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大仏さんの「株やぶにらみ」
儲けるにはまず情報分析!。こってり濃厚に市場を分析中。
01 | 2015/02 | 03
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景気指標がまだら模様になり消化難になる中、週末、月末のポジション調整売りから下落して終了…NASDAQ総合指数のITバブル高値突破のリード役はどこか?
 おはようございます。 
 ドイツ議会は、ギリシャへの4か月の支援延長を圧倒的多数で承認しました。その後については、今後のギリシャの債務削減への努力次第ですが、一方で、ギリシャ国民から、ギリシャ政権がユーロ圏財務相会合に対して提出した合意実施策が選挙公約と異なるとして、政府を糾弾する動きが始まってきました。反対運動がエスカレートすると、政権内に取り込んだ左派団体の離反の可能性もあります。天に向ってはいた唾が顔にかかり始めましたが、「ええかっこし」の首相は、この難局をどう乗り越えていくんでしょうか。とにかく、市場は4か月の執行猶予期間をもらいましたので、投機筋が暴れまわることになるんでしょう。
 
 27日の米国市場動向
 ニューヨークダウ       1万8132ドル70セント      -81ドル72セント(0.45%)
 NASDAQ総合指数      4963.53ポイント         -24.36ポイント(0.49%)
 S&P500             2104.50ポイント         -6.04ポイント(0.3%)
 CME日経平均先物      1万8865円            +45円
 米国10年物国債金利     2.0020%             -0.0140%
 ニューヨーク原油        49.76ドル             +1.59ドル
 GOLD              1213.10ドル            +3.0ドル
 ドルインデックス        95.26                +0.01       


 昨日の米国株は、この日発表されたGDP改定値など景気指標が強弱入り混じる中、週末、月末が重なったことからポジション調整売りが優勢となり、終日マイナス圏での推移となりました。朝方は、朝方発表のGDP改定値(10~12月期)が速報段階から下方修正になったものの、予想を上回ったことから、小幅安で落ち着いた始まりになりました。寄り後に発表されたシカゴPMI指数2009年7月以来の水準に落ち落ち込んだものの、やミシガン大消費者信頼感指数改定値が速報値、予想を上回るなどまだら模様の内容となり、市場は消化難から昼過ぎまでマイナス圏でこう着した動きが続きました。市場をリードしてきたアップルが、エリクソンから特許侵害で提訴されたと伝わり、NASDAQ市場が下落幅を拡大すると、ハイテク株に売りが波及。引けにかけ下落幅を広げ、結局、ニューヨークダウとS&P500は続落。NASDAQ総合指数は反落して終了。ニューヨーク市場の騰落状況は、値上り1621、値下がり1543(NASDAQは、1058-1708)。VIX指数は4%下げ13.34に低下。

 ダウ30種は、値上がり7、値下がり23。バンクオブアメリカが投資判断の引き下げから下落した流れを受け、AMEXが1.99%、GSが1.25%、それぞれ下落。NASDAQ市場のハイテク株不振を受け、シスコシステムズが1.31%、インテルが1.2%それぞれ下落し、指数の足を引っ張りました。ただ、値上り、値下がりとも大きく値を崩したものはなく、ポジション調整から幅広く売られた…という印象。業種別は、携帯電話、アパレル小売、ソフトドリンク、不動産、石炭などが上昇。空運、タイヤ、アルミ、レジャー用品、テクノロジーハード・機器、各種金融などが下落。
 
 NYダウは、続落。強含みのドルを嫌気した外需依存企業のさえない動きから、頭の重い動きが続いています。まだ、昨年12月の戻り高値付近への下値確認の動きが出ておらず、当面、25日線の上昇を待ちながら小動きの展開が続きそう。日足サイコロは6勝6敗と調整が進んできたことから、調整は短期か…。
 NASDAQ総合指数は反落。サイコロは10勝2敗と、過熱感が残る…。リード役だったアップル株に訴訟問題が相次いでおり、高値警戒感と相まって、益出しの動きが強まったようです。フェィスブックなどに乗り換え資金が向かっているようですが、アップルに代わるリード役が登場するかどうかが、ITバブル時の高値更新のカギになりそう。このところの、鈍い上げは最近の高値を結ぶ上値抵抗線を意識しており、リード役が無ければ、高値更新には日柄が必要になりますが…。

 米国株は下落。円は、米GDP改定値が予想を上回ったことなどを受け、対ドルは119円60銭台に、対ユーロも133円70銭台に、それぞれ小幅に軟化。CME日経平均先物は、大証終値を45円上回る1万8865円で帰ってきました。レンジは、1万8715円~1万8875円。出来高は、3万5300枚台に前日比で減少。CMEの取り組みは4週連続で買い越し幅が拡大。海外投機筋の日本株見直しが強まっています。週明け相場も、市場環境の安定から、先高観を強めた展開になりそうですが、詳しくは、明日発信のレポートで注目株を含め解説します。
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月末のドレッシング、指数採用銘柄入れ替えにともなう売買、週末、月末のポジション調整の売買が交錯したものの、小幅に続伸して終了
 市場外部要因が落ち着いたなかで、今週の日本株も堅調に推移しました。為替差損や資産評価損から解放され、企業が補てんのためにため込んできた資金が、企業買収による成長や株主還元に使えるようになったことが、日本企業の成長性を高めることにつながってきました。一昨年までは、企業経営者の間に「また逆戻りするのではないか…」と不安があったものの、昨年くらいから、「今回は違う…」との見方が強まり、好業績企業を中心に、内外でM&Aを実施。また、増配や自社株買いを実施し、企業価値を高める動きに取り組み始めています。

 これまで、海外投資家の間では、人口減や財政悪化などから日本株をスルーするところが多かったのですが、自社株買いや増配企業の増加など採算面からも日本株を買える状態になってきたことから、再注目する動きが出てきたようです。世界的な株高の中で、相対的にウエートが減少した日本株を買い増している…と冷めた見方をする投資家も多いようですが、十数年も続いてきた円高、資産デフレが是正され、企業経営の選択肢が増えてことを考えると、日本株に対する見方も変える必要があると、考えますが…。昨日の投資主体別売買動向を見ると、個人投資家も圧倒的に売り越しており、最近の日本株の上昇は、循環的な波動の中の動きとみていた節があります。下げそうで下げない、最近の日本株の強さの裏には、変身しつつある日本企業を再評価する動きが浸透し始めたのかもしれませんね。

 本日の日本株は、MSCIの銘柄入れ替えにともなう売買や月末のドレッシングなど政策的な要因にくわえ、週末要因も重なり波乱含みの展開が予想されていました。119円台の円安など相場環境は良好でしたが、先物の思惑的な売買が交錯。前場中に1万8800円台を回復したと思ったら、後場から1万8700円台に下落するなど、思惑的な売買が交錯。振幅の大きい相場になりました。特に、引け間際に、強気筋と弱気筋の思惑的な売買があったようですが、プラスで終わったことは、3月相場につなぐ心強い動きになりました。

 結局、日経平均は12円15銭高(0.06%)の1万8797円94銭、TOPIXは2.17ポイント高(0.14%)の1523.85ポイントと、ともに続伸して終わりました。出来高は、月末や指数採用銘柄の入れ替えに伴う売買jから、前日比3.2億株増の27億2046万株、売買代金は同5000億円増の3兆69億円と、ともに増加。騰落状況は、値上り699、値下がり1079。業種別は、その他金融、サービス、その他製品、電気機器などを上位に16業種が上昇。鉱業、不動産、水産農林、倉庫、鉄鋼などを上位に17業種が下落。ヤマハ発動機の四輪進出を受けたエンシュウ、自社株買いのネクソンなどが上昇。

 今日の引け値での日経平均サイコロは、9勝3敗((75%)に上昇。再度警戒ゾーンに…。TOPIXは10勝2敗(81%)と警戒ゾーンで変わらず。RSIは変わらずの89%(TOPIXは99%)と、ともに警戒ゾーン。25日線かい離は、+4.5%(TOPIXは+5.09%)と、ともに横ばい。騰落レシオは、1ポイント下げ140%に低下。指数はすべて警戒ゾーンのまま、週をまたぐことになります。NT倍率は、前日の12.35倍から12.34倍に低下。

 以前から、当面は、計算上の②ポイントである1万8870円前後…と書いてきましたが、本日は高値1万8865円と変化点まであと5円のところで下落に転じました。また今日は、日経平均日足一目均衡表の変化日である「雲」のねじれに来ていましたから、どうしても相場の転換が意識されやすかったようです。相場の過熱が懸念されるところですが、テクニカルを無視した先物筋の動きが活発になっており、あまり、日足ベースのテクニカルは重視しすぎないほうがいいかもしれません。詳しくは、日曜日発信のレポートで解説します。本日は、日本水産が、レポートでしめした目標値を達成したほか、ツガミ、や大林組、山一電機などがいい終わり方をしてきました。
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原油価格の下落と成長企業の好材料発表で明暗を分け、昨日の米国株は、指数間でまちまちの展開で終了
 おはようございます。 昨晩は、また、家内が急に大阪に出向くことになり、急きょ炊事当番が回ってきました。データのチェックもできず、結局、書き込みできませんでした。悪しからず…。

 さて、ギリシャ債務問題は4か月の先延ばしが決定、米利上げも、イエレンFRB議長の議会証言で6月FOMCまでは政策据え置きが判明。低金利、低インフレという抜群の相場環境の中、投資家の間では、再びリスクオンのスイッチが入り、ヘッジファンドなど短期資金の動きが活発になってきました。ちょっと走り過ぎを警戒しなければならなくなるかもしれませんね。

 26日の米国市場動向
 ニューヨークダウ        1万8214ドル42セント      -10ドル15セント(0.06%)
 NASDAQ総合指数       4987.89ポイント         +20.75ポイント(0.42%)
 S&P500              2110.74ポイント         -3.12ポイント(0.15%)
 CME日経平均先物       1万8870円            +70円
 10年物国債金利        2.0160%              +0.0470%
 ニューヨーク原油        48.17ドル             -2.82ドル
 GOLD               1210.10ドル            +8.6ドル
 ドルインデックス         95.30                +1.10             
 

 昨日の米国株は、朝方発表された新規失業保険申請件数が予想を上回ったことを嫌気し売りが先行。反落してスタートしました。原油在庫の予想を上回る増加を受け原油価格が下落したともエネルギー株の売りにつながり、寄り後もさえない動きになりましたが、予想を上回る耐久財受注が発表されると景気への期待感が高まり、買いが増加。ニューヨークダウは、昼前に、この日の高値1万8239ドル(前日比15ドル高)をつけました。ただ、原油価格の下げが大きくなるとともに、エネルギー関連株が下落幅を拡大したほか、IBM首脳がドル高の経営へ影響を懸念する発言を行ったことで同社株が下落したこともあり、引け近くには、この日の安値1万8157ドルをつける場面もありました。アップルが3月9日にイベントを開催する(新製品アップルウォッチの説明会?)ことが伝えられ、NASDAQ市場が上げ幅を拡大するとともに、買いなおされたものの、下落分を埋めきれず、結局、ニューヨークダウは反落、S&P500は続落、NASDAQ総合指数は反発 …と指数間でまちまちの動き。ニューヨーク市場の騰落状況は、値上り1455、値下がり1699(NASDAQは。1548-1217)。VIX指数強含み横ばいの13.91。

 ダウ30種は、値上り17、値下がり13。マクドナルドが1.7%、J&Jが1.57%、AMEXが1.3%、それぞれ上昇。指数を下支える一方、原油価格の大幅安を受け開発関連のキャタピラが1.9%下落、エネルギーのシェブロンが1.4%、エクソンが1.0%、それぞれ下落。弱気の業績見通しを出したIBMが1.9%下落し、指数の足を引っ張りました。業種別は、ビール、タイヤ、インターネット、金鉱山などが上昇。石炭、貴金属、石油探査、石油周辺サービスなどが下落。
 想定通りNASDAQ市場が全体をリードする展開が続いています。ECB(欧州中央銀行)のQE3月実施が近づきドルが上昇していることや原油価格の不安定な動きがニューヨークダウの重石になる一方、アップルウォッチの発売接近や新たなサービスを次々生み出すグーグルやフェイスブックなど成長企業への期待値が上がり、NASDAQ市場の指数を押し上げています。アップル単独の牽引から、ボックス離れになってきたフェイスブックなど、相場をリードする銘柄が増加してきたことで、いよいよ、過熱感無き、ITバブル時の高値更新が近づいてきたようです。

 米国株は高安まちまち。円は、強い耐久財受注を受け金利が上昇したことを受け対ドルは、119円40銭台に下落。QE実施接近を受け対ユーロは133円70銭台に急伸。CME日経平均先物は、大証終値を70円上回る1万8870円で帰ってきました。レンジは、1万8585円~1万8920円。本日の日本株は先物リードで堅調な展開が続きそう。
 昨日は、公務員年金の株式取得枠拡大、米系証券の日本株に関する強気レポートなどを受け、先物買いリードで上昇し反発して終了。相場をリードしてきたTOPIXのRSIは99%、25日線かい離は5.3%と警戒ゾーンにあります。昨日発表の投資主体別売買動向で、海外投資家のTOPIX先物買い越しは6300億円を超え、日経平均型の倍近くに達しました。この動きがNT倍率の低下を促してきたようですが、今週に入り、欧州系を中心に日経平均型の先物を買う動きが強まっており、想定通り来月のメジャーSQへ向け裁定買い残を積み上げるような動きが強まってきたようです。当面、日経平均型へのシフトが強まるかも…。

 短期テクニカル指標の過熱感が懸念されていますが、週単位でみると、RSIはともに60%台、13週線かい離率も+6%台と過熱感はなく、中期的な上昇期中に変化はなさそう。昨年はRSIが過熱したあと、低下傾向が続く中、指数が上昇していった…という動きがありました。海外投機筋が、指数を無視した先物買いを行なったためと思われますが、この再現が始まるかも…。富士フィルム、セイコーエプソン…。突然の公募増資発表でご迷惑をかけた銘柄ですが、どうやら新しい動きに入ってきたようです。再度、追跡を始めたいと思います。
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手がかり材料不足でこう着感を強めるなか、アップル株下落の影響度の違いから、高安まちまちで終了
 おはようございます。 ギリシャ債務問題が一服し、市場は手がかり材料難になったようです。ヘッジファンドなど投機筋は、とりあえず4か月間の猶予期間をもらった、として、出遅れ感のある新興国市場に資金を移し、暴れまわっているようです。米国のジャンク債金利も急低下しており、ややリスクオンの動きに行き過ぎ感が出始めているようです。

 25日の米国市場動向
 ニューヨークダウ        1万8224ドル57セント      +15ドル38セント(0.08%)
 NASDAQ総合指数       4967.14ポイント         -0.98ポイント(0.02%)
 S&P500              2113.86ポイント         -1.62ポイント(0.08%)
 CME日経平均先物       1万8625円            -5円
 10年物国債金利        1.9690%              -0.0190%
 ニューヨーク原油        50.99ドル             +1.71ドル
 GOLD               1201.50ドル           +3.2ドル
 ドルインデックス         94.20               -0.27  
 

 昨日の米国株は、ギリシャ問題が落ち着き、大きな手掛かり材料がないなか、前日さえない決算を発表したパソコン大手ヒューレッドパッカード(HP)が売られたことを嫌気しハイテク株が軟化。下落スタートになりました。新築住宅販売件数が前月を下回ったこともイヤケされ、寄り後まもなく、ニューヨークダウはこの日の安値1万8182ドル(前日比27ドル安)をつけています。ただ、サウジアラビア石油相が需要拡大に言及したことが好感され原油価格が上げに転じると、エネルギー株が買われ、次第に上げ幅を拡大。昼過ぎにはこの日の高値1万8244ドル(前日比35ドル高)をつけザラバの史上最高値を更新。引けにかけては売り買いが交錯し前日終値近辺で推移。ニューヨークダウは続伸したものの、特許侵害で5億ドルの支払いを命じられたアップル下げの影響で、NASDAQ総合指数とS&P500は反落して終了。ニューヨーク市場の騰落状況は、値上り1739、値下がり1418(NASDAQ市場は、1499-1252)。VIX指数は1.1%上げ13.84に小幅上昇。

 ダウ30種は、値上り14、値下がり15、変わらず1(デュポン)。GEが2%、マクドナルドが3.8%上げたほか、AMEXが1.6%、ナイキが1.47%上昇し指数の上げに寄与。医薬品のファイザー(+0.93%)、ディズニー(+0.86%)も堅調。一方、
HP下げの影響を受けインテルが1.35%下落したほか、IBMも1.2%下落。ヘルスケア大手ユナイテッド・ヘルス・グループも1.2%下落。業種別は、貴金属、携帯電話、家電、重工、飲食、バイオテクノロジーなどが上昇。アルミ、空運、コンピュータハード、鉄鋼、電力などが下落。

 NYダウは続伸。原油価格の上げが指数を支えた格好。ただ、手掛かり材料が少ないなか、高値警戒感から売り買いが交錯し、相場はこう着。終日値幅は62ドルと狭いレンジの動きになっていました。過熱感のない高値更新が続いていますが、ギリシャ懸念の後退からリスクオンの動きが強まり、投資家の関心が他のリスク資産に向っていることから、当面、頭の重い展開が続きそう…。NASDAQ総合指数は11営業日ぶりに反落。値上がり数は、値下がり数を上回っており、全般は強い動き。アップルが頭打ち感を強めており、これをカバーできる主役が出てくるかがカギに…。

 米国株は高安まちまち。円は、冴えない住宅関連指標を受け米金利が続落。対ドルは118円80銭台に強含み、対ユーロは、135円台に弱含みで終了。CME日経平均先物は、大証終値を5円下回る1万8625円で帰ってきました。レンジは、1万8550円~1万8685円。出来高は3万1000枚と前日から1万4000枚超えの減少。本日の日本株は、手掛かり材料難から前日に続きこう着感を強めた展開になりそう。引き続き個別株を中心にした展開になりそうですが、このところ乗り換えのスピードが速まっており、高値掴みは慎みたいところ。このところ様々な業種で証券化による資金の流動化が始まっており、スキルを持つ企業に注目が集まりそう。日経一面の自動運転車関連でトプコンも…。
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手がかり材料難や高値警戒感から見送り気分が強まるなか、先物主導で小反落して終了
 本日の日経平均は、18円28銭安(0.10%)の1万8585円20銭と6日ぶりに反落。TOPIXは0.66ポイント(0.04%)安の1507.62ポイントと、8立会日ぶりに反落して終わりました。出来高は、前日比1.1億株減の22億1285万株、売買代金は150億円減の2兆4396億円と、ともに減少しています。騰落状況は、値上り888、値下がり825。業種別は、鉱業、紙パルプ、石油・石炭、水産・農林、銀行などを上位に18業種が上昇。空運、陸運、ガラス・土石、ゴム、繊維などを上位に15業種が下落。昨日の値上り上位業種が、今日は値下がり上位に科を出すなど波乗り的な動きが続いています。

 昨日後場、イエレンFRB議長の議会証言を思惑し、タカ派発言が出れば、円安が進んで日経平均が上昇する…として、イベントドリブン型のヘッジファンドが「株先物買い・円売り」の仕掛けをしたようですが、結果は、6月開催のFOMCまでは政策変更は無いということで、今日は朝方から、「先物売り・円買い」と昨日後場のポジションを解消する動きがでて、日経平均は、寄り後に軟化。前日比でマイナス圏に沈む場面もありました。ただ、実質3月相場入りしたことから、銀行や自動車など主力株の押し目を拾う動きが強まり、前引けにかけプラス圏に浮上。後場からは、積極的な売り買いが手控えられるなか、債券市場が堅調に推移したことから株先物を売る動きが入り、再び下落幅を拡大。引け近くにはこの日の安値1万8552円(前日比51円安)をつけています。結局、TOPIX、日経平均とも下落分を埋めきれず、ともに下落して終わりました。全般に小動きで、日経平均の終日値幅は96円と狭いレンジの動きになりました。

 今日の終値での日経平均サイコロは、8勝4敗(66%)と警戒ゾーン(75%)から低下。RSIは4ポイント低下し79%と、わずかに警戒ゾーン(80%超え)を下回りました。25日線かい離は+4.2%とやや縮小。TOPIXは、10勝2敗(81%)と前日から低下したものの、警戒ゾーンを上回ったまま。RSIは、前日から2ポイント低下したものの、93%と依然、警戒ゾーンのまま。25日線かい離は+4.74%と前日からやや縮小したものの、まだ警戒ゾーンの3%は上回ったまま。物色の広がりを見る騰落レシオは前日から9ポイント下げ130%に低下。月曜日の141%をピークに低下気味。モメンタムややや頭打ち感を強めてきました。

 このところ、指数は上げますが商いが伴わないようになってきました。押し目待ちの投資家が多く、海外投機筋などが売り崩すことができなくなったせいか、ボラティリティインデックス(VI指数)が低下。今日は18.97%と昨年10月底に近い水準まで下げてきました。市場の変動率が低下していることで、仕掛けても妙味がないということで、短期筋の動きが鈍っていることが、相場全般の小動きにつながっているようです。もっとも、ここから4か月間は、FRBが利上げをする懸念はないし、4か月支援が延長されたことでギリシャ問題も、ペンディングになる、ということで、当面は、リスクオンから、もっと、あらっポイ動きをする新興市場株や欧州株に行った方がいいということで、投機筋の日本株への関心が薄らいでいるようです。ただ、VI指数の低下は、中長期資金を扱う投資家の買いを促してきます。最近のじり高の動きは、この辺りを反映した物かもしれません。当面、以前から書いている②ポイント1万8870円付近が次のターニングポイントになりそう。

 今日発表された、最低取引の買い残高(16日~20日売買分)は1417億円増加し、3兆334億円と、昨年末以来の3兆円大台にのせてきました。3月のメジャーSQへ向け裁定買い残を積み上げる動きが入りそうとしてきましたが、今週、来週でどこまで残が積みあがってくるか…。その水準によっては、3月決算で、いろんな投資家が動けない時期を狙って仕掛けが入ってくるかもしれません。次は、3月6日の「啓蟄」に満月が重なってきますが…。明日は日経平均日足一目均衡表の変化点である「雲のねじれ」もあります。個別銘柄は、エスカレーター相場が続いています。まあ、2~3階は乗り換えないと思ったような利益は取れないかも…。今日は、三益半導体、日本水産、大林組、サックスバーホールディングス、山一電機が高値を更新。
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当面の懸念イベントの通過や主力企業の好決算などを受け買い安心感が広がり、反発して終了…NASDAQ市場は10連騰も、上げの主役に交替の兆し
 おはようございます。
 当面の懸念材料だったギリシャ債務削減策は、さらに対策を強化するという条件付きで、ユーロ圏財務相会合の承認を得ました。また、イエレンFRB議長の議会証言も、政策変更時には、まずフォワードガイダンスを変え事前告知を十分にしたうえで行う…とし、突然変更することはないと証言。少なくとも、3月と4月に開催される2回のFOMCで利上げが実施されることはない、として市場の安心感を誘いました。3月中旬開催のFOMCでの「忍耐強く…」という表現が維持されるかどうかが焦点に…。物価見通しについては、原油価格の下落を一時的な要因とみて、消費者のインフレ期待が落ちていないことから、今後出てくる景気指標によっては、6月FOMCでの利上げの可能性は残った、といえそうです。

 24日の米国市場動向
 ニューヨークダウ       1万8209ドル19セント      +92ドル35セント(0.51%)
 NASDAQ総合指数      4968.12ポイント         +7.15ポイント(0.14%)
 S&P500             2115.48ポイント         +5.82ポイント(0.28%)
 CME日経平均先物      1万8660円            +40円
 10年物国債金利       1.9880%              -0.0710%
 ニューヨーク原油       49.28ドル             -0.17ドル
 GOLD              1197.30ドル           -3.5ドル
 ドルインデックス        94.47               -0.09
 

 昨日の米国株は、ギリシャ債務削減への取り組み案が承認されたことへの安心感から買いが先行。リビアの輸出減少思惑から、原油価格が強含んだこともエネルギー株を支え、ニューヨークダウは反発スタートになりました。寄り後は、イエレンFRB議長の議会証言を横目で見ながら神経質な動きになりましたが、内容が総じてハト派的なものだった事から次第に買いが有力となり上げ幅を拡大。途中、原油在庫の増加懸念を受けエネルギー株が下落し、上げ幅を縮める場面があったものの、ホームセンター大手ホームデポが予想を上回る決算を発表。同時に自社株買い(180億ドル規模)と増配を行なうとしたことから、大幅高。これに引っ張られる格好で、引けにかけ全体も上げ幅を拡大。引け近くには、この日の高値1万8231ドル(115ドル高)と最高値を更新。引け値でも史上最高値を更新して終わりました。NASDAQ市場は、10連騰。ニューヨーク市場の騰落状況は、値上り1957、値下がり1214。VIX指数は6%下げ13.69に低下。

 ダウ30種は、値上り22、値下がり7、変わらず1(シスコシステムズ)。好業績と自社株買いのホームデポが約4%上昇、キャタピラが1.21%、インテルが1.93%、JPモルガンが2.48%、それぞれ上昇。6銘柄が1%超えの上げとなり指数を支えました。業種別は、石炭、非鉄、住宅リフォーム、住宅建設、金属、半導体・同製造装置などが上昇。ギャンブル、住宅リート、紙パルプ、家電、不動産などが下落。

 NYダウは反発。ザラバ、引け値とも最高値を更新しています。日足サイコロは6勝6敗(50%)と過熱感はありません。原油価格の下げが、相場の過熱を抑制している格好。ニューヨーク市場の52週来高値更新銘柄数は198と過去の相場加熱時に比べると少なく、当面、静かな上げが続きそうです。また、NASDAQ総合指数は10連騰。こちらも52週来高値更新数は157と過熱感はないようです。これまで、相場をリードしてきたアップルがテクニカルポイントに近づき、売られたものの、資金は、フェイスブックなど他の成長株に乗り換えて、銘柄間の循環も効いています。ITバブル時の高値更新に向け、時代に変化を象徴する銘柄群の上げ攻勢が続きそうです。

 米国株は上昇。円は、ギリシャ問題が先延ばしされたことから、ユーロがドルに対し上昇。円は、対ドルで118円90銭台に小幅下落。対ユーロは134円90銭台に小幅下落。CME日経平均先物は、大証先物終値を40円上回る1万8660円と強含んで帰ってきました。レンジは1万8435円~1万8700円。出来高は4万5470円と前日から2万枚近い増加。昨日も予想したように、海外先物筋の動きが活発になってきたことを思わせます。本日の日本株は、引き続き堅調な展開が予想されます。昨日後場の「日経平均先物買い・円売り」の動きは、イエレン議長の議会証言を思惑したイベントドリブン型ヘッジファンドの仕掛けの可能性があり、今日の解消売りの動きが懸念されます。再び、TOPIX型相場に戻るかどうかが焦点。今後予想される入着原油の価格下落メリットを受けてくる業界とオリンピックへ向けて動きが始まる広告業界、機ぅ夕施設撤去など関連需要にも注目。資金運用難の銀行向け各種リート組成を行う企業…。
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ギリシャの申請審査、イエレン議長議会証言というビッグイベントを前に手控え気分が強まるも、弱気筋を踏ませる海外投機筋の買い仕掛け的な動きから、続伸して終了
 日本株が3か月近いボックスから抜け出してきたことで、どうやら、海外の投機筋が動き出してきたようです。これまで市場をリードしてきたTOPIXにテクニカルな過熱感が出ていることから、相対的に出遅れ感のある日経平均に注力。NT倍率を引き上げる動きに出てきたのでしょうか。昨晩も書いたように、これまでは先物が買われても為替に大きな動きはありませんでしたが、今日は、後場から日経平均が大きく切り返すとともに、円安が進行。明らかに、海外先物筋が「株先物買い・円売り」の仕掛けに動いてきたことがわかります。先物買い・裁定買いから、短期的に日経平均が突っ走る可能性も出てきました。やはり、NT倍率の変化は要警戒でしたね。

 本日の日本株は、米国の中古住宅販売件数が、予想以上に減少。景気の先行きを懸念し、長期金利が低下したことを受け円が118円台に上昇したことを嫌気。朝方から売りが先行し下落スタートになりました。原油価格の50ドル割れから鉱業株が売られたほか、TOPIX型の大型主力株に売りがでて、日経平均は寄り後まもなく、この日の安値1万8427円(前日比39円安)をつけています。ただ、最近の強い地合いを受け押し目買いから日経平均が1万8500円の大台を回復すると、後場からオプションなどで弱気のポジションをとっていた投資家の買いヘッジとみられる買いが先物に入lったほか、海外ヘッジファンドとみられる投機筋の買い仕掛けも入り、次第に上げ幅を拡大。引け近くには指数連動商品の先物買いも入り、日経平均は、高値引けしています。

 結局、今日の日経平均は、136円56銭高(0.74%)の1万8603円48銭と5日続伸。TOPIXは、5.45ポイント高(0.36%)の1508.28ポイントと、7日続伸。3日連続で日経平均の上昇率が上回りました。今晩、ギリシャの債務削減策の審査やイエレンFRB議長の議会証言を控え、手控え気分も強く、出来高は前日比1.9億株減の23億202万株、売買代金は700億円減の2兆4553億円と、ともに減少。騰落状況は、値上り1051、値下がり683。業種別は、ガラス・土石、鉄鋼、情報通信、石油石炭などを上位に22業種が上昇。鉱業、ゴム製品、倉庫、紙パルプ銀行などを上位に11業種が下落。

 今日の引け値での日経平均サイコロは、9勝3敗(75%)、RSIは83%、25日線かい離率は+4.4%と、すべてが警戒ゾーン入り。TOPIXサイコロは11勝1敗(91%)、RSIは95%、25日線かい離は+5.11%と、すべて過熱ゾーン入り。物色範囲をみる騰落レシオは、2ポイント下げ139%に低下したものの、依然、買われ過ぎを示唆。NT倍率は、20日の12.22倍倍を底に、12.33倍に拡大。TOPIXのRSI95は昨年6月6日の95%以来の数字。前回はRSIが低下していきながら、指数は9月高値まで上昇しています。短期的には、相場が走る可能性も出てきましたね。

 本日のレポート銘柄は、ケネディクス、山一電機、ツガミ、日水、サックスバーボールディングス、ミスミグループなどが堅調。相場全般は、まだ高値警戒感がありますから、「吹き値売り・押し目買い」を実施。循環色を強めています。今晩の注目ポイントは、イエレンFRB議長の議会証言ですが、景気指標がまだら模様で利上げに釘を刺すような質問が議員から寄せられそうですが、やはり、議長としては6月利上げの布石だけは敷いておきたいところで、ややタカ派的な発言が出てくる可能性もあります。市場がどう反応してくるか…。こればかりは終わってみないとわかりませんね。
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ギリシャ改革案審議、FRB議長の議会証言を控え模様眺め気分が強まるなか、原油下げの影響から指数間に格差。高安まちまちで終了…NASDAQ市場は9連騰
 おはようございます。
 また、政治献金疑惑から閣僚が引責辞任することになりました。複数の企業が補助金を獲得した数か月後に歩調を合わせたように献金を行っており、何らかの口利き行為があったことを思わせます。まあ、脇が甘い…といってしまえば、それまでですが、問題は、どこからスキャンダル情報が出てきたか、ということ。このところ、政権に近い議員が狙い撃ちにされている印象さえ受けます。農協改革、TPP問題をはじめとする、既得権益を打ち壊すよな政策が相次いでおり、関係団体や官僚らの間には面白くない、と思っている人も多いはず。案外、こんなところが、情報をマスコミあたりにリークしているんではないでしょうか。一種の抵抗運動のような気がしないでもありません。こんな動きを見ていると、安倍政権は、結構、規制分野に食い込んでいるのかもしれませんね。スキャナダルの出てくる回数は、規制分野への取り組みの状況を判断する指標になる…なんて考えるのは、考えすぎでしょうか。

 23日の米国市場動向
 ニューヨークダウ      1万8116ドル84セント      -23ドル60セント(0.13%)
 MASDAQ総合指数     4960.97ポイント         +5.00ポイント(0.10%)
 S&P500            2109.66ポイント         -0.64ポイント(0.03%)
 CME日経平均先物     1万8490円            +30円
 10年物国債金利      2.0590%              -0.0740%
 ニューヨーク原油      49.45ドル             -1.36ドル
 GOLD             1200.8ドル            -4.1ドル
 ドルインデックス       94.54               +0.24  


 週明けの米国株は、ギリシャへの条件付き支援延長が決まったことを受け欧州株が全面高したものの、すでに前週末の相場で織り込み済みだったことにくわえ、米国内の石油掘削リグ数の減少ピッチが鈍化したことから原油価格が下落。朝方から売りが先行し反落スタートになりました。朝方発表された中古住宅販売件数(1月)が前月水準、予想を大幅に下回ったこともイヤケされ、寄り後まもなくニューヨークダウはこの日の安値1万8054ドル(前週末比86ドル安)をつけていました。原油価格が再度50ドル台を割り込んだことから、石油株や油田開発関連などが売られ、指数は、終日、マイナス圏での推移。24日にギリシャの債務削減策審議やイエレンFRB議長の議会証言を控え、積極的に手掛ける動きはありませんでした。欧州に2つにのデータセンターを設立する計画を発表したアップルが上昇したことを受け、NASDAQ総合指数がプラス圏に浮上すると、引けにかけ下落幅を縮める展開に…。結局、ニューヨークダウとS&P500は反落。NASDAQ総合指数は9立会日続伸。ニューヨーク市場の騰落状況は、値上り1576、値下がり1569。NASDAQ市場は、値上り1206、値下がり1567と値下がり数が多く、アップルの上げ効果が大きかったようです。VIX指数は、1.8%上げ、14.56に小幅上昇。

 ダウ30種は、値上り13、値下がり17。ユナイテッドヘルスグループが3.36%上昇、デュポンが1.03%上げ指数を下支えしたものの、投資判断の下げがあったボーイングが2.26%下落。原油下げを嫌気したキャタピラが1.13%、エクソンが1%、シェブロンが0.68%、それぞれ下落し指数の足を引っ張りました。業種別は、貴金属、ヘルスケア、コンピュータハード、金鉱山などが上昇。非鉄、海運、タイヤ、ギャンブル、携帯電話などが下落。

 NYダウは反落。原油価格の下落に足を引っ張られた格好。ただ、前週末史上最高値を更新したことから、益出しの動きが強まるのはセオリー通り。24日中に、ギリシャ関連、イエレンFRB議長の議会証言という大きなイベントを控えており、模様眺めの強い展開。NYダウの終日値幅は87ドルと小幅なレンジの動き。NASDAQ総合指数は、想定通りアップル高効果で、全般をリードする展開に…。ITバブル時の最高値を意識し、歩みはゆっくりしたものになっていますが、ファンダメンタル面での過熱感はなく、静かに高値を更新することになりそう。NASDAQとの連動性が高い日本株にとっては、心強い動きです。

 米国株は高安まちまち。円は、冴えない米景気指標を受け対ドルは118円80銭台に小幅に上昇。対ユーロは、ギリシャの債務削減計画審議への不透明感から134円60銭台に上昇。CME日経平均先物は、強い日本株の流れを受け大証先物終値を30円上回る1万8490円と強含んで帰ってきました。レンジは1万8405円~1万8520円。出来高は、手掛かり材料難もあり、前週末の半分近い2万5660枚に急減。本日の日本株は、強含みの展開が予想されます。TOPIXに過熱感があることから、主役が中型や小型に移行する動きが出始めており、かさ上げ色を強め、出遅れ銘柄が買われることになりそう。増配企業が多く、配当取りの前倒し的な動きが強まることもありそうです。短期と中期とどちらを重視して行動するかの判断が重要…。
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ギリシャ支援の条件付き延長や円安を好感して、日経平均は4日続伸(TOPIXは6日続伸)して終了…NT倍率の動きに変化?
 週明けの日本株は、やや荒れ模様の展開なりました。前週末はユーロ圏財務相会合が、ギリシャへ支援の条件付き4か月延長を決めたことを好感。米製造業PMI指数が前月水準、予想をともに上回ったことを受け、米金利が上昇したことから、円相場が119円台に軟化。欧米株が上げたことも支えとなり、朝方から買いが先行。自動車や精密株など主力株が買われ、日経平均は、前週末比167円高の1万8499円と続伸してスタート。寄り後も買い進まれ、まもなく1万8509円(177円高)をつけました。その後、前引けにかけては、益出しの売りと出遅れ投資家の買いが交錯。1万8500円付近で神経質な動きが続きました。

 ただ、GLOBEX市場で原油価格が下落していたことや、今晩、ギリシャがユーロ圏財務相会合に提出する支援条件を順守するためにとる措置についての審査を控えていることから、後場から、過熱感があるTOPIX先物に売りが入り上げ幅を縮小。TOPIXは一時マイナス圏に下落する場面もありました。引けにかけては、円が軟化したことや、債券市場で金利が低下したことが好感され、買いが増加。日経平均、TOPIXとも引け際にしまって終わりました。出来高は、前週末比8500万株増の24億9190万株、売買代金は、同1500億円増の2兆5294億円にともに微増。騰落状況は、値上り816、値下がり923。6立会日ぶりに値下がり数が上回りました。業種別は、陸運、水産・農林、空運、精密などを上位に24業種が上昇。工業、保険、その他金融、銀行などを上位に9業種が下落。

 今日の引け値での、日経平均サイコロは、8勝4敗(66%)と変わらず。RSIは前週末比6ポイント上げ72%に上昇。25日線かい離は+4%と前週末から0.4%拡大。TOPIXは、10勝2敗(81%)と前週と変わらずで過熱状態。RSIは3ポイント上げ83%に上昇。警戒ゾーンにあります。25日線かい離は+5.12%と0.24%の縮小。全体の物色の広がりを見る騰落レシオは9ポイント上げ141%に拡大。物色派の拡大が続き、警戒ゾーンの120%を大きく上回ったまま…の状態。TOPIXの過熱が目立ちますが、今日は、TOPIX型に売り物が入り、NT倍率は前週末の12.22倍から12.29倍に上昇してきました。NT倍率は、一方通行的に動くケースが多く、方向を確認する必要がありそうです。騰落レシオの水準からみて、銘柄を絞り込むような動きが出るかもしれません。

  まあ、テクニカル指標はTOPIXは過熱、日経平均は警戒ゾーン手前…という状態。先週までは、日本を代表するTOPIX30企業が循環買いされました。レポートでもTOPIX型先物が1月最終週から買われ、流れが主力株にシフトする可能性があるとして証券やその他金融を注目しましたが、その後の勢いはすごいものでした。これまでと違うのは、先物が買われているのに、為替がほとんど動いていないこと…。もし、ヘッジファンドなど短期筋が買っているなら、円が売られていたはず…。ヘッジの必要がない長期性の資金が先物を使って玉を手当てしていた可能性があります。現物の買い方をみても、継続的に買われており、ポートフォリオ内で一定の比率に達するまで買う長期投資家のやり方とも一致します。やはり、景況感の改善や、安倍首相の規制改革やTPPへの前向きな姿勢を再確認したことで、日本株を持たざるリスクを意識した動きが始まってきたようです。

 日経平均の1万8500円台乗せ、TOPIXの1500ポイント乗せなど、達成感のある水準にきたことから、短期的にはもたついた動きになるかもしれませんが、待機資金が多いことを考えると、微調整に終わる可能性が高そう。引きつづき、上げの②ポイント18870円付近を目指す展開に…。今日はマーベラスがおかしな動きをしたほか、山一電機、ミスミグループ
サックスバーホールディングスなどが堅調でした。まあ、まだ弱気の人が多いようですが、相場は「迷いの坂」をどんどん上がっていますよ…。視界が開けて参加しても、残り物しかないかもしれませんね。
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ギリシャ債務交渉の妥結や予想を上回る景気指標を好感し、主力3指数とも高値を更新して終了
 おはようございます。 寒い朝でした。 窓を開けると、前の空き地は霜が降りて真っ白です。でも、今日は昼過ぎには気温が上がり春のような天気になるようです。相場の方は一足早い春を迎えてきたようです。年内には、灼熱の夏を迎えると見ていますが…。

 昨日欧州で開催されたギリシャ債務問題をめぐるユーロ圏財務相会合は、支援期間の6か月延長を条件付きで決定したようです。前日開催されたメルケル首相やドイツ財務相らとの会談で、ギリシャ首相との間で大まかな合意を得ていたようで、案外、すんなり決まったようです。ただ、ギリシャが要求していた6か月延長は認められませんでした。今後、ギリシャが支援条件を確実に順守するよう、支援期間中に実施する政策措置のリストを23日までにユーログループに提出する必要があるといいます。ギリシャが要請していた基礎的財政収支黒字のGDP比較3%を1.5%に引き下げる話は、どうなったんでしょうか…。なんとか、危機は先延ばししたようですが、4か月でどこまで問題が解決できるのか…。EUには悪いヒモがついてしまいましたね~。まあ、ドイツにとってみれば、ギリシャが悪さしてしくれてユーロが安くなれば輸出増加につながるというメリットはありますが…。

 20日の米国市場動向
 ニューヨークダウ       1万8140ドル44セント    +154ドル67セント(0.86%)
 NASDAQ総合指数      4955.97ポイント       +12.85ポイント(0.61%)
 S&P500             2110.30ポイント       +12.85ポイント(0.61%)
 CME日経平均先物      1万8525円          +165円
 10年物国債金利        2.1330%           +0.02%
 ニューヨーク原油       50.34ドル           -0.82ドル
 GOLD              1204.90ドル         -2.7ドル
 ドルインデックス        94.34             -0.06  


 昨日の米国株は、欧州でギリシャ債務に関するユーロ圏財務相会合が始まったことへの懸念や在庫急増を受けた原油価格の下落を嫌気し売りが先行。下落スタートになりました。大台達成に伴う益出しの売りも入り、寄り後まもなく、ニューヨークダウはこの日の安値1万7878ドル(前日107ドル安)をつけています。ただ、ギリシャ債務交渉が支援延長の方向で進んでいることが伝わったほか、2月製造業PMI指数が前月水準、予想をともに上回ったことから次第に買いが増加。ドルが軟化したことも、外需企業の見直しにつながり引けにかけ上げ幅を拡大。引け近くにはこの日の高値1万8144ドル(同159ドル高)をつけていました。結局、ニューヨークjダウとS&P500は3日ぶりに反発。NASDAQ総合指数は8日続伸して終了。騰落状況は値上がり2150、値下がり1009。VIX指数は6.5%下げ14.29に低下。先行き不安は薄らいでいます。

 ダウ30種は、値上り23、値下がり6、変わらず1。ドル安を受けボーイングが2.97%、キャタピラが1.37%、ナイキが1.3%上昇。指数寄与度の高いVISAが1.45%上げるなど、9銘柄が1%超えの上げになり指数に寄与。業種別は、家具、金鉱山、空運、航空機製造、ヘルスケアなどが上昇。貴金属、アルミ、オイル周辺サービス、石炭などが下落。
 NYダウは3日ぶりに反発。ギリシャ債務交渉の妥結を手掛かりに、一気に市場最高値を更新してきました。長期金利が上昇傾向にあり、ドル高懸念が払しょくされておらず、先行き不安定な動きも予想されますが、NASDAQ市場の堅調に引っ張られ、2009年安値を基点にするレンジ相場上限を目指す動きに変わりはなさそうです。

 米国株は主要3指数とも高値を更新。円は、米国の強い製造業PMI指数から金利が上げたことを受け、対ドルは119円台、対ユーロは135円40銭台に、それぞれ小幅に下落。CME日経平均先物は、大証終値を165円上回る1万8525円で帰ってきました。レンジは1万8270円~1万8540円。出来高は前日比1万5000枚増の4万8130枚に増加。日本株への見直しが始まってきたようです。これまで、海外投資家の間ではアベノミクスへの疑問が強く、買わない理由になっていましたが、ここにきて、景気指標が明確に改善方向に向かい始めたほか、TPPへの前向きな姿勢、農協中央会支配への挑戦など規制改革の動きが本格化してきたことから、慌ててポジションを増やす動きに出て来たようです。個別企業への情報が少ないことから、当面はインデックス買いやブルーチップを中心に買い進まれそう。下値不安が遠のいたことから週明けからは出遅れた個人の買いも活発になってきそうです。先週は、逆張り相場から、順張り相場への質の転換がったといえそう。
 詳しくは明日発信のレポートで…。
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ギリシャ情勢好転への期待感や円安を好感した買いに加え、出遅れ投資家の玉手当ての動きから、続伸して終了
 歴史的な一週間が終わりました。ノイズが多いなか、それを押しのけ2007年高値を更新したことに、大きな意味があります。すべては、日銀が政策転換を行い、円高が是正されたことに端を発します。これにより、企業が、為替差損や資産評価損を毎期計上するというくびきから解放され、企業の成長に資金を回せるようになったことに意義があります。レポートでは以前からこの点を重視。最近では、資産効果から高額品消費が回復してきたことは、景気の本格上昇の初期の動きとして、強気を続けてきましたが、大きな目標値を予想するには、2007年高値の更新が条件になる…としてきました。1996年のように政策的な失敗がなければ、今週から、順張り相場に転換してきたといえそうです。昨日は、よる興奮してなかなか寝付かれませんでした。

 さて、本日の日経平均は、67円51銭高(0.37%)の1万8332円30銭と3日続伸。TOPIXは、5.40ポイント高(0.36%)の1500.33ポイントと、5日続伸して終わりました。ギリシャ債務問題を討議するユーロ圏財務相会合を今晩に控え、見送り気分も強まり、出来高は2億4700万株減の24億615万株、売買代金は8130億円減の2兆3779億円と、ともに減少。騰落状況は、値上り994、値下がり721。業種別は、紙パルプ、金属、鉱業、建設、機械などを上位に23業種が上昇。海運、空運、石油・石炭、鉄鋼などを上位に10業種が下落。

 今日の終値での日経平均サイコロは8勝4敗(66%)、TOPIXは10勝2敗(81%)にそれぞれ上昇。RSI(相体力指数)は、日経平均66%、TOPIXは80%に上昇。25日線かい離は、日経平均+3.7%、TOPIXは5.36%に拡大。騰落レシオは6ポイント下げ132%に低下。NT倍率は、12.22倍で横ばい。引き続き、TOPIX優位の展開が続いています。銀行株が一服すると、日立やトヨタ、ゼネコン、証券がすかさず上げてくる、という格好で主力株の間で、循環が効いています。引き続き、先物買いがリードしている格好ですが、買い遅れた投資家がとりあえず先物で玉を手当しておき、後で現物に振り替える…という操作をやっているようです。
 このところ買いていますように、NT倍率の低下はは大きな上げ相場のはじまる前に見られる現象。今後、買い遅れた投資家を巻き込んで、大きな相場に発展して行くのかもしれません。詳しくは、日曜日発信のレポートで、注目株を含め解説します。山一電機、OSG、M3、ダイフクなど堅調を持続。今日も家内が不在。これから炊事にかからねばなりません。それでは、この辺で…。
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在庫増を嫌気した原油安や、構成銘柄の悪材料からNYダウは続落も、主役交代のNASDAQ市場は7日続伸して終了
 おはようございます。 昨晩は、家内が急に帰省することになり、炊事当番が回ってきて、書き込みができませんでした。

 海外情勢は、想定通りギリシャが6か月の支援延長申請を出したものの、ドイツやフィンランドなどの北欧の国は、「16日の合意内容と異なる」として支援に難色を示しています。昨日行われたツイプラス・ギリシャ首相とメルケル首相の会談でどこまで妥協策が詰められか…。今晩開催されるユーロ圏会合で、どのような結論が出されるか、まあ、結果は見えているのですけどね…。

 昨日の日本株は、今朝の日経朝刊一面で取り上げられたように、日経平均はITバブル崩壊後の15年ぶり水準まで戻してきました。朝方、ギリシャ債務交渉の前進を好感して買われ、一気に2007年2月のザラバ高値1万8300円を更新した後は、高値持ち合いの動きとなり、結局、引け値もわずか3円ですが、同年7月の終値(1万8261円)を上回って終わりました。レポートで、今週は歴史的な大転換を迎える可能性が高いと書きましたが、これで、1989年12月につけた史上最高値3万8915円から下落トレンドからようやく脱したことになります。96年にトレンド転換のチャンスがあったのですが、この時には、「偽りの夜明け」に騙された日銀の金融政策の失敗で、せっかくのチャンスをつぶしています。それから20年…。ようやく長かった低迷から抜け出すことになりました。まあ、まさか96年と同じ失敗を繰り返すことはないと思いますが…。黒田総裁…と頼みますよ。

 昨日の日経平均は、65円62銭高(0.36%)の1万8264円79銭と続伸。TOPIXは12.26ポイント高(0.83%)の1494.93ポイントと、4日続伸。出来高は、7000万株減の26億5354万株、売買代金は8300億円減の2兆5648億円と、ともに減少。やや高値警戒感がでてきたようです。騰落状況は、値上り1351、値下がり420。業種別は、銀行、証券、海運、陸運、その他製品などを上位に29業種が上昇。紙パルプ、空運、非鉄、保険の4業種が下落。

 昨日の終値での日経平均サイコロは、7勝5敗(58%)、TOPIXは9勝3敗(75%)とともに上昇。TOPIXが警戒領域に入ってきました。RSIは、7ポイント上げ66%に上昇。TOPIXは11ポイント上げ79%に上昇。これもTOPIXは警戒ゾーンの80%に接近。25日線かい離は+3.6%と横ばいだったものの、TOPIXは+5.35%に拡大しています。物色意欲が高まったことで、騰落レシオは、12ポイント拡大し136%に上昇。昨年11月25日の145.9%以来の水準に来ています。この日も、TOPIXの上げ(特にTOPIX30型)が目だったことでNT倍率は、12.22倍に低下。昨年10月初めの水準に接近しています。昨日発表の投資主体別売買動向(9日~13日売買分)で、海外投資家のTOPIXラージの買い越し額は、3577億円と、前週の1795億円から倍増。米系証券の買い越し残は今週に入って10万枚を超えてきたのではないか…と推計されます。ポジションが一方的に傾いており、この証券の動きに警戒が必要になってきました。TOPIXのテクニカル指標から見ても、とりあえず、大きな節目を超えたことで、近々、若干の調整安がくる可能性があることを想定しておいた方がよさそうです。

 19日の米国市場動向
 ニューヨークダウ         1万7985ドル77セント      -44ドル08セント(0.24%)
 NASDAQ総合指数        4924.70ポイント         +18.34ポイント(0.37%)
 S&P500               2097.45ポイント         -2.23ポイント(0.11%)
 CME日経平均先物       1万8365円             +105円
 10年物国債金利         2.1130%              +0.0470%
 ニューヨーク原油         51.16ドル              -0.98ドル
 GOLD               1207.6ドル             +7.4ドル
 ドルインデックス          94.43                +0.33                
 

 昨日の米国株は、ギリシャ債務交渉の行方を見たいというムードが強いなか、原油価格が在庫の急増を嫌気して下落。エネルギー株が売られ下落スタートになりました。朝方発表の新規失業保険申請件数が予想を上回る減少になったことも、利上げの予定通りの実施につながるとして、売り買いとも手控えられ、ニューヨークダウは、終日、マイナス圏で推移。ウォルマートが予想を上回る決算を発表したものの、賃金引上げやドル高による今期業績見通しの下方修正を行なったことや、カード大手AMEXが、ニューヨーク連邦地裁から、加盟店への営業手法が独占禁止法に抵触する…と判断されたことを嫌気し下落したことも指数を押し下げました。結局、ニューヨークダウとS&P500は続落。アップルに変わりフェイスブックやアマゾンなどが指数の上げをけん引したNASDAQ総合指数は、7日続伸して終了。ニューヨーク市場の騰落状況は、値上がり1507、値下がり1635(NASDAQは、同1458、同1269)。VIX指数は1.0%下げ15.29に低下。

 ダウ30種は、値上り10、値下がり20。ボーイングが1.7%、IBMが1.0%それぞれ上昇。一方で、冴えない決算予想を発表したウォルマートが3.2%下落。地裁の独占禁止法判断を受けたAMEXが1.7%下落。原油下げを受けたシェブロンが1.9%、エクソンが1.7%、それぞれ下落するなど7銘柄が1%超えの下落となり指数の足を引っ張りました。
 NYダウは続落。1万8000ドルの大台乗せや、ドル高が多国籍企業の業績に与える影響を気にした売りから頭の重い」展開が続いています。原油価格の不安定な動きも、株価の重荷になっており、当面、もたもたした動きが続きそう。想定通りNASDAQ主導の流れへ。

 米株は高安まちまち。円は、FRBの利上げ懸念再燃から金利が上げたことを受け、対ドルは118円90銭台に下落、対ユーロは135円20銭台で横ばい。CME日経平均先物は、円安を好感した動きから、大証先物終値を105円上回る1万8365円で帰ってきました。レンジは、1万8215円~1万8385円。出来高は、3万4240枚と前日から7000枚減少。高値警戒感が強まったのか、今週に入り商いは減少気味。本日の日本株も、前日同様大型株が主導する流れになりそう。中小型を売り大型に乗り換える動きや、相場上げの持続期間が短くなるなどい、やや投機色を強めていることは懸念材料。循環買いにはいっており、休憩に入った銘柄の押し目買いで…。大本命のゼネコンの動きに注目。今日は、週末であるほか、今晩は、ギリシャ支援を決める会合が開催されることもお忘れなく…。
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冴えない米景気指標を受け下落スタートも、ギリシャ要因の進展、ハト派的な内容のFOMC議事録を好感して戻し、高安まちまちで終了
 おはようございます。 
 ギリシャは、EUに支援の延長申請を行ったようです。これを受け、ECBはギリシャ銀行への緊急流動性支援(ELA)を承認。12日に承認した50億ユーロに、新たに33億ユーロを追加。683億ユーロを供給することにしました。ギリシャ側は100億ユーロを要請したようですが、まだ問題が解決したわけではなく、圧力材料として、残しているようです。まあ、一歩前進という感じですね。後は、EUがツイプラス首相のメンツが立つような支援内容の変更をしてくれるかどうか、ですが、煮え湯を飲まされ続けてきたドイツがどう出るか…。
 また、ウクライナでは、和平交渉成立後、縄張りをめぐって争っていた地域からウクライナ政府軍が撤退。これで、和平交渉でグレーにされていた境界線が確定されることになります。これでロシアは、直接、EUと国境を接することを避けることができました。後は、非武装地帯をEUの監視軍に任せ、緊張状態を継続しておけ場良い…ということになり、完全にロシアにしてやられたことになります。とりあえず、相場的には、双方の材料とも中立要因に変化したのではないでしょうか。

 18日の米国市場動向
 ニューヨークダウ        1万8029ドル85セント      -17ドル73セント(0.10%)
 NASDAQ総合指数       4906.36ポイント         +7.09ポイント(0.14%)
 S&P500               2099.68ポイント         -0.66ポイント(0.03%)
 CME日経平均先物       1万8250円            +70円
 10年物国債金利         2.0660%             -0.0790%
 ニューヨーク原油         52.14ドル            -1.39ドル
 GOLD               1200.20ドル            -8.40ドル ← FOMC議事録公開後は2010ドル台
 ドルインデックス         94.05                -0.08    


 昨日の米国株は、ギリシャの支援申請期待から欧州株が上昇したものの、朝方発表の住宅着工件数(1月)や鉱工業生産指数(同)が前月水準、予想をともに下回ったことを嫌気し、売りが先行。この日午後に発表を控えているFOMC議事録への警戒感もあり、反落スタートになりました。在庫増を懸念し原油価格が下落し、エネルギー株が売られたことも指数を下押し。ニューヨークダウは寄り後間もなくこの日の安値1万7982ドル(前日比65ドル安)をつけていました。ただ、ギリシャがEUに対し支援期間の延長を申請した…と伝わると、次第に下落幅を縮小。2時過ぎに発表されたFOMC議事録が「早すぎる利上げは影響が大きく、当面は、ゼロ金利の継続が必要…」とハト派的な内容になったことを好感。買い気が強まり、ニューヨークダウは、一時、プラス圏に浮上する場面もありました。製油所爆発事故があったエクソンが下落し、足を引っ張られたニューヨークダウが下落した反面、この日もアップルの上げにリードされたNASDAQ総合指数が6日続伸するなど、高安まちまちの動き…。ニューヨーク市場の騰落状況は、値上り1737、値下がり1434。VIX指数は、2.22%下げ15.45に低下。

 ダウ30種は、値上り13、値下がり17。ナイキが1.92%上昇したほか、P&Gが0.90%、ボーイングが0.83%、IBMが0.76%上げるなど、ドル安を好感した動きがありました。一方、工場の爆発事故があったエクソンが2.19%下落。原油下げを嫌気しシェブロンが1.74%下落。JPモルガンが1.21%、GSが0.71%それぞれ下落。銀行株の動きがさえませんでした。ただ、その他は、上げ下げとも小動きでニューヨークダウの終日値幅は64ドルと狭いレンジの動き。業種別は、ガス供給、水道、電力、公益事業、不動産などが上昇。生保、銀行、オイル周辺サービス、エネルギーなどが下落。

 NYダウは、4日ぶりに反落。市場最高値に接近し、売り買いが交錯。頭の重い動きになっています。昨年12月安値を今月に入って下回った分、売り圧力が強まっているようです。週末には、オプションなどの清算が待っており、当面、頭の重い動きか…。NASDAQ総合指数は、6日続伸。想定通り指数をけん引する動きが続いています。先ごろ予想したように、アップルが指数をリードする状態が続いています。ただ、値上り数が値下がり数をを上回る状態が続いており、すそ野が広がっているのは安心材料。日足サイコロが9勝3敗になるなどテクニカルな過熱感はあるものの、年間ポートフォリオの構築から同社株を買い増す動きが続いており、当面、NASDAQ主導の上げは続くことになりそう。

 米国株は高安まちまち。円は、弱い米経済指標やハト派的なFOMC議事録を受け、米金利が低下したことから対ドルは118円70銭台、対ユーロは135円30銭台にそれぞれ上昇。CME日経平均先物は、日本株の先高期待が強まり、大証先物終値を70円上回る1万8250円で帰ってきました。レンジは1万8215円~1万8340円。出来高は4万1000枚台で7000枚の減少。本日も、大型株中心の流れが継続。いよいよ、2007年高値への挑戦相場が始まりそうです。大型株についていけない個人投資家は、出遅れ株を短期で乗り換えながら動いており、全体はかさ上げの色彩を強めています。増益決算を発表しながら売りたたきにあった銘柄や大型株でPBR1倍を大きく切っているものが狙われそう。そろそろ、買いに出たくてうずうずし始めた投資家が増え始めたのではないでしょうか…。相場の神様は皮肉なもので、こういう時にいったん下落させ、「あ~、やっぱり買わなくて良かった…」と思わせるもの。でも、その次に上昇してくると、臆病な投資家も理性を忘れて買いに出てくるもの…。相場の神様の思うつぼにはまってはいけませんね…。
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ギリシャ債務交渉の進展期待を受けた円安や、日銀の強気の経済見通しを好感し、上昇。日経平均は7年7か月ぶり高値に…
 ギリシャ債務交渉問題の進展期待から、本日の日本株は、買いが先行。朝方はCME日経平均先物終値(1万8100円)にさや寄せする先物買いと裁定買いに支えられ、日経平均は前日比116円高の1万8103円と反発してスタートしました。寄り付きの買い一巡後は、日銀金融政策決定会合の結果待ちで高値でこう着する展開に…。ただ、会合の結果については事前に据え置きとの観測が強かったことから、観測通りの結果になっても特に売り込まれることはなく、後場に入っても高値圏で推移。引けにかけては指数連動商品に絡む先物買いも入り、上げ幅を拡大。一時、1万8202円をつける場面もありました。
 先週から続く大型株買いの流れが今週も継続。TOPIXの上昇率に比べ出遅れ感のある銀行株や証券株などに大口資金の買いが増加。出来高は前日比4.5億株増の27億2387万株、売買代金は5500億円増の2兆8050億円と、ともに厚みを増してきました。騰落状況は、値上り1319、値下がり426。4ケタの値上がり数は3日連続。業種別は、銀行、精密、証券、ガラス・土石、電気機器などを上位に29業種が上昇。石油・石炭、電気ガス、鉱業、倉庫・運輸の4業種が下落。

 今日の終値での日経平均サイコロは6勝6敗(50%)、TOPIXは8勝4敗(66%)と、ともに前日から変わらず。RSI(相体力指数)は4ポイント上げ59%に上昇。TOPIXは64%から68%に上昇。25日線かい離は、+3.6%に拡大。TOPIXは+3.75%から+4.89%に拡大。指数系のテクニカル指標は、日経平均とTOPIXでは大きく異なるようになってきました。指数の堅調を受け物色範囲も拡大。騰落レシオは9ポイント上げ126%に上昇。警戒ゾーンの120%を超えてきました。NT倍率は、12.3倍から12.27倍に低下。ますます、TOPIX型の強さが目立ってきました。この日発表の13日現在の裁定買い残は、前週から2844億円増の2兆8917億円に増加。投資主体別売買動向では、前前週まで海外投資家はTOPIX型先物を大幅に買い越し。特定の外資系証券の買い残は累計で10万枚近くになっています。最近の上げは、TOPIX型の先物買いが、大型株との裁定買いを誘い、銀行や証券、紙パルプ保険などの上げにつながっている側面もあるようです。

 直近レポートでは、1989年末の日経平均3万8915円高値以来続いてきた、下げ相場に変化をもたらす歴史的な週になるかも知れない…と大げさな表現をしましたが、どうやら実現しそうな感じになってきました。全体の動きを見ても、ただならぬ動きになってきました。NT倍率は、昨年来続いてきたレンジの下限をさらに下回ってきましたが、これは、アベノミクス相場の初期や、一昨年5月高値を付けに行くときなど大きな相場の初期にみられる減少。おそらく、上げ相場を予感した出遅れ投資家の資金がTOPIX30などコアになる銘柄を焦って買った結果だと思われます。指数の上げとともに、懐疑の段階にあった個人投資家が動きだし、物色範囲が拡大。最後に、状況の改善が目に見えない投資家が動きだし、出来高が50億とか60億株台に増加。しまいには二けた銘柄がなくなってしまうということになるんでしょう。まあ、このスト-リーが成立するかしないかは、もう何年もレポートで書いてきた関門を突破するかどうかにかかっています。まだまだ、不透明感を引きづったままで「迷いの坂」を上る相場が続きますが、債券に閉じ込められていた資金が、金利裁定のセオリー通りに動き出したら…。すでにポジションを持っている人は、じっくり持続して値幅を楽しむことでしょう。
 これから出かけますので、思いつくままに書いてみました。走り過ぎはご容赦。
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3連休明けの米国株はギリシャ債務交渉の進展期待から続伸して終了…S&P500は過去最高値、NASDAQ総合指数はITバブル崩壊後の戻り高値をそれぞれ更新
 おはようございます。
 ギリシャ情勢は相変わらずはっきりしません。ツイプラス首相は、EUへの強気の交渉姿勢が国民の支持を受け、ますます自縄自縛状態に追い込まれています。先週のEUとの会合の決裂で、20日までに支援を継続するかどうかを申告することを言われていますが、「これまで通りの条件は飲めない…」といいながら、「EUから離脱するつもりもない」と駄々っ子みたいな言動を繰り返しています。ただ、否応なしに20日の期限が迫っているわけですが、昨日はギリシャの一部紙が「18日中にも、支援の半年延長を申請する…」と報道。まだ、首相の言動とは異なるものの、市場は、事態が前進した…と好意的に受け止めたようです。まだ、どうなるかわかりませんが、半年程度の延長を申請し、今後、ギリシャ側が主張する基礎的財政収支のGDP比3.0%から、1.5%への引き下げなど条件闘争に入るのでしょう。でも、最大金主のドイツは、ギリシャの態度に業を煮やしており、これ以上突っ張ると見放される可能性も出てきます。首相はええかっこしたまま、EUを離脱。新通貨の大暴落で国民を恐慌の渦の中に落とす覚悟ができているんでしょうか…。 
 17日の米国市場動向
 ニューヨークダウ          1万8047ドル51セント     +28ドル16セント(0.16%)
 NASDAQ総合指数         4899.27ポイント        +5.43ポイント(0.11%)
 S&P500                2100.34ポイント        +3.35ポイント(0.16%)
 CME日経平均先物         1万8100円           +100円
 10年物国債金利          2.1450%             +0.1240%
 ニューヨーク原油          53.53ドル            +0.75ドル
 GOLD                 1208.60ドル           -18.5ドル
 ドルインデックス           94.08               -0.35   


 3連休明けの米国株は、ギリシャ債務交渉をめぐる不透明感をを嫌気した売りに加え、前週大きな節値である1万8000ドル大台乗せを達成したことによる益出しの動きから、反落スタートになりました。引け後に発表されたNY州製造業景況指数が2か月連続低下したことを嫌気し、売りが増加。ニューヨークダウは寄り後まもなく、この日の安値1万7951ドル(前週末比68ドル安)をつけています。ただ、「ギリシャ政府が、EUによる支援の6か月延長を申請する方針」と報じられると、ドルが売られ、原油価格が上げに転換。これを好感してエネルギー株が上げに転じると、次第に押し目買い機運が強まり、上げ幅を拡大。昼過ぎには1万8000ドル大台を回復しています。しかし、FOMC声明文の発表を控えていることや景気指標の低迷から上値を買い進む動きはなく、引けにかけてはこう着した動きになりました。結局、ニューヨークダウとS&P500は3日続伸。NASDAQ総合指数は5立会日連続の上げ。S&P500 は最高値、NASDAQ総合指数はITバブル崩壊後の戻り高値を更新。ニューヨーク市場の騰落状況は、値上がり1393、値下がり1807(NASDAQ市場は、同1551、同1206)。VIK指数は7.56%上げ15.80に上昇。

 ダウ30種は、値上り18、値下がり11、変わらず1(トラベラーズ)。全般に小動きで、1%以上株価が変動した銘柄は、AMEX(+1.28%)、インテル(+1.09%)、マクドナルド(-1.36%)の3銘柄。JPモルガンが0.72%、GSが0.54%、VISAが0.46%、それぞれ上昇。金融関連の堅調が目立ちました。業種別は、ビール、非鉄金属、産廃、タイヤ、損保、半導体などが上昇。貴金属、金鉱山、家電、鉄鋼、自動車、家庭・個人用品などが下落。

 NYダウは3日続伸。小動きながら、じりじりと上昇し昨年12月26日の引け値ベースの最高値(1万8053ドル)に接近しています。25日線とのかい離が2.47%と拡大していることが気になるものの、サイコロジカルライン(66%)、RSIなどの水準は懸念される水準ではなく、、当面、強気相場が続きそう。プロ投資家の心理をみる「恐怖歓喜指数」は、買われ過ぎゾーン(75%)を超え77%に上昇。ジャンク債(投資不適格債)と投資適格債の利回り格差は昨年6月ごろの2.2%台に接近。投資家のリスクをとる動きが強まっていることも短期的な強気相場につながりそう(先行きは?)。2009年底以来のレンジ相場の上限を目指す展開。

 米国株は続伸。円は、ギリシャ債務問題の進展期待からユーロが買われた流れや米金利上昇を受け、対ドルは119円20銭台、対ユーロは136円10銭台にそれぞれ下落。CME日経平均先物は、大証終値を100円上回る1万8100円で帰ってきました。レンジは1万8010円~1万8175円。出来高は4万8800枚と前週末から増加。日本株の先高観が強まっているようです。本日の日本株は、米株高やギリシャ問題の進展を受け、堅調に推移。戻り高値更新の動きが続きそうです。依然、ギリシャ情勢が不透明なことや、米金利上昇の国内債券への影響など相場の懸念要因が残るほか、引け後には、追加緩和期待をつなげるかどうかを占う、黒田日銀総裁の会見を控えており、高寄りした後は、神経質な動きが続きそう。週足一目均衡表の雲に届いたマツダ、日足一目均衡表の「雲」下辺に届いた富士重工業の動きに注目。目先は不透明感が支配していますが、これまで日本株を抑え込んできた様々な状況が変わってきていることを考えると、高所恐怖症にかかっている暇なんかないはずですが…。
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ギリシャ問題、ウクライナ和平の懸念など不透明要因が多い中、全農系企業再編の動きが買いを刺激。指数は高安まちまちだったものの、値上り数は4ケタを維持。
 注目の20年国債の入札は、落札最低予想価格(98円50銭)を上回る98円80銭となりました。応札倍率も前回の3.26倍から3.51倍に増加。このところ、日銀の追加緩和の可能性の後退がマスコミで伝えられ、応札参加者が減少。入札落札価格が下落(金利は上昇)し、金利の先高観から株式市場を神経質にさせていました。しかし、明日の日銀金融政策決定会合を控え、会見で追加緩和期待をつなぐような発言が出ることを懸念。債券先物を買い戻す動きが強まり、10年債金利は、一時、0.4%を割り込み0.396%まで低下。ギリシャの債務交渉決裂で下落していた株式市場に強気が戻り、1万8000円大台を回復する局面もありました。直近レポートでも、10年債金利は、過去、150日線で変化しているケースが多く、日銀会合を控えた今週は要注意…としましたが、想定通りの動きになりました。明日の引け後の日銀総裁会見内容によっては、金利上昇時に買われた銘柄と、その間売られた銘柄の流れが変わる可能性も…。

 本日の日本株は、寄り付き前からユーロ圏財務相会合でギリシャとの債務交渉が決裂、和平が成立したはずのウクライナで、政府軍と親ロシア派勢力の戦闘が継続している…との報が伝わり、売りが先行。日経平均は55円安の1万7949円と反落スタートになりました。リスク回避の買いから円が強含んだこともイヤケされ、寄り後まもなくこの日の安値1万7901円(前日比103円安)をつけています。その後、このところ売り込まれてきた自動車や鉄鋼など外需株を買いなおす動きが強まったほか、全農系農薬メーカー、コープケミカルと片倉チッカリンが経営統合に踏み切ると伝わり急伸すると、出遅れ株を中心に幅広く買われ、次第に下落幅を圧縮。後場に入り20年債の堅調な入札結果が伝わると、先物買いも入り日経平均は、1万8000円の大台を回復する場面も…。

 結局、日経平均は、17円68銭安(0.10%)の1万7987円07銭と反落したものの、TOPIXは、内需型銘柄の上げを受け2.64ポイント高(0.18%)の1462.07ポイントと続伸。指数間で異なる動きをして終わりました。出来高は、前日比1.5億減の23億1660万株、売買代金は1900億円減の2兆2494億円と、手控え気分が強まりました。騰落状況は、値上り1111、値下がり620。業種別は、鉄鋼、建設、水産農林、陸運、その他製造などを上位に21業種が上昇。鉱業、紙パルプ、その他金融、銀行などを上位に12業種が下落。

 今日の終値での日経平均サイコロは6勝6敗(50%)で変わらず。TOPIXは、小型株が優勢だったこともあり、8勝4敗(66%)と、前日から上昇。RSI (相体力指数)は、7ポイント下げ55%に低下。TOPIXの64%と格差が開いてきました。25日線かい離は+2.7%と小幅に低下。TOPIは+3.75%になっており、反落懸念ゾーン(3%超え)にあります。騰落指数は、4ポイント上げ117%に上昇。日経平均のモメンタムが低下する一方、小型株や出遅れ株が買われTOPIXが警戒ゾーンに近づく…という2極化の動きが出ています。この日もNT倍率は12.3倍に低下。これまでのレンジ下限を下回り、昨年10月末のレベルに近づいてきました。明日の日銀総裁会見での追加緩和に関する発言は、相場の流れを決定づけることになりそうです。

 想定通り、日本株は、春先から上げ足を速めてきました。まだ、計算上のベースが決まらないことから、目標の算定は難しいのですが、とりあえず1月28日の1万7851円で上げの①ポイントを押さえましたので、次は1万8871円のポイントを目指すことになるはずですが…。不透明要因を抱えながらも、じりじりあげているこの動き…生半可な強さではないですね。昨年10月安値を付けに行った時から、春先を考えたら、ここは買える…としてきましたが、この時の種玉を持っている人と、これから買いつく人とのパフォーマンスは大きく変わってくるはず…。米国株は、恐怖歓喜指数が買われ過ぎゾーンに近づいているほか、ジャンク債金利も急低下。投資家はリスクテイクに全開状態ですから、短期的に、振幅が大きくなるかもしれませんね。
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米国市場は「プレジデントデー」休日で休場。注目のギリシャ債務に関する会合は決裂、ウクライナ和平案は早くも反故状態に…模様眺め気分が強まるか
 おはようございます。
 昨日の米国市場は「プレジデントデー」祝日で休場。欧州主要市場は、ユーロ圏財務相会合でのギリシャ債務問題協議をにらみ、独DAX指数が0.37%下落、仏CAC40が0.16%下落するなど、小幅に下落して終わっています。会合は、長丁場が予想されていましたが、「支援プログラムの6か月延長申請」を行うとする財務相会合案をギリシャ財務相が拒否。退席したことから、わずか4時間で終了することになったようです。なんだか、昔、松岡外相が国際連盟を脱退して、日本が世界から孤立する道を歩み始めた時と似ている感じがします。ええかっこしても何もいいことはないんですけどね。
 同会議のダイセルブルーム議長は「20日までに支援プログラムの延長申請が必要。それ以降は受け入れられない…」と会議後に発言。ギリシャの対応次第では、20日にも会議を再開する可能性があることを指摘してるようです。このままでは、支援プログラムは2月末で期限切れになり、ギリシャのEU離脱が現実のものになるリスクが高まってきます。会談決裂後、ユーロは下落。ユーロネクスト50指数先物は1%を超える下落になっているようです。
 また、ウクライナ和平案の合意で、紛争解決に近づいた、とされていましたが、紛争地域での縄張り争いの戦闘は持続。お互いが和平の条件である重火器の撤去を拒否。早くも、形骸化されそうになってきました。ロシアのプーチンさんといい、ギリシャのバルファキス財務相といい、強面のおじさん方に欧州首脳は振り回されていますね。米国の武器商人が「にんまり」しているのでは…?

 米国株・債券市場は休場。ドルインデックスは、ユーロ圏財務j相会合の決裂を受け0.18ポイント上げ94.34に上昇。原油先物価格は52.78ドルと前週末水準と同じ。金は、ギリシャ債務問題の不透明感が増したことから3.7ドル高の1230.8ドルに上昇。GLOBEX市場の米株先物市場で、NASDAQ100が1ポイント台の下落、NYダウが40ドル台の下げなど、小幅の下落で推移していました。

 円は、対ドルで118円40銭台と前週末水準から小幅な円高。対ユーロは、ギリシャ債務問題、ウクライナ戦闘継続を受け134円50銭台に上昇。CME日経平均先物は、大証終値を10円下回る1万7980円で帰ってきました。レンジは、1万7955円~1万8075円と小動き。出来高は1万3100枚程度。本日の日本株は、神経質な動きで推移しそうです。日銀金融政策会合や20年国債入札を控え長期債金利に敏感な動きが続きそう。当面、ギリシャ債務j問題に関する会議の決裂を受け、最初に開く市場となりますので、海外投資家の反応が注目されます。先高方向に変わりはありませんが、NT倍率が昨年来の下限レベルに接近していることや、明日の黒田総裁の会見次第で、債券や為替が大きく動く可能性があり、物色の流れを見極めたいところ。短期は増益や増配を発表したにも関わらずコンセンサスに届かなかったとして売られている銘柄の利バンド狙い…。
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ウクライナ和平の成立やギリシャ債務問題の進展期待を受けた欧米株高に支えられ反発…日経平均は、2007年以来の1万8000円台乗せで終了
 先週末の欧米株は、ウクライナ和平案の成立やギリシャ債務問題に打開の道が開けそうなことを好感し、上昇して終わっていました。ギリシャ債務j問題は、11日のユーロ圏臨時財務相会合後に事務方で調整したギリシャ債務に関する取扱いについて、今晩の正式な財務相会合で検討される予定ですが、果たして、うまくまとまるものかどうか…。ドイツなどのタカ派は、妥協する姿勢は見せていませんし、ギリシャ政権側も、選挙で大風呂敷を広げた以上、簡単にトロイカの言いなりには成れませんから、結局、つなぎ資金を与えて、時間稼ぎをするしか方法はないのではないでしょうか。まあ、明日になればわかるでしょうが、為替などの動きを見ているとそれほど心配しているようには見えませんが…。とにかく、EUとしても、内部に分裂の火種を抱えているだけに、簡単に離脱を容認できませんし…。

 週明けの日本株は、前週末の欧米株高の流れを引き継ぎ、買い先行でスタート。CME日経平均先物が週末の大証終値(1万7960円)を95円上回る1万8055円で帰ってきていましたから、朝方は、CME終値にさや寄せする先物買いが入り、窓を明けて始まりました。ただ、予想を下回る米景気指標を受け円が強含んでいたことから、外需株が伸び悩み、日経平均は前週末比111円高の1万8024円と、CME終値を下回って始まりました。朝方発表された10~12月期GDPが予想(+3.8%)を下回る+2.2%だったことから、様子を見たいという動きが強まったことも影響したようです。ただ、GDPの内容を見ると、輸出や個人消費の先行きに期待がもたれる内容だったことから、銀行や保険、証券など出遅れ業種を中心に次第に買い気が強まり指数は上昇。前場中ごろには、この日の高値1万8074円(前週末比161円高)をつけ昨年12月8日に付けた戻り高値を更新してきました。

 前引けにかけては、明日実施される20年国債の入札を懸念し、金利が上げたことを嫌気。今晩のユーロ圏財務相会合でのギリシャ債務問題の討議も不安視され、売り買いともに手控えられ、この日の安値圏でこう着した動きになりましたが、引けに欠けても堅調に推移。日経平均は反発し、2007年以来の1万8000円大台乗せで終わりました。出来高は、前週末比1億株減の24億6667万株、売買代金は2500億円減の2兆4327億円。騰落状況は、値上がり1188、値下がり563。業種別は、銀行、鉱業、保険、卸売、証券などを上位に24業種が上昇。その他製品、医薬品、水産・農林、食品などを上位に9業種が下落。週末に発表された業績の織り込みが行われ、増額修正された関東電化やフルキャストなどが上昇。一方で、コンセンサスを下回った銘柄は増益や増配を発表しても容赦なく叩き売られています。

 今日の引け値での日経平均サイコロは6勝6敗(50%)、TOPIXは7勝5敗(58%)と、前週から変わらず。RSIは、3ポイント上げ62%に上昇。25日線かい離は+2.9%に拡大。騰落レシオは3ポイント下げ113%に低下。モメンタムは横ばいの動きでした。前週号のレポートでも、昨年の不振業種を狙え…としましたが、想定通り出遅れ業種が買われる展開になってきました。まだ投資主体別の売買動向を見なければ、どこが買っているのかわかりませんが、買っているものを見ると、相場の上げにおいていかれることを懸念した出遅れ投資家が動きているような気がします。ただ、2月初めの海外投資家の先物手口を見ると、日経平均型売り、TOPIX型買いというパターンになっており、NT倍率に絡んだ動きが背景にあるような気がします。2月第1週に海外先物筋はTOPIXを2083億円買い越しましたが、もしかしたら、この買いが、TOPIX型銘柄との裁定買いを誘い、内需大型株が上がった…という見方もできるかもしれません。NT倍率は、今日も低下し2.33倍になってきました。レポートでも解説していますように、この数字は昨年来のNT倍率の下限ラインにあります。果たして、もっと低下することになるのでしょうか…。それとも、なにかのきっかけ(今週のイベント)で方向転換するのでしょうか…。見ものですね。

 それにしても叩き屋さんたちの激しいこと…。今日はレポートで注目してきたに日本農薬の第一四半期が赤字になったことで叩き売られ、一時は212円安まで売られていました。しかし、一転して買いものが入り、結局、引けは1円安…。見る人は見ているんですね。この日本農薬、利益の8割近くは中間期に出してきます。コンセンサスは会社計画を大きく上回っており、今日みたいな下げは絶好の買いチャンスだったんですね。エスエムエスの場合も、売られたところを買い向かいようにレポートで書きましたが、同社の場合は、売り上げが集中するのは第一四半期と第4四半期…。第3四半期の数字がいいということは、期末にさらに数字が伸びるということでもあります。まあ、一例ですが、今日も配当を倍近くに増やしながら、叩き売られている銘柄が散見されました。来月に入れば配当取りの動きも始まりますので、こういうのは、いいか今を提供してくれていると思うべきなんでしょうね。

 まあ、想定通り春先から相場は上げに転じてきました…。次の関門は今晩のユーロ圏財務相会合、それと、市場が「もう無いのでは…」と思い出した、日銀緩和に黒田総裁がどんな考えを示すか…。まだまだ、市場の流れを変える要素は多く残っている。何が本流かを見極めることも大事。
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EUの予想を上回る成長率にくわえ、原油価格の反発、NASDAQ銘柄の堅調を支えに、続伸して終了…S&P500は最高値を更新
 おはようございます。 昨晩は家内が急用で大阪に出かけたことで、急きょ、炊事当番となり書き込みができませんでした。
ご容赦!

 昨日の日経平均は、66円36銭安(0.37%)の1万7913円36銭、TOPIXは、0.01ポイント安(-)の1449.38ポイントと、ともに小反落。出来高は2億1000万株減の25億6223万株、売買代金は、4700億円減の2兆6868億円と、ともに減少。騰落状況は、値上り812、値下がり911。業種別は、不動産、その他金融、鉱業、証券などを上位に15業種が上昇。電気ガス、空運、ガラス土石、その他製品などを上位に18業種が下落。

 円高を嫌気し軟調に始まった後は、週末控えで安値でこう着。昼過ぎに行われた5年債入札が応札倍率の低下などから不調になると債券先物が下落(金利は上昇)。これを嫌気して、日経平均は、一時、前日比115円安まで下落幅を拡大する局面も…。出遅れ内需系主力株が買われ下げ幅を縮小したものの、下げ分を埋めきれず小反落して終了。TOPIXは、5日ぶりに反落。
  この日の終値での、日経平均サイコロは、6勝6敗(50%)、TOPIXは、7勝5敗(58%)に、それぞれ低下。RSI(相対力指数)は5%下げ59%に低下。25日線かい離は+2.6%に低下。騰落レシオは1ポイント上げ116%に強含み。指数系は弱含んだものの、物色の強さは持続。前日、日経平均の3本新値は陽転しており、週明け相場も基調的な強さが持続しそう。

 この日発表された投資主体別売買動向で、海外投資家は現物を2392億円売り越し。個人も1368億円売り越しになっていました。先物に関して、海外投資家は、日経平均ラージを592億円売り越す一方、TOPIX型は2083億円と大幅に買い超し。先週来の大型主力株の上げが、TOPIX型裁定にともなう上げの可能性も出てきました。レポートでは、リターンリバーサルから、不動産、その他金融、証券など、昨年の下落上位業種の上げを予想しましたが、先週の動きは想定通り。ただ、銘柄によっては戻りの一巡感が出ているものがあるほか、来週の日銀会合語の黒田日銀総裁の会見で追加緩和期待が復活すると、再び流れが変化する可能性もあり、ここからの買いは慎重にしたいところ…。米国市場でNASDAQ市場が堅調に推移。また、小型株指数のラッセル2000が最高値を更新したことも、今後の物色の方向に影響を与えてきそう。
  
 13日の米国市場動向
 ニューヨークダウ         1万8019ドル35セント      +46ドル97セント(0.26%)
 NASDAQ総合指数        4893.84ポイント         +36.22ポイント(0.75%)
 S&P500               2096.99ポイント         +8.51ポイント(0.41%)
 CME日経平均先物        1万8055円            +95円
 10年物国債金利          2.0210%             +0.0350%
 ニューヨークダウ         52.78ドル              +1.57ドル
 GOLD                1227.10               +6.4ドル
 ドルインデックス          94.18                変わらず
  

 昨日の米国株は、ユーロ圏GDPが予想を上回る上昇になったことを好感し欧州株が全面高になった流れを引き継ぎ、続伸してスタート。EUの景況感改善を受けドルが下落したことや、稼働リグ数が引き続き減少したことから原油価格が続伸。エネルギー関連株が買割れたこともあり、ニューヨークダウは寄り後まもなく、この日の高値1万8037ドル(前日比675ドル高)をつけていました。昼にかけて、ミシガン大消費者信頼感指数(2月)が大幅に落ち込んだことを嫌気して下落。一時マイナス圏に沈む場面もありましたが、この日もアップルが続伸したほか、グーグルなどハイテク株が買われNASDAQ綜合指数が戻り高値を更新したこと支えられ、引けにかけ上げ幅を拡大。結局主力3指数とも続伸して終了。ニューヨークダウの1万8000ドル大台回復は昨年12月29日以来。ニューヨーク市場の騰落状況は、値上り1969、値下がり1167。 VIX指数は、4.2%下げ14.69に低下。

 ダウ30種が、値上り16、値下がり14。原油の上げを受け、開発機器のキャタピラが1.9%上昇したほか、シェブロンが1.7%、エクソンが1.08%それぞれ上昇。株主推薦による取締役選任制度を導入したGEが1.0%上昇。9銘柄が1%超えの上げとなり指数の上げに寄与。AMEXは、量販大手コストコとの優先カード契約が終了することを嫌気し、この日も3%近い下落。業種別は、非鉄金属、石炭、メディア、石油周辺サービス、石油探査などが上昇。産廃、水道、家電、電力、公益事業などが下落。
 
 NYダウは続伸。一か月半ぶりの1万8000ドル大台回復。昨年12月26日に付けたザラバ最高値1万8103ドル更新が視野に入ってきました。NASDAQ総合指数は4日続伸。上昇率でも他の指数を大きく上回り、全体のリード役を果たしています。ITバブル最高値(2000年3月10日5048.62ポイント)へ向け、着実に上げています。S&P500は、最高値を更新。アップルの上げが指数を引き上げています。
 原油や非鉄などこれまで売られてきた業種の出直りが指数の上げをけん引していますが、その一方、小型成長株で構成するラッセル2000が史上最高値を更新しており、景気循環株と成長株がともに上げる展開になっています。循環株は原油依存という面があるものの、成長株は米国経済の構造変化を映してのもので、息の長い上げが予想されます。やはり、NASDAQリードの流れに変化はなさそう。昨日の相場でも公益株指数は1%超えの下落になっており、市場はバリーユーからグロースへの志向を強めているようです。

 米国株は続伸。円は、日銀の緩和姿勢の後退観測を受け、対ドルは118円80銭、対ユーロは135円30銭台に、それぞれ上昇。CME日経平均先物は、大証先物終値を95円上回る1万8055円で帰ってきました。レンジは、1万7845円~1万7920円。出来高は、4万2332枚と、前日から3万2000枚の減少。週明け16日は、ユーロ圏財務相会合でのギリシャ債務の取扱い決定、米市場休場、最近の株式市場波乱の要因になっている国債をめぐる日銀会合の動きなど、重要イベントも多く、前半はこう着した動きになりそう。詳しくは、明日発信のレポートで、注目株を含め解説します。
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ウクライナ和平成立や好調な企業業績を映し、上昇して終了…NASDAQ総合指数はアップル効果で3連投
 おはようございます。
 注目の露独仏、ウクライナ、親ロシア派勢力の和平交渉は、瀬戸際交渉を経て、なんとか成立したようです。年初、今年の流れは、様々な対立は発生するが昨年までと異なり、交渉で解決していくケースが増える…としましたが、さっそくその流れが出てきたようです。60年前の「乙羊」の年も、紛争を終結させる条約が成立しており、どうやら同じような動きになりそうです。ギリシャ債務問題も同じ流れになってほしいものです。ただ、今年の干支には水の気がなく、延長して考えると砂漠地域の紛争が拡大する可能性があり、イスラム国に対する地上戦が展開されるとしてきました。米国では、オバマ大統領が限定的な武力行使を容認するよう議会に承認を求めましたが、共和党はもう一段進んだ作戦を展開するよう求めており、一気に掃討作戦がエスカレートする可能性もでてきました。占いといってバカにすることはできませんね。ちなみに、「占い」では今年も株は強い…とありますが。

 12日の米国市場動向
 ニューヨークダウ          1万7972ドル38セント       +110ドル24セント(0.62%)
 NASDAQ総合指数         4857.61ポイント          +56.64ポイント(1.18%)
 S&P500                2088.48ポイント          +56.64ポイント(0.96%)
 CME日経平均先物         1万7925円             +55円
 10年物国債金利          1.9860%               -0.0020%
 ニューヨーク原油          51.12ドル              +2.37ドル
 GOLD                 1220.7ドル             +1.1ドル
 ドルインデックス           94.20                -0.73


 昨日の米国株は、ウクライナ紛争に関する露独仏とウクライナ、同親ロシア派勢力との和平交渉が合意に至ったことを好感し、買いが先行。反発してスタートしました。朝方発表された新規失業保険申請件数が予想を上回ったことは、特に材料視されず、ウクライナ和平の成立を受け原油価格が上昇。エネルギー株が買われるなど幅広く買われる展開になりました。途中、小売り売上高(1月)が2か月連続マイナスになったことがイヤケされ上げ幅を縮める場面があったものの、ガソリンなど変動要因の大きいものを除くと実質プラスだったことを評価。引けにかけ上げ幅を拡大する展開になりました。前日引け後に好決算を発表していたシスコシステムズが大幅高したほか、この日もアップル株が買われたこともハイテク株人気を刺激。指数を押し上げていました。一方、ディフェンシブ系の公益株はさえない動き。ニューヨーク市場の騰落上昇は、値上り2441、値下がり737。VIX指数は、9.55%下げ15.34に低下。

 ダウ30種は、値上り24、値下がり6。予想を上回る決算と増配を発表したシスコシステムズが9.4%高と急伸。原油上昇を好感しエクソンが1.96%上昇。ハイテク人気を受けマイクロソフトが1.68%、インテルが1.71%上げるなど11銘柄が1%超えの上げとなり指数に貢献。一方、大口顧客コストコとの契約が来年終了すると伝えられたAMEXが6.43%下落。業種別は、旅行代理業、家電、非鉄金属、通信、紙パルプなどが上昇。電力、ガス供給、水道、公共事業などが下落。

 NYダウは反発。じりじりと水準を切り上げる動きが続いています。また、予想通りNASDAQ総合指数がアップル効果もあり、昨日はITバブル崩壊後の戻り高値を更新。指数の上げをけん引しています。高値を更新したことから、短期的には益出しから緩む場面もありそうですが、史上最高値更新へ向け上昇する流れに変化はなさそうです。

 米国株は上昇。円は、米国の冴えない景気指標を受け対ドルは119円10銭台に上昇。対ユーロは135円80銭台に上昇。CME日経平均先物は、円高はあったものの、大証先物終値を55円上回る1万7925円で帰ってきました。レンジは、1万7700円~1万8020円。出来高は、円高と米株上げとが綱引きとなり前日比4万枚増の7万4400枚に増加。本日の日本株は、堅調に推移しそう。昨晩のCMEや夜間取引で先物が波乱しており、今日も先物筋次第の展開になりそうですが、長期の上げ相場の分岐点に接近してきており、買い遅れている投資家の買いもあり、底堅い動きに推移しそう。好業績株に加え、証券、その他金融など出遅れ株買いが強まりそうです。来月のメジャーSQへ向け海外先物筋が買い残を積み上げるかどうかが指数一段高の条件に…。週末要因をクリアし大台に乗せて終われば来週は面白いことになりそう。待ち伏せ方針だった人手不足関連の銘柄。想定通り予想を上回る決算を発表。今日の反応が注目されます。
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ギリシャ債務交渉の進展観測や米金利上昇を受けた円安を好感。大型主力株中心に買われ大幅高して終了
 ユーロ圏財務相とギリシャ政府の会合は、やはり、何の成果も出ずに終わったようです。とりあえず来週16日の次回会合まで時間稼ぎをした、というところでしょうか。ギリシャの威勢のいい兄ちゃん首相も、選挙で大見得を切った手前、いきなり屈服することもできず、6月の返済期限まで時間稼ぎをさせてほしいというのが本音でしょう。16日に向けて、金主であるドイツを納得させられるような妥協案を作れるかどうか…まだまだ、事態は流動的。それにしても、EUは、ギリシャ、ウクライナというガラの悪いヒモにまとわりつかれ、これからどうするのでしょうか。風向きが悪くなるとロシアや中国を引きづり込み交渉を優位に進めようと画策するなど、この借金大国、いやはや、したたかです。

 本日の日本株は、朝方は、ギリシャ債務交渉の進展観測や、米金利上昇を受けた円下落を好感視界が先行。CME日経平均終値(1万8010円)にさや寄せする先物買いにリードされ、大きく窓を開けてスタート。日経平均は、10日終値比247円高の1万7899円と急反発して始まりました。円安を好感してトヨタ自動車が新高値に買い進まれたほか、海外の著名株主がファナックに株主還元を要求したことを好感して急伸するなど主力株が幅広く買われたほか、保険や銀行など内需系も幅広く買われて買い一巡後も上げ幅を拡大。昼過ぎには、この日の高値1万8005円(10日終値比353円高)をつけ、昨年12月8日以来、1万8000円の大台を回復する場面もありました。その後は、円の下げ渋りや、GLOBEX市場の米株伸び悩みなどから、売り買いが交錯。全般は伸び悩んだものの、大幅反発して終了。

 結局、日経平均は327円04銭高(1.85%)の1万7979円72銭と急反発。TOPIXは、21.67ポイント高(1.52%)の1449.39ポイントと4日続伸して終了。出来高は、7億7000万株増の27億7325万株、売買代金は、9500億円増の3兆1600億円と、ともに急増しています。騰落状況は、値上り1258、値下がり497。業種別は、円安にもかかわらず、陸運、小売り、保険、銀行など内需系を上位に、29業種が上昇。石油・石炭、鉱業、ゴム、卸売の4業種が下落。日経平均は、330円近い上げでしたが、終日値幅は121円と小動きで、売り買いが交錯していたことがわかります。

 今日の引け値での日経平均サイコロは7勝5敗(58%)、TOPIXは8勝4敗(66%)に、それぞれ上昇。RSI(相体力指数)は、5ポイント上げ64%に上昇。25日線かい離は+3.2%と、反落懸念がある3%を超えてきました。騰落指数は、12ポイント上げ115%に上昇。モメンタムは一気に上向いてきましたが、複数の指数が警戒ゾーンに接近しています。今日のトピックスは、遅れていた日経平均の3本新値が陽転したこと。MACDは1月21日に先行して買いサインを出していましたから、これで強気シグナルがそろったことになります。今日の引け値ベースでは、昨年12月8日の1万7936円を抜き、2007年高値以来の戻り高値を更新してきました。以前から、春先になれば流れが好転してくると予想しましたが、どうやら、想定通りの動きになってきました。ただ、レポートでも強調してきましたように、まだ、今の相場は、バブル崩壊後の下落トレンドの中にあり、クリアすべき大きな関門を残しています。本当に強気をするのは、この関門を突破してから…。

 まあ、これまで、投資主体別売買動向を見ると、安値で買った個人がレンジ上限で売りに回り、ここ1~2週間で海外投資家が、先物買い越しに回る、という動きでしたが、今日の手口が同だったかが注目されます。米金利上昇→円安→株先物買いという流れで、短期筋が買ったとすれば、先行き心配な動きも出てきます。買われている銘柄を見ると、出遅れ感があった業種が多いようですから、資金的に余力がある個人や海外の中長期投資家が動き出した可能性もあります。ただ、米金利上昇には、海外の資金流入による債券買い、円相場には、ギリシャ債務問題のエスカレートによる安全通貨買いというリスクがありますので、これが逆回転すれば、再びレンジ内に押し戻されることもありえます。まあ、今あるポ時ションを維持して様子を見ておけばいいでしょう。

 しかし、最近、決算発表の何日か前にいきなり商いを伴って、株価が下落。その後戻したあとに決算発表があると、あれこれ理屈をつけて問答無用の売りたたきをするような、荒っぽい動きがありました。何日か前に売った分が利食いになれば、一気に買い戻すことをするんでしょう。レポートでは山一電機がやられましたが、今日は117万株の出来高を伴って6円近く上昇。一気に戻り高値を更新してきました。やはり、売り仕掛けの場面は買いでしたね。同じような操作をされた可能性のあるものがまだあるようですから、どこかで、同じような動きをするものが出てきそうですね。それにしても、こういうのって株価操作にはならないんでしょうか。どうも、最近おかしな値動きをするものが多すぎます。取引き状況は適正に管理されているんでしょうか。先物のシェアが半分近くになってもお咎めなしですから…。もうちょっと、規制当局には監視を強めてもらいたいものですね。待ち伏せの、アイダエンジニアリングやリンテックはともに急伸。三菱UFJも戻り高値を更新。

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ギリシャ債務問題の不透明感や原油価格の下落を嫌気したものの、アップル効果で下げ幅を縮小。高安まちまちで終了
 おはようございます。
 ギリシャとユーロ圏財務相との臨時の会合が開催されています。先日は、一部のマスコミが楽観的な報道をしたものの、その後は、ドイツ財務相のタカ派発言やギリシャ財務相の強硬発言が続いたほか、ロシアが支援に乗り出すとの報道が錯綜。昨日の欧州株は楽観論が後退し下落に転じていました。今日も、臨時会合後に「ギリシャは、トロイカによる救済プログラム内にとどまる…」との報道がなされ、引け後の米国株が100ドルを超える上げになるなど、不確実な情報が飛び交う中、市場は乱高下しています。もともと、今回の臨時会合はギリシャの言い分を聞く…という方針で始まったもので、合意事項は無い、というのが関係者の見方でした。結局、会議でのギリシャの言い分を聞いて、週明け16日の正式なユーロ圏財務相会合に向け、事務方の協議を続け、具体的にまとまった案を次回会合で審議する、ということになるのでしょう。要するに、何も決まっていないというのが本当のところではないでしょうか。相変らず、欧州の交渉ごとは事案がかかる。まだまだ、半身で構えておく方がよさそうです。

 11日の米国市場動向
 ニューヨークダウ         1万7862ドル14セント        -6ドル62セント(0.04%)
 NASDAQ総合指数        4801.18ポイント           +13.54ポイント(0.28%)
 S&P500               2068.53ポイント           -0.06%(-)
 CME日経平均先物        1万8010円              +370円
 10年物国債金利         1.9880%                -0.003% 一時、2.0250%
 ニューヨーク原油         48.84ドル               -1.18ドル
 GOLD                1219.60ドル             -12.3ドル
 ドルインデックス          94.89                 +0.15  


 昨日の米国株は、前日報じられたギリシャ債務問題進展に関する報道に懸念が生じ、楽観的な見方が後退。欧州株が下落した流れを受け、売りが先行。反落スタートになりました。この日開催されるユーロ圏臨時財務相会合の成り行きを見たいという動きから、安値圏で膠着した動きが続きましたが、昼過ぎに原油在庫が過去最大規模につみあがったことが報じられ原油価格が下落すると、エネルギー株が売られ、全体も下げ幅を拡大。ニューヨークダウはこの日の安値1万77590ドル(前日比109ドル安)をつけています。引けにかけては、太陽光発電企業への出資や投資判断の上げが続いたアップルが高値を更新。これにリードされる格好でNASDAQ総合指数が戻り高値に接近したことが好感され、急速に下落幅を縮小。引けに近くにはプラス圏に浮上する場面もありました。結局、NYダウとS&P500は小幅に反落。NASDAQ総合指数は続伸して終了。ニューヨーク市場の騰落状況は、値上り1464、値下がり1700。VIX指数は1.57%下げ、16.96に低下。

 ダウ30種は、ギリシャ問題の進展や米金利上昇を受け、GSが1.67%、トラベラーズが0.81%、VISAが0.73%、それぞれ上昇。金融関連が堅調でした。一方、引け後に発表される決算への懸念からシスコシステムズが2.04%下落(発表された決算内容は、予想を上回ったほか、増配も実施)。ドル上昇を嫌気しナイキが1.55%下落。4銘柄が1%超えのさえになり指数の足を引っ張りました。業種別は、保険仲介、コンピュータハード、タバコ、ドラックストア、ヘルスケアなどが上昇。公益事業、アルミ、ガス・水道、石炭などが下落。

 NYダウは小反落。50日線を下値に狭いレンジの動きが続いています。25日線が上げに転じており、当面、レンジ相場を形成しながら25日線の上げを待つ展開に…。NASDAQ総合指数は、ITバブル崩壊後の高値(ザラバ=12月26日4814.95ポイント、引け値=同29日4806.91ポイント)更新に王手をかけています。想定通りアップルが指数上げのけん引役になっています。全般に不透明感が強まっており、断トツの評価になってきたアップルが野中の一本杉的な上げになってNASDAQの上げをけん引する可能性が出てきました。

 米国株は高安まちまち。円は、ギリシャ支援問題の進展や米金利の上げを受け、対ドルは120円40銭台、対ユーロは136円60銭台にそれぞれ下落。CME日経平均は、10日の大証先物終値(1万7640円)を370円上回る、1万8010円で帰ってきました。レンジは、1万7790円~1万8020円。出来高は2万9573枚と前日比1万5000枚を超える減少。本日の日本株は、ギリシャ情勢の進展(?)や円安を好感し、堅調な展開となりそうです。CME日経平均先物終値にさや寄せして、高寄りしそうですが、1万8000円大台乗せができるかどうかが焦点に…。また、円安を受け、このところ動きが鈍っていた外需株が高値を更新できるかも注目。値もちが良かったトヨタがポイント。ただ、伝えられるギリシャ情勢には不透明な報道も多く、主力投資家の様子見は続きそう。明日のオプションSQを控え、弱気ポジションを取った投資家の買戻しや個別株を売っている海外投機筋の動きも注目されます。引き続き、富士フィルム…。
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ギリシャ債務交渉の進展期待から買いが先行。大型の自社株買いなどが支援し、主力3指数とも3日ぶりに反発して終了
 おはようございます。

 10日の米国市場動向
 ニューヨークダウ            1万7868ドル76セント       +139ドル55セント(0.79%)
 NASDAQ総合指数           4787.64ポイント          +61.63ポイント(1.3%)
 S&P500                   2068.59ポイント         +21.85ポイント(1.07%)
 CME日経平均先物           1万7820円             +180円
 10年国債金利              1.9910%              +0.0430%
 ニューヨーク原油            50.02ドル              -2.84ドル
 GOLD                   1232.20ドル            -9.3ドル
 ドルインデックス             94.74                +0.23   


 昨日の米国株は、EUがギリシャに対し新たな債務交渉の妥協案を提示する、との報道を受け、欧州株が上昇した流れを受け買いが先行。反発してスタートしました。寄り後まもなく、大手石油取引のビトルグループが、「在庫の急増から年前半にも原油価格が急落する可能性がある…」ととの見通しを発表。これを受け、原油価格が急落したことを受けエネルギー株が下落。ニューヨークダウは、前日引け値付近まで上げ幅を縮める場面もありました。午後にかけては、ギリシャの財務相が凍結されていたピレウス港の民営化を断行する方針を示したことから、EUとの交渉に何らかの進展が期待されるとして買い気が強まったほか、予想を上回るコカコーラの決算や、製薬大手ファイザーの自社株買いなどを好感。アップルをリード役にNASDAQ市場が上昇したことも支援し、NYダウは引けにかけ上げ幅を拡大。引き近くには、この日の高値1万7890ドル(前日比161ドル高)をつけています。結局、主力3指数とも3日ぶりに反発して終了。ニューヨーク市場の騰落状況は、値上り1800、値下がり1364.VIX指数は7.1%下げ17.23に低下。
  
 ダウ30種は値上がり26、値下がり4。50億ドル規模の自社株買いを発表したファイザーが3.27%上昇。減益だったもののEPSが予想を上回ったコカコーラが2.84%上昇。全体で13銘柄が1%超えの上げになり指数をけん引。一方、原油下落を受け、キャタピラが0.91%、エクソン0.6%、シェブロンが0.23%、それぞれ下落。業種別は、ホテル、ギャンブル、コンテナ、半導体、空運などが上昇。非鉄金属、ビール、石油周辺サービス、海運、貴金属などが下落。

 NYダウは3日ぶりに反発。まだ前回高値はぬけないものの、50日線上で高値もみあいに入っています。一目均衡表の「雲」上辺を固める動き。25日線が上向きに転じており、接近を待って高値挑戦に向うか…。NASDAQ総合指数は、想定通り他の指数を上回る上昇率で、直近高値を上回ってきました。アップルの動きが良くなってきており、同社の株価次第では早期にITバブル崩壊後の高値を更新してくる期待が持たれます。ギリシャとEUの債務交渉に関し、正確な情報が伝わらないことが当面のリスク要因。

 米国株は3日ぶりに反発。円は、リスク要因の後退や米金利上昇を受け、対ドルは119円40銭台に、対ユーロは135円20銭台に、それぞれ下落。CME日経平均先物は、円下落を好感。大証先物終値を180円上回る1万7820円で帰ってきました。レンジは、1万7540円~1万7865円。出来高は6000枚増の4万5239枚。このところ、CME日経平均が先行するものの、国内に帰って伸び悩む動きが続いています。明日の休み明けは、ギリシャ債務交渉に進展がみられるかどうかが焦点。EU内でドイツなど対ギリシャ強硬派の発言と融和派の発言に食い違いがみられるほか、ギリシャ内でも、首相と財務相の発言に相違があるなど、昨日の市場の動きは、やや割り引いてみる必要がありそう。今晩行われる臨時EU財務相会合は、ギリシャの抗弁を聞くだけのものとし、正式には16日の会合までにギリシャが提示する案を審議することになるようで、肩透かしに会う可能性もありそう。

 まあ、状況を見ながら、見ていけばいいと思いますが、外部環境を除けば、決算発表後の動きは要注意。これまで様子見を決め込んでいた投資家が動き出してくる可能性があります。まだまだ、投資家は日本の景気に疑心暗鬼ですが、すでにオリンピック関連需要も動き始めていることを忘れてはいけません。目に見えて景況感が改善してきたら、相場は終わりに近い…。
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休日前で模様眺め気分は強いながら、債券市場の波乱をはねつける強さを見せ、高安まちまちで終了…物色の変化に注意
 休み前ということで、相場の方は、やる気を欠いた展開でした。朝方は、週明けの米国株が、ギリシャ情勢、中国景気減速懸念を受け続落。リスク回避の円買いから円が対ドル、対ユーロで上昇したことを受け、外需株などが売られ反落してスタートしました。ただ、前日、円が上昇し、引けにかけ上げ幅を縮小していたことから、昨晩の米株安は織り込み済みととらえられ、日経平均は、前日比109円安の1万7662円と、CME先物終値(1万7580円)を上回って始まりました。ただ、寄り後は、円が強含んだことを嫌気し、外需株が弱含んだことや、原油が上昇したことを嫌気して運輸株、海運株、鉄鋼など原油安メリット株が売られ、前引けにかけ下げ幅を拡大。11時前にはこの日の安値1万7550円(前日比221円安)をつける場面もありました。
 後場からは、先物価格がCME日経平均先物のレンジ下限(1万7530円)に近づくと買戻しが入り、下げ渋る展開に…。国債入札への懸念から債券が売られ金利が上昇を始めると、「債券先物売り・株先物買い」のプログラ買いがはいり、先物主導で下落幅を縮小。先物との裁定買いも入り、引けにかけ急速に上げる展開になりました。

 結局、日経平均は59円25銭安(0.33%)の1万7652円68銭と小反落。大型株が買われたことから、TOPIXは2.8ポイント高(0.20%)の1427.72ポイントと3日続伸して終わりました。出来高は、見送り気分の強い展開だったことから、前日比変わらずの20億475万株、売買代金も、ほぼ変わらずの2兆1654億円でした。騰落状況は、値上り906、値下がり819。業種別は、鉱業、保険、サービス、石油石炭、電気ガスなどを上位に25業種が上昇。倉庫・運輸、機械、非鉄、海運などを上位に8業種が下落。株式分割と実質増配が好感された浜松ホトニクスが上昇。大和ハウスが完全子会社化を決めた大和小田急建設が続伸。業績を上方修正した日本写真印刷も上昇。

 今日の終値での日経平均サイコロは、6勝6敗(50%)と前日から低下。TOPIXは、7勝5敗(58%)で変わらず。このところ、NT倍率の低下が目立っています。RSI(相体力指数)は、1ポイント上げ59%、25日線かい離率は+1.7%と、やや縮小。騰落レシオは103%で横ばいの動き。指数間のばらつきがでるなど、全体的に方向感のない感じになっています。
 
 今日は、先週3日(火曜日)と同様に債券市場が波乱。10年債利回りは0.410%まで上昇しました。先週は、金利の上昇に株式市場は過剰反応。日経平均は222円安と急落しましたが、今日の反応は、落ち着いており、金利上昇で運用に余裕が出る生保が買われたほか、預貸利鞘の拡大で収益環境が好転する銀行などが買われており、前回とは全く違う反応をしていました。直近レポートでは、物色の流れの変化が起きる可能性があることを書きましたが、今日も同様な動きが続いています。外需株のウェートが高い日経平均が沈み、内需株のウエートが高いTOPIXが上昇。JPX日経インデックス400も上昇して終わりました。流れが変わりつつあるようです。また、先週あれだけ嫌気した金利上昇に対して過剰反応したのに、今日は、むしろ、金利上昇でメリットを受けるものを買おうという、強い動きも出ています。何が、これだけ、投資家の気持ちを変化させているのでしょうか…。最近の経済指標を見てみれば、概略わかると思うのですが…。

 相変らずヘッジファンドの「決算ゲーム」が展開され、売りたたかれている銘柄が出ているようです。信用動向をみると、空売りが伴っていないようですから、おそらく、どこかから株券を調達して売ってきているんでしょう。まあ、短期のことですから、買い向かっておけば良いと思いますが、株券を借りている以上3月末までには返済しなければなりませんから、今やられていても来月中には買戻しで、株価は回復することになるはず。いいチャンスと考えるべきなんでしょうね。まあ、明日は、欧州で、重要な会議が目白押しですし、明日はゆっくり休んで会議の結果でも見て置けばいいと思います。ただ、注意したいのは、いよいよ米国が音頭を取って、イスラム国掃討のためトルコなどと共同で地上軍を派遣する可能性が強まってきたこと。何時進攻しても良いように腹積もりだけはしておいたほうがよさそうです。
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ギリシャの強硬姿勢によるEU離脱懸念の増幅やG20など重要イベントを控えで売りが先行。週明けの米国株は続落して終了
 おはようございます。
 海外投資家が、安倍政権が岩盤規制の突破に踏み切れるかどうか…で注目していた農協改革についにメスが入りました。佐賀県知事選挙で敗北したことで、どこまで切り込めるか懸念されていましたが、改めて、安倍首相の本気度を示す結果となりました。これで、医療、教育、福祉などの規制分野に切り込む突破口ができたことになります。海外投資家の動きに期待したいところです。それにしても、農協のボスを相手によくやったものです。記者時代に、全国初の県内単一農協を成し遂げた人の傍らで、推移をつぶさに見てきましたが、最後の最後は、地方のボス的存在の関係者を説得することに最大のエネルギーを費やされたようです。まさに、差し違えっる覚悟で臨まれた、と後に述懐されていました。「このままでは農協や農業は共倒れになる…」という危機感が、彼を突き動かしたようです。いまや、農協に頼らないでもネット販売や量販店との時価取引、海外販売など、販路は農家のやる気次第でいくらでも開拓できる時代。食料不足の時代に流通量を確保する目的でできた農協制度の存在意義は変わっているはず。儲け頭が金融部門では…ね?

 9日の米j国市場動向
 ニューヨークダウ          1万7729ドル21セント      -95ドル08セント(0.53%)
 NASDAQ総合指数         4726.01ポイント         -18.39ポイント(0.39%)
 S&P500                2046.74ポイント         -8.73ポイント(0.42%)
 CME日経平均先物         1万7580円            -110円
 10年物国債金利          1.9480%              +0.01%
 ニューヨーク原油          52.86ドル             +1.17ドル
 GOLD                 1241.5ドル             +6.9ドル
 ドルインデックス           94.57                -0.12  


 週明け9日の米国株は、ギリシャ新政権の強硬姿勢や中国景気指標の悪化を嫌気し欧州株が下落した流れを受け、売りが先行。予想以上の好内容だった雇用統計結果から、修正を迫られた利上げ時期を、改めて織り込む動きも加わり、終日売られる展開になりました。OPECの強気の需給見通しから原油価格が続伸。エネルギー株が上げ、一時下落幅を縮小する場面もありましたが、G20財務相会合、独仏露、ウクライナ首脳会談、ギリシャ問題を話し合うユーロ圏財務相会合など重要イベントを控え、益出しの動きも増加。引け近くにかけニューヨークダウは下落幅を拡大。この日の安値1万7685ドル(前週末比139ドル安)をつける場面もありました。引けにかけてはやや下げ幅を縮めたものの、結局、主力3指数とも小幅に続落して終了。ニューヨーク市場の騰落状況は、値上り1321、値下がり1857。VIX指数は7.3%上げ18.55に上昇。

 ダウ30種は、値上り4、値下がり26。原油続伸を受けキャタピラが1.75%上昇、エネルギーのシェブロンが0.76、GEが0.49%上げました。一方、ウォルマートが1.63%下落したほか、日本の不振から世界既存店売上高が減少したマクドナルドが1.35%下落。トラベラーズ(-1.33%)、インテル(-1.1%)など6銘柄が1%超えの下げとなり指数の足を引っ張りました。幅広く売られた、という格好で、前週大きく上げた(+660ドル)反動が大きいようです。業種別は、非鉄金属、石炭、金鉱山、タイヤ、メディア、テクノロジーハードなどが上昇。アルミ、空運、水道、医療サービス、レジャーサービス、ハ半導体・同製造装置などが下落。

 NYダウは続落。終日値幅は135ドルと、前週までに比べると振幅が小さくなっており、相場は落ち着きを見せてきました。前週、主力3指数とも、上値抵抗として意識されてきた50日線を回復。この日は、いずれも50日線付近から反転しており、相場の基調が変わってきたことを示しています。まだ、25日線の勢いがないことから、当面は、2番底模索の動きになりそうです。市場が年内後半とみていた利上げ時期を、FRBが考える年央とすり合わせるために、日柄が必要になるかもしれません。下押しすれば日柄は短縮できますが…。

 米国株は続落。円は、ギリシャ情勢などリスク回避の動きから、対ドルで118円60銭台、対ユーロは134円30銭台に、それぞれ週末水準から上昇。CME日経平均先物は、大証終値比110円安の1万7580円で帰ってきました。レンジは、1万7675円~1万7525円。出来高は、3万9841枚と、前週末から1万1000枚の減少。本日の日本株は、米株安や円上昇を嫌気し、軟調に推移しそうです。ただ、すでに昨日、円高を嫌気して上げ幅を縮めており、寄り付きに下落したあとは、底堅い動きになりそうです。このところ、CME離れする動きも出てきています。引き続き業績や株主還元の発表に反応する流れが続きそうですが、昨晩も書いた新しい流れが起き始めた(直近レポートで解説済み)点には注意が必要です。決算発表後は、機関投資家が主導権を握る流れに…。再度、富士フィルム…。
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円安、CME高の好環境を受け続伸して終了。ただ、上昇して始まったものの、GLOBEX市場の米株安や円の下げ渋りを受け、上げ幅は縮小。
 先週末の米雇用統計は、年一回の数字の見直しが行なわれ、11月、12月分が計17.7万人上方修正されたほか、平均時給が前月比0.5%という伸びになったことから、年央の利上げは既定路線になった、との観測が高まり、米国株は引けにかけ売られ下落して終わっています。これまで、世界の弱い景気や低いインフレ率、国内景気指標の低下などを受け、FRBは利上げはできない…と市場は見てきました。しかし、今回の雇用統計の内容は、市場の味方を否定するような内容となり、デフレや景気後退を予想して低下していた長期金利は反転。週末の米国市場ではディフェンシブ系の公益事業株指数は4%の急落となり、景気回復と年央利上げを想定するFRBの考えにさや寄せする動きが出てきました。

 週末の円相場は、米金利上昇を受け119円台に下落。CME日経平均先物は、円安を好感し、1万7920円高値まで上昇。円安を株価上昇の縁(よすが)としてきた日本株にとっては、週明け相場を期待させるものでしたが、買われたのは、CME先物終値(1万7810円)にさや寄せする買い物が入った寄り付きだけ…。11日にウクライナ問題で、露独仏、ウクライナ政府の首脳会談で和平の道を探る動きがあるほか、ギリシャ問題に関してもユーロ圏財務相会合が開かれる予定、利上げ懸念が高まった米国市場の反応や原油相場も見たい…と、買わない理由が山積しているほか、GLOBEX市場の米国株先物でニューヨークダウが一時は、100ドル近い下げになっていたことも、売りの材料にされ、前引けにかけ上げ幅を縮小。後場からは、小幅レンジで膠着した展開になってしまいました。昨日のレポートで物色対象の変化を書きましたが、今日もこの傾向が継続。決算発表終了後は、ちょっとした変化が起きるかもしれません。

 結局、日経平均は63円43銭高(0.36%)の1万7711円91銭、TOPIXは7.73ポイント高(0.55%)高の1424.92ポイントと、ともに続伸して終了。出来高は、週明けで手がかり材料難から前週末から2億株減り、20億755万株。売買代金も、2200億円減の2兆1752億円。騰落状況は、値上り1211、値下がり539。好業績株や株主還元銘柄を中心に幅広く買われました。業種別は、紙パルプ、保険、ゴム、ガラス・土石、非鉄などを上位に21業種が上昇。金属、鉱業、空運、精密、陸運を上位に12業種が下落。新作ゲームへの期待でオルトプラス、大和ハウス工業が完全子会社化する大和小田急建設、業績増額修正の東洋建設が値上り上位に…。

 今日の終値での日経平均サイコロは7勝5敗(58%)と変わらず、TOPIXは7勝5敗(58%)に上昇。RSI(相対力指数)は、5ポイント下げ58%に低下。25日線かい離率は、+2.1%と、前週末から拡大。騰落レシオは、7ポイント上げ103%に上昇。指数、物色範囲とも上向きのモメンタムが強まっています。レポートでも上値抵抗線の圧力を懸念しましたが、やはり、そう簡単に上回らせてくれませんでした。ただ、景況感の改善もあり、以前のように相場が下振れしなくなってきたことは注目されます。物色範囲が広がったことを見ても、下値不安が遠のいたことが影響しているようです。

 今は、決算一辺倒で、ヘッジファンドなど投機筋の傍若無人なやり方が目立ちますが、所詮、目先だけの動き。長い目で見れば、来期業績が増益基調にあり、今回の決算で高進捗率を残しているものを買っておけば、3月中には結論が出てくるでしょう。ただ、前段でも書きましたように、相場の円安の反応が鈍ってることや、物色内容の変化を見れば、決算発表終了後の流れはこれまでとは異なるものになる可能性があります。明確になるようであれば、レポートで解説するようにします。当面は、利上げを織り込みにかかる米国株を横目で見ながら神経質な動きになりますが、前週号で解説した日米の株価の動きの格差がありますから、つれ安を懸念することはないのではないでしょうか。それにしても、好決算を出しながら、叩き屋の仕掛けで急落するものが増えていますが、よく見ると、数日前に不自然な出来高の増加で下落しているものがあります。これが種玉になっているんでしょうね。まあ、えげつないこと言ったら…。前週号のエスエムエスは経過良好。
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雇用者増を好感して買われたものの、ギリシャ国債の格下げや露独仏首脳会談を嫌気し、主力3指数とも反落して終了
 おはようございます。昨晩はやり残した決算の過去データ分をチェックしていて、書き込みの時間が取れませんでした。
  さて、昨日発表の1月雇用統計で、非農業部門雇用者数は、予想(+23.4万人)を上回る25.7万人増となりました。労働参加率が前月から0.2ポイント上げ62.9%に上昇した関係で、失業率は予想(5.6%)を上回る5.7%に小幅に上昇。注目すべきは11月、12月発表分が改定に伴い14.7万人上方修正されたこと。また、平均時給は前月から0.5%の上昇。雇用状況の改善が著しいことや、賃金の上げが加速したことで、FRBは想定通り6月ごろをめどに利上げに踏み切る可能性が強まったとして、10年債金利は、一時、1.95%台に上昇。1月26日の1.63%台から短期間に2%台に接近。短期金利もLIBOR(銀行間貸出金利)が上げに転じるなど、金利市場では年半ばの利上げの織り込みが始まっています。これを受け、円の対ドル相場は119円台に下落。CME日経平均先物が、米株相場とかい離した動きをするなど、レポートで指摘した動きが始まってきたようです。

 6日の米国市場動向
 ニューヨークダウ        1万7824ドル29セント       -60ドル59セント(0.32%)
 NASDAQ総合指数       4744.40ポイント          -20.70ポイント(0.43%)
 S&P500              2055.47ポイント          -7.05ポイント(0.34%)
 CME日経平均先物       1万7810円             +150円
 10年物国債金利         1.9380%              +0.1230%
 ニューヨーク原油        51.69ドル              +1.21ドル
 GOLD               1234.6ドル             -28.10ドル
 ドルインデックス         94.65                +1.05  


 昨日の米国株は、予想を上回る雇用統計結果を受け、買いが先行。続伸スタートになりました。石油掘削のハワードヒューズがこの日発表した米国内稼働リグ数が前週比83本の減少になったことから需給の改善を期待し原油価格が上昇。これを受気エネルギー株が買われたことや、金利上昇を受け預貸利鞘の拡大につながるとして銀行株が買われるなどし株価は上昇。寄り後まもなくニューヨークダウは、この日の高値1万7951ドル(前日比67ドル高)をつけています。ただ、買い一巡後は、強すぎる雇用統計結果は利上げ時期を早めるとの観測が強まったことや、ウクライナ紛争やギリシャ債務問題を抱える欧州情勢を見たいというムードから売買とも手控えられ、高値での持ち合いが続いていたところに、S&P社がギリシャ国債をジャンク級に格下げしたことから、売りが増加。引けにかけ下落に転じ、結局、主力3指数とも反落して終わりました。ニューヨーク市場の騰落状況は、値上り1186、値下がり1999.VIX指数は2.6%上げ17.29に上昇。

 ダウ30種は、値上り11、値下がり19。経営環境の好転期待からGSが1.47%、JPモルガンが1.97%、それぞれ上昇。150億ドル規模の資産売却が決まったベライゾンが3%上昇。指数を下支えしました。一方、ドルの上昇を嫌気して、インテルが1.9%、ナイキが1.66%、VISAが1.6%それぞれ下落するなど、海外市場依存企業の動きがさえませんでした。業種別は、銀行、電気通信サービス、人材派遣、住宅建設、投資サービスなどが上昇。公共事業、不動産、ガス水道、電力、公益事業などが下落。
 NYダウは、5日ぶりに反落。当面の急所だった1月9日の戻り高値をザラバで更新。上げトレンドへの転換の確率を高めました。来週中には、下落中の25日線の状況が好転してくることから、投資家のメンタルも改善してきそうです。NASDAQ市場については、強気トレンドは持続中。

 米国株は反落。円は、米金利上昇を受け、対ドルは119円10銭台に下落、対ユーロはギリシャリスクを映し134円80銭台で変わらず。CME日経平均先物は、大証終値を150円上回る1万7810円で帰ってきました。レンジは1万7605円~1万7920円。出来高は、前日から1万枚増の5万342枚。週明け相場は、円安、CME高を受け、強含みの展開が予想されます。
 週末の日経平均は、143円08銭高(0.82%)の1万7648円50銭、TOPIXは7.08ポイント高(0.50%)の1417.19ポイントと、ともに反発して終了。米国株にらみの展開から、出来高は前日比4.3億株減の22億1235万株、売買代金は同4600億円減の2兆3933億円。騰落状況は、値上り1020、値下がり704。業種別は、不動産、鉄鋼、その他金融、石油・石炭など22業種が上昇。水産農林、保険、空運、ゴム工業などを上位に11業種が下落。

 この日の終値での日経平均サイコロは7勝5敗(58%)、TOPIXは6勝6敗(50%)に上昇。RSI(相体力指数)は、横ばいの63%、25日線かい離率は、1.8%に拡大。騰落レシオは1ポイント下げ96%に低下。指数系のモメンタムはやや上向き。物色意欲については方向感なし。今週は、レポートで指摘した変化が顕著になってきたほか、物色動向でも大きな変化が出てきました。一部会員のかたの質問があり、明日のレポートで解説しようと考えていた動きが始まったようです。昨年始まった流れが、まだ若く、結論を出すのははやそうですが、検討してみる価値はありそいうです。詳しくは、明日発信のレポートで。昨晩サボったおかげで長くなってしまいました。
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ECBのギリシャ銀行への金融融資枠拡大報道や予想以上に良かった雇用関連指標を好感。買戻し主導で主力3指数とも上昇して終了
 おはようございます。
 相変わらず振幅の大きい相場が続いています。レポートでは、CME日経平均先物が売り越しになっていることについて書きましたが、1月27日まで3週連続売り長状態が続いています。昨日は、4万枚程度の出来高で大幅高しましたが、もしかしたら買戻しが入ったのかもしれません。また、ニューヨークダウの先物も27日現在で24週間ぶりに売りが上回ってきました。売り買いの状況を見ると、年明け6日現在で1万9294枚の買い残が27日現在では1万1598枚に減少。一方、1月20日現在で9298枚だった売り残は、わずか1週後の27日には1万2415枚に増加しています。1月最終週に弱気が急増したことがわかります。このところ、米国株の振幅が大きくなっているのも、外部環境に応じて短期筋が強気になったり弱気になったり…と、カメレオンみたいに相場観を変えて売買していることが原因のようです。状況は変わりつつあるようですが。まだまだ短期筋が主導する流れは変わらないようです。早く、不透明感が晴れて、中長期投資家が動けるようになってほしいですね。

 5日の米国市場動向
 ニューヨークダウ          1万7884ドル88セント        +211ドル86セント(1.20%)
 NASDAQ総合指数         4765.10ポイント           +48.40ポイント(1.03%)
 S&P500                2062.52ポイント           +21.01ポイント(1.03%)
 CME日経平均先物         1万7730円              +250円
 10年物国債金利          1.8150%                +0.0180%
 ニューヨーク原油          50.48ドル               +2.03ドル
 GOLD                 1262.70ドル              -1.8ドル
 ドルインデックス           93.57                  -1.00


 昨日の米国株は、ECBがギリシャ銀行に対し最大約600億ユーロの緊急融資枠を供与する、との観測報道があったことを好感。欧州市場が、大幅下落局面から持ち直した流れを受け、買いが先行。ユーロが買いなおされたことからドルが下落。これを好感し原油価格がバレル50ドル台を回復。エネルギー株や素材株が買われ終日上げる展開になりました。また、朝方発表された新規失業保険申請件数が予想を下回ったことも、今晩発表の雇用統計への期待を強め、買いを支援。ニューヨークダウは、引け近くにこの日の高値1万7889ドル(前日比216ドル高)をつけていました。製薬大手ファイザーが、同業のホスピラーを買収するという報もM&A関連株への人気を高めていました。ただ、為替や原油などの振幅が大きいことや、ギリシャ情勢の成り行きを見たいというムードが強く、出来高は減少。ニューヨーク市場の騰落状況は、値上り2404、値下がり779。VIX指数は、8%下げ16.85に低下。

 ダウ30種は、すべてが上昇。原油上げを受け素材大手デュポンが3%上昇。資源開発のキャタピラも1.96%の上昇。大型買収を発表したファイザーが2.87%上昇。また、前日、2社で70ドル以上指数を押し上げたVISAが2.6%、ディズニーが1.37%上げ、指数の押し上げに寄与。業種別は、エネルギー、非鉄金属、アルミ、鉄鋼、医薬品、バイオテクノロジーなどが上昇。空運、食品小売り、生保、家具、住宅建設などが下落。

 NYダウは続伸。昨日の一部指数寄与度の高い銘柄に依存した上げと異なり、採用銘柄のすべてが上昇するという好パターンに…。昨日課題として指摘した昨年12月高値を基点にした下落バンドを一気に突破。前日のMACDの買いサインとともに強気相場入りしています。因縁の50日線も突破しており、当面、上値模索の動きが始まりそうですが、まだ25日線が下落しており、本格反転二は日柄が必要か…。NASDAQ総合指数は、堅調。

 米国株は上昇。円は、ECBのギリシャ銀行への救済措置を受け、ドルが売られたものの、米金利上昇から対ドルは117円50銭台に、対ユーロは134円80銭台に、それぞれ軟化。CME日経平均先物は、リスクオフの動きが後退したことを受け、大証終値を250円上回る1万7730円で帰ってきました。レンジは、1万7450円~1万7740円。出来高は、ほぼ前日並みの4万283枚。本日の日本株は、米株高やCME高を受け堅調に推移しそうです。内外とも投機筋の短期的な動きに振り回される動きが続いていますが、本日も昨日売り込んだ筋の買戻しから高寄りした後は、今晩の雇用統計や週末控えであることを理由に膠着した展開になりそう。前日に続き、GLOBEX夜間取引市場の原油価格や米国株、国内債券市場を見ながらの神経質な展開に…。引き続き、短期筋により売り込まれた高進捗率銘柄の押し目拾い…。1月28日の戻り高値1万7851円を抜いてくると面白いことになるんですが…。

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ギリシャ情勢、国債市況、為替など不透明な外部材料をにらみながら、模様眺め気分が強まるなか、益出しの売りが増加し、反落して終了
 今日の相場は、全方位で外部環境を見ながらの神経質なものでした。
 朝方は、ギリシャ新政権のわがまま勝手な振舞いに怒り心頭のECB(欧州中央銀行)が緊急に会合を開催。つなぎ融資用の150億ユーロの支援に際し、特別に認めていたジャンク国債の適格担保を解除。ギリシャ政府が要請していた250億ユーロへの増枠を、事実上、拒否するという行動に出ました。よほど頭に来たんでしょうね。これで、ギリシャは、独自に資金調達の道を探らなければなりませんが、このままだと、公務員の給与や年金の支払いに支障がでて、一気に国民の信頼を損なうことになりかねません。選挙に勝つために、大風呂敷を広げた咎めが出てきたようです。ロシアや中国にでも援助を頼むのでしょうか…。同国に融資した32兆円の資金がデフォルトされるかも…という懸念からユーロが売られ、リスク回避から円が買われるという展開。終日円高が株式市場にのしかかり、プラス圏に浮上する場面はありませんでした。

 また、じりじりと上げていた10年国債金利は、今日の30年債入札を前に、不調になるのでは…との懸念から売られ、一時は、0.4%に乗せる場面もありました。1月20日の0.199%から見ると2倍の水準に上昇。株式市場も一時は、嫌気して下落幅を拡大する場面もありました。ただ、入札(12時45分)後に発表された入札内容が良好だったことから、債券を買い戻す動きがでて金利は3.6%台に低下。これをみて株式市場も先物買いにリードされ、下落幅を縮める場面も…。
 
 さらに、もう一つの懸念材料である原油価格の動きですが、GLOBEX夜間取引市場では、終日、マイナス圏で推移。今晩の米国市場への懸念から買いの手が振れないということで、懸念材料を抱えたまま、終日1万7500円を挟んださえない展開になりました。

 結局、日経平均は、174円12銭安(0.98%)の1万7504円62銭、TOPIXは6.89ポイント安(0.49%)の1410.11ポイントと、ともに反落して終了。出来高は、前日比800万株減の26億4540万株、売買代金は、同480億円増の2兆8515億円。騰落状況は、値上り570、値下がり1174。業種別は、不動産、その他金融、紙パルプなど7業種が上昇。鉱業、繊維、機械、倉庫・運輸、非鉄などを上位に26業種が下落。BPカストロール、SONY、大幸薬品など通期見通しを増額修正した銘柄が、買われていました。

 今日の引け値での日経平均サイコロは、6勝6敗(50%)、TOPIXは5勝7敗(41%)と、ともに低下。25日線かい離率は+0.9%に縮小。RSI(相体力指数)は1ポイント上げ63%。騰落レシオは、7ポイント下げ97%に低下。先般にモメンタムjは弱含んでいます。以前から書いていますように、レンジ上限付近になると、個人の売りがでて頭が重くなってきます。ただ、これまでと異なり、景況感に改善の兆しが出ていることや、企業業績の堅調から下値を拾う動きがあり、一目位均衡表の「雲」上辺を意識。次第に狭いレンジの動きを形成し始めました。

 今日発表された、投資主体別売買動向(1月26日~30日)を見ると、日経先物は前週に続き海外投資家が買い越し(5607億円)となる一方、個人は、現物(1659億円)、日経平均先物(343億円)とも売り越しになっており、レンジ上限にくると個人が頭押さえになっていることを示しています。海外投資家の先物買いは、年初来売り越し敵たぶんの買戻し…か。当面は、上値を買う投資家がいないため、レンジを形成しながら、好材料を待つ展開か…。ただ、直近レポートでも解説したように、日本株の米国株離れの時期が近づいていると思われ、ギリシャ問題の筋道が見えれば、日本株独自の動きが始まってくるんではないでしょうか。

 まあ、波乱要因が多く、経営者も通期見通しに慎重になっており進捗率が90%を超える銘柄も出てきました。たとえば、日立は通期減益見通しをだし、売られていますが、今日の安値付近には週足一目均衡表の「雲」上辺が控えるなど、テクニカルな押し目買いゾーンに来ている銘柄も出てきています。まあ、年後半の株価がいくらになっているかを考えておけば、来期も増益基調の高進捗率の銘柄を買っておけば利食いができる確率は高くなる成るはずです。あまり、目先筋の動きは気にせず、逆手にとってやるくらいの気持ちでいたj方がいいでしょう。ちなみに、GLOBEX市場の原油価格は反転しプラスに…。これを受け米株先物は上昇。日経平均先物は、大証終値を80円ほど上回って推移しています。

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堅調な景気指標や好調な企業業績に支えられ続伸するも、引け間際にギリシャに関する悪材料が飛び出し高安まちまちで終了
 おはようございます。
 ギリシャが追い込まれてきています。強気で債務減免を要求したものの、EU主要国の反対で、要求を取り下げざるを得なかったほか、景気連動債券への借り換え要請も、色よい返事はもらえません。そうこうしているうちに、政府の金庫はかラッポに近づき、政府は現在150億ユーロのつなぎ融資の上限を250億ユーロに増額するようECBの要請しています。早ければ、2月の25日には、底をつくといわれています。ギリシャ政府は、短期証券を発行し、これを国内銀行に買い取らせ、この証券を担保にECBから、借り入れを行ってきました。本来なら、担保としての価値はないものですが、特別な措置で、担保として受け入れてきました。しかし、昨晩、ECBはこの特別扱いを停止。ギリシャ政府は、何等かの資金調達手段を講じないといけない羽目に陥りました。ロシアへの制裁強化に反対したり、最初にロシアの大使に面会するなど、EUに対し対抗的な姿勢を取ってきた新政権に対し、EUの強硬姿勢が強まってきました。EUにとどまるか、従来の債務返済策を認めるか…ええ恰好しの政権の実力が問われることになってきました。

 4日の米国市場動向
 ニューヨークダウ      1万7673ドル02セント       +6ドル62セント(0.04%)
 NASDAQ総合指数     4716.70ポイント          -11.03ポイント(0.23%)
 S&P500            2041.51ポイント          -8.52ポイント(0.42%)
 CME日経平均先物     1万7560円             -100円
 10年物国債金利      1.80%                +0.02%
 ニューヨーク原油      48.45ドル              -4.6ドル
 GOLD             1264.50ドル            +4.2ドル
 ドルインデックス       94.39                +0.64  


 昨日の米国株は、朝方発表された民間給与サービス会社ADP全米雇用報告(1月)で民間企業の雇用者数が予想を下回ったことや、原油価格が在庫の増加を嫌気して急落したことから、売りが先行。3日ぶりに反落スタート。ニューヨークダウは寄り付き直後に、この日の安値1万7603ドル(前日比63ドル安)をつけています。ただ、前日引け後に発表されたウォルトディズニーの決算が、大幅に予想を上回ったことや寄り後に発表されたISM非製造業景況指数(1月)が前月水準、予想をともに上回ったことが好感され、昼にかけ上げ幅を拡大。一時、原油価格の下落幅が大きすぎることから、上げ幅を縮小する場面があったものの、引けにかけ買いなおされ、一時は、1万7782ドル(同116ドル高)と、この日の高値を付ける場面もありました。しかし、引けにかけ、ECB(欧州中央銀行)が、これまで、特別に、ギリシャ国債を担保にした融資を行なってきましたが、同国国債の担保受け入れを止めることを決定。ギリシャが政府が資金難に陥るとして、引け間際に急落。結局、ニューヨークダウは小幅に3日続伸となったものの、NASDAQ総合指数、S&P500はともに3日ぶりに反落して終わっています。ニューヨーク市場の騰落状況は、値上り1115、値下がり2046。VIX指数は、5.8%上げ18.33に上昇。

 ダウ30種は、値上り13、値下がり17。好決算のディズニーが7.6%急伸したほか、VISAが1.96%上昇。両社とも指数寄与度が大きく、この2社で指数を78ドル近く引き上げていました。このほか、ホームデポが1.09%、ファイザーが1.03%上げ指数を下支えしました。一方、ほかに薬効がすぐれた新薬が登場したことでC型肝炎治療薬の「画期的新薬特定」が取り下げられたメルクが3.2%下落。原油急落を嫌気し、キャタピラが2.35%、エクソンが0.86%下落。業種別は、空運、メディア、自動車・同部品、住宅建設などが上昇。産業資材、ギャンブル、非鉄金属、海運、重工などが下落j。

 NYダウは、小幅に3日続伸。ただ、ディズニーとVISAの上げが指数を78ドル近く引き上げており、実質は反落。昨日も書いたように、昨年高値を起点にする下落バンドを形成しており、現在のこのレンジ内の動き。昨日もいったんはレンジを抜けたものの、引けでは押し戻されて終わっています。MACDが買いサインを出すなど、下値での買需要は強そうで、当面は、100日線と50日線との間でもみ合いながら、上げのタイミングを計る動きに…。NASDAQ総合指数は、MACDが買いサインをだしているほか、上昇中の75日線を下値に横ばいの動きを続けており、依然、主要指数の中では強い動きを示しています。

 米国株は高安まちまち。円は、ギリシャ情勢の急変から、ドルがユーロに対し上昇したものの、リスク回避の円買い需要が強まり、対ドルは117円20銭台に上昇。対ユーロは132円80銭台前日から2円近くい上昇。CME日経平均先物は、円高を嫌気し、大証先物終値を100円下回る1万7560円で帰ってきました。レンジは1万7525円~1万7740円。出来高は前日から9000枚減の4万406枚に減少。本日の日本株は、為替や債券市場、GLOBEX市場の原油、米株動向をにらみながら神経質な展開が続きそうです。市場外部環境が不透明感を強めて、短期筋の影響を受けやすくなっており、先物筋の動きが注目されます。ただ、下値は限定的となっており、大きく売り込まれる可能性は低そうです。引き続き、業績内容を吟味する個別物色の展開に…。短期資金中心の展開で、その日に材料がでた銘柄への乗り換えで売られる好業績株もあり、中期方針で買い向かうのがよさそう。
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プロフィール

大仏さん

Author:大仏さん

国立大学卒業後、大手証券会社に入社。
その後、投資顧問会社に転出。調査・分析部に所属し、上場企業調査、マクロ経済分析、株式レポート作成などのかたわら、株式講演会講師、地方ラジオ局株式番組コメンテーターなど。地方経済紙、スポーツ紙などに株式記事執筆。地方新聞投資相談コーナー担当。
その後、関西地方新聞に移籍し、政治経済部記者として地方経済の活性化に注力。




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