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大仏さんの「株やぶにらみ」
儲けるにはまず情報分析!。こってり濃厚に市場を分析中。
03 | 2019/04 | 05
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週明けの米国株は、予想を上回る個人消費支出や抑制された物価指標を好感。NASDAQ総合指数、S&P500指数が揃っrて最高値を更新するなど、小幅に続伸して終了。
 おはようございます。いよいよ平成の終わりです。平成の始まりは、日本にとってはバブル崩壊の始まりでした。以後、平成の時代を通し、バブル崩壊の後遺症から抜け出せず、いまだに解を求めての模索が続いています。昭和の成功体験に基づく護送船団方式にこだわり、本来市場から退出すべき企業を生かしたことが、「人、物、金」の適正配分を妨げ、現在の閉塞感を生み出しているようです。なんとか、閉塞感を打破しようと、政策的な努力が続いていますが、せっかく日銀が異例の緩和を行っても、銀行は国債を購入、個人や企業は、銀行預金を増やすばかりで、供給された資金は死蔵されるばかり…。経済を活性j化させる生きたお金の使い方はされてきませんでした。大手企業は、有能な人材を抱え込みながら流動化せず、有望な産業への人材や資金の供給もままならない状態。行政は、政治家をたきつけて法律を作らせては、それを口実に天下り先の行政法人を作り、予算を流し込む…。不効率な経済は今だに残るどころか、さらに増殖しているようです。また、景気が不透明感を強めようとしているときに、消費税の引き上げを行い、需要を削減しようとしています。

 OECDが日本は消費税を20%台まで引き上げなければいけない…と提言していましたが、財務省辺りから出向している職員が同省の意向を受けて作文したとの噂も…。また、経団連が消費税の引き上げを実施しべし…とするのも、輸出企業には税還付がありますし、消費税の引き上げをしてもらわないと、企業が負担する社会保険料負担が増えるから…という、自分勝手な理由によるという話も…。企業はバブル崩壊後の苦しい時期、本来国民が享受できたはずの預金金利を不当に低くし、企業に低コストの資金を供給し、また、貸出金利を下げることで助けてもらった、という事がありましたが、現在は国民生活を圧迫する消費税の引き上げに賛成する…。平成という時代は、国民を犠牲にした体制派といわれる層の「自分勝手」がまかり通った時代だったのかも…。みんなが、一致協力して経済のパイを大きくしていれば、こんなちまちました流れにはならなかったはず。せめて「令和」の時代は、もう少しオープンな社会にしてもらいたいものですが…まあ、今の体制では無理か。第2の敗戦によるガラガラポンが必要なのかも…。

 29日の米国市場動向
 ニューヨークダウ        2万6554ドル69セント    +11ドル06セント(0.04%
 NASDAQ総合指数       8161.86ポイント       +15.46ポイント(0.19%)
 S&P500              2943.03ポイント       +3.15ポイント(0.11%)
 CME日経平均先物       2万2390円          +140円(26日大証終値比)
 10年物国債金利        2.529%            +0.029%
 ニューヨーク原油        63.50ドル           +0.20ドル
 GOLD               1281.35ドル         -7.05ドル
 ドルインデックス         97.84             -0.19 
 

 週明けの米国株は、この日から始まるFOMCや週末の雇用統計にいたる主要な景気指標の発表など重要なイベントを控え、見送り気分の強い始まりになりました。ニューヨークダウは寄り後にこの日の安値2万6520ドル(前週末比23ドル安)をつけていました。 ただ、この日発表の個人消費支出が予想、前月水準を大幅に上回ったことを受け長期金利が上昇。これを好感しGSやJPモルガンなど金融株が買われたことから、寄り後まもなくプラス圏に浮上。次第に上げ幅を拡大し午後の取引半ばには、この日の高値2万6602ドル(同59ドル高)をつける場面も…。ただ、重要イベントを控え上値を買い上がる動きは無く、引けにかけては次第に上げ幅を縮小する展開に…。この日もグロース株への買い意欲は強く、NASDAQ総合指数、S&P500とも過去最高値を更新。主力3指数とも前週から小幅に続伸して終了。ニューヨーク市場の騰落状況は、値上がり1772、値下がり1168(NASDAQ市場は、1859-1202)と、ともに買いが優勢。VIX指数は、0.38ポイント上げ13.11ポイントに上昇。

 NYダウ30種採用銘柄は、値上がり15、値下がり15。金利上昇を受け、GSが1.89%、JPモルガンが1.44%、トラベラーズが0.87%、それぞれ上昇。3社で指数を45ドル分押し上げ。一方、今期の弱気予想を嫌気したインテルが2.52%安と続落。単独で指数を9ドル分押し下げ。P&Gが1.02%安、ファイザーが0.95%下落して続きました。重要イベント控えで全体に小動きに推移。NYダウの終日値幅は82ドルと狭いレンジの動きにとどまりました。
 NYダウは高値持ち合いの動き。NASDAQ総合指数、S&P500は、ともに、じり高し最高値を更新。昨日発表のPCE物価指数が抑制的なものだったことから、FRBの金融引き締めの緩和期待が強まり、リスクを取る動きが次第に強まっているようです。まだ、強弱感が対立し売買が交錯していることから値動きは大人しくなっていますが、プット&コールレシオなどテクニカル指標は強気の増加を示しており、今後の経済指標次第では上放れる動きも…。

 米国株は続伸。円は、ドルがユーロに対し売られた流れを受け、対ドルは111円60銭台と前週末水準から小幅に軟化。対ユーロも124円90銭台に軟化。CME日経平均先物は、前週末の大証先物終値を140円上回る2万2390円で帰ってきました。レンジは2万2335円~2万2455円。出来高は11400枚台に減少。本日は、中国で発表される製造業PMIに関心が集まりそう。中国銀行総裁が中立的な金融政策を行うことを発表。緩和期待から上げてきた中国株は調整色を強めていますが、日足一目均衡表の雲上辺に接近。PMIの数値次第では、出直りのきっかけになるかもしれません。それにしても、10連休はやはり長い。明け後に相場の景色が大きく変わっていなければいいのですが…。
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週末の米国株は、原油価格の下げや個別企業の決算悪が嫌気されたものの、好調な企業決算や強いGDP成長率を受け、主力3指数とも上昇して終了。
 おはようございます。昨日は、用事で京都のハズレまで出かけましたが、交通の便が悪く夕方までに帰宅することができませんでした。相場の方は、円高を嫌気して売られたCME日経平均先物終値に追随する格好で売られ、大きく下げる場面がありましたが、小幅に反落して終わったものの、強い押し目買い需要から値を戻し、最近のレンジ内に収まって終わっています。連休明けに上値を買い上がれるような材料が出ていてほしいですね。

 26日の米国市場動向
 ニューヨークダウ       2万6543ドル33セント     +81ドル25セント(0.31%)
 NASDAQ総合指数      8146.40ポイント        +27.72ポイント(0.34%)
 S&P500             2939.88ポイント        +13.71ポイント(0.47%)
 CME日経平均先物      2万2335円           +85円
 10年物国債金利       2.500%             -0.034%
 ニューヨーク原油       60.30ドル            -1.91ドル
 GOLD              1288.40ドル          +8.70ドル
 ドルインデックス        98.05              -0.09 
  

 週末の米国株は、朝方発表された第1四半期GDP成長率が予想を上回る3.2%増になったものの、消費や住宅部門の弱さなどから強弱感が対立するなか、トランプ大統領がOPEC(石油輸出国機構)に対し直接、価格下げの要求を行ったことから原油価格が下落。エネルギー企業のさえない決算もあり小幅に下落jしてスタート。前日予想を下回る決算を発表していたインテルが売られ、ニューヨークダウは寄り後まもなく、この日の安値2万6392ドル(前日比70ドル安)をつけていました。ただ、この日は、好決算銘柄が買い直されたことから、次第に下落幅を縮小。新作映画が過去最高の興行収入になったことを受けディズニーが買われるなど市次第に右肩上がりの展開に…。GDPに対する評価も見直されて買いが増加。引け間際にはこの日の高値2万6543ドル(同92ドル高)をつける場面も…。結局、主力3指数とも上昇して終了。NASDAQ総合指数、S&P500は引値ベースの最高値を更新。ニューヨーク市場の騰落状況は、値上がり1972、値下がり963(NASDAQ市場は、2087-990)と、ともに買いが優勢。VIX指数は13.62ポイントまであり、0.52ポイント安の12.73ポイントで終了。金利低下が好感されたようです。

  NYダウ採用30種は、値上がり20、値下がり10。好業績株の見直しからユナイテッドヘルスが2.69%上昇。単独で指数を42ドル分押し上げ。P&Gが2.5%、キャタピラーが2.13%、それぞれ上昇。アベンジャーズシリーズ最新作の好調を受けディズニーが1.95%上昇。7銘柄が1%超え上昇し指数の上げに寄与。一方、決算への失望からインテルが8.99%下落。単独で指数を35ドル分押し下げ。原油安と決算悪をを受けエクソンが2.1%下落。ウォルマート(1.92%安)、ホームデポ(1.4%安)など消費関連が冴えませでした。

 NYダウは3日ぶりに反発。NASDAQ総合指数は続伸。NYダウは週間では小反落。週足サイコロは7勝5敗に低下。NASDAQ総合指数は続伸。週足サイコロは10勝2敗と前週に続き警戒ゾーンにとどまっています。多国籍企業が多く、ドル高や米中貿易摩擦の影響を受けるNYダウよりも、強い国内経済に依るグロース銘柄が多いNASDAQ市場を指向する投資家が多いようです。金利環境が安定期にはいり株高が期待できることから、IPO企業が急増。これもNASDAQ市場への関心を高めているようです。金融ショック後には、中銀の政策手直しから投機的な相場が起こりやすく、当面、採算を無視した成長株傾斜の動きが続く可能性も…。

 米国株は、上昇。円は、GDP結果を見てドルが買われ112円台に下落したものの、弱い物価指標からFRBの利下げ思惑が出て金利が低下しドルが軟化。その後、株価の回復を受けドルが買い直されるなど神経質な動きをしたあと、対ドルは111円50銭台と前日水準で終了。対ユーロは124円40銭台に小幅に軟化。CME日経平均先物は、大証先物終値比85円高の2万2335円で帰ってきました。レンジは、2万2065円~2万2365円。
 今週の日本株は小幅に続伸。日経平均週足サイコロは9勝3敗と警戒ゾーンで横ばい。TOPIXは、8勝4敗に上昇。10連休後の動きを思惑し、内需系銘柄に買いが入ったことがTOPIX押し上げ要因になったようです。決算発表は前期の実績値は好調だったものの、世界の景気減速懸念を受け今期見通しに慎重な企業が多く、日経平均予想EPSも低下を始めています。連休明けも続く決算発表で、予想EPSがどこまで低下するかで、先行き見通しが決まりそう。結局、当初の想定通り、長期の移動平均線を下値に、価格帯別出来高最多帯、週足一目均衡表の雲下辺で、抑え込まれた結果、狭いレンジのまま、連休前の取引を終えました。
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昨日の米国株はスリーエムの業績への失望売りを埋めきれずMYダウとS&P500は続落したものの、WEB企業の好調を受けNASDAQ総合指数は反発。高安まちまちで終了。
 おはようございます。予想を上回る企業業績を背景に順調に上げてきた米国株でしたが、そろそろ負の側面も出てきたようです。中国向けの悪化やドル高、天候異変などが足を引っ張り、見通しを下回る企業が出てきました。今後発表される企業決算へのドル高の影響によっては、FRB辺りからドル高けん制の発言も出てくるかもしれません。ドル円相場は、一昨日112円40銭台を付けたばかりですが、昨日は、111円30銭台まで上昇。短期間に1円も上昇しています。シカゴIMM通貨先物市場では、投機筋の円売りが昨年末以来の12万枚に接近。投機筋の仕掛け次第ではこれが買い戻されて円が急伸する可能性もあります。企業決算におけるドル高の影響、FRB関係者や企業経営者の発言に注意。泣きついてくる経営者にトランプ大統領は弱い。

 25日の米国市場動向
 ニューヨークダウ         2万6462ドル08セント     -134ドル97セント(0.51%)
 NASDAQ総合指数        8118.68ポイント        +16.67ポイント(0.21%)
 S&P500               2926.17ポイント        -1.08ポイント(0.04%)
 CME日経平均先物        2万2200円           -150円
 10年物国債金利         2.5343%             +0.012%
 ニューヨーク原油         65.21ドル            -0.68ドル
 GOLD                1279.25ドル           -0.45ドル  
 ドルインデックス          98.16              +0.11


 昨日の米国株は、朝方決算を発表したエムスリーの実績値が予想を大幅に下回ったことや通期見通しを引き下げたことを嫌気。同社の指数への寄与度が大きいことや事業内容が多岐にわたっていることから景気への懸念も台頭。上りが先行し、続落してスタートしました。ニューヨーク台は、寄り後にこの日の安値2万6310ドル(前日比286ドル安)をつける場面も…。ただ、前日引け後に好決算を発表していたマイクロソフトやフェイスブックが買われたほか、事故機の安全性をアピールする動きを受けボーイングが買われたこともあり、次第に下落幅を縮小。午後の取引半ばにはこの日の高値2万6536ドル(同61ドル安)をつけていました。ただ、スリーエムの下げによる下落分を埋めきれず、NYダウとS&P500は続落。フェイスブックやマイクロソフトの上げがカバーしNASDAQ総合指数は反発。ニューヨーク市場の騰落状況は、値上がり1044、値下がり1865(NASDAQ市場は、1234-1805)と、ともに売りが優勢。VIX指数は、14.30ポイントまであり、0.11ポイント高の13.25ポイントで終了。神経質な動きが出てきました。

 NYダウ採用30種は、値上がり14、値下がり16。冴えない業績だったスリーエムが12.95%下落。単独で指数を192ドル分押し下げ。決算悪のベライゾンが2.15%、決算への懸念があるインテルが1.89%、中国販売が減少したキャタピラーが1.16%、それぞれ下落。指数の足を引っ張っています。一方、好決算のマイクロソフトが3.31%、ボーイングが1.95%、それぞれ上昇。2社で78ドル分指数を支えました。ディズニーが1.58%、金利上昇を受けたAMEXが1.63%上げ指数を下支え。
 主力3指数とも、高値での持ち合いの動きが継続。NASDAQ総合指数はこの日もザラバで最高値を更新。他の指数に比べた強さが目立っています。一時、10勝2敗まで上昇していたNYダウの週足サイコロは7勝5敗まで低下。過熱感の調整は順調に進んでいます。今日引け後に決算を発表したアマゾンやスターバックスなど新興勢の好調な決算が続いており、ここしばらくは、NASDAQ市場優位の展開が続くか…。

 米国株は高安まちまち。円は、対ユーロが売られたことや米企業決算への懸念からリスク回避の動きが強まり、対ドルは111円円台に上昇。対ユーロは124円30銭台に急伸。CME日経平均先物は円高を嫌気して下落。大証先物終値を150円下回る2万2200円で帰ってきました。レンジは、2万2150円~2万2355円。本日の日本株は、10連休前のポジション調整から不安定な動きになりそう。休み前に円高が進んだことへの懸念もあり、リスクポジションを減らす動きも…。当面、企業決算発表を受けた個別銘柄の物色が中心に…。引き続き、連休明けの決算発表をにらみ、前期実績の上振れ期待と今期も増益が期待できる銘柄の買い方針を継続。
 今日は、用事があり京都まで出ますので、夕方の書き込みの時間が取れないと思います。明日、米国の動きと合わせて書きますので、のぞいてみてください。
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本日の日本株は、中国株安があったものの、日銀が新たな緩和補完ツールを示したことや、海外投資家の実需買いなどを好感し、反発して終了。
 10連休後の相場の動きに関し、上昇を予想するところや、今回の相場で買い遅れた投資家の買いが入っているようです。朝方から、CME日経平均先物終値にさや寄せする買いが先物に入り、堅調にスタート。ファナックなど冴えない決算を発表した銘柄が、自社株買いを好感して下げ渋ったことも投資家の安心感につながり、先物にリードされる格好で、前引けにかけ堅調に推移。この日行われた日銀会合結果は据え置きとなったものの、緩和時期を来年春以降まで実施する…と明示したことや、新たな緩和のためのツールを用意したことも好感され、昼から上げ幅を拡大。先物に買い戻しが入ったことも裁定買いを誘い、引けにかけ上げ幅を拡大。日経平均は引け近くにこの日の高値2万2334円(前日比134円高)をつけ、年初来高値を更新。日経平均、TOPIXとも反発して終了しました。

 日経平均終値は、107円58銭高(0.48%)の2万2307円58銭、TOPIX終値は8.23ポイント高(0.51%)の1620.28ポイント。NT倍率は13.77倍で、前日から横ばい。一時は、13.79倍をつけ、偏りが拡大する場面も…。出来高は744万株増の12億2102万株、売買代金は、448億円減の2兆2781億円と、ともに前日比で横ばい。騰落状況は、値上がり1578、値下がり489と、買いが優勢。
 日経平均サイコロは9勝3敗で変わらず。TOPIXは、6勝6敗に上昇。日経平均RSIは68%→68%で横ばい。TOPIXは45%→47%に上昇。25日線かい離率は、日経平均が+2.0%→2.38%、TOPIXは-0.08%→+0.42%。TOPIXのキャッチアップの動きが強まってきました。日経平均は引け値でも年初来高値を更新。新値三本足は陽線5本目(陰転値2万2169円11銭)を入れましたが、陰転しやすくなってしまいました。

 朝方からの上げについては、中国株の大幅安、米株先物安から、わかりづらい展開でした。この日、日銀会合の結果発表を控えていましたが、米FOMC、ECBと、中銀がハト派的な姿勢を鮮明にする動きが強まったことから、日銀も…として、イベントドリブン型のヘッジファンドなどがポジションを作りに行ったのかもしれません。また、今日発表された投資主体別売買動向(15日~19日売買分、現物)を見ると、海外投資は5334億円の買い越し。4月に入り3週連続しています。アノマリー通りの動きですが、今日のファナックやTOPIXコア30採用銘柄の底堅い動きを見ると、実需の買いが入っていたのかもしれません。一方、個人をはじめとする国内投資家は、大幅な売り越し…。依然、逆張りの姿勢に変化はないようです。まあ、国内勢の売りがどこで途切れるかが分岐点になりそうですが、以前から書いているようにこのゾーンは週一目均衡表の雲下辺(22397円)と2年越しの価格帯別出来高最多帯のゾーンでもあり、まだまだ、簡単には峠を越えさせてはくれないようです。まあ、日柄をかけてじっくり抜け上がれば良し…。

 今日は、レポート銘柄の、ネットワン、アンリツ、信越ポリマー、富士電機が決算を発表しましたが、いずれも前期は増益。今期も増収増益の予想を出してきました。連休入りの明日の相場で市場がどういう判断を下してくれるか…。乞うご期待!中国市場は、欧米で高まる中銀への金融緩和期待に対し、敢えてなにもしないと、中国銀行総裁が釘を刺したことに、嫌気した短期筋の売りがあったようです。まあ、残すはあと一日、何が起こるかは誰にもわからない…。とにかく、最後のよりどころは個別企業の業績…。以前から、「前期の増額修正、今期も増益」銘柄を買うのが安全策…としてきましたが、明日はどんな評価が出てくるか。
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昨日の米国株は、主力企業のさえない決算や原油安、金利低下などを嫌気し、主力3指数とも小反落して終了。NASDAQ総合指数は、ザラバの最高値を更新。
 おはようございます。昨晩は、決算結果のデータチェックに時間を取られ、書き込みの時間が取れませんでした。想定通りレンジ相場が続いてますので、ご容赦!

 24日の米国市場動向
 ニューヨークダウ        2万6597ドル05セント    -59ドル34セント(0.22%)
 NASDAQ総合指数       8102.01ポイント       -18.81ポイント(0.23%)
 S&P500              2927.25ポイント       -6.43ポイント(0.22%)
 CME日経平均先物       2万2220円          +50円
 10年物国債金利        2.5199%            -0.05%
 ニューヨーク原油        65.89ドル           -0.41ドル
 GOLD               1277.65ドル         +1.75ドル
 ドルインデックス         98.08             +0.48  

 
 昨日の米国株は、主な景気指標の発表がないなか、決算発表の内容に一喜一憂する神経質な展開になり、主力3指数とも小幅に反落して終了。前日、NASDAQ総合指数とS&P500が引け値ベースの最高値を更新したことから、益出しの売りが先行。軟調な始まりになりましたが、決算への期待感から買い直され昼にかけ上昇。ニューヨークダウは昼頃この日の高値2万6680ドル(前日比24ドル高)をつけていました。ただ、この日発表されたAT&Tやキャタピラー、グラマンなど主要企業の決算が予想を下回ったり、内容的に問題のあるものがあったことが嫌気され、午後からは売りが優勢に…。在庫の増加を嫌気して原油価格が下落。エネルギー株が売られたことも響き、午後の取引半ばにこの日の安値2万6582ドル(同74ドル安)をつけていました。この日、引け後にフェイスブックやマイクロソフトなど注目企業の決算発表を控え、期待感から下げ渋り、引けにかけては底堅く推移。NASDAQ総合指数は、寄り後に昨年8月高値を抜き過去最高値を更新。ニューヨーク市場の騰落状況は、値上がり1455、値下がり1449と、ほぼ同数だったものの、NASDAQ市場は、値上がり1457、値下がり1590と、売りが優勢。VIX指数は、0.86ポイント上げ13.14ポイントに上昇。
 
 NYダウ採用30種は、値上がり12、値下がり18。ディズニーが1.30%、マクドナルドが1.21%、ナイキが1.10%、それぞれ上昇。P&Gga0.51%、ウォルマートが0.45%、それぞれ上昇するなど、ディフェンシブ系が堅調。一方、原油価格の下落を受け、シェブロンが3.07%、エクソンが1.94%、それぞれ下落。2社で指数を6ドル分押し下げ。アジア地区の売上下減が嫌気されたキャタピラ―が3.03%、金利低下を嫌気したGSが1.76%、それぞれ下落。2社で指数を53ドル分押し下げました。ダウが2.88%下落。
 主要3指数とも小反落。全般に値動きは少なく、NYダウの終日値幅は98ドルと小幅なレンジの動き。予想を上回る企業決算が続いた結果、調査会社の利益見通しは1.1%減まで減少。次第に期待値が上昇し、押し目買いが増加。高値で膠着する動きになっています。引け後に発表されたマイクロソフトとフェイスブックの決算は、ともに予想を上回り夜間取引で急騰。SOXはこの日も高値を更新しており、今晩以降の米株にも好影響を与えてきそう。

 米国株は小反落。円は、米金利低下を受け一時上昇する場面があったものの、弱いドイツの景気指標を受けドルが買い直された流れで、対ドルは112円10銭台に下落。一時は、112円40銭台と安値を更新する場面も…。対ユーロは、125円10銭台に上昇。CME日経平均先物は大証先物終値を100円上回る2万2220円で帰ってきました。レンジは、2万2125円~2万2370円。本日の日本株は、昨日のファナックなど主要企業の決算発表を受け波乱色を強めた動きになりそう。円安が下値を支えるものの、企業の弱気の今期見通しが嫌気されてきそう。10連休後の決算発表への警戒感もあり、前倒しで売られる懸念も…。中国株、米株先物の動きを受けた先物筋の動きが焦点に…。SOX指数の続伸など米ハイテク株高の支援はありますが、弱気すぎる決算見通しが…。大勢は、狭いレンジ内の動きになるか…。 

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昨日の米国株は、好調な企業決算に支えられて上昇。NASDAQ総合指数とS&P500 は引け値ベースの最高値を更新。
 おはようございます。 桜の季節は終わった、と思っていたら、龍田川沿いを散歩していると、八重桜が満開状態。散ってしまったはずの桜も、葉桜に姿を変えていたものの、緑の中から桜の花が存在感をアピールしています。藤棚では花が満開でいい香りを漂わせていますし、土手にはあやめが花をつけています。普通なら、順番に咲いていくのですが、今年は違うようです。まあ、これはこれで風情がありますが…。連休に入ったら、今まで足を運んだことがない神社仏閣や古墳巡りでもしてみようかな…。ニューヨークダウについてレポートでは、「三尊天井」形成か、「逆三尊型」の出直りパターンの分岐点にある…としてきましたが、どうやら後者に…。

 23日の米国市場動向
 ニューヨークダウ       2万6656ドル39セント     +145ドル34セント(0.55%)
 NASDAQ総合指数      8120.82ポイント        +105.56ポイント(1.32%)
 S&P500             2933.68ポイント        +25.71ポイント(0.88%)
 CME日経平均先物      2万2335円           +95円
 10年物国債金利        2.5686%           -0.021%
 ニューヨーク原油       66.30ドル            +0.70ドル
 GOLD              1274.25ドル          -2.60ドル
 ドルインデックス        97.60              +0.31 
   

 昨日の米国株は、朝方発表の新築戸建て住宅販売が3か月連続で増加したことを好感。これまで発表された企業決算が予想を上回っていることへの安心感もあり買いが先行。高寄りしてスタートしました。この日発表のロッキードやユナイテッドテクノロジーなど軍需産業の決算が好調だったことや、コカ・コーラ、ベライゾンなども強気の決算見通しを示唆したことも好感され幅広く買いが増加。ニューヨークダウは昼にかけ上げ幅を拡大し、この日の高値 2万6695ドル(前日比184ドル高)をつけ、年初来高値を更新する場面も…。ただ、NASDAQ総合指数、S&P500が最高値に接近すると高値警戒感が強まり、益出しの売りが増加。引けにかけてはやや上げ幅を縮める展開に…。結局、ニューヨークダウは反発、NASDAQ総合指数とS&P500は3日続伸。ニューヨーク市場の騰落状況は、値上がり2198、値下がり741(NASDAQ市場は、2277-806)と、ともに買いが優勢。VIX指数は、0.14ポイント下げ12.28ポイント低下。

 NYダウ採用30種は、値上がり22、値下がり8。業績が予想を上回ったユナイテッドテクノロジーズが2.27%上昇。単独で指数を21ドル分押し上げ。決算好調なコカ・コーラが1.71%上昇したほか、アップルの1.44%高、マイクロソフトの1.36%高など、12社が1%超え上昇し指数の上げに寄与。一方、弱気の先行き見通しからP&Gが2.69%、契約者数の減少を嫌気しベライゾンが2.09%、それぞれ下落。業績の明暗が際立ちました。
 ツイッターの急伸などを受けたNASDAQ総合指数とS&P500は、ともに終値ベースの最高値を更新。業績への懸念から買いを手控えていた個人投資家の買い意欲が増加。出遅れ株を幅広く買う動きが強まり、52週来高値更新銘柄数は、ニューヨーク市場(54→136)、NASDAQ市場(47→99)とも、急増。投資家心理は一気に強気に傾いてきました。ただ、プットアンドコールレシオは60%を割込み、投資家心理を表す指標は強気に傾き過ぎのゾーンに入ってきています。業績次第のところはありますが、投資家心理に注目すると…。

 米国株は上昇。円は、ドルが主要通貨に対し上昇したものの、ポンド安などクロス円の上昇を受け対ドルは111円80銭台に小幅上昇。対ユーロも125円50銭台に上昇。CME日経平均先物は大証先物終値を95円上回る2万2335円で帰ってきました。レンジは、2万2115円~2万2360円。本日の日本株は、堅調に推移しそう。景気刺激より構造改革を重視すると伝わった中国市場の動きが気になりますが、先物リードで上値の壁に挑戦することになりそう。この日も米国でSOX指数が高値を更新。アップルと半導体大手クアルコムの和解で今後5G半導体を使ったアップル新製品開発も期待され、アップル関連にも注目が集まりそう。TOPIX優位の展開から日立製作所の動きに注目。昨年1月高値からの右肩下がりのレンジを抜けだしてきた小松製作所も中期的な視点で注目。
強気を煽るような動きが出てきそうですが、強気する場所はもっと前だったはず…。踊らされないようにしたい。

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本日の日本株は、中国の経済政策への警戒感から波乱したものの、米企業業績への期待感や先物買い戻しで、続伸して終了。
 本日の日本株は小幅に続伸したものの、日経平均、TOPIXとも先週18日に付けた陰線内の動き。長期の移動平均線が下値を支える一方、上値は週足一目均衡表の雲下辺、2万3000円にかけての出来高最多帯が頭を押さえており、指数の膠着状態が続いています。10連休が接近するとともに、商いが減少してきており、しばらくは上値の壁を突破するためのエネルギー不足の状態が続きそう。

 今日は連休明けの米国株が高安まちまちだったことから、手掛かり材料難となったものの、日経平均(N)とTOPIX(T)の指数売買と思われる買いがTOPIXに入り、昨日に続き内需系大型株が買われ小幅に続伸してスタート。日経平均は寄り後にこの日の高値2万2268円(前日比51円高)をつけていました。ただ、買い一巡後に、中国が野放図な景気刺激策を止め、構造改革を重視する方向に舵を切り換えるのでは…との観測から、先物に仕掛け的な売りが入ったほか、為替が一時111円60銭台まで円高に振れたことも嫌気され、売りが増加。中国市場への警戒感が高まり同市場のオープン前にこの日の安値2万2119円(同98円安)をつける場面も…。中国市場が落ち着いた始まりになったことから先物
に買い戻しも入り前引けにかけて下落幅を縮小。後場もエネルギー関連や電鉄、不動産などが買われ堅調に推移。前日引け値付近でもみ合った後、引けにかけ買われていました。

 日経平均終値は、41円84銭高(0.19%)の2万2259円74銭、TOPIX終値は4.35ポイント高(0.27%)の1622.97ポイント。NT倍率は13.73倍→13.72倍に低下。一時は、13.68倍まで低下。予想通り10連休後をにらんでTOPIXに買い圧力がかかってきたようです。出来高は、1.25億株増の9億9523万株、売買代金は、3198億円増の1兆9461億円にともに増加したものの、まだエネルギー不足は否めません。騰落状況は、値上がり1234、値下がり779と買いが優勢。
 日経平均サイコロは9勝3敗、TOPIXは5勝7敗と、ともに変わらず。日経平均RSIは75%→71%(TOPIXは、54%→50%)に、ともに低下。25日線かい離率は日経平均が、+2.35%→2.42%に、TOPIXは+0.35%→+0.6%に、それぞれ拡大。方向感のない動き。騰落レシオは97%→93%に低下。買いエネルギーも細り気味。

 NT倍率の極端な動きから、裁定業者による平準化の動きが期待される…としましたが、やはり、TOPIX優位の動きが出てきたようです。先物手口を見るとCTA絡みの欧州系証券が、日経平均先物を売り越す一方、TOPIX先物を買い越すしており、NTショートなどロング&ショートポジションを作りに動いてきた可能性があります。まあ、しばらくは膠着状態の中で、先物筋があれこれし仕掛ける動きが出るんでしょうが、上にも下にも行けない状態で、最後は先物筋もあきらめてしまうかもしれませんね。まあ、業績や成長性を押さえて個別株で動くのがベストでしょう。パワー半導体の成長性に注目して富士電機に注目してきましたが、今日の日経の業績観測記事でようやく日の目を見てきました。先日から、ベリサーブ、ネットワン、ベクトル、ダイフク、ミロク情報、福井コンピューターと、順番に日の目を見ていますが、三角持合いから上放れてきた増額修正期待の銘柄も、どうやら動き始めてきそうです。こんな相場ですから、大きくとることは難しいですが、1~2割を確実に積み上げていくのが結局、大きな成果を生むことになるはず…。当面は、日米とも個別企業の業績次第の展開…。まあ、変なところで強気しないようにガードだけは固めておきたいですね。
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連休明けのの米国株は、冴えない住宅関連指標が嫌気されたものの、原油価格の上げやハイテク株の強い動きに支えられ、高安まちまちで終了。
 おはようございます。

 22日の米国市場動向
 ニューヨークダウ        2万6511ドル05セント     -48ドル49セント(0.18%)
 NASDAQ総合指数       8015.27ポイント        +17.20ポイント(0.22%) 
 S&P500              2907.97ポイント         +2.94ポイント(0.10%)
 CME日経平均先物       2万2240円           変わらず
 10年物国債金利        2.5885%             +0.031%
 ニューヨーク原油        65.70 ドル           +1.70ドル
 GOLD               1276.85ドル           -0.75ドル
 ドルインデックス         97.30               -0.08 
  

 週明けの米国株は、主要企業の決算発表を今週に控え模様眺め気分が強まるなか、朝方発表された中古住宅販売件数が13カ月連続で減少したことを嫌気。売りが先行し反落スタートになりました。住宅関連株が売られ、ニューヨークダウは寄り後のこの日の安値2万6458ドル(前週末比101ドル安)をつけていました。ただ、トランプ政権が、対イラン制裁で実施している原油禁輸に関する一部の国に対する猶予措置を延長しないと決めたことを受け原油価格が上昇。これを受け、エネルギー株が買われて下落幅を縮小。昼前にはこの日の高値2万6553ドル(同6ドル安)まで、値を戻す場面も…。半導体やSNSなどWEB関連銘柄が上昇したものの、業績への不安からボーイングが売られるなどし、引けにかけ軟調に推移。結局、ニューヨークダウは小反落。NASDAQ総合指数、S&P500は小幅に続伸して終了。ニューヨーク市場の騰落状況は、値上がり1220、値下がり1731(NASDAQ市場は、1324-1769)と、ともに売りが優勢。VIX指数は、13.36ポイントまであり、0.33ポイント高の12.42ポイントと安定的に推移。

 NYダウ採用30種は、値上がり12、値下がり18。ユナイテッドヘルスが2.42%上昇。単独で指数を36ドル分支えました。原油高を映し、エクソンが2.18%、シェブロンが1.7%、それぞれ上昇。2社で指数を26ドル分下支え。他は、ベライゾンの0.57%高、インテルの0.56%高など、上げは限定的。一方、ナイキが2.06%下落。23日に決算発表を控えたボーイングが1.29%下落。単独で33ドル分指数を押し下げ。トラベラーズが1.67%、AMEXが1.18%、それぞれ下落するなど金融株が不振。6社が1%超え下落し指数の足を引っ張りました。
 主力3指数は高安まちまち。高値への接近から足踏みする動きが続いています。決算発表前から11期ぶりの減益が伝えられ、発表数字への警戒感が高まりましたが、蓋を開けてみると8割近い企業が予想を上回る状態。調査機関の予想も当初の2.3%減から1.7%減へと減益幅が縮小。警戒感は緩みつつあるようです。引き続き膠着した動きになりそうですが、NASDAQ総合指数とS&P500 は先週17日に付けた陰線が重荷になっており、この消化が課題になりそう。

 米国株は高安まちまち。円は、ドルが対ユーロで売られたことを受け、対ドルは111円90銭台と前週末から横ばい。対ユーロは126円台に小幅に下落。CME日経平均先物は、大証先物終値と同値の2万2240円。レンジは、2万2085円~2万2260円。本日の日本株は、主力投資家の見送り姿勢が続き方向感の無い展開で推移しそう。指数は、昨日下落した中国株の動向や米株先物の動きを受けた先物筋次第…。引け後に発表される日本電産、東京製鉄の業績発表に関心が集まりそう。今日は、10連休を控えた売り最終でもあり、空売りの買い戻しや、ヘッジの動きで神経質な動きになることも…。明日以降は個別の決算プレーの動きに警戒したい。米SOXはこの日も高値を更新。エヌビディアやインテルが上げており半導体関連の動きに注目。

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週明けの日本株は、中国株安や米株先物安を受け気迷い感が強まったものの、内需株へのポジション調整の買いから、小幅に続伸して終了。
 先週は、10連休への備えた動きに終始した感じです。オプションを使ったヘッジの動きも強まり、プット・コールレシオは一時80%まで上昇。TOPIXを運用対象とする機関投資家もヘッジでTOPIX先物を売り、NT倍率は記録的な水準まで押し上げられました。また、国内勢を中心に日本株に弱気する投資家も多く、レバETFを空売りし、先週は逆日歩が付くような事態になっていました。個別銘柄でも状況は同じ…。先週急伸したファーストリテーリング(ユニクロ)は、連日1円超えの逆日歩がついていましたが、このままほっておくと、10連休中も逆日歩を負担せねばならず、買い戻しの動きも活発になっていたようです。逆日歩を回避しようと思えば明日23日までに買い戻しが必要で、潮目が変わるとしたら、この辺りか…?ただ、皆が10連休ヘッジに走ったことで、NT倍率が13.73倍と2000年4月来の水準まで上昇。偏った状況が生まれています。市場にゆがみが出ていることになり、平準化に向けて裁定ポジションを作る投資家が出てきても不思議ではありません。まあ、この辺りに10連休明けの相場を考えるヒントがありそうですね。

 週明けの日本株は、週末の海外市場が休場だったこともあり、手掛かり材料難から膠着した動きに…。円が強含んだことから、日経平均は小幅に下落して始まりましたが、先週売られた建設や不動産、電鉄など内需系業種にポジション調整の買いが入り、上げに転換。前場半ばにこの日の高値2万2280円(前週末比80円高)をつける場面もありました。ただ、中国市場が下落して始まると、米株先物も軟調に推移していたこともあり、先物に仕掛け的な売りが入り、再びマイナス圏に陥るなど、神経質な動きを続けた後、後場からは模様眺めの動きが続き、日経平均、TOPIXとも小幅に続伸して終わりました。

 日経平均終値は、17円34銭高(0.08%)の2万2217円90銭、TOPIX終値は1.69ポイント高(0.10%)の1618.62ポイント。NT倍率は、前週から横ばいの13.73倍。出来高は、5948万株減の8億6950万株、売買代金は、3946億円減の1兆6263億円。今年最低のあきないでした。騰落状況は、値上がり976、値上がり1058と、やや売りが優勢。
 日経平均サイコロは9勝3敗(75%)で横ばい、TOPIXは5勝7敗に上昇。日経平均RSIは74%→75%(TOPIXは50%→54%)に、ともに上昇。TOPIXに勢いがついてきたか…?25日線かい離率は2.4%→ 2.35%に縮小。25日線の勢いに遅れ始めたか。騰落レシオは100%→97%にやや低下。日経平均は週足、日足ともサイコロジカルラインは75%で警戒ゾーン。TOPIXは週が7勝5敗、日が5勝7敗…NT間のかい離が大きくなっています。
 
 レポートでも書きましたが、先週は200日線、52週線という長期の抵抗線を抜いてきましたが、同時に、週一目均衡表の雲下辺、過去2年間の出来高最多帯という壁に直面。 壁の突破には出来高が必要ですが、今年最低の出来高では…。しばらくはサンドイッチ状態が続くことになるか…。海外投機筋の仕掛け的な動きが警戒されますが、今のところCTAにつながる欧州系証券の買い越し(買い戻し?)が続いており、警戒することはないか…。個別でも、好材料が出ても陰線で終わっているものが多く、できるだけ週内に決着をつけておきたい…というのが投資家の考えのようです。連休明けの反動が怖い…。出し尽くし、「SELL IN MAY」にならなければいいのですが…。個別は今日も堅調でした。 
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米国市場は「グッドフライデー」で休場。電子取引では主力3指数とも上昇。
 おはようございます。

 昨日の米国市場は「グッドフライデー」で休場。電子取引で判明分は、NYダウが139ドル高の2万6567ドル、S&P500 が10ポイント高の2910.5ポイント。CME日経平均先物は、大証終値比65円高の2万2265円。ニューヨーク原油は64.06ドル(前日比0.19ドル高)、GOLDは1277.90ドル(同1.1ドル高)、ドルインデックスは0.28高の97.40.

 今週の日本株は前週から上昇。日経平均は3週続伸。TOPIXは、前週から反発。日経平均週足サイコロは9勝3敗(75%)と警戒ゾーンが継続。TOPIXは、7勝5敗(58%)と中立ゾーンの動き。週間の上昇率は、日経平均が1.5%、TOPIXが0.72%。4月に入り、日経平均の伸びがTOPIXを上回るようになっています。
 昨日の日経平均終値は110円44銭高(0.50%)の2万2200円56銭、TOPIXは1.96ポイント高(0.12%)の1616.93ポイントと、ともに反発。NT倍率は、13.68倍→13.73倍に上昇。昨年12月に付けたザラバの水準13.71倍を上回っています。出来高は、2.6億株減の9億2898万株と10億株の大台割れ。売買代金は、2080億円減の2万0208億円。騰落状況は、値上がり1147、値下がり899と買いが優勢。指数が反発したことで短期筋の動きが強まったようです。
 
 日経平均サイコロは9勝3敗(75%)、TOPIXは4勝8敗(33%)と、ともに変わらず。日経平均RSIは77%→74%(TOPIXは、70%→50%)に、ともに低下。25日線かい離率は、日経平均が+2.4%、TOPIXは+0.28%…。NT倍率の記録的な上昇。テクニカル指標の日経平均、TOPIX間のかい離は、誰が見ても偏りすぎに見えますが…。物色の広がりを見る騰落レシオは97%→100%と方向感はありませんが、指数が上げると買いが増え、下げると極端に減るという状態。市場参加者が少ないため、物色も一方向に偏るようです。アルゴ売買の影響もあるのでしょうか…。

 米国市場で、フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)が高値を更新していることや、中国経済の底入れ期待から、設備投資関連も買われ、値嵩株に年初来高値を更新するものが相次いでします。その一方、年初来堅調を続けてきた不動産、電鉄、倉庫、電力・ガスなど、内需大手が下落を続けています。これらの業種が買われている間、今の人気株は安値を更新していましたが、為替はそんなに外需株に追い風になるほど円安にはなっていませんし…。どうやら、ロング&ショート戦略をとる海外投機筋が、ポジションを閉じているのかもしれません。例えばですが、「住友不動産買い・安川電機売り」などのポジションを作り、両社の株価は逆行しましたが、現在は、この解消が行われ、住友不動産が下げ続け、一方で、安川電機が上げ続けるようなものです…。まあ、理屈は、色々くっつけてやっているようですが、半導体の国内スポット価格に底入れの兆しは見えていません。決算前にポジション解消を急いでおかないと、数字によっては大きく下げることもあるかもしれません。このあたりが、両者の極端な差になっているんでしょう。おそらく、NT間でも、NTロング(日経平均先物買い・TOPIX先物売り)のようなポジションが作られているんjでしょうね。

 まあ、10連休を挟んで潮目がどう変わってくるか…。今後の見通しなど詳しいことは、明日発信のレポート4月21日号で分析してみます。アナリストが売り上げが減少するとし投資判断を引き下げた中小企業支援の銘柄。このところ毎回取り上げてきましたが、やはり、前期決算の増額修正と増配を発表してきました。まあ、以前、技研製作所で変な格下げで大きなチャンスを逃がしましたが、スバルでも600円台で外資系証券が格下げし、その後大相場に入っていきました。まあ、こだわって正解でした。コンセンサスは眉に唾をつけてみる程度にとどめておいた方がよさそうですね。
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昨日の米国株は、強い景気指標や予想を上回る企業業績を受けた買いが、3連休前のポジション調整売りを上回り、反発して終了。
 おはようございます。昨晩は不意の来客があり、外出することになり書き込みの時間が取れませんでした。ご容赦!相場が弱含んでくると、一気に買いの手が引っ込んでしまう…。まだ、国内勢の弱気は続いているみたいですね。昨日の荻生田発言…単なる勇み足か、それとも国民の反応を見るためのものか…。まあ、真意のほどはわかりませんが、世界の景況感が悪化しているときに実施すれば、日本経済を崖に受けて追い込むことになる、という見方は正しいと思いますが…。いつも、かまびすしい日経が社説で触れていないことを見ても、今回の上げが「やばい」という認識はあるようです。

 18日の米国市場動向
 ニューヨークダウ       2万6559ドル54セント     +110ドル00セント(0.42%)
 NASDAQ総合指数      7998.06ポイント        +1.98ポイント(0.02%)
 S&P500             2905.03ポイント        +4.58ポイント(0.16%)
 CME日経平均先物      2万2250円           +140円
 10年物国債金利       2.5596%            -0.032%
 ニューヨーク原油       64.00ドル            +0.24ドル
 GOLD              1277.75ドル          +1.75ドル
 ドルインデックス        97.45              +0.42 
  

 三連休を控えた昨日の米国株は、朝方発表の小売り売上高が1年半ぶりの伸びになったことや新規失業保険申請件数が50年ぶり水準に減少したことを好感。買いが先行し反発してスタート。買い一巡後に、3連休を前にしたポジション調整の売りに上げ幅を縮め5、ニューヨークダウは、一時、前日比5ドル安とマイナス圏にしずう場面も…。ただ、この日決算を発表したAMEXや損保大手トラベラーズの決算が予想を上回ったことや堅調な景気先行指標も好感され買いが増加。引けにかけ上げ幅を拡大し、引け近くには、この日の高値2万6602ドル(同153ドル高)をつけていました。この日は、ハネウエルが予想を上回る決算を発表したほか複数の新規株式公開銘柄も公開価格を上回って買われたことも投資家の強気を刺激。主力3指数ともそろって反発して終了。ニューヨーク市場の騰落状況は、値上がり1430、値下がり1493(NASDAQ市場は、1491-1576)と、ともに売りが小幅に上回りました。VIX指数は、金利低下を好感。0.51ポイント下げ12.09ポイントに低下。

 NYダウ採用30種は、値上がり18、値下がり12。ユナイテッドヘルスが買い戻しから2.26%上昇。単独で指数を33ドル分引き上げ。業績好調のトラベラーズが2.25%、同AMEXが1.71%、それぞれ上昇。2社で指数を34ドル分押し上げ。モルガンスタンレーが飲食業の投資判断を引き上げたことを受けマクドナルドが1.72%上昇するなど、8銘柄が1%超え上昇。指数の上げに寄与。一方、薬価改定を懸念しファイザーが1.25%下落したものの、1%超え変動したのは同社のみ。他は、金利低下を嫌気したGSの0.96%下げなど大きな動きはありませんでした。

 主力3指数とも反発。この日は、堅調な景気指標や好調な企業業績が支えに…。引き続き、最高値が接近したことや大台乗せ後の強弱感の対立から、値動きの乏しい展開が続いていますが、決算発表目の弱い業績見通しで投資家の期待値が下がっていたところに、実績が予想を上回るものが増加。低下していた決算への期待値が回復し始め、じり高につながってきたようです。強い景気指標の発表があったものの、この日は金利が低下。3連休前にヘッジで債券が買われた可能性もありそうです。来週の債券市場の動きが、株価の方向を決めることになりそう。

 米国株は反発。円は、対ユーロでドルが強含んだものの、対ドルは111円90銭台でやや強含み。対ユーロは125円80銭台に上昇。CME日経平均先物は、大証先物終値を140円上回る2万2250円で帰ってきました。レンジは、2万2050円~2万2290円。本日の日本株は底堅く推移しそう。昨日発表の投資主体別売買動向(8日~12日売買分)で海外投資家は2週連続で現物を買い越し。4月買い越しのアノマリーが継続していました。また、昨日の下げに関し、海外投資家の売り…との解説もあるようですが、先物では、相変わらず売りポジションを抱えていた海外投資家の買い戻しが続いています。昨日のCMEでも、強含んで終わっており、解説には「?」です。先物売り手口を見ると国内大手証券が突出しており、先行きを弱気している国内投資家が、ベアETFの買いに出た可能性も…。しばらくは、弱気の国内勢と買い戻しを急ぐ海外投機筋、実需買いにでてきた海外中長期投資家の間で攻防戦が繰り広げられそう。現在の位置は価格帯別出来高で見れば、過去1年間の最多出来高帯。一気に抜けるには、ポジティブサプライズが必要。当面、両者の力関係により膠着した展開が続くか…。この日も、SOXは最高値を更新。3連休前に米株が上昇したことも好感され、外需株への買いが続くか…。強気筋、弱気筋の攻撃r対象になったユニクロの動きが焦点に…。   

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昨日の米国株は、国民皆保険政策を嫌気したヘルスケア関連売りと、金利上昇を受けた金融株の上げやハイテク株の上げが交錯。主力3指数は小幅に下落して終了。
 おはようございます。
 
 17日の米国市場動向
 ニューヨークダウ         2万6449ドル54セント    -3.12ドル(0.01%)
 NASDAQ総合指数        7996.08ポイント       -4.15ポイント(0.05%)
 S&P500               2900.45ポイント       -6.61ポイント(0.23%)
 CME日経平均先物        2万2265円          -5円
 10年物国債金利         2.593%            +0.001%
 ニューヨーク原油         63.76ドル           -0.29ドル
 GOLD                1276.50ドル          -0.65ドル
 ドルインデックス          97.01             -0.04
 

 昨日の米国株は、複数の景気指標から中国の景気減速に歯止めがかかりつつあることを好感して買いが先行。小幅に反発して始まりました。半導体メーカークアルコムとの和解で5G 対応スマホの開発が進むとの思惑から、アップルが買われたほか、それに伴い5G モデム事業からの撤退が好感されたインテルが上昇しました。買い一巡後は前日に続き、民主党が主張する国民皆保険や政府主導の薬価引き下げの動きを嫌気しヘルスケア関連や医薬品が売られて下落。寄り後まもなくこの日の安値2万6391ドル(前日比61ドル安)をつける場面も…。ただ、堅調な株価を受け10年債金利が2.6%台に入るなど金利上昇を受けGSやJPモルガンなど金融株が買われ、昼にかけプラス圏に浮上。予想を上回る企業決算とヘルスケア関連への売りが交錯し、前日引け値付近でもみ合いが続いたあと、ベージュブック(地区連銀経済報告)で、底堅い米経済の状況が確認され金利が強含んだことを嫌気し、主力3指数とも弱含んで終わりました。ニューヨーク市場の騰落状況は、値上がり1194、値下がり1730(NASDAQ市場は、1125-1958)と、ともに売りが優勢。VIX指数は、一時、11.03ポイントと昨年8月水準まで下げた後、0.42ポイント上げ12.60ポイントで終了。2.6%台に入ってきた金利に神経質になってきたようです。

 NYダウ採用30種は、値上がり18、値下がり12。金利上昇を受けGSが3.0%、JPモルガンが2.88%、それぞれ上昇。2社で指数を63ドル分押し上げ。5Gモデム事業撤退が好感されたインテルが3.26%上昇。5G対応スマホへの期待かラアップルが1.95%上昇。7銘柄が1%超え上昇し、指数を下支え。一方、前日までの流れをを受けユナイテッドヘルスが1.86%下落。薬価改定を嫌気したメルクが4.69%、ファイザーが2.54%、それぞれ下落。3社で、60ドル分指数を押し下げ。前日さえない決算を発表していたIBMが4.15%下落。単独で指数を41ドル分押し下げ。8銘柄が1%超え下落し、指数の足を引っ張りました。
 主力3指数とも小反落。NASDAQ総合指数が、8000ポイント大台に乗せるなど、目標達成感が出ていたことから益出しの動きが進んだようです。NYダウ、S&P500も最高値への接近を前に足踏みの動き…。中期指標に警戒感が残るものの、NYダウ日足サイコロが6勝6敗に低下するなど、短期指標は順調に過熱感の解消が進んでいるようです。引き続き、高値持ち合いの動きか…?
この日は、VIX指数のレンジが11.03~13.02と、変動しており、金利の動きに神経質になってきたようです。FRBの金利の据え置きを想定しVIX指数の売りが増加。金利上昇が加速すると、VIX先物が買い戻され昨年末の二の舞になることも可能性としては残ります。引き続き、金利の動きが注目されます。

 米国株は小反落。円は、米貿易赤字の縮小など強い経済統計やリスクオンの動きから、対ドルは前日に続き112円台で横ばい、対ユーロは126円50銭台に小幅下落。CME日経平均先物は、大証先物終値を5円下回る2万2265円で帰ってきました。レンジは、2万2180円~2万2345円。本日の日本株は底堅い動きになりそう。引き続き、海外先物筋の先物買い戻しが続くかどうかがポイントに…。日経平均とTOPIX間のテクニカルな過熱間に大きな差があり、両指数間での裁定取引が増加。TOPIX型が強含んでくる可能性も…。米国でこの日もSOXが最高値を更新。アップルの5G対応スマホ開発への思惑が高まることから、半導体、アップル関連の動きが強まりそう。

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本日の日本株は、中国の経済指標の好転と株価上昇を好感。米株高や円安も支援材料になり、買いが増加。日経平均は5日続伸。TOPIXは反発して終了。
 本日も日経平均は小幅に上昇。先週11日から5立会日連続の上昇。米国株上げの支援を受けていますが、昨日の上げの様に、米株とは連動せず、独自の動きも出ています。今日は、ユニクロが上場来高値を更新するというエポックメーキングな動きもありましたが、ファンダメンタルというよりシス売買に絡む動きが株価を押し上げた、という格好です。昨年一年間は、海外投機筋の7兆4000億円という先物売りに苦しめられてきましたが、今年に入り、金融情勢が一変。リスクオフ→リスクオンの動きに変化。円が下落に向かうとともに、先物は買いに転換。海外投資家は3月末の約8000億円の売り越しを除き、年初来の買い越し額は2兆2300億円に達します。買い戻しとすれば、結構な勢いのピッチです。

 昨年10月以降の株価の急落は、FRBのオーバーキルへの懸念やECBの金融正常化へ向けての動きが、流動性の減少につながる、と市場が懸念したことに端を発していますが、構造的には、国際協調体制の下で金利上昇を抑制しようとしたにもかかわらず、ドイツのブンデスバンクが利上げを強行。国際協調体制の乱れを嫌気して株価が急落した1987年10月の「ブラックマンデー」と似通っています。ブラックマンデー後、世界の株価は2~3年の上昇に向かい、日本ではバブルが発生することになりました。また、日本が偽りの景気回復に騙されて消費税を引き上げ、金融を引き締めた後、1997年にアジア通貨危機が発生。日本は、山一證券や北海道拓殖銀行が破たん。本格デフレに突っ込んでいった世界に誇るべき大失敗を犯した記念すべき年ですが、この後、欧米で緩和を実施。後に米国のITバブルにつながっていきました。今回も、FRBが素早く引き締めを停止。ECBも正常化の延期を発表。景気の状況によっては緩和の再開も予想されており、下手をすると、前回同様大きなバブル的な動きが来る可能性もあります。海外投機筋が、慌てて買い戻しを急いでいる背景には、過去の経験則があるのではないでしょうか。まだ、5兆円を超える売りが残っているのですから、金利状況を見ながら、息の長い買い戻しが続く可能性もあります。まあ、二度あることは三度は無い…という格言もありますので、眉に唾しながら観察する必要はありますが…。

 今日の日本株も、引け後の手口を見ると、年初来先物売りを積み上げてきた海外先物筋の買い越しが目立ちました。また、昨日も書きましたように、NT倍率が記録的な水準に上げていることから、NT間のさやを取る裁定の動きも入り、今日はTOPIXも堅調でした。海外情勢次第とは思いますが、海外投機筋が、何故ここまで継続的に先物を買い戻しているのか…の背景を把握しておくことが相場の先行きを見るうえで大事になりそう。ただ、短期的に行き過ぎたものは是正されるものでもあります。
 今日の日経平均終値は、56円21銭高(0.25%)の2万2277円97銭と5日続伸。TOPIX終値は4.22ポイント高(0.26%)の1630.68ポイントと小反発。NT倍率は、13.66倍と横ばい。出来高は、米辱の流れを受け金融株が買われたこともあり、2.2億株増の12億7095万株。売買代金は2699億円増の2兆3628億円とともに増加。騰落状況は、値上がり1220、値下がり803と買いが優勢。

 日経平均サイコロは9勝3敗(75%)、TOPIXは4勝8敗と、ともに横ばい。日経平均RSIは72%→89%(TOPIXは56%→73%)にともに上昇。日経平均RSIは警戒ゾーンの80%を大きく上回ってきました。25日線かい離率は、日経平均が+3.1%と反落懸念がある+3.1%に拡大。TOPIXは+1.27%。日経平均はそろって警戒ゾーンを突破してきました。騰落レシオは104%→99%に低下。
 日経平均は直近レポートで想定した目標ゾーンに接近してきました。まだ、週足RSIは60%台で中期的なトレンドに変化はないものの、一旦は、冷静に相場を見直すところに来たようです。日経平均週足一目均衡表の雲下辺付近まで来ていることも頭抑えになる可能性も…。明後日19日は満月、翌20日は24節気の「穀雨」。週末19日は、米国がグッドフライデーで3連休に入ります。あくまで先物筋主導の展開ですから、彼ら次第でどうなるかわかりませんが、テクニカル指標はいったん頭を冷やすようにサインを送っているような気がしますが…。ちなみに前回日経平均の日足RSIが80%を超えたのは、約89%を付けた昨年10月2日のこと…。奇しくも、下落相場の起点になった時でした…。

 個別は堅調。主力に備えた日立製作所、ダイフクは順調に値幅を重ねていますし、中小企業支援の銘柄も、週足一目均衡表の雲を抜け値動きが軽くなってきたようです。まあ、指数は指数、個別は個別で対処していきましょう。
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昨日の米国株は、予想を上回る企業決算を好感して買われたものの、医療保険制度への懸念から上げ幅を縮小。ボーイングの上げや、半導体関連の上げが支えとなり主力3指数は反発して終了。
 おはようございます。 今日も1日、選挙カーの騒音に悩まされそうです。よく考えると今の住居は、3町の境にあり、選挙カーがひっきりなしに来るのは、この所為でもあるようです。まったく、何とかなりませんかね~。

 16日の米国市場動向
 ニューヨークダウ        2万6452ドル66セント     +67ドル89セント(0.26%)
 NASDAQ総合指数       8000.23ポイント        +24.21ポイント(0.30%)
 S&P500              2907.06ポイント         +1.48ポイント(0.05%)
 CME日経平均先物       22255円             +35円
 10年物国債金利        2.5922%             +0.039%
 ニューヨーク原油        64.05ドル            +0.65ドル
 GOLD               1277.20ドル           -13.65ドル
 ドルインデックス         97.06               +0.12 
 

 昨日の米国株は、朝方発表されたバンクオブアメリカやJ&Jなどの決算が予想を上回ったことから買いが先行。反発してスタートしました。ニューヨークダウは寄り後にこの日の高値26530ドル(前日比146ドル高)をつけ年初来高値を更新していました。ただ、好決算を発表したものの、経営トップが民主党の主張する国民皆保険に疑問を呈したことや政府の矢l地価引き下げ方針を嫌気しユナイテッドヘルスが下げに転じると、他のヘルスケア関連も売られ、次第に上げ幅を縮小。午後の取引半ばにはこの日の安値2万6397ドルをつけ、上げ幅を13ドルまで縮める場面も…。連邦航空局審査委員会が事故機のソフトウエア修正にお墨付きを与えたことを好感。ボーイングが上げに転じたことを受け、上げ幅を回復。また、アップルとの特許紛争があった半導体のクアルコムが訴訟の取り下げを決めたことが好感され、同社株が急伸したことを受け、NASDAQ総合指数は反発し、8000ポイントの大台を回復しています。ニューヨーク市場の騰落状況は、値上がり1572、値下がり1359(NASDAQ市場は、1720-1351)と、ともに買いが優勢。VIX指数は、一時、 12ポイント台を割れたあと、0.14ポイント下げ12.18ポイントで終了。

 NYダウ採用30種は、値上がり21、値下がり9。事故機と同型機へのソフトウエア修正の認可を好感し、ボーイングが1.67%上昇。単独で指数を42ドル分押し上げ。好決算のJ&Jが1.1%、金利上昇好感のJPモルガンが1.06%、同AMEXが1.22%、それぞれ上昇するなど9銘柄が1%超え上昇し指数の上げを支えました。一方、医療保険制度への不安からユナイテッドヘルスが4%下落。単独で指数を63ドル分押し下げ。ファイザーが2.8%、メルクが1.24%、それぞれ下落。ヘルスケア関連が指数の足を引っ張りました。
 
 主力3指数とも反発。リスクオフで債券に逃避していた資金が株式に還流。じり高しています。この日は、アップルとの訴訟問題が解決したことを受けクアルコムが急伸。エヌビィディアなど他の半導体株の上げを誘いフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)が最高値を更新。NASDAQ総合指数は昨年10月来の8000ポイント大台を回復してきました。底堅い動きが続いていますが、期待先行の部分もあり、今後の半導体関連企業の決算との整合性が注目されそう。また、リスクオンの動きが強まり債券から株式への回帰が始まっているようですが、連れて、10年債金利は2.3%台から上昇し、2.6%に接近。金利上昇スピードが速まると、VIX指数先物にたまり込んだ売りの買い戻しを刺激する可能性もあり、債券市場の動きに注目する必要がありそう。まあ、ブレーキを掛けながら「SELL IN MAY」へ向けての上げを見守るところ…。

 米国株は反発。円は、日中通商協議の結果待ちから小動きに推移。対ドルは112円付近で横ばい。対ユーロはEU経済への懸念から、126円30銭台に小幅上昇。CME日経平均先物は、大証先物終値を35円上回る2万2255円で帰ってきました。レンジは、2万2120円~2万2315円。本日の日本株は、強含みに推移しそう。引き続き、海外先物筋の買い戻しと国内勢の戻り売りや益出しの動きが交錯。指数間のまた裂き状態が続きそう。米国市場で、日経平均の上げを支えたユニクロが下落しており、今日はソフトバンクの片肺飛行になるか…。今日は、為替が円安で安定していることから、SOX指数の急伸をの受けた半導体関連の動きに注目。引き続き、連休明け後をにらみ好決算銘柄の押し目買いを継続。

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本日の日本株は、日米通商協議への懸念で手控え気分が強まるなか、一部の指数寄与度の大きい銘柄の上げで日経平均が上昇、一方、TOPIXは下落。また裂き相場が継続。
 町議選の選挙カーが次から次にきて、大音量で連呼し、落ち着いて仕事ができません。家の近くに町の自治会館があり、候補者が長時間演説しますので、うるささは半端ありません。先々週の県議選の時より、選挙カーのボリュームが大きいような気もします。あまり、ひどくなるようだと選挙管理委員会にクレーム電話を入れようかと思いますが…。

 今日の日本株も、日経平均とTOPIXのまた裂き相場が続いています。昨晩も3月初めから日経平均先物売り残を大量に積み上げていた米系証券の話を書きましたが、大体、2万1800円付近が売りコストとみられます。このところ、別の米系証券の買いを積み上げるところが出てきましたが、同時に、ユニクロとソフトバンクが急伸。この2社を買い上げることで日経平均の上げを誘い、さらに先物の買い戻しをさせるような仕掛け的な動きがあります。今日も、まだ売り残が1万6000枚くらい残っていた米系証券の買い越し(買い戻し?)が目だっていましたし、CTAにつながる欧州系証券も買い越しになっており、やや踏み上げ的な動きも出てきたようです。一方、10連休に備えた、国内機関投資家の益出しの売りも増加しているようでTOPIXへの売り圧力が強まっています。こんな傾向が出てくれば、日経平均(N)買い、TOPIX売りのロング&ショートポジションを組むところも出てきますし、ますます、また裂き減少が強まることになります。今日のNT倍率は、13.66倍と最高水準を更新しています。これだけ、倍率が拡大してくると、今度は平準化を狙った裁定業者が日経平均売り・TOPIX買いのポジションを取ってくる可能性もありますね。まあ、とりあえずは行きつくところ(Aゾーンの上限ライン)まで行かないと仕方がないか…。

 本日の日本株は昨日の米国株が軟調に推移したことを受け、CME日経平均先物が大証終値を下回って帰ってきたことから、朝方は、これにさや寄せする先物売りが先行。日経平均は反落してスタートしました。ただ、米株先物が堅調に推移していたことや、指数寄与度の大きいユニクロやソフトバンクに買いが入ったことから日経平均が上昇。先物の買い戻しを誘い、さらに裁定買いを誘発することで指数が上昇するという循環が生まれ、寄り後まもなくこの日の高値2万2261円(前日比92円高)をつける場面もありました。前引けにかけ上げ幅を縮める場面がありましたが、住宅関連指標の好調を受け中国株が上げ幅を拡大するとともに、後場も堅調を持続。外需株が堅調に推移したこともあり、日経平平均は4日続伸。先月活躍した電鉄株や不動産などが軟調に推移しTOPIXは小幅に反落。高安まちまちの終わりになりました。

 日経平均終値は、52円55銭高(0.24%)の2万2221円66銭、TOPIXは1.47ポイント安(0.09%)の1626.46ポイント。NT倍率は、13.62倍→13.66倍に拡大。指数寄与度の高いユニクロとソフトバンクで日経平均を82円押し上げており、やや実態と異なった動きに…。出来高は、1.75億株減の10億5075万株、売買代金は2995億円減の2兆0929億円とともに減少。昨日から始まった日米通商協議の結果を見たいというムードが強まったようです。騰落状況は、値上がり698、値下がり1346と、売りが優勢。TOPIXの方が、より実態を示す動きに…。
 日経平均サイコロは、9勝3敗と警戒ゾーンで変わらず。TOPIXは4勝8敗に低下。日経平均RSIは69%→72%(TOPIXは53%→56%)に、それぞれ上昇。25日線かい離率は、日経平均が+2.98%、TOPIXは+1.07%…。明日、大きな数字が落ちることから日経平均RSIが大きく上昇する可能性があり、RSIも警戒ゾーンに入るかも…。テクニカル面からみても、日経平均とTOPIXのかい離が目立っており、いずれ修正されることに…。騰落レシオは109%→104%に低下。物色範囲の広がりは維持されています。

 日経平均は3月初めの週足陰線抜けに5週を要しましたが、このゾーンを抜け出し、次のステップに向かっています。いよいよ、国内個人と海外投機筋が攻防戦を行った2万3000円大台に近づいてきましたが、このゾーンでは個人が6000億円以上買って支えにまわる一方、海外投機筋は1兆5000億円近くの先物売りで対抗。大台を売り崩した因縁場。需給面でも大きな壁を形成しており、正念場に入ってきます。直近レポートで次の戻りのめどを書きましたが、月足で示してきたAゾーンの上限とほぼ一致しますので、このあたりを転換点として見ておけばいいのでは…。まあ、ここは連休明けの「SELL IN MAY」で売るつもりで、好業績が期待できるものを仕込んで待つ作戦で良いのでは…。それにしても、次のバブルの発生地は中国か…?としましたが、今日の値動きの軽さを見ると…。勉強を急がねば…!中国株の上げに刺激されたのか、米株先物の上げが大きいですね。日本株は、どんどんおいて行かれそう。10連休と消費税の引き上げが日本株のガンになっているようですね。
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週明けの米国株は、先週末の動きとは一転。大手銀行決算への失望感から売られ小反落したものの、ヘルスケア関連の上げや米景気の底堅さを示す景気指標を好感して下落幅を縮小して終了。
 おはようございます。

 15日の米国市場動向
 ニューヨークダウ        2万6384ドル77セント     -27ドル53セント(0.10%)
 NASDAQ総合指数       7976.01ポイント        -8.15ポイント(0.10%)
 S&P500              2905.58ポイント        -1.83ポイント(0.06%)
 CME日経平均先物       2万2145円           -35円
 10年物国債金利        2.5579%             -0.002%
 ニューヨーク原油        63.40ドル            -0.49ドル
 GOLD               1290.85ドル          -0.45ドル
 ドルインデックス        96.90               +0.02
 

 週明けの米国株は、前週末JPモルガンの予想を上回る決算がサプライスになり急伸した動きとは対照的に、朝方決算を発表したゴールドマンザックスやシティグループの決算が、いずれも予想を下回ったことを嫌気して売りが先行。ニューヨークダウは小幅に反落してスタートしました。前週買われた銀行株が売られたほか、中国株が下落したことを受け関連株が売られたこともあり昼にかけ下げ幅を拡大。昼頃にこの日の安値2万6316ドル(前週末比96ドル安)をつけていました。ただ、この日発表されたNY連銀製造業景気指数が予想を大幅に上回るなど、景気の底堅さが確認されたことを受け、ヘルスケア関連や食品などディフェンシブ系業種が買われたほか、前週、ネット配信サービスを拡充するとしたディズニーが買い直され、引けにかけ下落幅を縮小する展開に…。結局、主力3指数とも小幅に反落して終わったものの、NYダウの終日値幅が108ドルにとどまるなど、小動きの展開。ニューヨーク市場の騰落状況は、値上がり1351、値下がり1577(NASDAQ市場は、1206-1884)と、ともに売りが優勢。VIX指数は、13.14ポイントまであり、0.31ポイント上げ12.32ポイントに上昇。

 NYダウ採用30種は、値上がり16、値下がり14。決算への失望でGSが3.82%下落。単独で指数を54ドル分押し下げ。JPモルガンも、1.14%安と連れ安。続いてボーイングが1.1%下げ、指数を28ドル分押し下げていました。一方、ユナイテッドヘルスが3.13%上昇。単独で指数を47ドル分下支え。新配信サービスへの期待からディズニーが1.52%上昇。指数を13ドル分支えました。ドラックグストアのウォルグリーンが1.48%、ファイザーが0.91%、ウォルマートが0.86%、それぞれ上昇。ディフェンシブ系の上げで下値を支えたものの、GSとボーイング2社の下落分を埋めきれなかった格好。
 
 主力3指数とも小反落。ともに、史上最高値や大台替わり(NASDAQ総合指数)を前に強弱感が対立。足踏み状態に入っています。先週末のJPモルガン決算で上昇した決算への期待値は、この日のGS、シティグループ決算への失望で、冷やされた格好。改めて、今後の決算推移を見る形に…。先週末で、NYダウの週足サイコロは8勝4敗(66%)に低下。警戒ゾーンから外れましたが、NASDAQ総合指数(10勝2敗)、S&P500(9勝3敗)と、引き続き警戒ゾーンにあり、しばらくは現在のゾーンでもみ合いながら、過熱感を解消する格好になるか…。主要企業決算の減益幅を2.5%から2.3%に修正した調査会社もあり、決算数字に対する株価の反応は、これまでより大きくなる可能性もあります。米国内に基盤を置く企業の決算に注目したい。

 米株は小反落。円は、ECBの緩和的な政策を受けドルが買われた流れから、対ドルは112円付近と前週末水準。対ユーロは126円50銭台と、横ばい。CME日経平均先物は、大証先物終値を35円下回る2万2145円で帰ってきました。レンジは、2万2040円~2万2220円。本日の日本株は、底堅い動きで推移しそう。為替が安定的に推移しているほか、3月初めに3万5000枚を超える日経平均売り残を抱えていた米系証券が、短期間に2万枚近く残を減らすなど、先物買い戻しを急いでおり、これが指数の下支えに…。また、4月買い転換のアノマリー通り、海外中長期投資家が買い参入してきていることが注目されます。ただ、国内金融機関などは10連休中の波乱に警戒し、先物でヘッジしたり、ポジションを軽くする動きをしており、売買が交錯。指数は膠着する可能性も…。国内勢のヘッジは運用の指針とするTOPIX型…。10連休中に何もなかった場合、明け後の動きは今とは違ったものになるかも…。まあ、指数の動きを云々するより、ここは個別を重視するところ。コンピューターの性能で勝負するような目先の銘柄は避けて、少し目線を先に移した姿勢で臨みたい。   

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週明けの日本株は、先週末の米株急伸や円安を好感。中国株高も支援し全面高に…。日経平均は2万2000円大台を回復して終了。
 米国の決算発表が始まりました。1~3月期の事前予想は、-2.5%~-3.3%と11期ぶりの減益でした。昨年10月時点では、8.1%の増益予想でしたから、この間の落ち込みは、結構、きついものがあります。事前予想がかなりの弱気に傾いていましたから、JPモルガンチェースと、ウエールズファーゴの決算が予想を上回ったことは、市場にとってはサプライズとなり、週末の米国株は買い戻し中心に急伸。今日の日本株もこの追い風を受けることになりました。

 週明けの日本株は、前週末のCME日経平均先物が2万2050円と大台に乗せて帰ってきたことや、米市場がリスクオン状態になったことで円が売られ112円台に乗せてきたことを好感。CME終値にさや寄せする先物買いや、海外投機筋の先物買い戻しなどから、日経平均は、前週末の終値を250円以上上回り、続伸してスタートしました。中国株が急伸して始まったことや中国の輸出が予想以上に伸びたことを好感し、機械や電気など外需株が買われたほか、海外中長期投資家の買い参入を思惑し主力株が上昇。前週末の米国市場の流れを引き継ぎ金融株が買われるなど、ほぼ全面高商状に…。前引け時にこの日の高値2万2211円(前週末比341円高)をつけていました。後場に入ると、中国株が軟化したことや、円相場が強含んだこともあり、全般は伸び悩む動きに…。10連休を控えたポジション調整売りや期初の利益確保の動きもあったようです。日経平均の終日値幅は109円と、意外に狭いレンジの動きでした。

 日経平均終わり値は、298円55銭高(1.37%)の2万2169円11銭と3日続伸。昨年12月初め以来の2万2000円大台の回復。TOPIX終値は22.53ポイント高(1.40%)の1627.93ポイントと、6日ぶりに反発。NT倍率は、13.62倍と横ばいながら2000年以来の高い水準を維持。出来高は、1.23億株増の12億2562万株、売買代金は1402億円増の2万3924億円と、ともに小幅に増加したものの、全体の動きに商いが伴わず買い戻しが優勢だったようです。騰落状況は、値上がり1910、値下がり190と、ほぼ全面高商状。
 
 日経平均サイコロは9勝3敗(75%)、TOPIXは5勝7敗(41%)に、ともに上昇。日経平均RSIは72%→69%(TOPIXは59%→53%)にともに低下。25日線かい離率は、日経平均が+2.95%と反落警戒の3%に接近。TOPIXは+1.27%と、中立ゾーン。相変わらず、日経平均に比べたTOPIXの動きの鈍さが目立ちます。日経平均は、週足、日足とも9勝3敗と、警戒ゾーン入り。騰落レシオは95%→109%に上昇。物色範囲は拡大傾向に…。

 先々週まで日経平均の売りを積み上げていた米系と欧州系証券は、それぞれ前週から買い越しになっていましたが、今週も買い越しを続けています。TOPIX先物の買いも多く、おそらく、NTロング(日経平均先物買い・TOPIX先物売り)のポジション解消もあり、日経平均の上値が抑えられた面もありそう。また、ファナックやキーエンス、日本電産など海外中長期投資家好みの銘柄が高値引けしており、どうやら今週も海外投資家の現物買いは続いているようです。ここから先は、大きな需給の壁に突き当たってくるだけに、海外投機筋の売り玉を全力で買い戻させるような材料が欲しいのですが…。消費税の引き上げはやっぱりやめる…っていうのは良い材料のような気がするのですが。

 昨日のレポートでも、ポイントは為替…としましたが、急所になるとしたポイントを今日は勢いだけで抜いてくる、とみたものの、結局、抜けないまま111円台に押し戻されています。もう一段円安が進めば、先物の買い戻しにつながるのですが、今晩から始まる日米通商協議に、米国は為替条項を持ち込もうとしていますので、なかなか、円安が進みにくいという事情もあるようです。上げ膳、据え膳になっても、すんなりいかないのが今の日本株ですね…。戻りのめどに関しては直近レポートに書きました。まだまだ、指数よりも各論…という相場が続きそう。今日は、3月24日号で底値圏の好材料株tとして1400円で取り上げたベクトルが前週末に続き急伸。高値1860円をつけていました。昨年4月安値1854円の急所に差し掛かったところで、頭を打って上げ幅を縮めていますが、とりあえずはお役御免というところでしょうか。その他の週足一目均衡表の雲抜け期待銘柄も、順調に雲を抜けてきており、先行きが楽しみになってきました。まあ、何といっても、10連休は長すぎ…。休み中に投機筋が悪さしないとも限りませんので、国内勢はポジションを軽くしに行くことになるんでしょう。目線は、連休明け後において銘柄選択しておいた方がよさそうです。
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週末の米国株は、決算への弱気な見方が広まる中、予想を上回る大手銀行の決算がサプライスになったほか、個別株に好材料が相次ぎ買い戻しが増加。主力3指数とも上昇して終了。
 おはようございます。 昨夕は奈良市内での用事が手間取り書き込みの時間が取れませんでした。ご容赦! 米企業決算発表への期待値が低いことが株価の押し上げにつながる可能性を予想しましたが、昨日は、市場注目のJPモルガン・チェースとウエールズファーゴが、ともに寄り前に、市場予想を上回る決算を発表。ちょっとしたサプライズ状態になり、買い戻しなどが先行。寄り付き付近にこの日の高値を付けるという動きになりました。このほか、プログラム修正を施した事故機と同型機のフライトが順調だったボーイングが上昇。フィラデルフィア半導体指数(SOX指数)が最高値を更新するなど、ここにきて株式に追い風が吹き始めました。レポート直近号で、NYダウに起き始めているパターン変化について書きましたが、どうやら、トレンドになりそうな感じになってきました。株式市場からは、相変わらず資金が逃げ出しているようですが、それにも関わらず株価が上昇している動きは…?ヒントは、1987年19月のブラックマンデー後の動きにありそう。

 12日の米国市場動向
 ニューヨークダウ       2万6412ドル30セント     +269ドル25セント(1.03%)
 NASDAQ総合指数      7984.16ポイント        +36.80ポイント(0.46%)
 S&P500             2907.41ポイント        +19.09ポイント(0.66%)
 CME日経平均先物      2万2050円           +190円
 10年物国債金利       2.568%             +0.070%
 ニューヨーク原油       63.89ドル            +0.31ドル
 GOLD              1293.50ドル          +0.2ドル
 ドルインデックス        96.94              -0.22   


 週末の米国株は、朝方発表の大手銀行の決算が予想を上回ったことを好感。中国の与信の増加も景気状況の改善につながるとして、金融株や景気敏感株に買いが増加。ニューヨークダウは前日から200ドル以上急反発してスタート。寄り後にこの日の高値2万6436ドル(前日比293ドル高)をつける場面も…。買い一巡後は、民主党の有力大統領選候補のバーニーサンダースが提唱する「国民皆保険」制度を嫌気してヘルスケア関連が続落。昼にかけ上げ幅を166ドル高まで縮める場面もありました。ただ、ダウの配当実施や今後の決算発表への期待から買い戻しも入り、引けにかけ上げ幅を回復。主力3指数とも上昇して終了。ニューヨーク市場の騰落状況は、値上がり1864、値下がり1060(NASDAQ市場は、1730-1325)と、ともに買いが優勢。VIX指数は、1.01ポイント下げ12.01ポイントに低下。

 NYダウ採用30種は、値上がり24、値下がり6。新動画配信サービス事業が好感されたディズニーが11.54%急伸。単独で指数を91ドル分押し上げ。一株当たり70セントの配当を実施するダウが6.2%、業績が予想を上回ったJPモルガンが4.7%、ボーイングが2.56%、それぞれ上昇。3社で指数を121ドル押し上げ。決算への期待感からGSが2.47%上昇するなど14社が1%超え上昇し、指数の上げに寄与。一方、ユナイテッドヘルスが5.2%下落。単独で83ドル分指数を押し下げ。大型買収が嫌気されたシェブロンが4.94%下落し、指数を42ドル分押し下げ。銘柄間に強弱が大きい一日でした。

 週間では、ニューヨークダウは3週ぶりに小反落。NASDAQ総合指数とS&P500は3週続伸。主力3指数とも、最高値や大台接近(NASDAQ総合指数)で頭の重い動き。週足サイコロは、NYダウが8勝4敗(66%)に低下したものの、他は警戒ゾーンン75%を超えたままの状態が継続。昨日は、決算への期待値が低く(主要調査会社予想-2.5%~-3.3%)売り込みが入っていたことが、買い戻しにつながったようです。週明けは高値挑戦の動きが始まりそうですが、実績値がどこまでコンセンサスを上回るかがカギに…。

 米国株は、上昇。円は、株価上昇を受けたリスクオンの動きから、対ドルは112円台に、対ユーロは126円50銭台に、それぞれ下落。CME日経平均先物は、大証先物終値を190円上回る2万2050円と昨年12月来の大台を回復して帰ってきました。レンジは2万1685円~2万2070円。週明けの日本株は、先物の買い戻しなどから堅調な推移が期待できそう。
 週末の日本株は決算発表や投資判断の上げを受けたユニクロと配車アプリのウーバーテクノロジーのIPO申請を受け大株主のソフトバンクグループが上昇。2社で日経平均を約220円押し上げるいびつな動きだったものの、日経平均3本新値が陽転。強気相場入りしています。4月に入り、アノマリー通りに海外投資家の現物買いが始まっており、需給の改善が期待できます。ただ、一方で、日経平均の日足RSIが51%→72%に上昇。59%のTOPIXとの格差が拡大しているほか、NT倍率は2000年以来の13.62倍に上昇。テクニカル指標にいびつな状況が出ていることには注意が必要。
 今後の見通しなど詳しいことは、明日発信のレポート(4月14日号)で、注目株を含めて解説します。
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昨日の米国株は強い景気指標を受け買いが先行したものの、ヘルスケア関連の下落と米中通商協議への期待感で売買が交錯。主力3指数は高安まちまちで終了。
 おはようございます。
 
 11日の米国市場動向
 ニューヨークダウ        2万6143ドル36セント    -14ドル1セント(0.05%)
 NASDAQ総合指数       7947.36ポイント       -16.88ポイント(0.21%)
 S&P500              2888.32ポイント       +0.11ポイント(0.00%)
 CME日経平均先物       2万1710円          +40円
 10年物国債金利        2.3988%           +0.022%
 ニューヨーク原油        63.58ドル           -1.03ドル
 GOLD               1293.3ドル          +20.6ドル
 ドルインデックス         97.16             +0.25


 昨日の米国株は、ブレグジットの再延期を受け欧州主要市場が堅調に推移した流れを引き継いだほか、朝方発表の新規失業保険申請件数が49年ぶり水準に減少したこと、生産者物価指数が予想を上回ったことなども好感され買いが先行。続伸してスタート。このところ指数の足を引っ張ってきたボーイングが反発したことも支えとなり、ニューヨークダウは寄り後まもなく、この日の高値2万6229ドル(前日比72ドル高)をつけていました。ただ、指数寄与度の高いユナイテッドヘルスグループが、民主党の有力大統領候補サンダース議員が「国民皆保険」に言及したことや、投資判断の下げを嫌気して下落すると、他のヘルスケア関連株に売りが波及。全体的に下げに転じ、昼過ぎにこの日の安値2万6062ドル(同95ドル安)をつける場面も…。米中貿通商協議のの進展期待から下げ幅を縮小したものの、今晩にJPモルガンなど有力銀行の決算発表を控え模様眺め気分が強く、下落分をを埋めきれないまま、小幅に反落して終わりました。ニューヨーク市場の騰落状況は、値上がり1591、値下がり13361と買いが優勢だったものの、NASDAQ市場は、ヘルスケア関連の下げが響き、値上がり1386、値上がり1677と、売りが優勢。VIX指数は、2.34ポイント下げ13.02ポイントに低下。ブレグジット延期に備えたポジションが解消されたようです。

 NYダウ採用30種は、値上がり16、値下がり14。ボーイングが1.43%上昇。単独で指数を35ドル分下支え。ウォルマートが1.2%、ホームデポが1.03%、それぞれ上昇。2社で22ドル分指数を支えました。一方、投資判断下げなどを受けユナイテッドヘルスが4.3%下落。単独で指数を72ドル分押し下げ。メルクが1.2%、ファイザーが1.08%、ウォルグリーンが0.96%、それぞれ下落するなど、ヘルスケア関連がこの日の下押し役に…。
 主力3指数は、S&P500が小幅に続伸し、高安まちまちの終了。引き続き、最高値や大台接近など大きな節目を前に高値でもみ合いながら過熱調整をしている格好。新たな材料待ちの展開になっていますが、今晩からの大手銀行を皮切りにする決算発表が焦点に…。事前予想は11四半期ぶりに2.5%程度の減益予想と期待値が低く、コンセンサスを上回るかどうかが評価の基準に…。

 米国株は高安まちまち。円は、強い雇用関連指標や予想を上回る物価指標などから米金利が上昇したことを受け、対ドルは111円60銭台に下落。対ユーロもブレグジット延期を受け125円60銭台に下落。CME日経平均先物は、大証先物終値を40円上回る2万1710円で帰ってきました。レンジは、2万1615円~2万1740円。本日の日本株は、堅調に推移しそう。昨晩も書きましたように、NT倍率が大きな節目の13.5倍台に入ってきており、NTロングのポジション解消懸念があります。ただ、海外投資家の現物買いが4月にはいり アノマリー通りに復活してきており、これが有力な下支えになりそう。海外先物筋の動きと海外実需筋の動きがポイントに…。円安を好感した動きになりそうですが、決算発表を前に事前修正の動きが始まっており、個別銘柄も乱高下の動きを強めてきそう。3月初旬の週足陰線を抜けて終われるかどうかが焦点に。               

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本日の日本株は、円高やアジア株の軟調な動きを嫌気したものの、明日のオプションSQを思惑した売買や海外投資家の値嵩株買いなどを思惑。高安まちまちで終了。
 ジンマシンの薬を飲んだら、やたらと眠くなり、布団の中で寝てしまいました。急いで書きます。

 今日の日本株は、予想を下回る米インフレ指数を受け円が上昇。これを嫌気しCME日経平均先物が下落して帰ってきたことを受け、朝方は、これにサヤ寄セする先物売りが先行。日経平均は続落してスタートしました。売り一巡後に、この日決算を発表するファーストリテーリングへの思惑的な売買や一部機関投資家絡みの銘柄に買いが入り、プラス圏に浮上したものの、前引け近くにまとまった先物売りが入り、急速に上げ幅を縮小。この日の安値2万1627円(前日比60円安)をつける場面も…。アジア株が世界景気の減速懸念から軟調に推移するなか、後場に入ると日銀ETF買いへの期待感や明日のオプションSQを意識した思惑的な先物売買が交錯。プラス圏を回復後も前日引け値付近で神経質な動きを続けた後、結局、日経平均は小幅なプラス、TOPIXは小幅なマイナスで4日続落。高安まちまちで終わりました。不透明材料が交錯する中、日経平均の終日値幅は94円と前日に続く小幅なレンジにとどまっています。

 日経平均終値は、23円81銭高(0.11%)の2万1711円38銭、TOPIXは1.14ポイント安(0.07%)の1606.52ポイント。NT倍率は、13.49倍→13.51倍に上昇。ほぼ昨年12月のクリスマス水準まで上昇してきました。4日続落のTOPIXとのかい離が大きくなっており、NTロングのポジション構築など海外短期筋の思惑的な売買が予想されます。出来高は、1104万株減の11憶1171万株、売買代金は871億円増の2兆0545億円。薄商いが継続。騰落状況は、値上がり814、値下がり1222と、売りが優勢。
 日経平均サイコロは、7勝5敗で変わらず。TOPIXは4勝8敗(33%)に低下。底値圏(25%)に近づいています。日経平均RSIは、52%→51%(TOPIXは、48%→47%)に、それぞれ低下。25日線かい離率は、日経平均が+1.12%、TOPIXは+0.09%。騰落レシオは93%で横ばい。テクニカル指標は、TOPIXと日経平均のかい離が目立ちますが、何らかの仕掛け的な動きを懸念。

 基本的に、このところ書いてきた、上昇中の13週線と下落中の52週線の間に挟まれた動きに変化なし。本日は、4月第一週の投資主体別売買動向が発表されましたが、昨年の新年度入りと同様、海外投資家は現物が6227億円の買い越し。1月第4週の1201億円以来のことです。また、先物も日経平均、TOPIXで2074億円の買い越し。昨年と同様のパターンが出てきました。昨年は7週連続で買い越しが続きましたが、今年は…?まあ、とりあえずアノマリーは生きていた…として、ほっとしました。まだ、ブレグジットの問題が残っていますが、日経平均の日足サイコロ7勝5敗と、TOPIXの4勝8敗は、あまりに乖離がありすぎ。昨年クリスマスには、一時13.71倍まで上昇しましたが、大体13.5倍越絵で流れが変化しています。為替が決めることになりそうですが、ちょっと思惑的な動きが気になります。

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昨日の米国株は、業績懸念のボーイングが足を引っ張ったものの、落ち着いた物価の動きやハト派的なFOMC議事録を好感した買いに、主力3指数とも反発して終了。
 おはようございます。昨日の雨風で、朝起きると家の前は桜の花びらがいっぱい。心を和まされてきた家の前の桜の古木から、花弁がちらほら舞いながら落ちています。「満開の桜や色づく山の紅葉を、この先いったい何度見ることがあるだろう」…竹内まりあの人生の扉の歌詞が妙に心に刺さります。

 10日の米国市場動向
 ニューヨークダウ        2万6157ドル16セント    +6ドル58セント(0.03%)
 NASDAQ総合指数       7964.24ポイント       +54.97ポイント(0.69%)
 S&P500              2888.21ポイント       +10.01ポイント(0.35%)
 CME日経平均先物       2万1645円          -55円
 10年物国債金利        2.4649%           -0.034%
 ニューヨーク原油        64.61ドル           +0.63ドル
 GOLD              1312.00ドル          +3.70ドル
 ドルインデックス        96.92              -0.10 
 

 昨日の米国株は朝方発表の消費者物価指数(3月)が予想を下回り、FRBの金融政策が穏健なものになるとの期待感から買いが先行。反発してスタートしました。買い一巡後は、業績悪化懸念からボーイングが続落、IMF(国際通貨基金)やECB(欧州中央銀行)の世界景気への慎重な見方が嫌気されて売りが増加。NYダウは寄り後まもなくこの日の安値2万6101ドル(前日比49ドル安)をつけています。売り一巡後は、FOMC議事録の発表待ちで売買とも手控えられ今日の安値圏で推移。事前予想通り、ハト派的な内容のFOMC議事録が発表されると、買いが増加。半導体企業AMDへの強気の見通しを受けハイテク株が堅調に推移していたことも支え止まり、主力3指数とも反発して終了。NASDAQ総合指数の強さが目立ちました。ニューヨーク市場の騰落状況は、値上がり2161、値下がり784(NASDAQ市場は、2149ー946)と、ともに買いが優勢。VIX指数は、0.98ポイント下げ13.30ポイントに低下。

 NYダウ採用30種は、値上がり19、値下がり11。業績への期待感からGSが1.18%上昇。単独で指数を16ドル分押し上げ。シスコシステムズが1.16%上昇。ウォルマートが0.92%、キャタピラーが0.87%、マイクロソフトが0.76%、それぞれ上昇。一方、ボーイングが1.11%下落。単独で指数を28ドル分押し下げ。オバマケア廃止へ向けての動きを嫌気しユナイテッドヘルスが1.11%下落し、指数を19ドル分押し下げ。ダウが1.0%下落。値上がり、値下がりがお互いに相殺する格好で、NYダウの終日値幅は108ドルと小幅な値動きに…。主力3指数とも大きな節目を控え、足踏みの動きが続いています。

 米国株は反発。円は、予想を下回る消費者物価を受け金利が低下。対ドルは110円90銭台に、対ユーロもハト派的なECB理事会の内容を受け、125円付近に、それぞれ上昇。CME日経平均先物は、大証先物終値を55円下回る21645円で帰ってきました。レンジは、2万1540円~2万1730円。注目のブレグジットの延長申請に関するEU臨時サミットは、大幅な延長を認める方向で、詳細を詰める動きにあるようです。次は、結論を受けての英議会の対応が注目されますが、大幅な延長に対しては離脱派の反対も多く、依然、12日での無秩序離脱の可能性は残ったまま…。市場への影響が読み切れないことから、今日も模様眺めの強い展開になりそう。ただ、昨日のCME市場でも先物は安値圏から切り返しており、底堅さは相変わらず…。引き続き、指数の安定を前提に個別の材料株を物色する流れに…。中小企業支援関連、現実買いの段階に入りそうな5G関連SOX指数の上げを受けた半導体関連などが買われるか…。

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本日の日本株は、IMFの景気見通し下方修正や米のEUへの突然の制裁発動など不透明材料の消化に追われ、終日売られ下落したものの、全般は底堅く推移して終了。
 EUのトゥスク大統領は、今日開かれるEU臨時サミットに対し、ブレグジットに関し一年を超えない範囲で長期債延期する案を提示したようです。現在の英議会の混乱した状況を見ると、とてもメイ首相が申請した6月末までに結論を出すことができない…と判断したようです。ただ、EU議会の承認は英国を除く27加盟国全体の賛成が必要。英国の引き延ばしに嫌気がさしている国も多く、全会一致が成るかどうかは不透明。また、離脱賛成派は、離脱までの期間が長くなると国民投票の実施など反対派に有利な状況になることから、EUの案をのまないことも考えられます。まあ、英議会はEUサミットの結果を受け、11日に会議を開くと言っていますが、これまでの経緯からみて果たしてどうなることやら…。また、トランプ大統領は、藪から棒で、EUに対し新しいケンカを仕掛けましたし、次は、日本の番…と市場が身構えるのも仕方がないところでしょう。日米とも、中期テクニカル指標からみても相場に過熱感が出ており、ここでガス抜きをしておけば、相場にとってもプラスになると思いますが…。

 本日の日本株は、IMFの世界経済成長率見通しの引き下げや藪から棒のEUへの制裁、リスク回避を受けた円高を嫌気し、朝方から売りが先行。GHSが半導体メモリーの悲観的な見通しを発表し、米国で半導体関連が売られたことも関連株の下げを誘発。日経平均は、寄り後にこの日の安値2万1571円(前日比231円)をつけています。ただ、先物への仕掛け的な売りがあったものの、昨年大幅に売り越していた海外投機筋の先物買い戻しがこの日も続いたほか、米株先物がプラス圏で推移したこともあり、裁定買いからユニクロやソフトバンクグループなど指数採用銘柄が堅調に推移。日銀ETF買いへの期待もあり、前引けにかけ下落幅を縮める展開に…。後場は、大きな値動きもなく膠着した動きとなり、結局、日経平均は反落。TOPIXは3日続落して終わっています。重要イベントや米企業決算の発表を控え、積極的にポジションを作る動きはなく、材料が出たものや新紙幣に関連する銘柄を個別に買う流れに…。

 日経平均終値は、115円02銭安(0.53%)の2万1687円57銭、TOPIX終値は11.10ポイント安(0.69%)。NT倍率は13.47倍→13.49倍に上昇。日経平均先物の買い戻しが倍率の上げにつながっているようです。出来高は、1731万株増の11億2275万株、売買代金は248億円増の1兆9674億円と、ともに薄商い。騰落状況は、値上がり485、値下がり1572と、売りが優勢。
 日経平均サイコロは7勝5敗、TOPIXは5勝7敗と、ともに変わらず。日経平均RSIは、54%→52%(TOPIXは、52%→48%)に、それぞれ低下。TOPIXへの売り圧力が強いようです。25日線かい離率は、日経平均が+1.0%、TOPIXは+.14%に、それぞれかい離が縮小。TOPIXは、安値が1600ポイント。一時は、25日線(1605.4ポイント)を割り込む場面も…。25日線は下落に転じており、NTロング(日経平均先物買い・TOPIX先物売り)のプログラム売買が入っている可能性も…。騰落レシオは、94%→93%にわずかに低下。強気マインドは低下しているようです。

 日経平均の日足は、陽線で終わっており、安値圏では買う動きがあるようです。ただ、週足を見ると、13週線は上昇し下値を支えているものの、52週線は下落しながら株価の頭を押さえる動き…。来週になると対応点が下がり、26週線の状況が改善してくるので、下値は堅くなりそう。当面、13週線、52週線に挟まれて膠着感を強めた動きになるか…。底堅さが残るため、短期筋を中心にした材料株物色が続くことになりそう。その日、その日の材料を追うのいいですが、世界の景気減速の中でも、受注環境が良い企業の下値を拾って、次の相場に備えたいところ…。直近レポートで取り上げた、週足一目均衡表の雲絡みの銘柄…堅調に推移しています。今のところ、欧州株、米株先物は堅調。円も111円台を維持しています。正直、EUサミットの結果や、これに対する英議会の反応は読めませんが、今回も結果を受けて最初に開く市場になりそうです。とにかく、良いものを持っておくように努めるところ。

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昨日の米国株は、IMFの世界経済成長率見通しの引き下げや、突発的に発表されたEU制裁関税を嫌気した売りに、主力3指数とも下落して終了。S&P500は9立会日ぶりの反落。
 おはようございます。 昨晩は血圧薬の処方箋と検診の件でかかりつけ医に行きましたが、患者が多く帰りが遅れ書き込みの時間が取れませんでした。ご容赦!それにしても、底堅く推移しているものの、3月初めの週足陰線からなかなか抜け出せませんね。ここから脱出しないと、下方圧力がかかったままになりますから…。10連休ばかり意識しないで、国内勢の奮起を促したいものです。

 9日の米国市場動向
 ニューヨークダウ       2万6150ドル58セント      -190ドル44セント(0.72%) 
 NASDAQ総合指数      7909.28ポイント         -44.61ポイント(0.56%)
 S&P500             2878.20ポイント         -17.57ポイント(0.61%)
 CME日経平均先物      2万1615円            -125円
 10年物国債金利       2.504%               -0.017%
 ニューヨーク原油       63.98ドル             -0.42ドル
 GOLD              1308.20ドル            +6.30ドル
 ドルインデックス        97.03                -0.03 


 昨日の米国株は、IMFの世界経済見通しの引き下げなどを受け欧州市場が下落した流れを受け、売りが先行。NYダウは前日から100ドル近く続落してのスタートになりました。世界的な景気減速への警戒感に加え、トランプ政権が、「エアバスへの不当な補助金で損害を被った」として、110億ドル規模の制裁関税を発表。EUもボーイングへの米補助金に対し報復関税をを準備するなど、米欧間の通商摩擦の激化懸念が台頭。市場は不意を突かれた格好で一時的に売りが増加。寄り後まもなく、この日の安値2万6103ドル(前日比238ドル安)をつける場面もありました。売り一巡後は、音楽配信など新サービスの成長期待からアップルがか買われたことやデイズニーが投資判断の上げから買われたことなどを好感。昼にかけ94ドル安まで下落幅を縮めたものの、受注が前年同期比で半減したことでボーイングが売られたことや大手証券が半導体メモリーに関し悲観的な予想を出したことなどが嫌気され、引けにかけ再度下落幅を拡大。結局、主力3指数とも下落。S&P500は9立会日ぶりの下落になりました。ニューヨーク市場の騰落状況は、値上がり737、値下がり2603(NASDAQ市場は、833-2240)と、ともに売りが優勢。VIX指数は、1.1ポイント上げ14.28ポイントに上昇。

 NYダウ採用30種は、値上がり4、値下がり26。投資判断の上げを受けディズニーが1.65%上昇し、指数を13ドル分下支え。コカ・コーラが0.26%上昇して続いたものの、他の上げ幅は小幅。一方、IMFの世界成長率見通し下げを受け、キャタピラーが2.48%下落。指数を24ドル分押し下げ。受注減を嫌気したボーイングが1.46%下落。指数を37ドル分押し下げ。景気敏感のスリーエムが1.42%、ホームデポが1.3%、それぞれ下落するなど、7銘柄が1%超え下落。指数の足を引っ張りました。
 主力3指数とも最高値や大台など大きな節値に接近し投資家が神経質になっているところに、不意打ちでEUへの制裁が出てきたことがマイナスサプライズとなり売りが増加したようです。以前から書いているように、主力3指数とも、週足サイコロが警戒ゾーンの9勝3敗(75%)を超えていることから、調整が必要になっていました。中国との通商協議との解決ができていないところに、EUとの対立が始まってきたほか、今週末から決算発表も控えており、当面、市場は神経質にならざるを得ないところか…。NYダウの13週線、26週線、52週線とも上昇トレンドにあり、調整になっても押し目は限定的か…。   

 米国株は下落。円は、米欧通商摩擦の激化や株安を受け、対ドルは111円10銭台に上昇(一時、110円96銭)、対ユーロは125円円台に上昇。CME日経平均先物は、大証先物終値を125円下回る2万1615円で帰ってきました。レンジは2万1585円~2万1815円。
本日の日本株は、波乱含みの動きになりそうです。通商協議が難航するEUに対し、制裁圧力を強てきたことから、対日交渉への懸念を増幅する可能性があります。また、今週末にオプションSQを控えていますが、2万1000円の弱気ポジションが増えているほか、3月メジャーSQ値(2万1348円40銭)も意識され、先物を使ったオプション弱気筋の売り仕掛けが警戒されるところ。日本も日経平均週足サイコロは、9勝3敗(75%)と警戒水準にあります。引き続き、中国株、米株先物の動きを受けた先物リードの展開ですが、IMFの日本の成長率引下げ、厳しい結果が続く統一地方選結果、エスカレートしそうな元国土交通副大臣の「忖度」発言を受け、可否が問われそうな消費税引き上げに対し、安倍首相の決断如何で次の流れが決まる…。

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週明けの米国株は、ボーイングの減産や投資判断下げの影響を受けたNYダウが反落する一方、SOX指数の続伸やIPOブームを受けNASDAQ市場が続伸。高安まちまちで終了。
 おkはようございます。

 8日の米国市場動向
 ニューヨークダウ         2万6341ドル02セント    -83ドル97セント(0.32%)
 NASDAQ総合指数        7953.88ポイント       +15.19ポイント(0.19%)
 S&P500               2895.77ポイント       +3.03ポイント(0.10%)
 CME日経平均先物        2万1790円          +20円
 10年物国債金利         2.528%            +0.024%
 ニューヨーク原油         64.40ドル           +1.32ドル
 GOLD                1301.6ドル          +6.0ドル
 ドルインデックス          97.06             -0.32  
 

 週明けの米国株は、今週から始まる決算発表を控え手控え気分が強まるなか、事故を起こした新型機の生産縮小に踏み切ったボーイングに投資判断の引き下げがあり、同社株が急落ト。指数寄与度が大きい同社の下げを受けNYダウは反落してスタート。寄り後まもなくこの日の安値2万6246ドル(前週末比178ドル安)をつけています。ただ、産油国のリビアが内戦状態に陥ることを懸念し原油価格が上昇したことを受け、エネルギー株が買われたことやSOX指数が続伸したことを受けハイテク株が堅調になったことから売り一巡後に下落幅を縮小。決算や米中協議の不透明感から上値を買い上がる動きは無かったものの、底堅く推移。引け近くには、下落幅を80ドル安まで縮める場面も…。結局、NYダウは反落。ハイテク株の堅調を受け、NASDAQ総合指数とS&P500は続伸。ニューヨーク市場の騰落状況は、値上がり1501、値下がり1430と、買いがやや優勢。NASDAQ市場は、値上がり1427、値下がり1646と、売りが優勢。VIX指数は、0.36ポイント上げ13.18ポイントに小反発。

 NYダウ採用30種は、値上がり17、値下がり13。アイホン新製品への期待からアップルが1.57%上昇。単独で指数を21ドル分下支え。P&Gが1.27%上昇したものの、他は、原油上昇を受けたエクソンの0.62%高、ホームデポの0.74%高など上げ幅は限定的。一方、投資判断の下げが続いたボーイングが4.4%下落。単独で指数を118ドル分押し下げ。ナイキの0.78%安、キャタピラーの0.68%安などが続いたものの、下げ幅は僅少。ボーイングが大きく指数の足を引っ張った格好。
 主力3指数は高安まちまち。S&P500は8日続伸し、2017年10月以来の連続上げ。過去最高値に45ポイントまで接近。NASDAQ総合指数も、8000ポイント大台に接近しており、やや頭の重さも出てきました。直近レポートでも書きましたが、NYダウも、チャートパターンは、下落に転換するか上昇に向かうかの大きな転換点に差し掛かっています。ただ、年末にかけての資産価格の急落を見て欧米中銀が政策変更を行いましたが、このパターンは1987年10月のブラックマンデーと同様な構図。その後、88年、89年と株価がどういう動きをしたかを検証する必要がありそう。NASDAQ市場の堅調が目立っていますが、この背景に先行きを警戒し早めに公開を急ぐ企業の増加がるようです。潮目の変化が…。

 米国株は高安まちまち。円は、対ユーロでドルが売られた流れを受け、対ドルは111円40銭台に前週末水準から上昇。対ユーロは125円50銭台に下落。CME日経平均先物は大証先物終値を20円上回る2万1790円で帰ってきました。レンジは、2万1715円~2万1965円。本日の日本株は、底堅く推移しそう。月末からの10連休を控え、ポジション整理を急ぐ国内勢に対し、先物を売り持ちしていた海外投機筋の買い戻しが持続。売買が交錯しやすい流れに…。米国で物言う株主サードポイントがソニーの持ち株を増やし経営改善を要求する…として上昇。今日はソニーの動きが焦点になりそう。米国で、連日SOX指数(フィラデルフィア半導体株指数)の最高値更新が続いており、ソニーの動きを受け半導体や設備投資関連の見直しの動きが注目されます。大阪府、市の首長選で自民票が維新に大量に流れましたが、消費税上げが原因となれば、7月の参院選に向けて方針転換も予想されます。今の日本株には、大きく流れが変わる可能性があることを考慮しておくべきでしょう。

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週明けの日本株は、高値更新スタートも、円高や中国株安、米株先物安が嫌気され、益出し売りが増加。小反落して終了。
 週明けの日本株は、先週末のCME高にさや寄せする先物買いに、日経平均は2万1900円に乗せ、年初来高値を更新してスタートしました。ただ、相変わらず国内勢の益出し売りに尻すぼみになり、結局、小反落して終わってしまいました。このところ、陰線引けする日が多く、まさに「朝立ちや、○○までのいのちかな…」という展開が続いています。月末から10連休を控えているほか、今週は、ブレグジットのヤマ場を迎えます。おまけにECB理事会があり、週末にはオプションSQ…。先月のメジャーSQの値が2万1348円40銭ですから、弱気筋にとっては何とかできない値ではありませんので、仕掛け的な動きも予想される…。まあ、何か行動を起こすなら、10連休が終わってからでも良いと思いたくなるのも当然でしょう。今晩の米国次第とはいうものの、嫌な感じの終わり方でしたね。

 先週5日付けのウォールストリートジャーナルが、「安倍首相は、消費税引き上げで景気を悪化させようと決心しているように見える」と皮肉たっぷりの社説を掲載しました。安倍首相を始め、麻生副総理まで、消費税引き上げを断行するような発言が続いていることを受け、警告を発したような感じです。また、元日銀副総裁の岩田規久男氏も消費税引き上げ反対のシンポジウムで「年金生活者や非正規雇用者など、消費税引き上げに弱い人が多い」、「2014年4月の引き上げ後、個人消費が冷え込み目標に届かなくなった…」と、今回の利上げへの慎重な見方を述べています。今回の統一地方選は、各地で自民の退潮が目立ちましたが、消費税引き上げに反対する民意があった、とみることもできるでしょう。さあ、安倍首相、どう決断しますか…。統一地方選の後半戦や7月には参院選を控えており、このままでは苦戦することにもなりかねません。

 十分な対策を講じている…といいますが、前回も、前々回も、対策を講じた、といいながら、財政均衡マニアの財務省や旧大蔵省が、いつの間に支出を絞り、需要不足から景気が腰折れになっています。今回も、対処療法的な対策が多く、景気下支えの持続性に疑問があります。また、アベノミクスは、日銀の異例な金湯緩和で円高が是正されたところに、世界の景気が上向いて輸出が増加してうまくいった、という側面があります。ウォールストリートジャーナルの皮肉記事も、「三本の矢が全く実行されていない」と指摘しています。その輸出が、世界的におかしくなりかけているときに、輸出依存型の日本が、内需を毀損する消費税の上げをやろうというのですから、まさに、記事が指摘する「自傷行為」に他ならないと思います。まあ、いくら何でもこれくらいのことは、首相もわかっているでしょうから、実施発言は財務省に向けたものだと思われます。市場も、4月中には延期を発表する…と想定していることから、しっかりしているという事もできるでしょう。まあ、日本経済をデフレの深淵ではなく、地獄に落とし込んだ首相として汚名を残したくないでしょうから、延期する…と信じたいのですが。それにしても、常に日本経済の足を引っ張っている財務省って何者?
 
 今日の日本株は、高寄りしたものの、中国株安、米株先物安、トルコリラ安からの円高…と、株高支援材料がなく、終日、冴えない展開に…。ただ、積極的に売るような動きは無く、後場は安値圏で膠着した動きに…。日経平均終値は、45円85銭安(0.21%)の2万1761円65銭、TOPIXは、5.61ポイント安(0.35%)の1620.14ポイントと、ともに小反落。NT倍率は、13.41倍→13.43倍に上昇。TOPIXへの売り圧力が大きく、銀行など国内投資家の主力株への売りが多かったことが予想されます。出来高は、8931万株減の10億5743万株、売買代金は、805億円減の1兆8847憶円と、先週末から連続して2億円割れと、薄商い状態に…。騰落状況は、値上がり666、値下がり1397と、売りが優勢。

 日経平均サイコロは、勝5敗、TOPIXは6勝6敗に、ともに低下。日経平均RSIは57%→53%(TOPIXは、56%→51%)に、それぞれ低下。日経平均25日線かい離率は、+1.46%。騰落レシオは104%→100%に低下。マインドは低下方向に…。戻り高値は更新したものの、期待された三本新値の陽転はならず…。200日線や52週移動平均線など、下落中の長期移動平均線が頭を押さえた格好。今日は、週明けで手掛かり材料がないうえ、10連休中に何が起こるかわからないから、高いうちに売っておこうという国内勢動きもあったようです。ただ、先々週、売り崩しを図ったCTA絡みの欧州系証券は今日も買い越しを続けており、とりあえずは、大人しい動き…。まあ、今晩の米国株がどう動いてくるかですが、英国の離脱延期申請を審議する10日のEU臨時首脳会合がどういう結論を出してくるかもポイントになりそう。英国の小刻みの延期政策に反感を強めている加盟国も多く、無秩序離脱の可能性が依然残ります。まあ、日経平均の週足サイコロは9勝3敗と警戒ゾーンのままですので、ちょっと冷やすのもいいのでは…。

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週末の米国株は、雇用者数の回復を好感したほか、原油価格の上昇、SOX指数の続伸を好感した買いに支えられ、主力3指数ともそろって3日続伸して終了。
 おはようございます。

 5日の米国市場動向
 ニューヨークダウ        2万6424ドル99セント     +40ドル36セント(0.15%)
 NASDAQ総合指数       7938.69ポイント        +46.91ポイント(0.59%)
 S&P500              2892.74ポイント        +13.35ポイント(0.46%)
 CME日経平均先物       2万1850円           +60円
 10年物国債金利        2.494%             -0.019%
 ニューヨーク原油        63.08ドル            +0.98ドル
 GOLD               1295.90ドル          +1.60ドル
 ドルインデックス        97.36               +0.07 
  

 週末の米国株は、朝方発表の雇用統計(3月)で非農業部門雇用者数が前月水準、予想を上回ったことを好感。買い先行で続伸してスタート。リビアでの地政学要因の高まりから原油価格が上昇したことを受けエネルギー株が買われたこともあり、ニューヨークダウは寄り後まもなくこの日の高値2万6487ドル(前日比103ドル高)をつけていました。ただ、雇用統計で平均時給の伸びが予想を下回ったことや製造業の就業者数の伸びが17年7月来、初の減少になったことを受け、景気の先行き懸念も台頭。週末要因もあり益出しの動きが強まり、昼にかけ上げ幅を縮小。昼頃にはこの日の安値2万6370ドル(同14ドル安)をつけ、一時、マイナス圏に沈む場面もありました。しかし、この日もエヌビィディアをはじめとしたハイテク株の堅調が続いたほか、音楽配信サービス「アップルミュージック」の好調を受けアップルが買われたことなども支えとなり、引けにかけて上げ幅を回復。結局、主力3指数ともそるって3日続伸。ニューヨーク市場の騰落状況は、値上がり2099、値下がり826(NASDAQ市場は、2149-937)と、ともに買いが優勢。VIX指数は0.76ポイント下げ12.82ポイントに低下。一時は12.17ポイントまで低下する場面も…。株価の下落が始まった昨年10月3日の11.61ポイント以来の水準。
 
 NYダウ採用30種は、値上がり23、値下がり7。 原油高を受けシェブロンが1.3%上昇。単独で指数を11ドル分押し上げ。ウォルグリーンが、1.0%上昇したものの1%超え上げたのはこの2銘柄のみ。ホームデポが0.8%、ユナイテッドテクノロジーが0.79%、アップルのが.67%、それぞれ上昇して続いたものの、総じて値動きは小幅。一方、ダウが4.14%下落。単独で指数を17ドル分押し下げ。ボーイングが0.99%下落し、指数を27ドル分押し下げたものの、他の下げは限定的。

 主力3指数とも前週から続伸。SOX指数の最高値更新を受けたNASDAQ総合指数が週間で2.7%上げ、全体をリード。また、S&P500 は、過去最高値まで、あと1.3%に迫っています。NYダウとS&P500 の週足サイコロはともに9勝3敗、NASDAQ総合指数は10勝2敗と、ともに警戒ゾーンにあります。来週から銀行株を皮切りに決算発表が始まりますが、厳しい事前予想が多く、高値警戒感が強まる可能性も…。

 米国株は続伸。円は、雇用統計結果を受け強弱感が対立。対ドルは111円70銭台に小幅に下落。対ユーロは125円20銭台で横ばい。CME日経平均先物は、大証先物終値を60円上回る2万1850円で帰ってきました。レンジは2万1725円~2万1865円。レンジは、21725円~21865円。週明けの日本株は投機筋の先物売りの踏み上げ次第…としましたが、今日の日経で同様の趣旨の記事が載っていました。また、新規資金の参入の可能性についても書きましたが、これも同様な見方が出ていました。相場は、業績3割、需給7割…といわれますから、1年かけ売られてきた銘柄と、仕方がなく買われた小型株の間での需給関係の良しあしは…?
今後の見通しなど、詳しいことは明日のレポート(4月7日号)で、今後の見通しと合わせ分析してみます。
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週末の日本株は、米中通商協議の進展期待から上げた米中株にリードされて、買いが先行。米SOX高を受けた半導体株の上げもあり3日続伸して終了。
  今週の日本株は前週から反発して終わりました。米国で長短金利の逆ザヤが解消されたほか、米中通商協議が妥結に向けての最終の詰めの段階に入ったことを好感。米、中両国の株価が上昇したことが支えとなりました。また、米フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)が史上最高値を更新。これまで物色の圏外に置かれてきた半導体関連や設備投資関連が買われたことも指数の上げに寄与しています。相変わらず、外部環境を受けた海外先物筋リードの展開に変化はありません。ただ、外需株は年末水準からみて大幅に上げており、本来なら年度初めの益出しの対象になりやすいはずですが、しっかりで終わっているものが多く、利益確定売りを吸収できるだけの買いがどこかから入っている可能性もありそうです。 昨日も書いたように、昨年も年初から売りまくっていた海外投資家が、4月に入るとともに買い越しに転じたことを考えると、海外の足の長い資金が買い始めた可能性も否定できません。来週発表の投資主体別売買動向で、特に現物の売買がどう変化したかを確認する必要がありますが…。

 今日の日経平均は、82円55銭(0.68%)上げ、2万1807円50銭と3日続伸して終了。三本新値の陽転値(2万1822円04銭)には、わずかに届きませんでしたし、3月初めの週足陰線を抜けることはできませんでしたが、先週2万1000円付近を売り叩いたCTAなど投機筋にとっては、担ぎ上げられて終わった格好。今晩の雇用統計で非農業部門雇用者数が予想(+17.5万人)を上回り円安に振れてくると、来週は踏み上げ的な動きが出る可能性もありそうです。先週、日経平均型だけで8000枚近く売り越したCTAにつながる欧州系証券は、週明け2日間売り越したものの、水、木、金と、買いが上回り、今日は1000枚近く買い越しになっていました。最大の売りポジションを持つ米系証券も買い越しになっており、先物い買い戻しが続いていることが、指数の堅調につながっているようです。TOPIX先物も大きく売り込まれており、今晩の米株い次第では来週は、踏み上げ的な動きが出てくるかも…。

 TOPIX終値は、5.70ポイント(0.35%)の1625.75ポイントと3日続伸。NT倍率は13.41倍で横ばい。出来高は8277万株減の11億3774万株、売買代金は1495億円減の1ちょう9652億円と、ともに減少。週末要因もありますが、個人を中心にした短期筋が相場的に新鮮味がある半導体・電子部品、設備投資関連に向かった可能性もあります。来週発表の投資主体別売買動向が注目される…としたのは、昨日、今日の買いの中身を確認する必要があるため。まあ、海外投資家の買いなら継続性がありますから、わかりますが…。
 日経平均サイコロは8勝4敗、TOPIXサイコロは7勝5敗に、それぞれ上昇。日経平均RSIは、58%→57%(TOPIXは57%→56%)Ni 、それぞれ弱含み。25日線かい離率は、日経平均が+1.6%、TOPIXが1.22%にそれぞれ拡大。騰落レシオは99%→104%に拡大。強気方向に傾いてきました。日本の投資家をいじめてきた海外先物筋の踏み上げに期待…!

 昨年を通し、大型主力株の動きが悪く、ファンド勢は小型株の組み入れを増やしましたが、1年間売られ続けたことで、需給関係はすっきりしています。レポートでは、昨年初めから右肩下がりのレンジを形成してきた日立製作所のレンジ抜けがポイントになる…として注目を続けてきましたが、先々週、レンジ抜けを達成。その後様変わりの動きをするようになってきました。まだ、週足一目均衡表の雲を消化する必要がありますが、来週以降も期待できそう。同じ感覚で、継続注目してきたダイフクも今週は、週足一目均衡表の雲抜けを達成本格的な戻りが期待できるようになってきました。まあ、需給関係は改善していますが、やはり、主力株だ…と言って、国内の機関投資家が買いついてきたら、小型株にシフトすることを考えればいいでしょう。まあ、今晩の雇用統計結果を受け、ドル円相場が112円に突っかけることを期待しておきましょう。
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昨日の米国株は、米中協議の妥結期待から中国関連株が買われNYダウは続伸したものの、ヘルスケア関連の下げを受けNASDAQ総合指数は6日ぶりに反落。高安まちまちでの終了に…。
 おはようございます。

 4日の米国市場動向
 ニューヨークダウ       2万6384ドル63セント      +166ドル50セント(0.64%)
 NASDAQ総合指数      7891.78ポイント         -3.77ポイント(0.05%)
 S&P500             2879.39ポイント         +5.99ポイント(0.21%)
 CME日経平均先物      2万1770円           +70円
 10年物国債金利       2.5151%             -0.002%
 ニューヨーク原油       62.10ドル            -0.36ドル
 GOLD              1296.40ドル           +1.10ドル
 ドルインデックス        97.31               +0.22 


 昨日の米国株は、米中通商協議に関し首脳会談の日程が公表されるのでは…との観測記事を受け、買いが先行。中国関連株が買われ続伸してスタートしました。この日発表された新規失業保険申請件数が約50年ぶり水準まで減少したことも、景気の堅調さを示すと受け止められ、景気敏感株へも買いが波及。寄り後も堅調に推移。政府が米中首脳会談の可能性を否定したことで上げ幅を縮める場面があったものの、大統領と劉鶴副首相との会談への期待感や、大統領の合意への自信を示す発言などもあり、引けにかけ上げ幅を拡大。ニューヨークダウは引け近くにこの日の高値2万6398ドル(前日比180ドル高)をつけ、年初来高値を更新。結局、NYダウとS&P500は続伸。バイオ関連の冴えない動きを受けNASDAQ総合指数は6日ぶりに小反落。ニューヨーク市場の騰落状況は、値上がり1912、値下がり1017(NASDAQ市場は、1744-1330)と、ともに買いが優勢。VIX指数は、0.16ポイント下げ13.58ポイントに低下。

 NYダウ採用30種は、値上がり19、値下がり11。米中協議進展期待からボーイングが2.89%上昇。単独で指数を75ドル分押し上げ。また、景気敏感のダウが4.98%高と採用銘柄中最大の上昇率。ディズニーの1.98%高など5銘柄が1%超え上昇。指数の上げに寄与。中国関連のナイキが0.96%、ホームデポの0.93%、それぞれ上昇して続きました。一方、オバマケア廃止へ向けての動きやディフェンシブ系銘柄の不振から、メルクが1.6%、ウォルグリーン1.26%、J&Jが1.17%、それぞれ下落。指数の足を引っ張っていました。

 主力3指数は高安まちまち。NYダウは、3月初めの週足陰線抜けを果たし、いよいよ昨年10月の最高値へ向けての挑戦が始まりました。このところ、中国関連の上げと金利上昇を受けた金融株の動きが交互に指数の押し上げに寄与しており、引き続き米中通商協議と金利の動向が焦点に…。NASDAQ総合指数は、今回の戻りを先導してきましたが、昨年夏場から9月末にかけての持ち合い圏まで戻してきており、当面は、戻り売りの消化に時間を取られそう。主力株の動きが全体の動きをリードすることになるか…。
 
 米国株は高安まちまち。円は、米株高や対ユーロでドルが買われた流れを受け、対ドルは111円60銭台に小幅に下落。対ユーロは125円20銭台に上昇。CME日経平均先物は、大証先物終値を70円上回る2万1770円で帰ってきました。レンジは、2万1660円~2万1785円。本日の日本株は、底堅く推移しそう。米雇用統計の発表を控え模様眺め気分が強まりそうですが、昨日もSOX指数は過去最高値を更新。昨日に続き半導体関連の動きが指数をリードすることになりそう。昨晩も書きましたように、先週、先物を売り込んだ海外投機筋の踏み上げを狙った動きが出るかどうかが指数の動きのカギを握りそう。重要イベントを控えた週末でもあり、手控え気分が強まり、個別の材料株中心の展開に…。米韓が先陣争いを始めだした「5G」関連の動きに注目。ヨコオ、コムシス…。

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本日の日本株は、米中株高、円安を好感。半導体株などが買われ、続伸したものの、国内勢の戻り売りに押され、高安まちまちで終了。
 日本株の膠着感が強まっています。明日夜に米雇用統計発表を控えていますが、昨日発表の(雇用統計の先行とされる)ADP全米雇用報告が市場予想を下回ったことから、警戒的な動きが強まったようです。前回は予想の18万人増に対し、結果はわずか2万人の増加…。政府機関の閉鎖という特殊要因があったことで、結果には納得ですが、その後出てくる景気指標が悪化しており、3月分も予想(+17.5万人)を下回ってくると、好調を続けてきた雇用も変調するのでは…との憶測が出て、リスクオフの動きが強まることを警戒している節もあるようです。また、日曜日には、統一地方選第一陣の投開票が行われますが、結果によっては安倍総理の政治基盤が揺るぎかねないだけに、まだ、海外投資家も手が出せないという事でしょうか。売買代金も横ばいで、結局、一部の資金が右へ行ったり、左へ行ったりしているだけで、株価も横ばいにならざるを得ない…という事でしょう。

 ただ、朝も書きましたように、先週は、CTAと思われる海外投資家が大きく先物を売り越しています。3月初めの週足中陰線(寄付値2万1812円、高値2万1860円)の中での持ち合いも4週目に入っています。中国株高や円安の追い風を受けていましたので、本来なら、買い仕掛けで売り玉を踏み上げさせるような動きも出てくるのですが、やはり、不透明材料がこれだけ多くては、仕掛けづらいという事でしょうか…。とにかく、週足陰線を抜けてくると先週のまとまった先物売りの買い戻しも期待できるのですが、これとても別の海外投機筋に頼らざるを得ないところが、今の日本株の悩ましいところです。今日は、25日~29日売買分の投資主体別売買動向が発表されましたが、注目の海外投資家の先物売買は約8000憶円の売り越しでした。年初来13週間ぶりのことです。昨年の期末も9400憶円の売り越しでしたから、違和感はありません。ただ、昨年の場合、4月第1週から現物が買い越しに転じ、月間で約2000憶円の買い越し。2017年は4月が7554億円、5月が3425億円と、2か月連続の買い越し。2016年は8600憶円(4月)の買い越しとなっており、このアノマリーが今回も実現できるかどうかがカギになりそう。ロングアンドショートの解消など紛らわしい動きがあり、来週以降の動きを見ないとわかりませんが、海外投資家の現物売買の動きが今後の注目ポイントになりそうです。

 今回注目されたのは、個人投資家の現物売買の動き…。前週から2週連続で買い越し、累計は約850億円でした。今日、2万1800円に手が届きそうになったところから腰を折られましたが、2週分買い越した分が益出しされた、とみることもできそうです。まあ、徹底した逆張りですね。やはり、しばらくは膠着感が強まりそうです。国土交通大臣の忖度発言もあり、選挙で与党がぼろ負けでもすれば、国民の半数近くが反対している消費税上げの見送りなど好材料が出てくるかもしれませんが…。

 結局、日経平均は、前引け近くに2万1787円(前日比74円高)を付けた後、後場は手掛かり材料難から利食い売りに押され、11円74銭高(0.05%)と小幅に続伸。TOPIXは、1.72ポイント安(0.11%)の1620.05ポイントと反落。高安まちまちでの終了。NT倍率は、13.39倍→13.41倍に上昇。米国の流れや、台湾半導体企業の増産を受け関連株が買われたことが、日経平均の堅調さにつながったようです。出来高は7156万株減の12億2051万株、売買代金は3019億円減の2兆1147億円と、ともに減少。商いは尻すぼみ状態に…。騰落状況は、値上がり873、値下がり1158と売りが優勢。買いから入った半導体関連も陰線で終わったものが多かったようです。 日経平均サイコロは、7勝5敗で変わらず。TOPIXは6勝6敗に低下。日経平均RSIは58%、TOPIXは57%で、ともに横ばい。25日線かい離率は、日経平均が+1.3%、TOPIXが0.91%と、ともに25日線上をキープ。騰落レシオは101%→99%に低下。テクニカル面では方向感は出ていません。

 まあ、米国でもNYダウが3月第1週の週足中陰線から抜け出せない動きが続いていますが、長短逆ザヤの解消や米中協議の進展期待から、ようやく抜け出しそうな形になってきました。半導体関連が主役になりそうな感じになってきましたが、協議が妥結した場合、材料出尽くし売りになる可能性もあります。まあ、最終決着は、米中首脳の握手で終わるとは思いますが、まあ、5月に入ってからのことか…。米株次第ですが、日本株も「SELL IN MAY」へ向け、堅調な動きになるとは思いますが…。13週間ぶりに売り越しに転じた海外投資家の先物売り越しが、期末要因に基づく一時的なものか…、それとも、昨年同様、新年度入りとともに買い越に転じ、以後7週間買い越したようなパターンになるのか…。あなた任せの相場がまだまだ続きそう。3月17日号で再注目したダイフクは、今日で1000円近い値幅になりました。日立も予想したような戻りになりましたが、目先は週足一目均衡表の雲下辺の頭を押さえられた格好。まずは、雲入りを目指したい。
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昨日の米国株は、米中通商協協議の妥結期待や長短金利の逆ザヤ解消などを好感。半導体関連が買われ、主力3指数とも上昇して終了。SOX指数は過去最高値を更新。
 おはようございます。 昨晩は、家内が急に子守のため大阪に出たため、主夫業に転身。夕飯づくりのため書き込みの時間が取れませんでした。まあ、想定通り、「SELL IN MAY」に向け上昇していますし、主力への変化として取り上げた、日立やダイフクが上げていますので、ご容赦!

 3日の米国市場動向
 ニューヨークダウ        2万6218ドル13セント    +39ドル00セント(0.15%)
 NASDAQ総合指数       7895.55ポイント       +46.86ポイント(0.60%)
 S&P500              2873.40ポイント       +6.16ポイント(0.21%)
 CME日経平均先物       2万1760円          +40円
 10年物国債金利         2.5277%           +0.049%
 ニューヨーク原油         62.46ドル          -0.12ドル
 GOLD               1295.30ドル          -0.10ドル
 ドルインデックス         97.11              -0.21 
 

 昨日の米国株は、米中通商協議の妥結接近報道を好感して買いが先行。ニューヨークダウは、反発してスタートしました。寄り付きの買い一巡後、この日発表のADP全米雇用報告で民間部門の就業者数、ISM非製造業景況指数(3月)が、ともに予想を下回ったことから景気の先行きへの警戒感が台頭。売りが増加し一時マイナス圏に沈む場面も…。ただ、交渉担当のクドローNEC委員長が交渉見通しに関し強気の発言をしたことやメディアが中国の公約達成時期を2025年…と報道したころから、米中協議妥結への期待感が高まり買いが増加。メリットを受ける半導体関連が買われているところに、インテルやAMDの株価目標引き上げ(野村証券系)があったこともハイテク株買いを促し、昼にかけ上げ幅を拡大。この日の高値2万6282ドル(前日比103ドル高)をつける場面も…。引けにかけては、新型機墜落事故の業績への影響が指摘されたボーイングが下落。再度、マイナス圏に沈み、引け近くにこの日の安値2万6138ドル(同40ドル安)をつけていました。米中協議進展への期待感から引けにかけて買い直され、NYダウは反発。NASDAQ総合指数とS&P500は5日続伸して終了。ニューヨーク市場の騰落状況は、値上がり1702、値下がり1198(NASDAQ市場は、1811-1270)と、ともに買いが優勢。VIX指数は、0.38ポイント上げ13.74ポイントに小幅上昇。

 NYダウ採用30種は、値上がり16、値下がり13、変わらず1(マクドナルド)。株価目標の上げがあったインテルが2.06%上昇。ホームデポが2.21%上昇。単独で指数を29ドル分押し上げ。金利上昇を好感しGSが1.7%上昇。指数を23ドル分押し上げ、ボーイングの下落分を埋めました。WEB関連のアップルが0.69%、シスコシステムズが0.61%、マイクロソフトが0.65%が、それぞれ上昇。指数の上げに寄与。一方、業績懸念からボーイングが1.54%下落。単独で指数を41ドル分押し下げ。前日のウォルグリーンに変わり、悪役になりました。
 主力3指数とも上昇。長短金利(10年債、3カ月物TB)の逆ザヤが解消されたことが好感され、株式への回帰が進んでいます。仮想通貨の上昇がサーバー需要を復活させるとの思惑やインテルがクラウドコンピューティング向けの高性能CPUを出したことも好感。この日は、通信関連も買われており、投資家が5G通信の実用化を思惑していることがわかります。景気敏感株が多いNYダウの終日値幅は143ドルとこの日も狭く、景気の先行きを懸念しているようですが、景気の減速感が出ていることが成長性の高いグロース株への注目度を高めています。この日は、フィラデルフィア半導体株指数(SOX)が過去最高値を更新しており、踏み上げ相場の期待も出てきました。

 米国株は、上昇。円は、予想を下回る景気指標が嫌気されたものの、金利上昇を受け、対ドルは111円40銭台、対ユーロは125円20銭台に下落。CME日経平均先物は、大証先物終値を40円上回る2万1760円で帰ってきました。レンジは、2万1480円~2万1830円。本日の日本株は堅調に推移しそう。昨日、先行して米中通商協議の進展報道を織り込んだことから、先物の上げ幅は限定的になりましたが、今日の注目ポイントは、米SOX指数の最高値更新。半導体関連が買われ指数を押し上げた場合、先週、日経平均、TOPIXの各先物を大量売りしたCTAが買い戻し入り、踏み上げ的な動きが出る可能性もあります。短期的には主力優位の展開。米国ほどの規模にはならなくても、日本株も「SELL IN MAY」へ向けての動きが始まりそう。日立、ダイフク…。

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プロフィール

大仏さん

Author:大仏さん

国立大学卒業後、大手証券会社に入社。
その後、投資顧問会社に転出。調査・分析部に所属し、上場企業調査、マクロ経済分析、株式レポート作成などのかたわら、株式講演会講師、地方ラジオ局株式番組コメンテーターなど。地方経済紙、スポーツ紙などに株式記事執筆。地方新聞投資相談コーナー担当。
その後、関西地方新聞に移籍し、政治経済部記者として地方経済の活性化に注力。




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