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大仏さんの「株やぶにらみ」
儲けるにはまず情報分析!。こってり濃厚に市場を分析中。
01 | 2016/02 | 03
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イエレン議長の議会証言の不明朗さやドイツ銀行が新たに巨額の評価損を計上する思惑から、為替、株式市場は急変。わずか一日で市場の風景は一変した。
 今日は休日で、のんびり読書でも…と思っていたら、市場は大荒れになってしまいました。たった一日で、世界が変わってしまったような感じです。朝方は静かだったのですが、再開した香港市場が急落し安値を更新したころから荒れ出し、他のアジア市場も下落すると、円買いが始まり、112円台に上昇。これを受け、CME日経平均先物も崩れだし、スパイラル的に下落。アジア市場が終わり、欧州市場が始まることになると、資源大手のリオティントが大幅減益決算を発表。減配を示唆したことから欧州株が軟調にスタート。昨日は、今回の波乱相場の震源の一つであるドイツ銀行が、高リスク社債(COCO債)の買戻しを臭わせたことで、欧州市場は全面高しましたが、今日は一転して、同銀行が売却計画を進めるポストバンクに関し、巨額の評価損を計上する可能性があることを示唆。今日は、一転して欧州株が全面安。米国株先物にも飛び火し、GLOBEX市場のニューヨークダウ先物は300ドルを超える下落になっています。

 この市場の急変を受け、円は主要通貨に対しリスク回避通貨として買われ急伸。一時、110円98銭と、111円大台さえ割り込む急騰。CME日経平均先物も円高を嫌気して売られ、一時、1万5035円と、1万5000円の大台割れ寸前まで売られています。昨日の大証先物終値が1万5670円ですから、この段階で635円安。今後の成り行き次第では、為替、株価ともに大台を割り込むリスクが出てきました。日本市場が休みのところに悪材料が出た…という運の悪さも感じますが、むしろ、日本市場が休日で動けないところを狙って投機筋が仕掛けた…という見方もできます。円の対ドル相場は、1月29日の日銀のマイナス金利採用以来、わずか9日で10円を超える上昇です。単に、リスク回避の動きだけでは説明できない上昇で、以前から、シカゴの通貨先物市場も絡め日本株売りを進めている投機筋が動いていることは確かでしょう。

 ただ、これだけ短期間に急変した以上、明日は、日銀や政府から何らかの対応が出てくることは必至。場合によってはレートチャックや、マイナス金利の拡大だってあるかもしれません。また、臨時のG7財務相・中銀総裁会合もあるかもしれません。場合によっては、アベノミクスの根幹が崩れようとしているわけですから、より強い対応もあり得ます。投機筋を封じるような動きもあるかもしれませんので、朝までの間にまた流れが変化することも想定しておく必要がありそう。スェーデンが、今日、マイナス金利幅を-0.35%から、マイナス0.5%に引き下げてきましたが、日銀の動きはどうなるか…。
 2014年9月に110円で一山つけているほか、2013年5月、2013年12月高値を、それぞれ結んだラインが110円台をとおっており、下値支持が期待されますが、パニック的な円買いになれば、支えるだけの力があるかどうか…。あくまでも需給の問題のような気がするのですが、市場に知られていない潜在的な悪材料があるかもしれず、まずは静観…か。

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昨日の米国株は、欧州株が上昇したことや、FRB議長の議会証言を好感して、一時。上昇したものの、原油安を受けたエネルギー株の下落から、高安まちまちで終了
 おはようございます。
 昨日は米国で注目のイエレンFRB議長の、議会証言が行なわれます。世界市場の混乱に配慮し、利上げのトーンは緩めたものの、米国の景気は堅調に推移しており、引き続き、景気指標を見ながら利上げを続けていくとの方針を示しました。一時は、引き締めのスピードを緩めることを好感したものの、利下げに関する質問に対し、否定的な発言をしたことから、市場はタカ派色を感じ取って、次第に失望感をあらわにしていました。最後はいつも通り原油価格に関心が戻り、OPECの月報で需給の悪化が示されると、株価も下落に転じています。まあ、今回の議会証言でも立ち直りのきっけけをつかむことはできなかった…ということですね。それどころか、3月利上げが遠のいたことや、市場の先行き懸念から、リスク回避資産として円が買われ113円台に上昇するという、事態に…。なかなか日本株への逆風がやみませんね。そろそろ政治の出番ですが、国会の動きを見ると、7月の参院選を思惑しているのか、景気対策論議は後回しにして、政権の足を引っ張ることに野党は終始しています。黒田日銀総裁が、マイナス金利という毒薬を飲んででもデフレへの後退を避けたいとしているのに、政権側は、もう一つ経済への関心が薄いように思われます。海外投機筋は、この温度差を突いてきているのではないでしょうか。そろそろ、消費税をどうするか…安倍首相の決断を市場が催促しているよなきがします。

 10日の米国市場動向
 ニューヨークダウ         1万5914ドル74セント      -99ドル64セント(0.62%)
 NASDAQ総合指数       4283.59ポイント         +14.83ポイント(0.35%)
 S&P500             1851.86ポイント         -0.35ポイント(0.02%)
 CME日経平均先物       1万5545円            -125円
 10年物国債金利         1.7050%              -0.0240%
 ニューヨーク原油         27.45ドル             -0.49ドル
 GOLD               1194.60ドル            -4.0ドル
 ドルインデックス         95.88                -0.17


 昨日の米国株は、欧州金融不安の焦点だったドイツ銀行が、高リスク社債の買戻しを検討している、と伝えられたことを好感。欧州株が上昇した流れを受け継ぎ、反発してスタート。イエレンFRB議長の議会証言に先立ち公表された準備原稿で、3月利上げ懸念が後退したことから、一段と買い進まれニューヨークダウは、寄り後まもなくこの日の高値1万6201ドル(前日比187ドル高)をつける場面もありました。ただ、議会証言で、米景気は強く、ゆっくりとした利上げを容認する、としたことや、議員の利下げ要求を否定したことなどがイヤケされ次第に上げ幅を縮小。前日引け値を固めるような動きになりましたが、引け近くに、OPECの統計で2015年が日量202万バレルの供給超だったことが伝わると、エネルギー株が売られ、引けにかけ下落。引け間際に1万5899ドル(115ドル安)をつけていました。結局、ニューヨークダウとS&P500は4日続落。NASDAQ綜合指数は4日ぶりの反発で終了。ニューヨーク市場の騰落状況は、値上がり1664、値下がり1466(NASDAQ市場は、1411-1418)。VIX指数は、0.25ポイント下げ26.29ポイトに小幅に低下。

 ダウ30種は、値上がり10、値下がり20。業績好調なナイキが3.11%、ドル安好感のVISAが2.66%、それぞれ上昇。ディフェンシブ系のユナイテッドヘルスが2.42%、ファイザーが1.34%、メルクが0.75%、それぞれ上昇。一方、好調な業績を発表したものの系列のCATV子会社の懸念からディズニーが3.76%下落。WEB関連投資への懸念から、IBMが3.3%、インテルが2.1%、それぞれ下落するなど、9銘柄が1%超え下落し指数の足を引っ張りました。業種別は、タイヤ、生活必需品、空運、医薬品、ヘルスケア・同サービスなどが上昇。エネルギー、貴金属、半導体・同製造装置、非鉄などが下落。

 NYダウは、4日続落。引き続き下落中の25日線を上値抵抗として意識する展開が続いています。この日は1月25日以来の1万6000ドル大台割れでの終わり。下げ止まり感を見せていた原油価格が再び軟調になり始めたことが、下落圧力に変わり始めたようです。NASDAQ総合指数は、プラスで終わったものの、3日前に空けた窓を閉めた後、陰線で終了。下値不安が強い終わりになっています。決算発表後に材料不足となるため、そろそろ、ポジティブな材料が欲しいところ。

 米国株は高安まちまち。円は、米国の3月利上げ懸念が後退したことや、米株下落にともなう安全資産買いから、対ドルで113円50銭台に続伸、対ユーロも、128円10銭台に急伸。円の独歩高の色彩が強まりました。CME日経平均先物は、円高の進行を嫌気し大証先物終値を125円下回る1万5545円で帰ってきました。レンジは、1万5415円~1万6215円。出来高は、前日比1万5000枚増の12万7752枚。これまで、CME市場で安値を更新させ、翌日の日本市場で指数を押し下げる動きがありましたが、この日は久しぶりに、昨日の大証安値(1万5410円)を下回らずに取引されていました。なにか、投機筋の動きに変化が起きているのでしょうか。今日の日本市場は休場ですが、明日の朝にオプションSQを控えており、引き続きGLOBEX市場の動きを注視しておく必要がありそうです。

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プロフィール

大仏さん

Author:大仏さん

国立大学卒業後、大手証券会社に入社。
その後、投資顧問会社に転出。調査・分析部に所属し、上場企業調査、マクロ経済分析、株式レポート作成などのかたわら、株式講演会講師、地方ラジオ局株式番組コメンテーターなど。地方経済紙、スポーツ紙などに株式記事執筆。地方新聞投資相談コーナー担当。
その後、関西地方新聞に移籍し、政治経済部記者として地方経済の活性化に注力。
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