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大仏さんの「株やぶにらみ」
儲けるにはまず情報分析!。こってり濃厚に市場を分析中。
12 | 2015/01 | 02
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アジア株高やGLOBEX市場の米株高を受けた先物買戻しから、一時は、反発したものの、主力株への買いが続かず、高安まちまちで終了
 「なんだかね~」という感じの相場つきでした。昨晩のCME日経平均先物の終日レンジを見ていると、もっと厳しい動きが出ると思ったんですが、どこが買ったのやら…。日経平均はプラスで終わったものの、昨日の陰線にぶら下がったような格好で、ずり落ちなければ良いが、という感じです。まあ、昨日まとめて売った外資系証券も、早々、と買い戻したみたいですし、継続的に売る…ということがなかっただけで良し、とすべきでしょうか。

 本日の日経平均は、2円14銭高(0.01%)の1万6885円33銭とかろうじてプラス圏で終了。今年初めて白星で終わりました。TOPIXは、1.34ポイント安(0.10%)の1359.80ポイントと、年末最終週から5立会日連続安。今年に入ってまだ白星がありません。出来高は、4.8億株減の22億953万株、売買代金は、3800億円減の2兆1434億円と、ボリュームダウンしています。騰落状況は、値上り690、値下がり1003。業種別は、繊維、ゴム、輸送用機器、海運、水産・農林など13業種が上昇。その他金融、銀行、鉱業、紙パルプなどを上位に、20業種が下落。4Kテレビ関連の池上通信機のほか、サカイオーベックス、岩崎通信機など低位材料株が短期筋の買いに値上がり上位にランクされていました。

 今日の引け値での、日経平均サイコロは7勝5敗(58%)に上昇。TOPIXは、5勝7敗(41%)に低下。RSI(相体力指数)は、2ポイント下げ41%に低下。25日線かい離率は-3.5%で横ばい。騰落レシオは3ポイント上げ97%に上昇。モメンタムは低下傾向にありますが、明確な買いサインが出てきません。明日からマイナスの大きな数字が落ちていきますから、RSIは上昇に転じます。今日みたいに中途半端な動きをしますから、明確な買いサインはなかなか出してくれません。今日、朝方から買戻しが入ったのも日銀のETF買い、公的年金の買いへの警戒感や日経平均が、日足一目均衡表の「雲」上辺に差し掛かっており、押し目買いが入りやすいところに来ていたことも関係しているんでしょう。

  朝方は、米株安、CME安を受け、安寄りスタートしたものの、寄り後に先物の買戻しが入ったことや、年金とみられる買いが、トヨタなど好業績が期待できる主力株に入ったことから、全般に買い安心感が広がり、好業績株を買い戻す動きが強まりました。また、先物買いが先行したことから、裁定買いも入り、前引けにかけ日経平均は上げ幅を拡大。日経平均は、この日の高値1万6974円(前日比91円高)を付けていました。ただ、後場に入ると、主力株への買いが続かず、戻り売りに押され、次第に上げ幅を縮小。引け近くには一時マイナス圏に沈む場面もありました。米国で重要な景気指標の発表を控えているほか、ギリシャ情勢、原油下落の影響が読み切れないうえ、新年度の運用方針が決まる4月まで自由に動けないことも全体の動きを鈍くしているようです。しばらくは、米国株頼みの展開が続くことになりそうです。

 今のところ、ECBの追加緩和への期待感から欧州株が上昇。アジア株も堅調に推移したことから、GLOBEX夜間取引市場の米国株は堅調に推移。日経平均先物も1万7000円を挟んでしっかりに推移しています。まあ、指数に関しては、テクニカル面で明確な買い信号が出てからでも遅くはないでしょう。まだまだ、何が起こるかわかりませんから、基本、先行きに業績面で好材料が出てくる可能性が高いものを、拾って、答えを待つ作戦がベストだと思います。レポートで取り上げた修正期待物の中には、東京製鉄のように相場に逆行するものも出てきています。昨年と違い、先物のポジションが特定の筋に偏っていませんので、調整に1か月もかかるようなことはないでしょう。せいぜい、1~2週間というところでしょうか。そのうち、鼻の下を伸ばして原油先物を買いに行ったようなスケベヘッジファンドの玉の整理も終わり、ファンダメンタルを反映する相場に戻れるでしょう。
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世界的な株安に加え、原油続落、予想を下回る景気指標を嫌気し、続落して終了…押し目買いの動きも強まる
 おはようございます。 昨夜、遅くまで調べものをしていましたら、寝すごしてしまいました。ヘッジファンドなどが変に色気を出して買いついた原油先物の投げから、下げが加速。その穴埋めのために他の商品が売られる、という悪循環になっているようです。昨年末の、CFTCの原油先物買い残は、42万枚を超えており、投げきるまでは時間がかかりそう。ジャンク債などハイリスク資産の下落が気になります。急いで書きます。

 6日の米国市場動向
 ニューヨークダウ         1万7371ドル64セント        -130ドル01セント(0.74%)
 NASDAQ総合指数       4592.74ポイント           -59.83ポイント(1.29%)
 S&P500             2002.61ポイント           -17.97ポイント(0.89%)
 CME日経平均先物       1万6730円              -170円
 10年物国債金利         1.9630%               -0.0760%
 ニューヨーク原油         47.93ドル               -2.11ドル
 GOLD               1219.4ドル              +15.4ドル
 ドルインデックス         91.61                  +0.25


 昨日の米国株は、昨年末から軟調に推移してきた相場が前日大きく下落したことから、底入れ期待が台頭。朝方から買いが先行し、反発スタート。公益事業株などディフェンシブ系業種を中心に買われ、ニューヨークダウは、寄り後まもなく、この日の高値1万7581ドル(前日比80ドル高)を付けました。ただ、ユーロが対ドルで一段安すると、ドル建て原油価格が下落。バレル47ドル台に落ち込むと、再びエネルギー株が売られだし、全般も下落。この日発表されたISM非製造業景況指数(12月)、製造業受注(11月)がともに予想を下回ると売りが加速。昼過ぎには、この日の安値1万7262ドル(同239ドル安)をつけています。引けにかけては、テクニカル要因からの買いが押し目買いが入り下落幅を縮めたものの、引け間際に売りがでたことから、結局、下落分を埋めきれず、主力3指数とも続落して終わりました。ニューヨーク市場の出来高は9733万株増の9億4133万株。騰落状況は、値上り1044、値下がり2139。VIX指数は、6ポイント上げ、21.1に上昇。

 ダウ30種は、値上り7、値下がり23。医薬大手メルクが3.93%上昇。通信のベライゾン(+1.0%)、AT&T(+0.15%)も堅調。また、マクドナルド(+0.68%)、コカコーラ(+0.76%)、ウォルマート(+0.77%)の食品、生活必需品小売も堅調。一方、株価下落や金利低下を嫌気し、JPモルガンが2.59%、GSが2.0%、それぞれ下落。ハイテク株のマイクロソフト(-1.46%)、インテル(-1.85%)、IBM(-2.16%)の下げも目立ちました。採用銘柄中11銘柄が1%超えの下落となり指数の足を引っ張っています。業種別は、金鉱山、非鉄金属、公益事業、不動産、食品などが上昇。石炭、鉄道、銀行、開運、半導体・同製造装置などが下落。

 NYダウは続落。終日値幅は320ドルを超え。テクニカル面で大きな節目となる100日線に到達したことから、押し目買いが入り、やや値を戻しています。サイコロジカルラインが、まだ58%(7勝5敗)と調整未了感が残っており、当面、100日線を中心に、底値模索の動きが続くことになりそう。12月末に、同初旬の高値を更新しており、12月16日安値を割り込まない限り、上げトレンドに変化はありません。100日線付近は、当初の下値めどとしてきた26週線も控えており、テクニカル的には押し目買いが入りやすいところ。NASDAQ総合指数、S&P500も100日線に到達。短期的には下値意識が強まるところ。
 
 米国株は、続落。円は、対ドルでのユーロ下落や、市場の波乱にともなうリスク回避の動きから、対ドルは118円40銭台、対ユーロは140円80銭台に、それぞれ急伸。CME日経平均先物は、円上昇を嫌気し、国内先物終値を170円下回る1万6730円で帰ってきました。レンジは1万6545円~1万7100円。出来高は、前日比2万5000枚近く増加し、8万4913枚。本日の日本株は、昨日に続き、先物主導で波乱含みの展開になりそうです。CMEレンジ下限が1万6545円と昨日の現物終値を340円下回っており、投機筋の目標にされそうです。昨日に続き、裁定解消売りを吸収できるかどうかが焦点に…。ただ、CMEレンジ下限ではじいた日経平均PERは15倍割れ近くにあり、値ごろ感から機関投資家が動き出してきやすい水準。25日線とのマイナスかい離率やRSI水準など、ザラバ中のテクニカル指標を見ながら、そろそろ買い場を探る水準に近づいてきたようです。
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海外株安や円高を嫌気した売りに加え、先物への仕掛け的な売りにともなう裁定解消売りを吸収できず、大幅続落で終了
 本日の日経平均は、525円52銭安(3.02%)安の1万6883円19銭、TOPIXは39.95ポイント安(2.85%)安の1361.14ポイントと、ともに4立会日連続で下落して終わりました。出来高は、6億4000万株増の26億8841万株、売買代金は6200億円増の2兆5258万株。騰落状況は、値上り69、値下がり1771と全面安。まあ、正月休みボケしているところに、冷や水をぶっかけられた…という感じの相場でした。

 本日引け値での日経平均サイコロは、6勝6敗(50%)、TOPIXは5勝7敗(41%)で変わらず。RSI(相体力指数)は、7ポイント下げ43%に低下。25日線かい離は-3.6%に拡大。中間反騰が期待できる-3%を越えてきました。騰落レシオは、8ポイント低下し94%に低下。モメンタムは低下気味ですが、25日線かい離率を除き、整理未了感が残ったままです。日経平均は、今日の下げで、12月17日に1万6891円から開けた窓埋めを達成したものの、3本新値がTOPIXに続き陰転。短期的な弱気相場に入りました。TOPIXは今日で陰線3本目。陽転値は1万7854円23銭と、遠く離れてしまいましたので、しばらくは、この辺りでモタモタした動きが続くことになりそうです。

 昨日は、CTA機関店とみられる欧州系証券が大量に売っていましたが、今日は減少しており、昨年から持ち越した分を処分しただけの動きのようでした。今日は、別の欧州系証券の一手売り(5000枚超え)でしたが、これまでのケースでは、短期で手じまうことが多く、それほど後を引くとは思えませんが…。まあ、今の日本株では、これから発表される決算は大幅に増額修正される可能性が高いものの、米国株の動きを見ないと、機関投資家は動けないようになっています。昨晩の米国株の大幅な下げを見て、ビビってしまい、見送り姿勢を強めているところに、先物売りにともなう裁定解消売りが多発。板が薄いために解消売りを吸収できず、下落幅が拡大してしまった、ということでしょう。先月26日現在の裁定買い残は、再び、3兆円大台に乗せていたんですね。下げエネルギーだけは十分にあります。

 また、海外投資家の先物売りは、片方で円買いを伴いますから、円が上昇。これを嫌気して外需株や主力株が売られるというスパイラルな下げになりました。一方、リスク回避から、債券が買われ、10年債金利は史上最低を記録しましたが、これも、先物筋にとっては「債券先物買い・株先物売り」の仕掛けの材料になります。あまりの下落幅の大きさにビビッて、個人も新興市場株や小型株に見切り売りを出してことが全面安につながりました。今日の空売り比率は37%を超えてきたようです。ある意味、セリングクライマックス的な動きが出たのかもしれません。

 まあ、今の日本株は、米国株次第…。レポートでは、13週線付近への下げがあるかもしれない…とはしておきましたが、ちょっと早すぎるような気がします。ただ、ファンダメンタルでは、今日の下げで日経平均の予想PERは15.4倍に低下。12月16日の底入れ時は15.52倍ですから、そろそろ海外勢の見直しが入ってもいい頃です。朝も書いたように、ギリシャ問題や原油価格の下落については、株価の下げを説明するために、こじつけいる感じがしないでもありません。やはり、運用新年度入りにともなうポジション調整という需給要因がメーンであるような気がします。ファンダメンタルの変化でない限り、この下げ相場には買い向かって良い…。
 今日は、臨時の炊事係になりましたので、この辺で終わります。
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ギリシャ政局やデフレ懸念を嫌気した欧州株の下落や原油価格の50ドル割れを嫌気した売りに、週明け相場は急落スタート
 おはようございます。 
 世界の市場は波乱含みの始まりです。その中で、中国市場は、綱紀粛正の一方で、金融や経済制度の改革案を続けて打ち出し、これを好感した個人投資家の買いで、急伸。野中の一本杉状態になりつつあります。まさか、不動産価格の下落を、株価の上げによる資産効果で打ち消そうということでもないでしょうが、やや異常な状態になってきました。
 年明け早々、ギリシャ問題がエスカレートしていますが、ドイツやフランスが、「ごね得は許さない…。EU離脱するならしなさい」と急伸派をけん制する動きをしています。すでにユーロ危機以降、ポルトガルやスペインの体質強化も進んでいるほか、ECBが危機対応力を強めており、最悪の結果が出ても、影響は短期で終わりそうです。ギリシャ国民も、結局、EU残留を望み、穏健な決定を下してくるのではないでしょうか。原油については、レポートでも書いているように、過去の安値を結んだ下値支持線に近づいており、これを意識した投機筋が、年末にかけ買い持ち高を増やしていましたが、下げ止まり感がでないことから、見切り売りを出したことが昨晩の波乱につながったんでしょう。レポートでも、原油価格については安易な値ごろ感は通用しない、としました。
 まあ、今回の波乱は、運用新年度入りにともない、休暇明けのファンドマネージャーが、ポジション調整を行っていることに伴うものとみておけばいいのでは…。注目ポイントは、運用対象が、バリュー株とグロース株のどちらに向うかを見極めることだと思うのですが。

 5日の米国市場動向
 ニューヨークダウ         1万7501ドル65セント       -331ドル34セント(1.86%)
 NASDAQ総合指数       4652.57ポイント          -74.24ポイント(1.57%)
 S&P500             2020.58ポイント          -37.62ポイント(1.83%)
 CME日経平均先物       1万7090円             -290円
 10年物国債金利         2.0390%               -0.0840%
 ニューヨーク原油         50.04ドル              -2.65ドル
 GOLD               1204.0ドル              +17.8ドル
 ドルインデックス          91.40                -0.05        


 長いクリスマス休暇が終わり、この日が実質的な年明け相場となった米国市場ですが、ギリシャのEU離脱懸念や欧州のデフレ懸念が強まり欧州株が下落した流れを受け、下落スタートになりました。運用新年度入りにともなうポジション調整から売りが出やすいところに、この週も原油価格が下落。一時、5年8か月ぶりに1バレル50ドル台を割り込むと、エネルギー株に売り物が増加。次第に下落幅を拡大する展開になりました。不動産や医薬品の一部が買われた程度で、エネルギー株の下落の大きさが他の業種にも波及。ほぼ全業種が売られていました。結局、戻りらしい戻りもないまま、ニューヨークダウは、反落。NASDAQ総合指数と、S&P500は4立会日連続の下げになりました。ニューヨーク市場の出来高は、約2億株増の8億4400万株。騰落状況は、値上り751、値下がり2467。VIX指数は12%上げ19.92に上昇。一気に警戒感が高まりました。

 ダウ30種は、値上り1(メルク1.49%)、値下がり28、変わらず1(コカコーラ)。原油価格の50ドル割れを受け、シェブロンが4%、エクソンが2.7%、それぞれ下落。原油掘削装置を手掛けるキャタピラが、原油価格の下落に伴う投資抑制を理由にJPモルガンが投資判断を引き下げられ5.3%急落。そのほか、ギリシャ発の金融不安を懸念し、JPモルガンが3.1%、GSが3.2%それぞれ下落。下落幅の大きさが目立ちました。下落銘柄のうち10銘柄が2%超えとなり、指数の足を引っ張っていました。業種別は、金山、住宅リート、不動産などが上昇。石炭、非鉄金属、家電、アルミ、エネルギー、自動車・同部品などが下落。

 NYダウは急反落。年末から、円天井型の動きが出ていることを懸念しましたが、やはり、調整色を強めてきました。年末商いで、三本新値が陰転し弱気局面入りしており、値幅を除いてはこの調整に意外感はありません。この日で陰線2本目ですが、MACD,DMIと続けて弱気サインを出してきました。一方、日足サイコロは8勝4敗と調整未了感がありますが、今後、連騰分が落ちていきますので過熱感の解消は、案外早く済みそうです。当面、前回同様26週線付近を押し目のめどとみておけばいいのではないでしょうか。

 米国株は下落。円は、ドルがユーロに対して買われ2009年来の1.2ドル割れになったものの、市場の波乱を受けリスク回避の動きが強まり、対ドルで119円60銭台に、対ユーロは142円60銭台に上昇。CME日経平均先物は、円上昇を嫌気し国内先物終値を290円下回る1万7090円で帰ってきました。立会時間中のレンジは、1万7025円~1万7165円。出来高は、6万550枚と、前週末から3倍近くに急増。本日の日本株は、海外市場やCME日経平均先物の下落を受け、波乱含みの展開になりそうです。昨年初めのように海外投機筋の先物買い残がないことから、調整が長引く可能性は少ないものの、年初で大手投資家の動きが鈍いことから、短期的には先物売りにともなう裁定解消売りを吸収できず、下落幅が拡大する可能性も…。ただ、集計中の10~12月期決算や期末決算の数字が明るいことから、押し目には買いも…。今日は1万7000大台の攻防戦になりそうですが、音なしの構えだった日銀のETF買いや純投資からの年金買いなども予想され、意外と底堅い展開になることも…。引き続き、回復力が強い業績増額修正期待銘柄の買い。また、昨日の三井建設が暗示した今年の流れに沿った業種の押し目買い。
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長かった正月休みの間の出来事を、もろもろ織り込む売りがでて、大発会は3日続落してスタート…新興市場、小型株は個人の買いに堅調
 2015年の株式市場が始まりました。新年相場への期待が高まり、市場も賑わうはずですが、主力どころは派手な動きもなく終わりました。例年、年を通して買える株として、「大発会の一番人気銘柄を狙え…」というのが話題になりますが、今年は三井住友建設の1億8000万株弱が最多商いでした。やや、ボリューム不足の感は否めませんが、今年から、オリンピックへ向けての動きが始まることを考えると、「納得…」ということもできます。まあ、同社に限らず、今年はゼネコンをはじめとした、オリンピック関連が継続的なテーマになることを象徴しているんでしょう。継続注目している大成建設が、いち早く2006年1月高値を抜いてきたことを見ても、これまた納得ですね。

 大発会の日経平均は、42円06銭安(0.24%)の1万7408円71銭、TOPIXは、6.42ポイント安(0.46%)の1401.09ポイントと、ともに3日続落して年明けの相場がスタートしました。出来高は、大納会比3億7000万株増の20億4896万株、売買代金は同2800億円増の1兆9064億円でした。騰落状況は、値上り931、値下がり807。業種別は、空運、医薬、精密機器、金属など6業種が上昇。鉱業、食料、証券、その他金融などを上位に27業種が下落。週末に、オプションSQや米国雇用統計の発表があることから、主力投資家は、まだ模様眺め状態。その一方、個人資金が新興市場のIPO銘柄や小型株を中心に手掛け、新興市場株や小型株指数の上げが目立ち、物色意欲の強さは今年も持続していました。
 
 今日の引け値でみた日経平均サイコロは6勝6敗(50%)、TOPIXは5勝7敗(41%)に、ともに低下。RSI(相体力指数)は、6ポイント上げ50%に上昇。25日線かい離率は-0.6%。(物色の広がりを見る)騰落レシオは、2ポイント下げ102%に低下。いずれも方向感のない展開。TOPIXの3本新値は陰線2本目をつけています。

 朝方は、正月休み中の米株安やギリシャ政局不安などを織り込む動きから、売りが優勢となり、続落スタート。先物売りが先行したことから、裁定解消売りが入り、日経平均は、寄り後まもなく、この日の安値1万7219円(大納会比231円安)をつける場面もありました。ただ、中国本土市場が、年明けも上げが続いていることや、先月25日以来動きが無かった日銀のETF買いへの警戒感から先物を買い戻す動きも強まり、円も下落。これを好感し自動車株や電機株など主力株にも買いが入り、次第に下落幅を縮小。後場寄りには、この日の高値1万7540円(同90円高)をつけ、プラス圏へと浮上しています。ただ、週末のオプションSQがらみのまとまった先物売りが出たことから、引けにかけては下落。結局、3日続落になりました。

 今日は大発会の一番人気銘柄に関心が集まりましたが、結局、三井建設になりました。今日の読売新聞でも水素をエネルギーにするオリンピックコミュニティ構想を取り上げていましたが、今度、首都圏への住宅の集中も進む予想で、同社がメリットを受けると読んだところもあるんでしょう。また、レポートでは、今回の決算が海外投資家が日本株を見直すきっかけになる…としましたが、同社の場合も、高水準の受注や採算重視を背景に、経常利益は、会社計画の74億円に対し、コンセンサスは95億円を想定。両者のかい離が目立ちます。会社計画は減益、コンセンサスは、20%近い増益ですから、株価の違いも大きくなってきます。以前から書いているように、今回の10~12月期決算は、通期見通しの修正につながりやすいほか、来期の業績も見通せるようになるため、大手投資家の関心が高くなってきます。
 
 まあ、当面は、高進捗率と両者のかい離が大きいものを待ち伏せ方針で買っていけばいいでしょう。今日は、12月中旬から注目してきたアウトソーシングが急伸。一時、2000円近くまで上昇していました。この銘柄も、かい離が大きかったものです。引けにかけてはダレましたが、次の勝負は2月中旬にでてくる今期の見通し。これが四季報予想を上回ると、もう一段高も期待できます。日本株の方向性が出るまでは、愚直にこのやり方を続けますか…。
 それにしても、CTAの機関店とみられる欧州系証券は、今日も大幅な売り越しでしたが、昨年持っていた分を処分しているのか、それとも新規に売り建てているのか…。GLOBEX市場のに日経平均は波乱含みですが、出来高が多いのが気になります。新年の需給は良いですから、まさか、日銀に逆らうようなことはしないと思いますが…。
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年明け相場は、弱含みの景気指標に対する失望感と新年相場への期待感が交錯。上下にぶれた後、高安まちまちで終了
 おはようございます。 内外とも新年を祝う気分から抜け出せていないようですが、経済は、着実に歩みを進めています。原油価格は、前年に続き下落基調を続け、昨日のニューヨーク原油先物は、52ドル台に落ち込んできました。2009年4月(リーマンショック後に株価が底値を付けた時期)の51ドル台以来の安値です。外貨収入の獲得を急ぐ、ロシアが原油を増産。ソ連崩壊後最高水準になる日量1066万バレル台に達しています。また、経済の再建を急ぐイラクも、1980円来の最大水準になる日量294万バレルを輸出するなど、供給が増加していることが下落に拍車をかけています。
 また、ディスインフレ→デフレへの懸念が高まっているEUでは、ECBのドラギ総裁が、デフレ対策を急ぐ必要を表明。ユーロの対ドル相場は、1.2002ドルと、2010年6月来の水準に下落。(主要通貨に対する水準を示す)ドルインデックスは91.15と、9年ぶり高値水準に上昇してきました。
 市場の動きは新年に入り、昨年後半に始まった流れを加速するような方向で動き始めています。流れが変わる前のトレンドの加速なのか、今後も継続する流れなのか…今年の動きは、ますます読みにくくなりそうな感じです。

 2日の米国市場動向
 ニューヨークダウ         1万7832ドル99セント      +9ドル92セント(0.06%)
 NASDAQ総合指数       4726.81ポイント         -9.24ポイント(0.20%)
 SP500               2058.17ポイント         -0.70ポイント(0.03%)
 CME日経平均先物       1万7385円             +25円(30日終値比)
 10年物国債金利         2.12%                -0.05%
 ニューヨーク原油         52.69ドル              -0.58ドル
 GOLD               1186.20ドル             +3.0ドル
 ドルインデックス         91.15                 +0.88
 

 年明け最初の商いになった米国株は、年末まで弱含みに推移していたことから押し目買いが入り、反発してスタートしました。欧州でドラギECB総裁がデフレ懸念を強めた発言を行い、暗にQE実施時期の接近を匂わせたことも支えとなり、寄り後間もなく、ニューヨークダウはこの日の高値1万7951ドル(年末日128ドル高)をつける場面もありました。ただ、ISM製造業景況指数(12月)、製造業PMI改定値(同)、建設支出(11月)が発表され、いずれも予想を下回ると、次第に売りが優勢となり上げ幅を縮小。その後は、前週末引け値水準を挟んだ小動きの展開に…。昼過ぎには、FRB関係者の利上げ前倒し発言などがイヤケされ、この日の安値1万7731ドル(同92ドル安)をつける場面もありました。引けにかけては、テクニカル要因からの押し目買いも入り、下落幅を圧縮。結局、ニューヨークダウは、4立会日ぶりに反発したものの、NASDAQ総合指数、S&P500は下落分を埋めきれず、3立会日続落して終わりました。まだ、休暇中の投資家も多く、ニューヨーク市場の出来高は、年末比2350万株減の6億4532万株。同騰落状況は、値上り1762、値下がり1423。VIX指数は、7.3%下げ17.79に低下。

 ダウ30種は、値上り14、値下がり16。指数寄与度の大きいVISAが1.08%、IBMが1.01%、それぞれ上昇し指数の上げをけん引。AT&Tが0.83%、メルク0.7%など年末下げた銘柄の反発も目立ちました。一方、建設支出の低下を受けホームデポが1.47%下落。ナイキ1.16%、GEの0.83%、それぞれ下落。業種別は、金鉱山、鉱山、不動産リート、公益事業株などが上昇。ギャンブル、家電、住宅リフォーム、広告代理、出版などが下落。
 
 NYダウは、4日ぶりに小反発。年末に三本新値が陰転し、短期的な弱気相場入りしていますが、この日は、一時、25日線付近まで下落。終日レンジは200ドルを超えるなど、やや強弱感が対立してきました。NYダウはプラス圏で終わったものの、指数寄与度最大のVISAの上げの影響が大きく、実体は示していないようです。NASDAQ総合指数、S&P500は50日線付近まで下落しており、当面、週明けに主力投資家が市場に復帰してからの物色の方向待ち…の状態。

 米国株は、高安まちまち。円は、ECBのQE実施時期接近の思惑から、ユーロが対ドルで2010年6月以来の安値に売り込まれたことから、対ドルで120円50銭台に軟化。対ユーロは144円60銭台に、やや強含み。CME日経平均先物は、30日の大証終値(1万7360円)を25円上回る1万7385円で帰ってきました。レンジは、1万7295円~1万7585円。正月休み中のCME相場は、幸い、波乱なく終わったようです。ただ、大納会の現物終値に比べ安く終わっており、大発会は、軟調スタートになるかもしれません。新年も、海外投資家主導の展開になりそうですが、主役は、内外とも買遅れた投資家になりそうで、彼らが動き始めたら、相場は意外高に進む公算が大きくなりそうです。昨年から、書いてきたことですが、2005年相場の企業業績、投資主体の変化などを研究することが、今年の相場を考える大きなヒントになります。今年は、頭で考え過ぎないことですね…。
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新年相場への期待感から反発スタートも、年末のポジション調整の売りから続落して終了
 明けましておめでとうございます。 本年もご愛読のほど、よろしくお願いいたします。また、皆様に相場の神様が微笑み、旧年に増した成果をもたらすよう祈念いたしております。また、会員の皆様には、運用の一助になるようベストを尽くし、良質の投資情報をお届けできますよう頑張ってまいります。

 31日の米国市場動向
 ニューヨークダウ        1万7823ドル67セント       -160ドル00セント(0.89%)
 NASDAQ総合指数      4736.05ポイント          -41.39ポイント(0.87%)
 S&P500            2058.90ポイント          -21.45ポイント(1.03%)
 CME日経平均先物      1万7310円             -50円(30日大証終値比)
 10年物国債金利        2.17%                -0.02%
 ニューヨーク原油        53.27ドル              -0.85ドル
 GOLD              1183.2ドル              -17.2ドル
 ドルインデックス        90.26                  +0.32


 昨日の米国株は、朝方発表された新規失業保険申請件数が予想を上回って増加したものの、新年相場への期待から買いが先行。反発してスタートしました。景気刺激策への期待感から中国株が上昇したことも好感され、寄り後も買いが継続。ニューヨークダウは昼前に、この日の高値1万8043ドル(前日比60ドル高)を付けました。この日発表された中古住宅販売仮契約指数が予想を上回り、住宅建設株や住宅リフォーム関連が買われていました。ただ、シカゴPMI景気指数が予想を下回ると、次第に売りが増加。FRB関係者から利上げに対しタカ派的な発言が出たこともイヤケされ次第に下落幅を拡大。引けにかけては、年末にともなうポジション調整の売りが出たこともあり、下落幅を拡大して終わっています。ニューヨーク市場の出来高は、薄商いながら1億3012万株増の6億6774万株と前日から増加。ニューヨーク市場の騰落状況は、値上り1143、値下がり2053。VIX指数は、20%上げ19.2に急伸。昨年初めに下落した流れが意識され、警戒感が高まったようです。

 ダウ30種は値上がり2(IBM+0.24%、ホームデポ+0.67%)、値下がり28。突出して売られたものはなく、シスコシステムズの1.92%下落が最大。ユナイテッドヘルス(-1.71%)、メルク(-1.49%)、AT&T(-1.44%)などが続きました。下落銘柄のうち16銘柄が1%超えの下落となり指数の足を引っ張っています。まんべんなく売られた…という印象で、新年相場へ向けたポートフォリオ調整の色合いが濃いようです。業種別は、住宅建設、同リフォームなどが上昇。空運、アパレル小売、タイヤなどの下落率が僅少。一方、水道、ガス、電力、公益事業など最近買われてきたディフェンシブ系業種の下げが目立ちました。

 NYダウは、3日続落。3本新値が陰転し短期的な弱気相場入りしました。月末、年末が重なり、換金売りとポジション調整売りが重なったことが下落幅を拡大したようです。一昨年末、高値で終わったあと、年が明け一転して下落相場に転換したことも、警戒的な売りを誘ったようです。ただ、先ごろのFOMCで年央利上げの方向性が固まったことで、利上げ時期をめぐる思惑で混乱した昨年初めとは状況は異なると思われます。今後、利上げに備えたポートフォリオの構築が始まりますので、週明け相場の物色内容が注目されます。定石通りなら、大型株は動きがつらくなるのですが…。25日線での反応がポイントに…。

 米国株は続落。円は、予想を下回る米景気指標があったものの、ECB(欧州中央銀行)のQE実施思惑が強まり、ユーロが下落した流れを受け、対ドルは119円60銭台に小幅下落。対ユーロは144円80銭台に上昇。CME日経平均先物は、大納会の大証終値(1万7360円)を50円下回る1万7310円で帰ってきました。レンジは1万7250円~1万7415円。出来高は、1万3830枚に急減。大納会後の先物市場の混乱は収束したようです。米国市場は、まだ2日の取引を残しており、大発会の相場は、この数字を見てから…ということになりそうです。
 今年の見通しなど詳しいことは4日発信のレポートで詳しく解説いたします。

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プロフィール

大仏さん

Author:大仏さん

国立大学卒業後、大手証券会社に入社。
その後、投資顧問会社に転出。調査・分析部に所属し、上場企業調査、マクロ経済分析、株式レポート作成などのかたわら、株式講演会講師、地方ラジオ局株式番組コメンテーターなど。地方経済紙、スポーツ紙などに株式記事執筆。地方新聞投資相談コーナー担当。
その後、関西地方新聞に移籍し、政治経済部記者として地方経済の活性化に注力。




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