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大仏さんの「株やぶにらみ」
儲けるにはまず情報分析!。こってり濃厚に市場を分析中。
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週末の日本株は、円高や業績下方修正銘柄の続出を嫌気した売りに加え、銀行株などへの売り崩しの動きもあり、4日続落して終了
 やっと一週間が終わりました。先週末の日銀の当座預金へのマイナス付利の大英断があり、今週の相場に期待して始まったんですが、米国の景気指標がガタガタになるとともに、FRB関係者が、「金融市場は資金ひっ迫位に陥っている…」なんて、今更の発言をし、急に利上げ懸念が後退。ドルが主要通貨に対し、下落を始めたことから、週はじめの相場環境が逆転。投機筋の売り攻勢もあり、週間では大幅反落して終わりました。マイナス金利が経営にマイナスに作用する…として、銀行株が売りまくられ、今日は東証1部上場の銀行株で70社くらいが新安値を更新していました。ただ、銀行株については、マイナス金利の採用前から継続的に売られており、今更感もあります。別に日本だけが売られているわけではなく、米国、欧州でも集中的に売られており、ヘッジファンドなどの投機筋が、政策変更の意図をもって売り崩しに来ているようです。一昨日から、昨日にかけてのFRB関係者の金融ひっ迫発言は、投機筋の催促に答えたものかもしれません。

 以前から、今回の市場の混乱は、米政府が銀行への規制を急ぎ過ぎたことにある…と書いてきました。昨年7月21日から銀行の自己売買やリスク資産保有に関し制限を設けるボルカールールが施行されましたが、銀行は施行日までにリスク資産の保有を制限内に収めるべく、1年前から、リスクの高いヘッジファンドや新興国への融資、デリバティブへの投資を急いできました。2014年半ばから、ドルの上昇が始まっていますが、ボルカールールに適合しようと、ものすごい勢いで資金の引き上げ(貸し剥がし的な…)が行われ、米国内に資金が還流したためでしょう。そのため、資金が流出したことで、原油をはじめとするリスク資産の市場が崩れていった、というのが本当のところでしょう。米国政府は、金融危機を起こした金融機関への制裁的な意味も含め、さらに、自己資本比率を引き上げるなどの措置を講じる予定で、さらに、世界から資金が引き上げられる恐れも出てきます。

 市場の波乱は、米国の利上げのように言われていますが、2004年の利上げの際には、今回のような混乱は起きていません。結局、短期間に世界から資金が引き上げられたことで、市場が窒息状態に陥っているとみることもできます。おそらく、ヘッジファンドなどの投機筋は、混乱の原因が銀行への過剰な規制であるとみて、催促的な意味も含めて銀行株を売っているんでしょう。ただ、投機筋といってもいろいろ。相場観など関係なしに、コンピューターでトレンドの出たところを徹底して売るCTAなどが介入。味付的に売り物を出すと、それに国内の短期筋が売りで提灯をつけるという格好で、売りが売りを呼ぶ流れになっているんでしょう。まあ、上場している銀行株のほとんどが新安値になるという、事態をまともな相場とみるかどうかです。国の信用の根幹をなす銀行が暴落しているという状況は、やはり政治的な介入で止めないと、危ないですね。おそらく、先進国にお中銀の間では何らかの話し合いも行われているものと思われます。銀行への過剰規制が、危機を深めた、という例は大恐慌の後にもあったようですから、優秀な中銀のメンバーなら、このまま放置したら、何が起きるくらいはわかるはずです。

 まあ、今の日本株には、CTAという背後霊がつきまとい、これに、たちの悪い売り屋が世界から集まり暴れまわっているという感じです。まあ、先物のレバレッジを下げない限り、背後霊は付きまとい続けますし、市場の動きに流されて経営者は、次々と、通期見通しを引き下げ、結果、割高になり、下落で修正されるという動きになっています。今日は、トヨタが決算を発表し、通期見通しを上方修正していますが、この数字がアナリストの勝手予測に届かなかったことから、週明けには叩き売られることになるんでしょうね。このところ、決算発表前に下方修正を見越して、事前にから売りをするために下落、数字が発表されると、さらに他の投資が売ってきて下落する…というパターンで、歯止めが効か無い下げになるケースが増えています。三菱UFJフィナンシャルは、一時、PBRが0.5倍を割り込んだほか、PERは7倍台、配当利回りは3.3%になっています。まさに異常値ですね。こんな状態が続くと、今度は解体屋みたいなのが上陸してきて、株を買い占め。企業を解散させ、資産を売却して設けるというような輩も出てくるかもしれません。まさに、世界のガラの悪い投資家が、日本に集結して企業を食い散らかすことにもなりかねません。まあ、考え過ぎですが、無限の資金があったら買い占めて、企業資産を売却したら、投下資本の数倍を濡れ手に粟でつかめるかもしれませんね。

 まあ、極論を書いていますが、これだけ暴力的な相場になっているのに何の手も打たない当局に腹が立って、勢いで書いてしまいました。
 結局、今日の日経平均は225円40銭安(1.32%)の1万6819円59銭、TOPIXは19.84ポイント安(1.43%)の1368.97ポイントと、ともに4日続落して終了。出来高は、2.7億株増の33億8965万株、売買代金は360億円増の2兆8946億円。騰落状況は、値上がり359、値下がり1515。VI指数は、3.2ポイント高の36.87ポイントと上昇。
 日足のテクニカル指標は、RSIが40%台にあるなど、まだ整理未了感が残ったまま…。ただ、弱気の淵に追い込まれたような格好ですが、日経平均の三本新値は陽転したまま、MACDも強気のままの状態。また、今週の終値で、TOPIXの週足サイコロは3勝9敗、週のRSIは29%に低下。昨年9月安値時の水準にきています。まあ、完全に海外の投機筋に動きを牛耳られていますが、何もしないで0.1%の付利がもらえる当座預金から追い出された銀行は、今後、嫌でも金利裁定やリスクを考えた資金運用をしなければならなくなります。個人だって、同様…。いくら投機筋が、巨大でも、国内の投資家が金利裁定を意識して動き出したら、抵抗することはできないはず…。以前から、国内投資家が動き出すことが立ち直りのカギ…と書いていますが、一体何をビビッているんでしょうかね。
 今日は、レポートで注目してきたヤマハが増額修正、増配、自社株買いのそろい踏みで、一時、ストップ高してきました。日本M&Aセンター、日本ユニシス、ミロク情報サービス、M3など。なんとか、レポート銘柄は日替わりで頑張ってくれましたね。
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昨日の米国株は、原油価格の動きに一喜一憂したものの、結局、ドル安の進行を好感した多国籍企業や外需企業の上げを支えに続伸して終了
 おはようございます。
 一昨日の、ニューヨーク連銀のダドリー総裁に続き、昨日はダラス連銀のカプラン総裁が、金融市場の資金ひっ迫に言及しています。このところ、景気指標が急速に悪化してきたことから、FRB関係者もやや浮き足立ち、ドル安に誘導するような発言が目立ってきました。日本やドイツなど通貨安に依存する国には厳しいですが、ドル高が是正されれば高債務の新興国には、一息つける材料でもあります。でも、注意しないと、通貨安競争になる可能性もあり、早急に國際協調の大勢を整えたほうが良いような気がします。昨年から続く海外投機筋の高水準の円買いと株先物売りは、まだ維持されたまま。この調子で、ドル安誘導されると、投機筋の思う壺にはまってしまうようなことになりそうです。

 4日の米国市場動向
 ニューヨークダウ        1万6416ドル58セント      +79ドル92セント(0.49%)
 NASDAQ総合指数      4509.56ポイント         +5.32ポイント(0.12%)
 S&P500            1915.45ポイント         +2.92ポイント(0.15%)
 CME日経平均先物      1万6815円            -255円
 10年物国債金利        1.8640%             -0.0170%
 ニューヨーク原油        31.72ドル             -0.56ドル
 GOLD              1157.50ドル            +16.20ドル
 ドルインデックス         96.50               -0.81 


 昨日の米国株は、朝方発表された新規失業保険申請件数が予想を上回ったことを嫌気。製造業受注など冴えない景気指標藻」嫌気され、前日引け値付近で模様眺め気分の強い始まりになりました。この日も、FRB関係者から金融引き締めに関する慎重な見方が出され、ドルが下落。これを受け、一時、原油価格が上昇したことを受け昼にかけ買いが増加。ドル安を好感した多国籍企業が買われたことも指数の上げに寄与。ニューヨークダウは昼ごろこの日の高値1万6485ドル(前日比149ドル高)をつける場面もありました。昼から、イランの原油増産計画やロシアのOPEC担当部署のメンバーから、生産調整のための会合を否定するような発言があったことなどが嫌気され原油価格が下げに転じると、次第に上げ幅を縮小。前日引け値付近まで下げた後は、ドル安と原油価格が綱引き状態となり、指数は一進一退。引けにかけドル安が進むと、次第に上げ幅を回復。結局、ニューヨークダウとS&P500は続伸。NASDAQ総合指数は反発。ニューヨーク市場の騰落状況は、値上がり1987、値下がり1139(NASDAQ市場は、1679-1150)。VIX指数は、0.19ポイント上げ21.84ポイントに上昇。

 ダウ30種は、値上がり19、値下がり11。ドルインデックスが昨年10月水準まで低下したことを好感し、キャタピラが5.23%、IBMが2.35%、ユナイテッドテクノロジーが2.5%、それぞれ上昇。ドル安メリットを受ける多国籍企業の上げが目立ちました。このほか、GSが2.5%、JPモルガンが1.7%上昇。11銘柄が1%超えの上げとなり指数の上昇に寄与。一方、大統領候補のクリントン氏の政策にある薬価引き下げを嫌気し、メルクが2.92%、ファイザーが2.26%下落。ホームデポが2.16%、ナイキが3.7%、VISAが0.94%、それぞれ下落するなど、消費関連の下落が目立ちました。業種別は、運輸、住宅、エネルギー、素材bなどが上昇。医薬品、装飾品、水道、個人用品、公益事業などが下落。

 ニューヨークダウは続伸。ドル安を受けた多国籍企業の上げを受け、主力3指数のなかでも上昇率が大きくなっています。一時、上値抵抗線としてきた25日線を上回る場面もありましたが、引けでは同水準で終了。引き続き、25日線を意識した動きが続いています。ドル安が原油価格や多国籍企業の業績に好影響を与えているものの、原油に関しては、テクニカルな上値抵抗線が意識されているほか、OPECと非加盟産油国との会合の行方が混とんとしており、当面は、底固めの動きになるか…。ドル安の持続性が焦点に。

 米国株は上昇。円は、利上げ懸念の後退から、ドルが主要通貨に対して軟化。対ドルは116円70銭台に上昇。対ユーロは130円90銭台で横ばい。ドルは、対ユーロでも前日の1.1095から1.1215に下落。これを嫌気しドイツのDAX指数は下落。CME日経平均先物は、円上昇や企業業績の悪化を受け、大証先物終値を255円下回る1万6815円で帰ってきました。レンジは、1万6695円~1万7205円。出来高は、3万5000枚減の8万1611枚。本日の日本株は、CME日経平均先物終値にさや寄せして下落スタートした後は、底値を模索する展開になりそう。一昨日のCMEレンジ下限1万6620円が意識されており、先物筋のウリ目標にされる可能性も。昨日発表の、投資主体別売買動向で、海外投資家の先物売りの残高は減少しておらず、日銀マイナス金利サプライズでも、買戻しは限定的だったようです。引き続き、海外先物筋の動向が焦点に…。相場が波乱すれば、波乱するほど、基本に立ち返るのがセオリー。実需に裏付けされて業績を伸ばし、かつ、チャートの崩れていないものが対象。変に色気を出して、値ごろ感からリバウンド狙いの買いを入れたりすると、最近の主力株のように「藪から棒」の売りが出てきて一段安するリスクもあります。利バンド狙いは、相場が枯れ切って考えれば良い…。

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プロフィール

大仏さん

Author:大仏さん

国立大学卒業後、大手証券会社に入社。
その後、投資顧問会社に転出。調査・分析部に所属し、上場企業調査、マクロ経済分析、株式レポート作成などのかたわら、株式講演会講師、地方ラジオ局株式番組コメンテーターなど。地方経済紙、スポーツ紙などに株式記事執筆。地方新聞投資相談コーナー担当。
その後、関西地方新聞に移籍し、政治経済部記者として地方経済の活性化に注力。
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