大仏さんの「株やぶにらみ」
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週末の米国株は、予想を上回る雇用統計結果を受けた銀行株の買いや、WEB主力株への買い戻しなどから、主力3指数とも続伸して終了。
 おはようございます。
 雇用統計の先行指標とされるADP全米雇用報告で民間部門の就業者数の増加が予想を下回り、結果が注目された非農業部門雇用者数でしたが、結果は20.9万人の増加。予想の18.3万人増を大幅に上回るポジティブサプライズをもたらしました。6月の数字も+22.2万人から23.1万人に上方修正。失業率も前月を0.1ポイント下回る4.3%に低下。労働参加率は、前月の62.8%から62.9%に上昇。労働市場に戻る人が増える中での、失業率の低下は、米経済の底堅さを示す内容になりました。また、先行きのインフレ指標として注目された平均時給は、先月から0.09ドル上昇し、26.36ドル。前月比は、0.3%の上昇。前値同月比は2.5%の上昇。ほぼ、予想通りの結果になりました。この結果に対する見方は、強弱感が分かれ、平均時給の上昇時期が近いとして、年内利上げを予想するエコノミストがある一方、伸びが力を欠くものとして、年内利上げは無理…とみるなど意見が分かれています。ただ、大まかに9月FOMCでのバランスシート縮小開始では一致しています。今月24日から3日間の日程で始まるジャクソンホール「米連銀経済会議」でのイエレンFRB議長の講演に、例年以上に注目が集まりそう。

 4日の米国市場動向   
 ニューヨークダウ         2万2092ドル81セント      +66ドル71セント(0.30%)
 NASDAQ総合指数        6351.56ポイント         +11.22ポイント(0.18%)
 S&P500               2476.83ポイント          +4.67ポイント(0.19%)
 CME日経平均先物        2万0025円            +75円
 10年物国債金利         2.264%               +0.041%
 ニューヨーク原油         49.58ドル             +0.55ドル
 GOLD                1264.30ドル            -10.10ドル
 ドルインデックス          93.49                +0.70 


 週末の米国株は、朝方発表の雇用統計で非農業部門雇用者数が予想を上回ったことを好感。好調な企業業績も支えとなり、続伸してスタートしました。買い一巡後は、強い雇用統計の内容を受け、年内利上げ懸念が強まるとともに、週末のポジション調整の売りも入り、上げ幅を縮小。一時、小幅にマイナス圏に沈む場面も…。ただ、引き締め懸念が強まったことから債券が売られ金利が上昇したことを受け銀行株が買われるとともに、次第に上げ幅を回復。需給の好転期待から原油価格が上昇。これを受けエネルギー関連が買われたことも上げに寄与。引けにかけ上げ幅を拡大し、NYダウは9日続伸。史上最高値を更新して終了。この日は、WEB主力株も買い直され、NASDAQ総合指数も小幅に続伸しました。ニューヨーク市場の騰落状況は、値上がり1680、値下がり1294(NASDAQ市場は、1687-1185)と、ともに買いが優勢。VIX指数は、0.41ポイント下げ10.03ポイントに下落。

 NYダウは続伸。採用30種は、値上がり19、値下がり11。金利上昇を受け、GSが2.59%、JPモルガンが1.25%、それぞれ上昇。指数の上げをリードしました。また、ホームデポが1.3%、エネルギー関連のキャタピラーが0.70%、同シェブロンが0.62%、それぞれ上昇。いずれも指数寄与度が高く、指数の上げに寄与。一方、金利上昇を嫌気し、ディズニーが1.31%、ナイキが0.69%、マクドナルドが0.58%、それぞれ下落。消費関連の下げも目立ちました。今週のNYダウは、ドル安を好感した他国籍企業へ、原油高を受けたエネルギー株、金利上昇を受けた銀行株がそれぞれ循環的に買われ、金融危機の下落分の倍返しポイントに到達。さらに危機後の安値を基点にするレンジ相場の上限ラインも突破するという、離れ業を達成しました。レンジ離れを、バブルの始まりとみてきましたが、8月月間足で、レンジを上回って終わるか、レンジ内に押し戻されて終わりか…が焦点。週足サイコロが9勝3敗(75%)と過熱感も出ており、決算発表が一巡した来週以降、何を新たな手掛かり材料とするかの見極めも大事になりそうです。

 米国株は続伸、。円は、米金利上昇を受け、対ドルは110円60銭台に下落。レンジは110円06銭~111円05銭。対ユーロは130円30銭台で小幅高。CME日経平均先物は、大証先物終値を75円上回る2万0025円で帰ってきました。レンジは、1万9915円~2万0055円。週明けの日本株は、堅調なスタートが予想されます。ただ、海外通貨先物市場で、投機筋の円買いポジションが増加するなど、依然、高水準を続ける円売りポジションの買い戻しを刺激するような動きもあり、円高懸念から指数の大きな動きは期待できず、引き続き、決算睨みの展開に…。「指数は、指数。個別は個別…」という、割り切った流れが継続…か。
 週明けから本格化する8月相場の行くへなど、詳しくは、明日発信のレポートで解説します。
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Author:大仏さん

国立大学卒業後、大手証券会社に入社。
その後、投資顧問会社に転出。調査・分析部に所属し、上場企業調査、マクロ経済分析、株式レポート作成などのかたわら、株式講演会講師、地方ラジオ局株式番組コメンテーターなど。地方経済紙、スポーツ紙などに株式記事執筆。地方新聞投資相談コーナー担当。
その後、関西地方新聞に移籍し、政治経済部記者として地方経済の活性化に注力。
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