大仏さんの「株やぶにらみ」
儲けるにはまず情報分析!。こってり濃厚に市場を分析中。
02 | 2017/03 | 03
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本日の日本株は、米利上げ加速懸念の後退で円が上昇したことを嫌気。下落スタートしたものの、かさ上げ相場の再燃や先物買いに支えられ、日経平均、TOPIXとも小幅に反発して終了。
 昨日のFOMCは予想通り、政策金利の0.25%上げで着地。参加者による金利見通しは、年内については昨年12月予想と同レベルで、年内にあと2回の利上げの可能性を示唆しました。とりあえず、連続利上げの懸念が後退したことで、材料出尽くし感が台頭。連続利上げを含むタカ派の見通しを想定していた投資家は一斉に買っていたドルを売り戻しし、円は上昇して帰ってきました。今日開催された日銀金融政策決定会合は、事前予想通りの政策据え置き。本来なら、日米金利差の拡大から円安に振れてもいいのですが、シカゴIMM通貨先物市場のドル円相場の取り組みが、週間では売り、買いが拮抗していたことから、FOMC後は上にも下にも振れやすくなる…としましたが、年内利上げ見通しが3回にとどまったことで、ドル高に賭けた投機筋は見切り売りを余儀なくされた格好。特に、日銀総裁会見に期待したものの、円安を促すような発言もなかったことから、残していたポジションを解消。「ドル売り・円買い戻し」を実行し、一時、112円80銭台まで上昇する場面も…。

 ただ、朝も書いたようにFOMCの内容は、決してハト派的なものではなく、税制改革やインフラ投資の財源が明確でないトランプ政権の政策の影響が読み切れないために12月時の見通しを援用したものと思われます。政策の影響が出る2019年の金利見通しを引き上げていることを見ても、国債発行による財源調達などがあれば、2018年の見通しも引き上げてくる可能性も…。特に、今回の会合で、「保有資産の金利・配当収入、償還分を再投資に充てている分をいずれ変更することを協議した」としたのは、大きな変化と思われます。昨日の米市場では、タカ派的な内容を思惑して、債券売り・株売りのポジションを作った投資家もあったと思いますが、思惑が外れ、債券、株を買い戻したことが金利の低下、株の上げにつながったものと思われます。ただ、これはあくまで思惑的な短期のポジションが解消されたことによるもので、金利が上昇する流れには変化はないと思われます。買い戻しが一巡すれば、再度金利は上昇に向かい、連れて、円もじり安になっていくのではないでしょうか。まあ、米国金利の動きを観察することですね。

 本日の日本株は、円の上昇を嫌気し、売りが先行。CME終値にさや寄せする先物売りが入り、裁定解消売りから続落してスタートしました。前場は日銀会合を控え、マイナス圏の動きが続きましたが、前引け近くには、日銀のETF買いを期待した買いが入り、前日終値付近まで戻す動きがありました。日銀の政策据え置きを受け、円が上昇する場面があったものの、先物にまとまった買いが入り、後場寄り後まもなく、日経平均は、この日の高値1万9618円(前日比41円高)をつけています。引けにかけては前日引けにを挟んだ神経質な動きになったものの、先物買いにも助けられ、小幅に反発しています。

 日経平均終値は12円96銭高(0.07%)の1万9590円14銭、TOPIXは1.38ポイント高(0.09%)の1572.69ポイント。出来高は、前日比1.5億株増の17億9651万株、売買代金は、同4819億円増の2兆1590億円。騰落状況は、値上がり1235、値下がり630と買いが優勢。イベント通過で、ヘッジ買いの解消がありVI指数は1.37ポイント安の14.58ポイントに低下。
 今日の終値での日経平均サイコロは6勝6敗、TOPIXは7勝5敗と、ともに変わらず。日経平均RSIは、58%→62%に上昇。25日線かい離率は、1.11%→1.06%に、ややかい離が縮小。騰落レシオは118%→124%に上昇。指数は方向感が無いものの、イベント通過で、再び、新興市場株、小型出遅れ株のかさ上げに戻った格好。

 今日の動きをみると、高ROE株の上げが目立ちました。投資主体別売買動向を見ると、海外投資家は、2週連続してJPX日経インデックス400を買い越しています(+218億円、+355億円)。おそらく、今日の動きも、同指数先物に買いが入り、裁定買いから採用銘柄が上げた可能性があります。同指数が市場をリードする流れはこれまでなかった動きですが、このところ、同指数が日経平均の上げを上回る動きが続いていおり、これまでとは異なる資金が動いている可能性があります。ROE向上のため増配や自社株買いを積極的に行っている企業が注目されているようです。どうやら、新しい流れが始まってきたようですね。このところ、不動産株や電力株が弱含む一方、高ROE株が買われるなど、海外投資家とみられるところがポートフォリオの見直しを行っているような動きもあるようです。このあたりに4月相場を考えるヒントがありそうですね。
 業績増額修正期待のEIZO,売り玉買い戻し期待のヤマハ、オプテックスグループは想定通りの動き。働き方改革により、新たな需要ができた人材派遣関連…想定通りの動きに入っています。今晩の米国市場次第ではありますが、昨日、SOXがITバブル崩壊後、初めて1000ポイントの大台に乗せてきており、半導体関連にも順番が回ってくるか…。
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昨日の米国株は、政策金利が引き上げられたものの、利上げ加速懸念が後退したことを好感。買い戻しなどから主力3指数とも反発して終了。
 おはようございます。
 昨日のFOMC結果は、想定通り政策金利(FFレート)の0.25%の引き上げを実施しました。声明文の内容も、インフレ見通しなどでいくつかの文言変更(コアインフレ率見通し+1.8%→+1.9%)が行われており、FOMCが景気やインフレの先行きに自信を深めていることが読み取れました。注目の参加者による金利見通しは、昨年12月時の見通しが踏襲され、今回実施分を含め年内3回と、ほぼ予想通りの結果になりました。ただ、2019年末の見通しは2.805%から3%に引き上げられており、トランプ政策の影響が金利面でも出てくるとみているようです。やはり、税制改革やインフラ投資の財源が明確になっていない以上、今年や来年の見通しは立てにくかった、ということではないでしょうか。ただ、後の会見でイエレンFRB議長は、「現在、満期分や金利、配当の再投資をしているものについて、いずれ変更することを協議した…」としており、内容的には決してハト派的なものではなかったような気もしますが…。金利上昇のトレンドには変化はないのではないでしょうか。次は、債務上限法の適用停止問題がありますが、共和党が上下両院で多数を占めているほか、議会予算局は秋までの資金手当ては可能としており、期限キレになっても当面、市場への影響はないか…。

 15日の米国市場動向
 ニューヨークダウ        2万0950ドル10セント     +112ドル73セント(0.54%)
 NASDAQ総合指数       5900.05ポイント        +43.23ポイント(0.74%)
 S&P500              2385.26ポイント         +19.81ポイント(0.84%)
 CME日経平均先物       1万9365円           -85円
 10年物国債金利        2.496%             -0.106%
 ニューヨーク原油        48.86ドル            +1.14ドル
 GOLD               1200.70ドル          +1.90ドル
 ドルインデックス         100.56             -1.18 


 昨日の米国株は、米在庫が増加予想に対し、小幅に減少したことを受け原油価格が上昇。これを受けエネルギー株が買われ反発してスタートしました。寄り後に発表された消費者物価指数や小売売上高、NY連銀製造業景況指数などがいずれも底堅い米景気を示したものの、午後にFOMC結果発表を控え、寄り付き付近で小動きに推移。結果発表前に思惑的な売買で上げ幅を縮小する場面があったものの、FOMC結果が想定通り0.25%の政策金利引き上げになったものの、金利見通しがハト派的なものになったことを好感。利上げ加速を前提にポジションを組んでいた投資家の買い戻しなどから上げ幅を拡大。主力3指数とも反発して終了。NASDAQ総合指数は、1日に付けた最高値(5911.76ポイント)に0.59ポイントに迫る場面も…。ニューヨーク市場の騰落状況は、値上がり2652、値下がり407(NASDAQ市場は、1984-870)と、ともに買いが優勢。イベント通過で、ヘッジの解消もあり、VIX指数は0.67ポイント下げ11.63ポイントに低下。

 NYダウは3日ぶりに反発。採用30種は、値上がり24、値下がり6。金利低下を受け、GS(-0.38%)、AMEX(-0.58%)下落したものの、原油価格の上げを受けシェブロン(+1.4%)、エクソン(+1.25%)、キャタピラ(1.63%)が、それぞれ上昇し指数の上げをリード。ユナイテッドヘルス(+1.6%)、J&J(1.5%)などヘルスケア関連も上昇。採用銘柄中10社が1%超えの上げになり指数を押し上げました。この日は、全体の出来高も増加。重要イベントに向け組まれていたポジションの解消や、週末に控えたクアドプルウィッチングに絡んだポジション調整の動きもあったようです。長期金利の急落を受け金融関連の動きがさえなかったことが、NYダウの伸びの足を引っ張った側面もあるようです。今日の動きは、イベント通過後のポジション調整の動きが前に出ており、トレンドを判断するには、今晩以降の債券市場の動きを見る必要がありそう。

 米国株は反発。円は、利上げペースの加速を想定して買われていたドルが主要通貨に対して売らたことから対ドルは113円40銭台に急伸。対ユーロは121円70銭台と横ばいの動き。CME日経平均先物は、円上昇を嫌気。大証先物終値を85円下回る1万9365円で帰ってきました。レンジは1万9335円~1万9465円。本日の日本株は、朝方は円高を嫌気して軟調に推移しそうですが、オランダ総選挙の出口調査結果が与党に有利だったことなどを受け、次第に底堅い展開に代わりそう。ポジション調整のドル売り一巡後の為替次第では、押し目買いから上げに転換も…。待ち伏せ感覚の銘柄選定が望まれる、としてきましたが、昨日は、継続注目中のエスエムエスが来期に想定されていた増配を前倒しで今期末に実施。増額修正期待のEIZOが、従来の予想EPS206円を253円とコンセンサスを上回る水準に引き上げてきており、株価の反応が注目されます。そろそろ、想定した流れになってきそうです。

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プロフィール

大仏さん

Author:大仏さん

国立大学卒業後、大手証券会社に入社。
その後、投資顧問会社に転出。調査・分析部に所属し、上場企業調査、マクロ経済分析、株式レポート作成などのかたわら、株式講演会講師、地方ラジオ局株式番組コメンテーターなど。地方経済紙、スポーツ紙などに株式記事執筆。地方新聞投資相談コーナー担当。
その後、関西地方新聞に移籍し、政治経済部記者として地方経済の活性化に注力。
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