大仏さんの「株やぶにらみ」
儲けるにはまず情報分析!。こってり濃厚に市場を分析中。
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本日の日本株は政策の先行き不安を受けた米株安や円高を嫌気。トランプラリー銘柄などが売られ全面安。日経平均、TOPIXとも3日続落して終了。
 日本株は自律性を欠いており、指数は米国の状況、特に債券市場の動き次第…としてきましたが、市場の金融引き締め加速懸念に対し米FOMCは、昨年12月会合で想定した年3回利上げ方針を継続。ドル買い、債券売りのポジションを積み重ねていた投資家は梯子を外された格好となり、債券の買い戻しが加速。ドルの売り戻しから円高が加速する一方、債券の買い戻しで米金利が低下。日米金利差の縮小から円買いが促されたことも、円高に拍車を開けています。昨晩も、市場にたまり込んだ円売り残が円高要因になりやすい…としましたが、今日は、当面の壁だった111円50銭台の壁を突破。さらに、ドル円週足一目均衡表の雲上辺(111円375円)もあっさり突破。円売り持ち筋のストップロスの買い戻しも入り、円高はさらに加速。ドル円相場は111円10銭台まで上昇。今晩の米市場での債券の動き次第では、投機筋の円買い戻しから、110円台に入る可能性も出てきます。円が当面の壁を突破してきたことから、先物筋も動きだしたようで、短期的に波乱する懸念も出ています。まあ、メジャーSQも終わり、企業や機関投資家は決算を確定。売買ともに手控えていますから、その隙間を狙った売り仕掛け…という側面もありますが…。

ただ、警戒したいのは、これまで金利低下に対し、反応してこなかった米国株が、今日になって急に下げた点。金利低下を嫌気して米銀行株の動きは鈍っていますが、昨日は、金融規制改革を担当する民主党議員が、大きな規制改革はできないと発言。金融規制規制改革は、金利上昇と並び金融株買いの背景になってきただけに、これが嫌気された側面もあります。でも、金融規制にこだわる民主党サイドからの話であり、それほど影響があったとは思えません。やはり、23日にも議会への提出が予想されている医療保険制度改革案に対し、共和党内に反対派が多く、成立が危ぶまれていることを気にしているようです。同法案が成立しないと、予算の詳細が決まらず、5月の詳細版の予算教書提出も危ないかもしれません。遅れれば遅れるほど、税制改革やインフラ投資が先送りされることになります。特に、身内の共和党内から造反議員(茶会党系?)が出ており、市場が気にしたのは、共和党が一枚岩ではなかったことなんでしょう。まあ、あまりに期待が先行しすぎていた部分もありますし、いったん、行き過ぎた期待分をはがしておくのは相場的には良いことかもしれません。

 ただ、日本の場合は、株価押上げ要因だった円安に急ブレーキがかかることから、あまり好ましいものではありません。今日は、米10年債金利が2.4%割れに接近。ドルが主要通貨に対し売られ、円高が進んだことを嫌気。朝方から、CME日経平均先物終値(1万8970円)にさや寄せする先物売りが先行。裁定解消売りや外需株売り、金利低下を嫌気した銀行株売りなど幅広く売りが入り、日経平均は前日比約310円安でスタート。寄り付きの売りが一巡した後は、膠着した動きになりましたが、後場に入り、円が111円50銭台の壁を抜けて買われると、先物売りが入りだし、再び下げ幅を拡大。引け近くに、この日の安値1万9026円(同426円安)をつけていました。明日、国会で森友学園疑惑の証人喚問を控え、押し目買いを入れる投資家もなく、安値圏でこの日の取引を終えています。

 結局、日経平均終値は、前日比414円50銭安(2.13%)の1万9041円38銭、TOPIXは33.22ポイント安(2.12%)の1530.20ポイントと、ともに3日続落。出来高は、前日比4.6億株増の20億5553万株、売買代金は、値上がり107、値下がり1854と、全面安商状。業種別で値上がりしたのは任天堂の上げを受けた、その他製造のみ。保険や銀行、証券、鉄鋼などトランプラリーで買われた業種の下げがきつくなっています。

 今日の終値での日経平均サイコロは4所8敗、TOPIXは5勝7敗と、ともに変わらず。日経平均RSIは62%→38%に低下。底値ゾーン(40%割れ)入りしてきました。25日線かい離率は、+0.315%→-1.8%と、25日線を割り込んできました。騰落レシオは110%→104%に低下。指数は、陰の極が近づいてきた感じです。
 この日で日経平均3本新値は陰線2本目。日経平均日足MACDは売りシグナル発信、週足で13週線を下回ってきたほか、同移動平均線が下落に転換。今週末の終値次第では13週線が上値抵抗に代わる可能性も…。テクニカル的には嫌な感じですが、今回の下げの要因は、米国市場、特に、債券市場での金利低下の動き。景気状況を映し短期金利は上昇しているものの、長期金利が低下してきたことから景気の先行きを懸念する動きも出ているようです。朝も書きましたように、どうやら市場はトランプ大統領について「張り子のトラ」のレッテルを貼ろうとしている感じです。政策期待の行き過ぎた分が今の株価のどのくらいを占めているか…。日米とも需給の整理がカギ…。注目株選定の2つの要件を満たす株、この荒れ相場の中でもしっかり。
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昨日の米国株は、メディケア改革法案に対する共和党内の対立を嫌気。政策の先行きへの懸念が高まり、見切り売りが増加。主力3指数とも大幅安して終了。
 おはようございます。
 日経朝刊で、中国の習近平首席がトランプ大統領を「御しやすい…」とみている記事がありました。目の前にニンジンをぶら下げてやれば、先の方にもっとおいしいものがあるのに、食いついてくるとしています。トランプ氏当選後、すぐに調査・分析チームを送り込んでおり、どのツボを押さえたら、どう反応するかわかったうえで、外交を進めているようです。要するに「張り子のトラ」という子rとなんでしょう。周辺のスタッフが相当心してかからないと、中国の掌でころころ転がされて、気が付いたら大変なことになっていた、ということにもなりかねません。一昨日発表された、中東諸国からの航空機内へのパソコンなどの持ち込み禁止措置などは、入国制限に関し、司法から効力を停止されたことへの子供じみた意趣返しとしか思えないところもあります。市場もようやく、政権担当能力に疑問を持ち始めたのかもしれません。

 昨日は、23日にも下院の審議に持ち込もうとしていたメディケア改革法案に関し、共和党保守派から反対の声が上がり、いくつか修正が行われたものの、賛同させることができなかったようです。大統領からは恫喝的な発言もあったようですが、保守系議員は、同法案の成立阻止に回る…とも伝えられています。もし、法案が成立しても、今後財政負担を伴う税制改革やインフラ投資の審議に入っても難航するのでは…との観測が投資家の間で台頭。政策動向を見守っていたものの、失望から売りを急ぐ投資家も出てきたよいうです。市場は短気になってきました。

 21日の米国市場動向
 ニューヨークダウ        2万0668ドル01セント     -237ドル85セント(1.14%) 
 NASDAQ総合指数       5793.83ポイント        -107.70ポイント(1.83%)
 S&P500              2344.02ポイント        -29.45ポイント(1.24%)
 CME日経平均先物       1万8970円          -340円
 米10年国債金利        2.417%             -0.044%
 ニューヨーク原油        47.34ドル            -0.88ドル
 GOLD               1244.6ドル           +10.6ドル
 ドルインデックス         99.74              -0.61 


 昨日の米国株は、高値警戒感が強まっていたなか、トランプ政策推進への懸念から、売り急ぐ動きが出て、主力3指数とも大幅安の展開。朝方は堅調な原油価格を受け、エネルギー株が買われしっかりに始まりました。しかし、医療制度改革法案の審議が共和党内で難航していることが伝わると、市場が期待していた税制改革やインフラ投資の成立が遅れるとの懸念から債券が急伸。金利が低下すると銀行株が売られ、次第に下げ幅を拡大する展開に…。有力証券が、「米国株が割高水準にあり4月までにはラリーが一服する」とのレポートを出したことも投資家の警戒感を高め、引けにかかけ売り急ぐ動きを加速。公益株や金関連を除き、ほぼ全面安となり、ニューヨークダウとS&P500 は4日続落。NASDAQ総合指数は、5日ぶりに反落。ニューヨーク市場の騰落状況は、値上がり633、値下がり2391(NASDAQ市場は、467-2429)と、ともに売りが圧倒的に優勢。VIX指数は、1.13ポイント上げ12.47ポイントに上昇。先行きへの警戒感が強まってきました。

 NYダウは大幅続落。採用30種は、値上がり2(コカ・コーラ+0.76%、シェブロン+0.35%)、下落28。金利の低下や金融規制緩和への懸念などからGSが3.77%、JPモルガンが2.93%、AMEXが1.67%、それぞれ下落。インフラ投資への遅れ懸念からキヤタピラが3.1%、産業資材のデュポンが2.1%、それぞれ下落。いずれも指数寄与度が大きく下げをリードしました。下落銘柄の半数近い15銘柄が1%超えの下落。
 レポートでは、青天井状態になっていたNYダウに関し、2009年の金融バブル崩壊後の安値を基点にするレンジ相場の上限に近づいていたことや、金融危機前の高値から、崩壊後の安値の倍返しポイントが2万1927ドルと、いずれも急所に近かったことから、いったんは調整する場面も…としてきましたが、この動きが出てきたか…。株価は、税制改革やインフラ投資が先行することを前提に買い上がってきましたが、政策の前提になる医療制度改革の段階でつまずいている格好。しびれを切らした短期筋がふるいにかけられ始めたようです。以前から書いているように、急所を意識して動いている間は相場が大天井を打つことはなく、過度な警戒はしないほうがよさそう。2万ドル付近に下値の壁…。

 米国株は急落。円は、米金利低下を受けドルが主要通貨に対して下落したことを受け、対ドルは111円70銭台に上昇。対ユーロは120円70銭台で横ばい。対ドルの高値は111円55銭まであり、先ごろ付けたダブル底の水準をわずかに下回っています。昨晩書いた需給の整理不足が影響した格好。4月に米財務省の半期為替報告書の発表を控えており、為替対策が打ちにくいのが難点。CME日経平均先物は、大証先物終値を340円下回る1万8970円と大台を割り込んで帰ってきました。レンジは、1万8950円~1万9350円。出来高は、前日比2万2000枚増の5万6400枚。先週、出来高増加を見て仕掛け的な動きを懸念しましたが、やはり…。本日の日本株は、円高や米金利低下を受け、トランプラリー関連で買われたものを中心に売られ軟調に推移しそう。日銀のETF買いへの期待感が支えとなり、昨年12月から続いてきたレンジ相場は維持されそうですが、注目されるのは、大幅な売り越しを続けてきた個人の現物売買の動き…。今日は流れを見極めることが大事ですが、大きく押す場面では、今期末増額修正、来期増益期待銘柄の買い場探し。日経平均の計算上の④ポイント(18945円)付近が下げ目途か…。

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プロフィール

大仏さん

Author:大仏さん

国立大学卒業後、大手証券会社に入社。
その後、投資顧問会社に転出。調査・分析部に所属し、上場企業調査、マクロ経済分析、株式レポート作成などのかたわら、株式講演会講師、地方ラジオ局株式番組コメンテーターなど。地方経済紙、スポーツ紙などに株式記事執筆。地方新聞投資相談コーナー担当。
その後、関西地方新聞に移籍し、政治経済部記者として地方経済の活性化に注力。
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