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大仏さんの「株やぶにらみ」
儲けるにはまず情報分析!。こってり濃厚に市場を分析中。
03 | 2015/04 | 05
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円高懸念から売られたものの、コアストックへのまとまった買いが入ったことを支えに、反発して終了…TOPIXの巻き返しに勢い
り 今日も膠着感の強い流れが続きました。朝方は、米景気指標の弱さから、海外で円が119円付近まで上昇。ただ、CME日経平均先物が米株高を受け、ほぼ前日引け値水準で帰ってきていたことから、日経平均は、前日比7円安の1万9862円と堅調に始まりました。しかし、寄り後に円高がが進み118円台に入ると外需株に売り物が増加。先物にも仕掛的な売りが入り、前場半ばには、この日の安値1万9742円(前日比127円安)をつけています。しかし、日経平均が、チヤートポイントである3月23日高値を切ると、先物に買戻しが増加。それに伴う円売りも入り119円台を回復すると、自動車株などを買い戻す動きが強まり、次第に下落幅を圧縮。引け近くにはこの日の高値1万9894円(同25円高)をつけていました。先物が波乱する一方、TOPIXコア30など日本を代表する主力株に海外投資家からとみられる買いが入り、TOPIXは引けにかけ上げ幅を拡大していました。

 結局、日経平均は16円01銭高(0.08%)の1万9885円27銭、TOPIXは10.61ポイント高(0.67%)の1599.42ポイントと、ともに反発して終わりました。コアストックにまとまった買いが入ったことから、出来高は、前日比5億6700万株増の25億4000万株、売買代金は同4900億円増の2兆8158億円と、ともに増加。騰落状況は、値上り1064、値下がり680。業種別は、鉱業、銀行、石油石炭、鉄鋼、紙パルプ、保険などを上位に25業種が上昇。空運、精密、小売り、化学、サービスなど8業種が下落。レポートでは、NT倍率の低下が予想され、当面はTOPIX型銘柄優位の展開が続くのでは…としてきましたが、想定通り内需系や中小型の堅調が続き、今日のNT倍率は12.43倍と前日の12.51倍から低下しています。

 今日の引け値での日経平均サイコロは、6勝6敗(50%)で変わらず。TOPIXも同じ。RSI(相体力指数)は、8ポイント上げ69%に、TOPIXは11ポイント上げ68%にそれぞれ上昇。TOPIXの数字が、日経平均と並んできました。25日線かい離率は、日経平均が+1.68%とややかい離が縮小したものの、TOPIXは、+1.62%に拡大。かい離率はTOPIXの方が上回ってきました。騰落レシオは4ポイント下げ105%に低下。物色動向に偏りが見られ始めました。
 
 ドル円相場を見ていると、膠着した動きになっていますが、この間、ドルが主要通貨に対しきりあがったことから、円も他の通貨に対して上昇。外需株に取っては逆風が吹き始めています。この辺りが、物色の中心が内需にシフトしていることの背景にあるようです。ただ、一時的に上げても相場の方には持続性はなく、今日の建設株のように翌日には売られるという、短期志向を強めた流れになっています。ただ、材料を内包したものや業績面で伸び城のある銘柄は、着実に値幅を重ねています。今日は、4月初めから再注目し始めた東京製鉄が、コンセンサスの小幅引き上げを受け急伸、業績増額修正期待があるとした野村不動産が想定通り発表し急伸。大和ハウスも地道に高値を更新。今日は,山洋電気も年初来高値を更新しました。この相場の基本は、以前から書いているように、一段上がっては乗り換えるエスカレーター相場。途中から乗っかると、すぐに乗り換えが来てしまいます。買うのは、乗り換えの階が来たときですね…。この基本さえ押さえ、乗るエレベーターさえ間違えなければ、途中からは、エレベーター相場が待っています。この相場、長く持った方が最後の値幅は大きい…。
 明日は、朝早くから遠出をすることになりそうですので、朝の書き込みはできないかもしれません。
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弱い景気指標はあるものの、想定以上に堅調な企業業績から悲観の修正が始まり、主力3指数とも上昇して終了
 おはようございます。
 米国で1~3月期決算への悲観的な見方を反省するような動きが出始めています。また、原油価格が昨日3ドルを超える上げになるなど、中国景気が弱含んだにも関わらず、価格が急伸しています。原油価格の7日現在の先物市場取り組みは、買い52万枚に対し、売りは27万枚近くと、高水準の売りを含んでいました。ここにきて、上げの勢いが増しているのは、中間決算を控え投機筋がポジションを巻き戻している…との見方もできそうです。市場に対する悲観的な見方の修正と、中間決算を控えた投機筋のポジション巻き戻しによる需給の変化が、相場の基調を強めているようです。
 15日の米国市場動向
 ニューヨークダウ       1万8112ドル61セント     +75ドル91セント(0.42%)
 NASDAQ総合指数      5011.02ポイント        +33.73ポイント(0.68%)
 S&P500             2106.63ポイント        +10.79ポイント(0.51%)
 CME日経平均先物      1万9680円           -10円
 10年物国債金利       1.900%             -0.0040%
 ニューヨーク原油       56.39ドル            +3.10ドル
 GOLD              1201.30ドル          +8.7ドル
 ドルインデックス        98.35              -0.43     


 昨日の米国株は、ECB理事会語の会見でドラギ総裁が、ユーロ圏経済の回復やQEの完全実施に言及したことを好感し、欧州株が全面高になった流れを受け、買いが先行。前日引け後に発表されたインテル決算が想定以上に堅調だったことを受け、売られていた半導体関連などハイテク株が買い戻され、上げ幅を拡大していました。その後、鉱工業生産指数やニューヨーク州製造業景況指数が予想を下回ったほか、バンクオブアメリカの予想を下回る決算などが嫌気され昼にかけ上げ幅を縮小。神経質な動きが続いていました。午後になると、鉱工業生産指数の強い製造業の数字を評価する動きや、予想を下回る在庫、ドル安を受け原油価格が上昇。これを受けエネルギー関連株が買われたことも支えとなり引けにかけ上げ幅を拡大。ニューヨークダウは、引け近くに、この日の高値1万8160ドル(前日比124ドル高)をつけていました。引けにかけ、やや上げ幅を縮めたものの、ニューヨークダウとS&P500は続伸。NASDAQ総合指数は、反発して終了。ニューヨーク市場の出来高は、前日比1億8549万株増の8億7480万株。ニューヨーク市場の騰落状況は、値上り2091、値下がり1050(NASDAQ市場は、1839-942)。VIX指数は、6%下げ12.84に低下。

 ダウ30種は、値上り21、値下がり9。堅調な決算だったインテルが4.26%上昇。原油価格の上げを受け、シェブロンが1.44%、エクソンが1.67%、開発関連のキャタピラが2.6%、それぞれ上昇。また、JPモルガンの好決算を受け、指数寄与度最大のゴールドマンザックスが1.7%上昇。10銘柄が1%超えの上げとなり指数をけん引。一方、ユナイテッドヘルスが2.17%下落、GEが0.97%下落したものの、その他は小幅な下落にとどまりました。業種別は、非鉄金属、石炭、貴金属、鉱山、石油周辺サービス、テクノロジーなどが上昇。広告代理、ヘルスケア、モーゲージファイナンスなどが下落。

 NYダウは、続伸。商いを伴った上げで、三角持ち合いの上値抵抗線を突破。持ち合い離れになってきました。前日、インテル決算を懸念しハイテク株が売られていたNASDAQ市場では、インテル上げを受け、買戻しの動きが強まり、NASDAQ総合指数は3月23日以来の5000ポイント大台を回復。流れが変化する兆しが見えています。1~3月期は、港湾スト、寒波、ドル高などマイナス要因が多く、企業業績への悲観的な見方が強まりましたが、J&J、インテルなど主要企業の業績を見る限り、以外に堅調な数字となっており、見方が悲観的過ぎた…との観測も出始めたようです。まだ、発表が始まったばかりで、今後の数字次第では、悲観が戻る局面もありそうですが、市場のムードは改善しつつあるようです。ただ、この日が、ヘッジファンドの解約45日前ルールの期限にあたっており、出来高が増えたことを見ても、原油など各市場で、巻き戻しの動きがあることは想定しておく必要がありそうです。

 米国株は上昇。円は、弱い景気指標を受けドルが続落。対ドルは119円10銭台に上昇。対ユーロは127円20銭台で横ばい。CME日経平均先物は、大証終値を10円下回る1万9860円で帰ってきました。レンジは、1万9835円~1万9935円。出来高は1万6000枚減の2万8583枚。本日の日本株は、前日に続き、膠着感の強い展開になりそうです。円相場に対する懸念が強まっており、内需系の流れが続きそう。昨日も書いたように、かさ上げ的な動きが一巡し、業績感応色を強めてきそうです。為替の強含みで、外需系企業では今期業績への経営者の弱気見通しが懸念されます。引き続き、今期見通しが明るく、前期の数字に増額修正期待がある銘柄の買いを継続。いつ、30日の日銀会合を意識した「日銀トレード」が始まるかが、指数が動く焦点になりそう。
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プロフィール

大仏さん

Author:大仏さん

国立大学卒業後、大手証券会社に入社。
その後、投資顧問会社に転出。調査・分析部に所属し、上場企業調査、マクロ経済分析、株式レポート作成などのかたわら、株式講演会講師、地方ラジオ局株式番組コメンテーターなど。地方経済紙、スポーツ紙などに株式記事執筆。地方新聞投資相談コーナー担当。
その後、関西地方新聞に移籍し、政治経済部記者として地方経済の活性化に注力。




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