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大仏さんの「株やぶにらみ」
儲けるにはまず情報分析!。こってり濃厚に市場を分析中。
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昨日の米国株は、物色意欲は強いものの、予算教書で、予算削減や負担増方針が示された医薬品株が売られ、高安まちまちで終了。
 おはようございます。
 トランプ大統領は、昨日、予算教書の骨格を発表しました。対外援助や環境関連などの予算を大幅に削減。軍事費に振り向けるなどオバマ政権時代と比べ大幅な改編をしています。ただ、予算を作るのは議会の仕事…。相当な軋轢がありそうです。オバマ政権時代に軍事費の大幅な削減が行われたことで軍需企業の数がへったほか、核兵器の削減方針から既存の核ミサイルなどのメンテナンスが遅れ、運用面の問題も起きてるといわれ、国家安全保障の面でも問題があった、といわれます。また、中国の台頭から兵器の高度化、無人化などが急がれ、軍事力格差を広げる必要性にも迫られていた面もあります。国内軍需産業の再構築は雇用面でも好影響をもたらすことも注目ポイントのようです。ただ、この改編で予算が削減され、落ち込む業界も出てきます。まだ、税制改革には踏み込んでいませんが、この前提になる医療保険制度改革では共和党が提唱するやり方では無保険者が大幅に増加する、という試算もあり、難航は必至。これができないと税制改革には踏み込めない…。人事の停滞、税制改革の入り口前での足踏みなど、政治の停滞色は鮮明。市場はどこまで我慢できる…?

16日の米国市場動向
 ニューヨークダウ        2万934ドル55セント     -15ドル55セント(0.07%)
 NASDAQ総合指数       5900.76ポイント       +0.71ポイント(0.01%)
 S&P500              2381.38ポイント        -3.88ポイント(0.16%)
 CME日経平均先物       1万9340円          -100円
 10年物国債金利        2.539%            +0.044%
 ニューヨーク原油        48.75ドル           -0.11ドル
 GOLD               1227.10ドル         +26.4ドル
 ドルインデックス         100.24            -0.30 
 

 昨日の米国株は、前日上昇した流れや政治リスクの後退から欧州株が上昇した流れを引き継ぎ、買いが先行。続伸してスタートしました。寄り付きの買い一巡後は、シェールオイル増産による在庫増懸念から原油価格が下落したことからエネルギー株が売られたほか、昨日提出された予算教書の骨格で、製薬開発予算の削減や医薬品や医療機器の承認審査料が倍に引き上げられたことを嫌気。製薬株が売られたことが足を引っ張り、寄り後まもなくニューヨークダウはこの日の安値2万0893ドル(前日比57ドル安)をつける場面も…、。ただ、予想を上回る住宅着工件数を好感し、関連株が買われたほか、金利上昇を受け金融株が買い直されたことなどから、引けにかけ下落幅を縮小。NYダウとS&P500は小幅に反落したものの、オラクルがクラウドベース成長を手掛かりに上昇したことを機に、IT関連が堅調に推移。NASDAQ総合指数は、小幅に続伸。高安まちまちの終わりに。ニューヨーク市場の騰落状況は、値上がり1679、値下がり1331(NASDAQ市場は、1681-1125)と、ともに買いが優勢。

 NYダウは小反落。採用30種は、値上がり11、値下がり19。予算教書の強い製薬への風当たりを嫌気し、メルクが0.8%、ファイザーが0.56%、それぞれ下落。エネルギーのシェブロンが0.94%下落。唯一、1%以上変動したデュポン(-1.08%)とともに指数の足を引っ張りました。一方、金利上昇を受けAMEXが0.68%、GSが0.58%それぞれ上昇。クラウド部門の成長期待からIBMが0.8%上昇。いずれも指数寄与度が高くNYダウを下支えしました。指数の動きは、週末のオプションなどの清算を控え動きは鈍いものの、騰落状況は、ニューヨーク、NASDAQとも買いが優勢だったほか、52週来高値更新銘柄数は増加傾向にあり、投資家の物色意欲の強さには変わりはないようです。FOMC前にとられたポジションの解消も一巡しつつあり、膠着相場の変化も近そう。

 米国株は高安まちまち。円は、米金利が上昇したものの、オランダリスクの後退でユーロがドルに対して買い直された流れを受け、対ドルは113円30銭台に小幅上昇。対ユーロは122円に小幅に下落。CME日経平均先物は、強含みの円相場を懸念。大証先物終値を100円下回る1万9340円で帰ってきました。レンジは、1万9300円~1万9495円。出来高は、前日比1万枚増の4万34枚に増加。なにか仕掛け的な動きが入ったか…?本日の日本株は、CME終値にサヤ寄せし、安く始まった後は、手掛かり材料難や3連休控えから軟調に推移しそう。海外投資家から見た日本株の注目点は安倍首相の安定政権。しかし、なんだかわけのわからない森友学園問題で、安倍首相からの寄付金受領発言が飛び出してきたことから、海外投機筋が売り仕掛けに動いてくる可能性がありそう。一時的なものとは思われますが、目先は警戒が必要かもしれません。今日発売の四季報では、予想通り、今期見通しや来期の見通しを引き上げているものが多く、修正幅の大きいものが買われる場面もありそう。レポートで注目したところは、結構、上方修正されたものが多かったようです。

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プロフィール

大仏さん

Author:大仏さん

国立大学卒業後、大手証券会社に入社。
その後、投資顧問会社に転出。調査・分析部に所属し、上場企業調査、マクロ経済分析、株式レポート作成などのかたわら、株式講演会講師、地方ラジオ局株式番組コメンテーターなど。地方経済紙、スポーツ紙などに株式記事執筆。地方新聞投資相談コーナー担当。
その後、関西地方新聞に移籍し、政治経済部記者として地方経済の活性化に注力。




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