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大仏さんの「株やぶにらみ」
儲けるにはまず情報分析!。こってり濃厚に市場を分析中。
08 | 2013/09 | 10
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シリア攻撃リスクの後退やオリンピックフィーバーで関連株が買われ続伸して終了
 昨日の大腸検査以来、体調がすぐれません。まだ下剤の影響が残っているのか、トイレ通いが続いています。簡単にまとめておきます。

 さて、相場のほうは、オリンピック一色になってきましたね。今日は、オバマ大統領がシリア制裁に関し、ロシアのプーチン大統領が提唱する化学兵器の国際組織による管理案に、シリアが同調。オバマ大統領も、「そんなら良いよ…」という感じで、振り上げたこぶしの降ろし場を探す方向に転換。地政学要因は急速に後退しています。これを好感し昨日の米国株が急伸。リスクオフの円買いが後退し、円安に戻ったことも好感され、今日も買い先行で始まりました。朝方は、CMEの終値(1万4325円)にさや寄せする先物買いが入り、日経平均は1万4318円(前日比113円高)と二日連続して窓を開けて始まりました。前日のオリンピック関連をはじめ、円安を好感した外需株も買われるなど全面高となり、昼前に前日高値を上回りました。しかし、自動車など外需関連の値動きが鈍かったことから、目先筋が外需株から建設など値動きのいいものに乗り換える動きが強まり、一時、上げ幅を縮める場面もありました。後場に入っても、オリンピック関連を買う動きは継続。日経平均も利食い売りをこなしながらじり高基調をたどっていました。引け間際に、指数連動投信に絡む先物買いが入ったことから、日経平均はこの日の高値1万4441円(同236円高)をつける場面もありました。結局、買い物が途切れず入ったこともあり、日経平均は前日比218円13銭高の1万4423円、TOPIXは17.22ポイント高の1190.22ポイントと、ともに続伸して終わりました。出来高は、大型数量株が買われたこともあり、42億3075万株、売買代金は2兆4412億円と、ともに急増しています。騰落状況は、値上がり1310、値下がり352。

 今日の引け値での日経平均サイコロは7勝5敗(TOPIX同じ)、RSIは71%、25日線かい離は+4.9%、騰落指数は91%…。25日線かい離を除き、まだ上げ余地を残しています。昨日まで、日経平均は日足一目均衡表の「雲」に抑えられていましたが、今日、ついに突破してきました。また、5月の高値形成から続いてきた「三角持ち合い」も上方突破しています。株価上昇を受け、円安も進み海外では、再び1ドル100円台に乗せてきました。まあ、先週までの陰鬱な相場とは様変わりの展開になってきました。レポートでは、財投関連を中心に内需ものを注目してきましたが、このところ、次々と、売り上げ花火みたいに上げてきました。今日は、一貫注目のショーボンドホールディングス、M3、BML,ジャパンパイル、空港施設、西尾レントオールなど10銘柄が年初来高値を更新してきました。やっと、テーマ性が認められタ恰好ですね。

 ただ、施設そのものに、たいしてお金が落ちるわけではないのに、地方の建設株まで含めて買われています。まあ、7年先の話ですし、そんなに感情的になって買わなくてもいいのですが、どうやら短期筋が、円安にもかかわらず動きが悪い外需株を売って、建設やセメント、鉄鋼などに乗り換えているようです。今日は新値更新銘柄が114を超えていましたが、東証一部だけで建設会社が35社を占めました。ちょっとやり過ぎみたいですね。レポートで継続注目してきた大成建設は25日線とのかい離が20%を超えてきました。同社株については8月25日号で株価の分析と目標値を示しておきましたが、今週に入り一気に、短期的な目標を達成してきました。5月相場の時も25日線とのかい離が20%を超えたところから調整に入っており、ここから先については、売込み増による仕手化や短期筋の無茶買いを期待するしかありませんが、テクニカル面からは、いったん、売りあがる方針でもいいのではないでしょうか。まだ上値を大きく見ていますので、また、押し目を買うチャンスもありそうですが、昨日今日みたいな上げが続けられると期待するのも無理があるような気がします。ジャパンパイルに至っては、8月4日号で600円台で取り上げましたが、今日1000円大台に入っています。まあ、新規に買う人はいないと思いますが、円が100円台に乗せてきたのなら、投げられた自動車株のほうを狙ってみるのも面白いと思うのですが…。含みも遅れていますね…。まあ、明日でオリンピック関連も買われれば3日目…。そろそろ、週末のSQがらみで荒っぽい動きも出てくるかもしれませんしね。鉄鋼関連で5年越しの抵抗線を抜けてきた銘柄…そろそろ大台替わりになりそうです。
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世界景気拡大期待やシリア攻撃懸念の後退を受け上昇…NASDAQ総合指数はITバブル崩壊後の高値を更新
 おはようございます。 昨日は術後検査の最後である大腸カメラでした。無罪放免著とはいかず、とりあえず、執行猶予だったようです。月末の検査結果の発表まで気をもむことになりそうです。まあ、事前予想通り米国株も上げましたので、ご容赦!

 さて、昨日の日本株は、だれが考えたって上がるのはわかっていましたが、日経平均の動きをみると、ほとんど寄りピン状態。調子に乗って朝方買いついた人は、さぞ気をもんでいることでしょう。先週末段階のオリンピック開催地候補地では、マドリッド(スペイン)の巻き返しで、同国優位に傾いた…といわれていましたので、週末にはヘッジの先物売りや関連株へのつなぎ売りがかなりでていたはずで、思惑が外れたことで、一斉に買戻しが入った結果が昨日の動きでしょう。以前から、財投関連というくくりで、ゼネコンや建設資材関連、不動産などを注目してきましたが、オリンピックの開催はこの中の一つのファクターでしかありません。もし、負けてスポーツ用品や観光関連などと同じように売られても、財投関連は再度買われて来る…とみていましたので、昨日の上げはいったん利確する絶好のチャンスになったはずです。自民党では、どうやら消費税の引き上げに傾いたようですが、このマイナス効果を補てんするため、消費税の収入額以上の補正を行い景気刺激を行う…としており、今後も、内需優位の流れが続くことになるんでしょう。オリンピックの開催決定で、開催前年までの景気刺激効果が続くことから、今後PERの上昇も起きてくるんでしょう。年末の株価水準はどのくらいになるんでしょうか。5月に達成できなかった1万6378円…?

 昨日の米国株は、中国の輸出が予想を上回ったことや、シリア制裁攻撃の議会承認が得られない可能性が強まったことから、買いが先行して始まりました。世界経済の主要な局である欧州、中国に加え、オリンピック開催決定で一段の景気回復が強まる日本…と、底堅い米国と合わせ、世界景気の拡大期待が強まったことが背景にあります。特に、中國に関しては、輸出の数字より、昨日発表された物価統計で生産者物価の下落率が軟化。企業生産が改善してきたことが好感されているようです。また、前週から書いてきたように、米国の投資家が使うMACDがシグナルラインを週末に突破。買いサインを出していたことも、投資家の積極姿勢につながったようです。オバマ大統領が、振り上げた拳の下ろし方に困っている一方で、ロシアはシリアに化学兵器の廃棄を提案(あんたが売ったんだろう…)するなど、攻撃回避へ向けての動きを強めています。サリンが使われたことは間違いないようですが、誰が使ったかの証拠を示せないことが、事態を複雑にしているようです。オバマ大統領の気持ちは揺らいでいるようですが、何もしなかったら指導力を疑われるし…。ここからのリスクは、プッツンして、小規模な攻撃を仕掛けること。このリスクは残ったままです。また、SQの縮小に関しては、来週のFOMCで決定されるものの、規模はMBSの買い取り縮小分50億ドルを見送り、国債買取分の100億ドル縮小にとどめる案が有力になっています。昨晩の米国株で、住宅関連株が最も上げ幅が大きくなったのも、この辺りの見通しを反映したものでしょう。まだ、まだ不透明感は残ったまま…。

 9日の米国市場動向
 ニューヨークダウ 1万5063ドル12セント +140ドル32セント(0.94%)

 NASDAQ総合指数 3706.18ポイント +46.17ポイント(1.26%)
 
 S&P500 1671.71ポイント +16.54ポイント(1.00%)

 CME日経平均先物(円建て) 1万4325円 +105円

 米国10年物国債金利 2.897% -0.041%

 ニューヨーク原油 109.52ドル -1.01ドル

 GOLD 1386.70ドル +0.2ドル

 ドルインデックス 81.82 -0.33


 週明けの米国株は、中國の景気指標が予想を上回ったことや、シリア攻撃懸念が後退したことなどを好感。朝方から買いが先行し高よりしてスタートしました。週明けで手がかり材料が少ないものの、中國や日本の景況感が急速に改善しているほか、欧州の景気底入れ感もあり、これまで出遅れ感のあった外需関連企業に買いが増加。QE縮小に関し、MBS(住宅ローン証券)の買い入れ縮小が見送られるとの観測から、住宅関連株が上げるなど、ほぼ全業種にわたって買われ、終日上げる展開になりました。また、大型のM&A案件もあったことから関連株がにぎわったほか、今晩イベントが予定されているアップルへの期待感も上げを支えました。引けにかけ、やや売られたものの、結局、ニューヨークダウは反発。S&P500、NASDAQ総合指数は5日続伸しています。NASDAQ総合指数は2000年9月以来の高値になっています。ニューヨーク市場の出来高は前日比3359万株減の6億3766万株。騰落状況は、値上がり2444、値下がり615。VIX指数は、1.4%さげ15.63に低下していますが、依然、先行きの警戒感は残っているようです。

 ダウ30種は、値上がり29、値下がり1(ベライゾン)。世界景気拡大期待を受け、キャタピラが2.6%、アルコアが2%それぞれ上昇。トラベラーズも2.1%上げています。また、スリーエムやウォルマートなど景気敏感を中心に、13銘柄が1%超えの上げになりました。業種別は、住宅建設、空運、電子部品、不動産サービス、半導体・同製造装置などが上昇。金鉱山、ビール、ヘルスケアサービスなどが下落していました。
 NYダウは反発。想定通りMACDの買いサインを受け持ち合いを離れてきました。ただ、ゼロ以下での買いサインで基調は戻り売り。昨日は、下落している25日線にタッチしたところから、伸び悩んでいます。75日線付近が焦点になりそうですが、その後はドルインデックスやNASDAQ次第の展開になりそうです。前回レポートでも解説していますように、NYダウとNASDAQ市場の格差が持つ意味を考える必要がありそうです。

 米国株は上昇。円は、シリア攻撃懸念の後退から対ドルで99円60銭台に軟化、対ユーロも132円台に軟化。CME日経平均先物は、大証先物終わり値を105円上回る1万4325円で帰ってきました。レンジは1万4115円~1万5375円。本日の日本株は、堅調に推移しそうです。円が、再び、一目均衡表の「雲」上に出てきたことから、相対的に出遅れ感のある外需株に資金が回りそうです。ただ、オリンピック開催決定で、湾岸部中心に地価上昇期待がでており、首都圏に土地を保有する含み資産株物色が強まりそうです。想定通り328円の戻り高値更新でもたついた新日鉄住金の押し目買い。
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プロフィール

大仏さん

Author:大仏さん

国立大学卒業後、大手証券会社に入社。
その後、投資顧問会社に転出。調査・分析部に所属し、上場企業調査、マクロ経済分析、株式レポート作成などのかたわら、株式講演会講師、地方ラジオ局株式番組コメンテーターなど。地方経済紙、スポーツ紙などに株式記事執筆。地方新聞投資相談コーナー担当。
その後、関西地方新聞に移籍し、政治経済部記者として地方経済の活性化に注力。




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