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大仏さんの「株やぶにらみ」
儲けるにはまず情報分析!。こってり濃厚に市場を分析中。
01 | 2016/02 | 03
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本日の日本株は、アジア株は堅調だったものの、円高に加え、企業業績の先行き懸念から広範囲に売られ、3日続落して終了
まず、訂正から…。朝の書き込みで、NASDAQ総合指数について、-12.71ポイントと書くところ、+12.71ポイントと書いてしました。お詫びとともに、訂正させていただきます。

 さて、先週末の日銀のマイナス金利採用サプライズも週明け月曜日までしか持ちませんでした。マイナス金利の対象が明確になっていなかったことから銀行経営にマイナスになるとの行き過ぎた警戒感が出ていたことも、マイナス金利の持つ物価刺激効果を削ぐことになってしまったようです。昨日になって日銀当座預金の10兆円~30兆円に抑える方針を示唆。当初からの210兆円部分については0.1%の金利を従来通り支払うとし、銀行収益への不透明感を払しょくする動きにでました。しかし、米国で、ニューヨーク連銀のダドリー総裁が、世界の金融にひっ迫感が起きているとして、性急な利上げをけん制する発言をすると、利上げ懸念は遠のいたとして、ドルが急落。せっかくの日銀の英断も、吹き飛ばされ、円は、マイナス金利採用以前の水準まで上昇することになってしまいました。

 しかし、今度は、ECBのドラギ総裁が、「インフレへの対応に遅れれば、重大な事態を招く…」とし、追加緩和を示唆。原油の反発も手伝い、欧州株は反発に向かっています。なんだか、日本だけが割を食うような格好になっていますが、問題は、先進国や中国の中銀がてんでん、バラバラに政策を遂行したり、発言したりしていることで市場が混乱していることにあります。中国危機に関しても正確な情報や一貫性のある政策が行なわれないことが不信感を招き、危機を必要以上に増幅している側面があり、そろそろ、国際強調体制を構築し、市場の不安感を取り除く時期に来ていると思うのですが…。どうも、G7主催国の安倍首相は、参院選へ向けて憲法改正を前に出そうという考えがあるようで、經濟をおざなりにしているところを投機筋に突かれている感じも受けます。

 ただ、前から書いているように、年初来起きている市場の波乱は、CTAなどの投機筋による売り仕掛けを背景に、不透明材料を必要以上に拡大して喧伝し、投資家の不安心理に対してマスコミが恐怖心をあおったことも、下げに拍車をかけたように思います。ただ、原油価格も次第に落ち着いてきましたし、中國も来週初めから「春節」入りすることから、波乱も小休止してくるはずです。おまけに、投機筋による円買いなどを伴った市場の売り崩しで、彼らの思惑通り、経営者が市場の動きを見て弱気に転換。続々と通期見通しを下方修正しだしています。一時、1270円近かった日経平均予想EPSは1170円弱に低下。市場の波乱具合によっては、さらに下方修正が続き、EPSが低下。投機筋が売り仕掛けする大義名分を与えることにもなりかねません。日銀のマイナス金利採用の大英断を信じ、もう少し強気の見通しを出してくればいいんですが、円高、デフレ、貸し剥がしなど痛め続けられてきたことから、どうしても縮み志向から抜け出せないようです。このままでは、弱気の業績見通しを材料に、賃上げも回避するような動きが出かねません。それだけに、安倍首相のリーダーシップが望まれるのですが、何故、景気を回復軌道に乗せるまで、憲法改正論議を封印できないんですかね…。市場がびっくりするような財政出動でもやって見せたら…。

 今日の日経平均は1万7000円大台の攻防戦に終始。結局、146円26銭安(0.85%)の1万7044円99銭と、かろうじて大台を維持。TOPIXは17.46ポイント安(1.24%)の1388.81ポイントと、ともに3日続落して終了。出来高は1.2億株増の31億2841万株、売買代金は約3000億円減の2兆8587億円に減少。銀行株に加え、台湾のホンハイの出資を仰ぐ方向で話が進み始めたシャープなど、低位株に商いが集中したことが出来高増につながったようです。騰落状況は、値上がり322、値下がり1541。VI指数は0.7ポイント上げ133.67ポイントと、高水準にとどまっており、先行き警戒は続いています。

 今日の終値での日経平均、TOPIXサイコロは、5勝7敗(41%)に低下。RSIは、日経平均が49%→48%、TOPIXは50%→48%、と弱含み横ばい。25日線かい離率は、日経平均が-2.0%→-2.5%、TOPIXは-1.72%→-2.56%に、それぞれマイナスかい離が拡大。騰落レシオは、77%→69%に低下。モメンタムは弱含んでいますが、ストキャスティックスやRCIなど短期の指標は、まだ高止まりしており、整理未了感を暗示しています。今日発表された投資主体別売買動向を見ると、海外投資家は日経平均先物を再び1000億円以上売り越してきましたが、このところCTAの機関店とみられる欧州系証券の動きは鈍っており、指数売買に関しては、だんだん振幅が小さくなっていくのではないでしょうか。

 その分、個別株への短期筋のウリ参入が目立ってきました。ただ、第3四半期は増益を維持。市場のムードに押されて通期見通しを下方修正した企業も多く、下手に売り持ちすると、決算期末は怖いことになるかもしれません。また、これだけ株価が下落し、3%や4%の配当利回りの株がごろごろしているときに、日銀が銀行の当座預金からの締め出しをやったわけですから、地銀などの資金が、配当取りに動いてこないとも限りません。まあ、今は、売り方が勢いづいていますから、何を言っても通じませんが、売り安心状態のときは流れが変わる時期が接近しているときでもあります。自民党の企業献金を支える大手企業の株価が軒並みアベノミクス以前の水準まで押し下げられては、首相にとっては、市場からあべのミクスを否定されたようなもの…。そのうち本気の対応が出てきそうな、はかない予感もあるのですが…。
 今日は、レポートの中から、中小企業支援関連のミロク情報サービスと日本ユニシスが急伸していました。まあ上がったら、確実に益出ししていかないと、明日はどうなるかわからないという安定感を欠いた相場ですが…。米国株は、原油高を受け先物は上昇していますが、円に上げ圧力がかかっていることから、日経平均先物は、大台を割りこんで取引されていますね。
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昨日の米国株は、冴えない景気指標を受け、一時、下落したものの、FRB関係者のハト派発言や原油減産へ向けての期待感から価格が上昇したことを受け、エネルギー株などの買戻しから反発して終了
 おはようございます。
 世界の市場で、変動率の大きい相場が続いています。CTAなど投機筋のコンピュータ売買が市場を席巻しているようです。その一方で、ヘッジファンドなどの投機筋は、落ち着きを見せはじめた原油から、焦点を銀行に切り替えて、売り攻勢を強めてきました。以前から今回の市場の波乱は、米国の過剰な金融規制により大手銀行を「座敷牢」に閉じ込め、世界の流動性が不足していることから発生した…という見方をとってきましたが、投機筋も、行き過ぎた銀行への規制が波乱の要因とみて、さらに規制を強められようとしている銀行株に売りを集め始めています。市場からの警告という見方もできますが、昨日のニューヨーク連銀総裁の発言など、このところFRB関係者から金融ひっ迫に関する発言が増えてきた点は注目されます。直接、規制のし過ぎに対する言及はない(自分たちの非を認めることになる)ものの、これ以上の銀行株の下落が危機につながりかねないという意識は持ち始めたようです。今後の金融規制に関する動きには細心の注意を払って見る必要がありそうです。

 3日の米国市場動向
 ニューヨークダウ         1万6336ドル66セント     +183ドル12セント(1.13%)
 NASDAQ総合指数       4504.24ポイント        +12.71ポイント(0.28%)
 S&P500             1912.53ポイント        +9.50ポイント(0.50%)
 CME日経平均先物       1万7000円           -160円
 10年物国債金利         1.8810%            +0.0170%
 ニューヨーク原油         32.28ドル            +2.40ドル
 GOLD               1141.30ドル           +14.10ドル
 ドルインデックス          97.24              -1.57 


  昨日の米国株は、朝方発表されたADP全米雇用報告で民間部門の雇用者数が増加したことを受け、週末の雇用統計への期待が高まり買いが先行。反発スタートになりました。しかし寄り後に発表されたISM非製造業景況指数が、前月水準、予想をともに下回っただけでなく、主要項目の落ち込みが激しかったことから、製造業減速の影響がサービス業に及び始めた、として売りが増加。寄り後間もなくニューヨークダウはこの日の安値1万5960ドル(前日比193ドル安)をつけていました。その後、ニューヨーク連銀のダドリー総裁が、「市場の変動や成長見通しに対する見方を変える必要がある…」と発言。金融情勢がひっ迫しているとして、3月会合で何らかの見直しが必要と発言。利上げ懸念が後退したとしてドルが下落。これを受け、原油価格が持ち直したことを受け、昼にかけ値を持ち直し前日引け値付近まで上昇。

 その後は持ち合い商状にありましたが、引け近く、ロシアのラブロフ外相が「OPECと非加盟産油国との会合が合意されるなら、参加する可能性もある」と発言したことを機に、原油価格が急伸。エネルギー株やドル安を好感した多国籍企業株が上げたことから、引け近くに、この日の高値1万6381ドル(同228ドル高)をつけていました。結局、主力3指数とも反発して終了。ニューヨーク市場の騰落状況は、値上がり1983、値下がり1129(NASDAQ市場は、1419-1425)。VIX指数は、0.33ポイント下げ21.65ポイントに低下。

 ダウ30種は、値上がり21、値下がり9。原油急反発を受け、エクソンが5.2%、シェブロンが4.2%、キャタピラが4.3%、それぞれ上昇。ドルの下落を受け、3Mが3.1%、ボーイングが3.7%上げるなど多国籍企業も上昇。採用目柄中14銘柄が1%超えの上げになり、指数の押し上げに寄与。マクドナルド(-2.0%)、ホームデポ(-1.8%)、ウォルマート(-0.9%)など、消費関連がさえませんでした。業種別は、エネルギー、素材、金関連、パイプライン運営などが上昇。小売り、ソフトウエアサービス、不動産、非鉄などが下落。

 NYダウは反発。日本株と同様にボラタイルな状況が続いています。この日の終日レンジは421ドルでした。昨日も予想しましたように、1月後半に持ち合った局面が下値抵抗になり反発しています。ただ、依然下落基調を続けている25日線に接近すると、上げの勢いを無くしています。引き続き、原油価格次第の展開ですが、このところ、FRB関係者から、金融のひっ迫を懸念する発言が相次いでおり、今後は政策的な手直しへの期待感が相場を底堅くする可能性も…。日柄整理か…。

 米国株は、反発。円は、FRB関係者の引き締め見直し発言を受けドルが主要通貨に対し下落したことを受け、対ドルは117円90銭台に上昇。対ユーロは130円80銭台で横ばい。CME日経平均先物は、円高や一時の米株安を嫌気し、大証先物終値を160円下回る1万7000円で帰ってきました。レンジは、1万6620円~1万7470円。出来高は、11万6340枚と前日比約4万4000枚増。本日の日本株は、1万7000円大台の攻防になりそうです。CMEレンジ下限が1万6620円を付けていることから、投機筋の売り目標のされる懸念もあります。昨日も書いたように、あまりの変動率の大きさからまともな投資家が近づきがたい相場になっており、その分先物や裁定解消売りの影響が強まっています。昨日発表された裁定買い残が2兆円大台を維持していたことも、投機筋の動きを支援しそう。引き続き、指数売買の影響を受けやすい主力は避け、人手不足や中小企業支援など実需のある業界に注目。再び、憲法改正にのめりこみ、經濟のことを忘れたかのように見える安倍首相にも海外投資家の失望売りが…。

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プロフィール

大仏さん

Author:大仏さん

国立大学卒業後、大手証券会社に入社。
その後、投資顧問会社に転出。調査・分析部に所属し、上場企業調査、マクロ経済分析、株式レポート作成などのかたわら、株式講演会講師、地方ラジオ局株式番組コメンテーターなど。地方経済紙、スポーツ紙などに株式記事執筆。地方新聞投資相談コーナー担当。
その後、関西地方新聞に移籍し、政治経済部記者として地方経済の活性化に注力。
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