧問会社に転出。調査・分析部に所属し、上場企業調査、マクロ経済分析、株式レポート作成などのかたわら、株式講演会講師、地方ラジオ局株式番組コメンテーターなど。地方経済紙、スポーツ紙などに株式記事執筆。地方新聞投資相談コーナー担当。
その後、関西地方新聞に移籍し、政治経済部記者として地方経済の活性化に注力。
現在は株式レポートなど経済情報をリーズナブルな料金で発信中。
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