FC2ブログ
大仏さんの「株やぶにらみ」
儲けるにはまず情報分析!。こってり濃厚に市場を分析中。
04 | 2013/05 | 06
S M T W T F S
- - - 1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31 -



円安の景気刺激効果を期待した内外投資家のコアストック買いから、続伸して終了…高まる債券保有リスク
 暑い一日でした。一駅向こうのスーパーまで、自転車に乗って買い物に出かけましたが、自宅近くの急な坂道を上っていると汗が噴き出してきました。汗が引かないので、扇風機を引っ張り出してきたのですが、足元にはまだヒーターが置いてあります。なんだか、変な風景です。やはり、天候がおかしくなっているんでしょうか。

 さて、週末のG7は、日本の政策への批判もなく、至極平穏に終わった…といわれています。果たして、本当にそうなんでしょうか。今月に入って、2日のECB(欧州中央銀行)の利下げに続き、直近のベトナムまで、7カ国が利下げを実施。なんとか通貨高を食い止めようという動きが強まっています。日本だけに良い思いをせておくわけにはいかない…というのが本音なんでしょう。世界的に金融緩和意欲が強まる中、米国は、4月の予想を上回る雇用統計結果に続き、先週の新規失業保険申請件数は08年1月以来のレベルまで低下。失業率はFRBが目標とする6.5%に、あと1%に近づいてきました。一時、トーンダウンしていたQE3からの出口論が再び、高まり始めています。世界中が緩和方向にあるなか、米国だけが緩和策からの方向転換への思惑が高まっているのですから、ドルが独歩高になるのも無理はありません。

 先週の動きを見ると、新規失業保険申請が5年ぶりの低下になった段階では、円はまだ100円をつけていなかったようです。しかし、債券市場ではカリスマ視されているPIMCOのビルグロス氏が「債券価格は4月29日に天井を付けたかもしれない…」と予想。これを受け、債券が下落し1.9%に乗せたころから、一気に100円大台を突破してきた、といいます。日米金利差の拡大を読んで、ドル買い・円売りが急増したんでしょう。今日、日本でも10年債金利が急伸(価格は下落)しましたが、米国金利の上昇を受け、日本の国債も売り圧力を受けるとして、これまで、我慢していた債券投資家がまとまった売りを出したのではないでしょうか。これにより、金利差が縮小するとして、後場から、円買い・ドル売りがあり、これを嫌気して、株価が上げ幅を縮めた…というところでしょう。円相場は、日本の国内要因から、明らかに米国次第の動きになってきました。日銀だって、このまま国内の金利上昇を看過することはできず、金利低下を促すような手を打ってくるかもしれません。戦争みたいな駆け引きが始まってきそうですね。

 さて、この円安を受け、今日の日本株は、朝方から外需株を中心に買いが先行。先週末のオプションSQに絡む先物売り玉の買戻しなどもあり、日経平均は先週末終値比152円高の1万4579円と大幅続伸して始まりました。円相場が対ドル、対ユーロで安くなったことから、日本の景気が好転するとして、持たざるリスクを意識した内外の機関投資家が日本株のコアストックを中心に買い物を入れたことから主力株中心に急伸するものが増加。前引け近くにこの日の高値1万4809円(前週末比242円高)をつける場面もありました。後場になると、債券市場の急落を嫌気し、上げ幅を縮める場面もありましたが、債券市場が落ち着きを取り戻すとともに、引けにかけ上げ幅を回復。結局、日経平均は前週末比174円67銭高の1万4782円67銭、TOPIXは、21.20ポイント高の1232.20ポイントと、ともに続伸して終わりました。コアストックへの買いが入ったことや、値動きのさえないディフェンシブ系株からの乗り換えもあり、出来高は53億85万株と今年最大の商いになりました。騰落状況は、値上がり945、値下がり682。

 今日の終値での日経平均サイコロは6勝6敗(TOPIXは7勝5敗)と変わらず。RSIは84%と警戒ラインを突破。25日線かい離も+7.8%に拡大。反落警戒ゾーンの7%を上回ったままです。騰落レシオは前週末の152%から、やや低下し144%になりました。先週の騰落指数をみて、物色対象を絞り込むような動きが出るかもしれない…としましたが、今日の動きを見る限り、食品や医薬品、紙パなどディフェンシブ系から、輸出や景気敏感株にシフトした…という感じを受けました。
 まあ、為替が100円台に入ってきたことで、外需株は為替差益が増加するようになってきました。ただ、以前から書いてきているように、外需株が一段高するには、海外景気が上向くことが条件になります。まだ、中國や欧州の状況が良くありませんし、競合国も大量生産によるコスト低下能力は日本より上ですから、円安メリットが生かせるのは、製品や技術でもともと競争力を持っているところ…。ここが07年相場とは異なるところです。いずれ、選別する動きが始まることは頭に入れておく必要がありそうですね。

 業績発表も後半線に入っていますが、どうも今回はアナリスト泣かせのものが多いようです。アナリスト予想を上回る売り上げや営業利益を出しながら、決算に余裕がある時だから…と、不動産の含み損や系列会社に関する損失や経費を特別損失として計上するケースが増えています。また、今期に関しても弱気の経営者が多く、増収を予想しながら、利益に関しては、アナリスとの予想を下回る弱気の見通しを出すところが多いようです。ある会社は、官公庁からの大口の契約が終了期を迎えているため、それに代替する受注を確保する営業をしていますが、かなり話が煮詰まっているのに、これを計上せず、大幅な減収減益を発表。今日は、急落していました。ただ、決算短信では、受注獲得にかなり自信を見せており、いずれ、増額修正される可能性が強まります。数字だけ見て売っていると大きな間違いを犯すことになりますね。こんなのが結構ありますから、決算短信くらいは目を通しておいた方がいいと思います。
 
 さて、4月後半から、レポートで日立を注目するようになりましたが、その時に、底打ち以来のバンドからぬけだしてくるかもしれない…としました。直近号でも、再びチャートをつけて注目しましたが、今日の丸3年ぶりに、このバンドを抜け出してきました。6月に発表される成長戦略は、首都圏の社会インフラ整備など都市力の強化策が盛り込まれるものと思いますが、同社はこの面ではリーダー的な存在。受けるメリットも大きくなってきます。バンドを抜け出して、大相場に発展したのは、三菱重工業と同じパターン。息の長い上げ相場になるかもしれませんね。また、前週のレポート送信文でも案内しておいたローランドDGが、昨晩のNHKの3Dプリンターの放送や、強烈な業績変化率を背景に急伸し2700円台に入りました。3Dプリンターがテーマになるとして、注目をはじめたのが2月3日号の1200円ですから、今日の高値2718円で倍増を達成しました。この分野は、IPS細胞とならんで、国家の強化プロジェクトにも入っており、まだまだ面白くなりそうです。次は、プリンターで形成する製品の素材が注目されてくるかもしれません。
 決算発表が終われば、次は来月発表される成長戦略に移ります。昨日の、日経でも、ルース駐日大使が米国の有力政治家向けに「今度出てくる成長戦力はダイナミックなものになる…」と報告した、といいますよ。視点を間違えないようにしなければ…ね。
※レポート購読会員を募集しています。関心のある方はレポート案内を見るか、メールフォームにて、直接、お問い合わせください。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
株・経済関連の原稿執筆もうけたまわっております。メールフォームからお問い合わせください。
↓ 応援のクリック宜しくお願いします!↓
にほんブログ村 株ブログへ
にほんブログ村
オール株式情報ランキング ・株・投資 ランキング・ 株ランキング-JRANK

スポンサーサイト





プロフィール

大仏さん

Author:大仏さん

国立大学卒業後、大手証券会社に入社。
その後、投資顧問会社に転出。調査・分析部に所属し、上場企業調査、マクロ経済分析、株式レポート作成などのかたわら、株式講演会講師、地方ラジオ局株式番組コメンテーターなど。地方経済紙、スポーツ紙などに株式記事執筆。地方新聞投資相談コーナー担当。
その後、関西地方新聞に移籍し、政治経済部記者として地方経済の活性化に注力。
現在は株式レポートなど経済情報をリーズナブルな料金で発信中。
購読にご興味のある方は、こちらをご覧下さい。↓
*大仏さん株式レポートのご案内*




経済・株式の原稿作成・講演会(関西圏内)もうけたまわります。
依頼・取材等はこちらもしくはメールフォームをお使い下さい。
daibutusan-kabu@live.jp
(迷惑メールが増えたので、連絡専用アドレスを作りました。)

大仏さんからの返信がない、というかたはこちらをご一読ください↓
* 新規レポート会員様およびお問い合わせいただいたブログ読者様 *

***************

*ブログ内すべての文章・チャートの無断転載・引用は禁止いたしております。
ご利用になられたい方は、ご一報よろしくお願いいたします。


***************

メールフォーム

レポートサンプル請求・原稿依頼・取材等のご連絡にお使い下さい。件名にご用件の明記をよろしくお願いします。
*現在、相互リンクは受け付けておりません。申し訳ございません。 *週刊レポート、原稿執筆等で現在手いっぱいの為、ブログの内容に関するご質問には対応いたしておりません。ご容赦ください。

名前:
メール(添付ファイル受信可能なアドレス):
件名:
本文:

最近の記事

月別アーカイブ

カテゴリー

リンク

このブログをリンクに追加する

ブログ内検索

RSSフィード

おすすめ