fc2ブログ
大仏さんの「株やぶにらみ」
儲けるにはまず情報分析!。こってり濃厚に市場を分析中。
03 | 2013/04 | 05
S M T W T F S
- 1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 - - - -



円高を嫌気して外需が売られ日経平均は下落するも、好業績の内需株中心に買われTOPIXは反発して終了、
 連休の谷間なのに、みなさん元気ですね。休みを取ってデイトレに励んでいる方も多いと思います。昨日、レポートを発信したばかりですが、このところ、以前から、13年3月期、14年3月期決算見通しで、ともに増額修正期待のあるものを注目して取り上げてきました。以前から、対ドルで1円の円安になれば1億5000万円の業績変化が出てくる…として600円台から注目してきたタダノが先週末決算を発表。予想通りの増額修正になり、今日は急伸していました。同じように、最近取り上げてきた、サトーホールディングスも、先週末決算を発表。レポートで想定した前期EPS80円台が90円に、今期は100円台が120円近くに増額されて発表され、今日は8%を超える上げになっていました。やっと、待ち伏せ作戦の成果が出始めたようです。中には、新日鉄住金ソリューションズのように、増収増益なのに想定利益に届かないだけで、売られるのも出てきます。まあ、なかなか、予想は難しいですね。

 さて、昨日のレポートで、決算発表にかけてみると面白い…として注目した日本調剤ですが、今日は年初来高値を取ったあと高値2640円まであったあと、158円高の2570円と70円の上髭を残して終わる、という荒っぽい展開でした。予定通り引け後に、決算を発表しましたが、前期決算が悪いことは想定済み。関心は、今期の見通しにありましたが、誤算がありました。当初予想はEPS290円弱でしたが、出てきた数字は455円…。製薬会社の子会社化など、連結利益が増える要素はありましたが、この数字は、全く想定外。決算短信を読んで調べてみますが、なんと強気の予想を出してくれたことか…。まあ、今日買われた会員さんはラッキーでしたね。明日を楽しみにしておきましょう。そのほかにも、横浜に膨大な土地を所有するとして注目してきた銘柄も、今日、年初来高値をとってきました。15日に決算発表を予定していますが、この銘柄も、今期予想の増額を思惑して注目しています。やっと持ち合いを放れたところですから、こちらは、まだ押し目は狙えます。まあ、注目株は刈り取り期に入ってきた、というところでしょうか。まだ、来期も増益を予想しているものがありますので、売る必要はありませんが…。

 さて、本日の日本株は、欧米株がイタリアの政治空白解消を好感して上げたものの、週末に、欧米各中銀が、政策決定会合を控え、さらに両中銀とも利下げや出口論の後退が予想されていることから、円高が進行。これを嫌気し、CME日経平均先物が、先週末の大証先物終値を100円下回ってかえってきたことから、朝方から売り先行で続落スタートになりました。国内に入っても円が買われたことを嫌気し、精密や電気機器など外需物が売られ、日経平均は、寄り後まもなく、この日の安値1万3778円(前週末比106円安)をつけています。ただ、個人を中心にした物色意欲の強さは相変わらずで、好決算を発表した野村証券野下落していた不動産株、建設株など、内需系銘柄に幅広く買い物が入り、TOPIXは朝方からプラス圏で推移していました。後場に入ると、アジア市場が堅調に推移したことなどから、先物に買いが入り、上昇。一時、プラス圏に浮上する場面もありました。引けにかけては、売られ、結局、日経平均は23円27銭安の1万3860円86銭と続落。TOPIXは、大手不動産株の上げなどから3.94ポイント高の1165.13と反発していました。出来高は、連休の谷間ということもあり、前週末比4億5000万株減の34億494万株と減少しています。売買代金は、2兆8362億円と高水準を維持しています。騰落状況は、値上がり983、値下がり611.

 今日の引け値での日経平均サイコロは5勝7敗(TOPIXは7勝5敗)、RSIは67%、25日線かい離は+5.5%…と指数系はモメンタムが低下。全体の物色意欲を見る騰落レシオは118%とわずかに上昇。一向に物色意欲は衰えません。まあ、日経平均は下落といっても、業績悪で売られたファナックとファーストリテーリングで30円近く下げていますから実質的にはプラスだった…ということで、強い相場でした。
 ただ、今週は今日を含め立会日数が3日しかないうえ、明日からは緩和出口論が後退する可能性が強い米国FOMCが、あさっては、利下げ確率が高いといわれるECB理事会が開催されます。ただでさえ、円高になりやすいうえ、週末の日銀総裁会見で、今回の劇的緩和で十分2%目標達成可能みたいなことを言ったものだから、為替投機筋に、追加緩和期待が遠のいたみたいな印象を与えてしまいました。ちょっと、円買いの環境が強まった感じがしますので、ここからは、よほど、しっかりした材料を持ったものを行く必要がありそうです。まあ、明日以降は、ますます一日の回転が速まってくるかもしれませんね。まあ、明日も一連の決算発表銘柄が悲喜こもごもの動きをすることになりそうです。
※レポート購読会員を募集しています。関心のある方は、レポート案内を見るか、メールフォームにて、直接、お問い合わせください。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

スポンサーサイト



イタリアの政治空白解消や予想を上回利住宅指標、金融緩和継続観測などが支えとなり、NYダウは3日続伸…NASDAQ総合指数は、いち早く戻り高値を更新
 おはようございます。 大型連休はいかがお過ごしですか。 今年は、二人の娘が家を出ましたので、なんだか、静かな連休になっています。ちょっと遠出したい感じですが、市場が変化しそうなので、それもままなりません。長らく休んでいる海釣りに行きたい…。

 さて、イタリアでは、やっと新政権が誕生しました。中道左派のエンリコ・レッタ氏が大統領の指名を受け組閣。昨日は就任演説を行い、これまでの財政緊縮一辺倒の政治を転換。成長や雇用支援に注力する方針を示しました。不動産課税や消費税の軽減などを実施するようですが、野党の要求を政策に反映させるなど、妥協的な動きもあるようです。財政緊縮のペースを緩める…ということで、緊縮の旗を降ろしたわけではありませんから、今のところドイツは何も言っていないようです。でも、EUと約束した赤字削減目標が達成できなかったら…。政権基盤が弱いだけに、まだまだ、何が起こるかわかりません。

 米国は、景気指標が予想を下回り、景気が減速傾向を強めるなか、企業決算発表が終盤に入ろうとしています。これまでS&P500採用企業のうち274社が発表を終えたといいますが、利益が予想を上回った企業は69%に達しています。一方、売上高が予想を上回った企業は43%にとどまり、平均の52%を下回っています。欧州や中国の景気がさえないなか、企業がコスト削減で利益ねん出に努めている構図が浮かび上がります。今週は、採用企業のうち132社が発表しますが、引き続き、業績に神経質な展開が続きそうです。ちなみに、これまでのところ、S&P500の増益率は、決算発表当初の1.5%増益から3.7%増益に上方修正。一年先の利益を基にした予想PERは13.9倍と、市場が懸念しているような割高感は、今の米国株にはないようです。

 29日の米国市場動向
 ニューヨークダウ 1万4818ドル75セント +106ドル20セント(0.72%)

 NASDAQ総合指数 3307.02ポイント +27.76ポイント(0.86%)

 S&P500 1593.61ポイント +11.37ポイント(0.72%)

 CME日経平均先物(円建て) 1万3850円 -100円

 米国10年物国債金利 1.668% +0.005%

 ニューヨーク原油 94.50ドル +1.50ドル

 GOLD 14667.4ドル +13.80ドル

 ドルインデックス 82.11 -0.26


 昨日の米国株は、イタリアで新政権が発足し政治的な空白が解消されたことや、ECBの利下期待から欧州株が上昇した流れを受け、買い先行で高よりスタートしました。この日、発表された個人消費支出・所得統計が、予想を下回り、一時的に売られる場面もありましたが、中古住宅販売保留指数が前月水準、予想をともに上回ると、改めて住宅部門の強さを再確認。買いが優勢となり上げ足を速めていきました。また、個人消費支出のなかで、コアの物価が落ち着いていたことから、FOMCで緩和策が継続される…との期待感が強まったことも買いを刺激しました。さらに、このところ低迷を続けていたアップルが、株主還元用の資金調達で、同社初の社債発行に踏みきったことを好感して買われたことも上げに寄与。ニューヨークダウは、昼過ぎにこの日の高値1万4844ドル(前週末比132ドル高)をつけています。引けにかけては、利食い売りからやや上げ幅を縮めたものの、結局、ニューヨークダウは3日続伸。NASDAQ総合指数、S&P500は反発して終了しました。ニューヨーク市場の出来高は、前週末比8305万株減の5億9775万株。騰落状況は、値上がり2253、値下がり807。VIX指数は、横ばいの13.71でした。

 ダウ30種は、値上がり24、値下がり6。好調な業績を背景にデュポンが2.2%、アップルの上げを受けヒューレッドパッカードが2.6%それぞれ上げたほか、マイクロソフトが2.5%、IBMが2.5%それぞぞれ上げるなどハイテク系の上げが目立ちました。一方、利食い売りからボーイングが1.0%下落した以外は、いずれも下落率は1%を下回っており、特徴的な動きは見られませんでした。
 NYダウは続伸。ドル安にも支えられ、輸出株が買われたことから、17日に付けた日足陰線を抜け出し、上げ足を速めてきました。ただ、以前から書いているように、15日に付けた日足長大陰線の影響は強く、この日も、高値から30ドル近く押し戻されています。次は、この陰線を抜け出すことが課題。明日から始まるFOMCで出口論が大幅後退することも材料になりそうです。MACDが買い信号に近づいていることも注目ポイント。ただ、NASDASQ総合指数が、11日に付けた戻り高値を更新するなど、内需を背景にした企業の上げが、ダウ採用銘柄を上回りだしたことは、米国相場の方向性を見るうえで注目されます。

 米国株は上昇。CME日経平均先物は、週末の大証先物終値を100円下回る1万3850円で帰ってきました。レンジは1万3720円~1万3890円。円は、イタリアの政治空白解消を受けたユーロ買いから、対ユーロは128円台と、週末水準から軟化したものの、対ドルはFOMCの緩和継続観測が強まり97円70銭台に上昇して帰ってきました。本日の日本株は、大型連休のはざまで見送り気分の強い展開になりそうですが、前週末の為替水準からみて対ドルは大幅な円高になっており、外需株を中心にさえない展開になりそうです。為替水準によっては、CMEレンジの下限が1万3720円に下振れており、先物筋の目標にされ、指数が下振れる可能性もあります。引き続き先物次第の展開か。ただ、今日も決算発表が続くことや、連休明けから参院選へ向けての動きが本格化することから、政策テーマ関連株が物色されるなど、個別株を中心にした流れに変化はないか…。ただ、週末に欧米中銀の会議を控えていることから、短期売買の動きが加速しそうで、兄に高値買いをしないのが賢明かもしれません。まず、業績重視で。
※レポート購読会員を募集しています。関心のある方は、レポート案内を見るか、メールフォームにて、直接、お問い合わせください。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



プロフィール

大仏さん

Author:大仏さん

国立大学卒業後、大手証券会社に入社。
その後、投資顧問会社に転出。調査・分析部に所属し、上場企業調査、マクロ経済分析、株式レポート作成などのかたわら、株式講演会講師、地方ラジオ局株式番組コメンテーターなど。地方経済紙、スポーツ紙などに株式記事執筆。地方新聞投資相談コーナー担当。
その後、関西地方新聞に移籍し、政治経済部記者として地方経済の活性化に注力。




***************

*ブログ内すべての文章・チャートの無断転載・引用は禁止いたしております。
ご利用になられたい方は、ご一報よろしくお願いいたします。


***************

最近の記事

月別アーカイブ

カテゴリー

リンク

このブログをリンクに追加する

ブログ内検索

RSSフィード

おすすめ