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大仏さんの「株やぶにらみ」
儲けるにはまず情報分析!。こってり濃厚に市場を分析中。
10 | 2013/11 | 12
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円上昇を嫌気して安寄り後、ユーロ急伸を受けた先物買いから前日水準まで戻すも、先物筋の手じまい売りに続落して終了
 20年来の横軸の抵抗ゾーンを半年かけて抜けた日経平均は、1996年6月高値、2000年4月高値、2007年6月高値を結ぶ上値抵抗線で予想通り足踏みを始めています。この抵抗線は小泉ミニバブル相場、今年5月のヘッジファンド主導相場でも月足引け値では抜けなかった強力な上値抵抗線です。月内商いは残すところあと二日ですが、この抵抗線で押さえられて終わるか、抜け出して終わるかで状況は大きく変わってきます。
 
 まあ、2007年当時は、米国が金融引き締めに着手、日銀も2006年4月から緩和策を修正していた…と、言う状況で、米国の量的緩和策が長引き、日銀の追加緩和の可能性、デフレ防止からECB(欧州中央銀行)の追加緩和が期待される現状からみて、状況は大きく異なります。懸念されていたヘッジファンドの決算ですが、明日28日、欧米市場が感謝祭休日になるほか、29日にも半日立会ということで、実質的には今日が月内最終商いになります。投機筋の玉を扱う欧州系証券や米系証券は、今日、いずれも売り越しになっていましたし、個別株でも最近高値を付けた銘柄に値を崩すものが増えていました。まあ、今日処分するものは、処分した、ということで、明日以降、状況は変化してきそうです。海外投資家が感謝祭休日にはいることで、上値を買ってくれる投資家がいないため、果たして、月足の終値で抵抗線を抜けて終われるかどうかは微妙ですが、まあ、期待してみておきましょう。

 市場解説を聞いていると、平気で年内1万6500円などと言っていますが、この上値抵抗線を意識して言っているんでしょうか。1989年末の3万8915円からの下落パターンを月足で見ると、高値、安値が切り下がる下落トレンドを描いています。相場全体が上昇トレンドに転換するには、2007年6月高値1万8300円を抜くことが条件になります。また、高値を結ぶ上値抵抗線を抜くことが、小泉ミニバブル相場の高値挑戦の可能性を強めることになります。私を含め、みんな強気になっているようですが、現在は、まだ下落相場のなかの単なる反発局面に過ぎないということを、自覚しておかなければならないと思います。それだけ、今月末の動きが大事になるということです。ただ、米国株が、FRBの必死の市場への説得もあり、QE縮小懸念が高まっても金利が安定する状態が出来上がっており、たぶん、今後も株価は上昇。それにつれ、日本株の割安感が注目され、長期資金が組み入れを増加。いずれ、抵抗線を抜いてくることにはなると思います。理想は、月内に抜いて、来年春まで続く株高を期待したいところですが…。今週末の終わり方が大いに注目されます。

 まあ、昨日は米国株のようにMSCIの銘柄入れ替えで売られ、今日は、ヘッジファンド決算の実質的な最終商い日として先物から売られましたが、果たして、明日以降流れはどう変化してくるか…。今回の上げの火付け役になった欧州系投資顧問(CTAの機関店?)は、今日、TOPIX型、日経平均型とも買い越しでした。どうやら、12月13日(金曜日)のメジャーSQへ向け、買い残を積み上げる方針のようですね。もしかしたら、抵抗線を抜けさせてくれるかもしれません。

 …ということで、今日の日本株は、昨日の海外市場での円上昇やCME日経平均先物安を受け、CME終値(1万5410円)とほぼ同値の1万5414円と前日比101円安と安寄りスタート。その後は、安値圏で小動きの展開が続きました。後場に入り、ドイツの連立政権樹立の可能性が強まったことから、ユーロが急伸。これを受け、円の対ドル相場が軟化すると、先物買いが入り、日経平均はこの日の高値1万5512円と前日引け値付近まで買われたものの、引けにかけ先物の利食い売りから、再度、下落幅を拡大。結局、日経平均は前日比65円61銭安の1万5449円63銭、TOPIXは5.94ポイント安の1247.08ポイントと、ともに続落して終わりました。出来高は前日比3位億株強減少し21億6709万株、売買代金は1兆9263億円と2兆円台を割り込んでいます。騰落状況は、値上がり552、値下がり1071。

 今日の引け値での日経平均サイコロは6勝6敗(TOPIXは7勝5敗)と前日から低下。RSIは79%とわずかに上昇。25日線かい離は+4.8%と縮小。騰落レシオは101%と前日から低下…指数的には、過熱調整が続いています。まあ、二日休みましたので、明日くらいは何らかの動きが出てくるかもしれません。このところ、米国のQE縮小懸念の後退やさえない景気指標から、為替先物市場で円のコールを買う動きが強まっていたといいますが、今日のユーロ急伸で対ドルでも円安が進み、円強気筋の投げが入ったのか、円は101円70銭台まで下げてきました。これを受け、GLOBEXの日経平均先物は、1万5530円と国内の終わり値を50円上回って推移しており、明日につなぐ動きになっています。市場では、不動産のほか、TOPIX型の銘柄の強差が目立ってきました。まあ、そろそろ売られ過ぎになっている銘柄も底入れが近そうです。明日の相場に期待しておきましょう。

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強弱感の対立する経済指標を受け方向感のないなか、指数銘柄入れ替えに伴う売りから横ばいで終了…NASDAQ総合指数はITバブル崩壊以来の4000ポイントの大台を回復
 おはようございます。 今日の朝は冷え込みました。

 尖閣諸島を含む中国防空識別圏設定が極東地域の緊張感を高めています。このところ中国べったりだった韓国も自国と中国の国境紛争地域が識別圏に含まれたことで批判を強めています。また、識別圏の設定を受け、中國に飛行計画書の提出をしようとしていた民間航空会社に対し、日本政府は、中国の施策を容認するようなことをしないように要請。一方、米国は長距離爆撃機B52二機を日本と中国の識別圏が競合する地域を飛行させ、中國をけん制しています。欧州でもフィナンシャルタイムズが、中国の好戦的な姿勢を批判するなど、世界的な批判も高まってきました。ぎりぎりのところまで踏み込まざるを得ない国内的な事情があるものと思われますが、おそらく、政府間では最悪の事態を避けるような交渉がなされているものと思われます。こういう微妙な時期に秘密保護法みたいなものが必要になってくるんでしょう。

 これまでであれば、政府内部から情報が漏出し、相手国の政府に迷惑をかけるケースがありました。特に、国内のタカ派をおさえることから、強硬姿勢を取らざるを得ない中国政府としては、弱腰につながるような交渉ごとは絶対に漏出してもらっては困ることですから…。今まで日本はスパイ天国といわれ、ハニートラップにかかって重要な情報が漏出したことも多くあった、といいます。今回の法律の制定で、ようやく日本も普通の国になろうとしています。確かに知る権利も重要ですが、それにも増して、対立色を強める国際関係の中で、機密情報がダダ漏れでは、国の存続そのものが危ぶまれます。もちろん、運用の行き過ぎに歯止めをかけることや、一定期間の後に公開することは必要ですが…。タカ派色を強める中国ですが、昨日、習近平主席は青島のパイプライン爆発事故の現場を訪問しています。同主席が権力を確定するためには石油閥の解体が必要とし、すでに政治局の関係者の税務調査など不正の調査が始まっているといわれますが、石油閥は軍部とも密接につながっているといわれ、一連のタカ派的な動きの裏に、この対立があるとも言われています。主席が自ら爆発事故現場を訪れたことは、石油閥にメスを入れる姿勢を示したものかもしれません。こんな微妙な時期に、「識別圏を飛んでも、政府間の内々の合意があるから大丈夫だよ…」なんて話しが漏れたら…。そろそろ日本も大人になる時期が来ていると思うのですが。

 26日の米国市場動向
 ニューヨークダウ 1万6072ドル80セント +26セント(0.0%)

 NASDAQ総合指数 4017.75ポイント +23.18ポイント(0.58%)

 S&P500 1802.75ポイント +0.27ポイント(0.01%)

 CME日経平均先物(円建て) 1万5410円 -110円

 米国10年物国債金利 2.70% -0.05%

 ニューヨーク原油 93.68ドル -0.41ドル

 GOLD 1241.58ドル -0.02ドル

 ドルインデックス 80.61 -0.23


 昨日の米国株は、民間調査機関の消費者信頼感指数(11月)が前月水準、予想をともに下回ったことから、QE縮小懸念が後退。これを受け小幅に上昇して始まりました。一方、寄り後に発表された住宅関連指標がいずれも予想を上回る堅調なものだったことから、強弱感が対立。またこの日、MSCI株価指数の銘柄入れ替えにともなうポートフォリオの組み替えがあることから警戒的な動きが強く、終日、小動きの展開になりました。引け近くに予想を上回る製造業の指数を受けて買われ、ニューヨークダウはこの日の高値1万6120ドル(前日比48ドル高)をつける場面がありましたが、懸念されたように引けにかけ、指数採用銘柄入れ海に伴う売りがでて急速に上げ幅を縮めています。結局、主力3指数とも上昇して終わりました。ニューヨーク市場の出来高は、前日比2億262万株増の8億2709万株。騰落状況は値上がり1768、値下がり1327。VIX指数は、強含み横ばいの12.81。

 ダウ30種は値上がり12、値下がり17、変わらず1(トラベラーズ)。ディズニ―が2.2%上昇、ボーイングが1.3%上昇。下落銘柄が多かったもののいずれも下落率は0.9%以下と小幅にとどまっていました。業種別は、住宅建設、人材派遣、不動産サービス、インターネット、携帯電話などが上昇。金鉱山、鉱山、非鉄などが下落。
 NYダウは小幅ながら4日続伸。方向感が定まらず終日値幅は50ドルにとどまっていました。主力株が伸び悩む中、アップルやアマゾン、フェイスブックなど新興企業群が買われNASDAQ総合指数は引け値ベースで4000ドル大台に乗せて終わりました。2000年のITバブル崩壊以来の大台回復です。米国の産業構造は、バイオやITなどの新産業群の台頭で大きな変革期に入っており、今後は経済構造の変化を映した流れが加速しそうです。日足MACDが買い信号を入れており、今晩以降の動きが注目されます。

 米国株は上昇。円は、弱い消費者関連指標を受けた金利の低下から、対ドルは101円20銭台に小幅上昇。対ユーロは手がかり材料のない中、ドル安の影響を受け137円70銭台に軟化。CME日経平均先物は、日中間の緊張の高まりや円上昇を嫌気し、国内終値を110円下回る1万5410円で帰ってきました。レンジは1万5395円~1万5590円。本日の日本株は、CME日経平均終値にさや寄せし安寄りした後は、昨日に続き、為替、先物筋にらみの展開になりそうです。先物筋の売り仕掛けが気になるところですが、出来高がまあまあの水準を維持していることや、CMEの出来高に大きな変化が見られないことから、大きく崩れることはなさそうです。引き続き、銀行などTOPIX型銘柄や増額修正期待の大きい銘柄の押し目買い。

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プロフィール

大仏さん

Author:大仏さん

国立大学卒業後、大手証券会社に入社。
その後、投資顧問会社に転出。調査・分析部に所属し、上場企業調査、マクロ経済分析、株式レポート作成などのかたわら、株式講演会講師、地方ラジオ局株式番組コメンテーターなど。地方経済紙、スポーツ紙などに株式記事執筆。地方新聞投資相談コーナー担当。
その後、関西地方新聞に移籍し、政治経済部記者として地方経済の活性化に注力。
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