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大仏さんの「株やぶにらみ」
儲けるにはまず情報分析!。こってり濃厚に市場を分析中。
04 | 2019/05 | 06
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昨日の米国株は、対中制裁関税引き上げに関する米政府の本気度を再認識。景気の先行き懸念売りやVIX急伸によるアルゴ売りも重なり、主力3指数とも大幅続落。
 おはようございます。 前日の米国株は、トランプ大統領の制裁関税引き上げツィートは、「どうせブラフだろう」という市場の安易な見方をして戻していましたが、昨日は、ライトハイザーUSTR(米通商代表部)代表が、大統領ツィートを追認したことで政府の本気度がわかり、慌ててリスク回避に動いた…という事でしょうか。昨晩も書きましたが、国内にいろんな事情を抱える中国が実を取って名を捨てるかどうか…先が読めないことから、投資家はオプションプット買いや債券買いでリスクを回避する動きに走っています。ただ、債券市場では、10年億債金利と三カ月物TB(財務省証券)金利差が急接近。昨日は0.027%に縮小してきました。再び、逆転すると景気後退懸念が出てきますので株式市場にはマイナス…。連休明けとともに、悩ましい材料が噴出してきましたね。

 7日の米国市場動向
 ニューヨークダウ       2万5965ドル09セント     -473ドル39セント(1.79%)
 NASDAQ総合指数      7963.76ポイント        -159.53ポイント(1.96%)
 S&P500             2884.05ポイント        -48.42ポイント(1.65%)
 CME日経平均先物      2万1650円           -290円
 10年物国債金利       2.457%             -0.043%
 ニューヨーク原油       61.40ドル            -0.85ドル
 GOLD              1285.60ドル          +1.8ドル
 ドルインデックス        97.57              +0.02
 

 昨日の米国株は、政府の対中交渉強硬姿勢の本気度を改めて認識。景気への影響を懸念した売りが先行し、続落してスタートしました。中国関連株から景気敏感株まで幅広く売られ、終日下げる展開に…。昼頃には市場の警戒材料だったVIX指数がデッドラインの21ポイントを超え、アルゴリズム取引からリスク資産圧縮の売りが出て、下げ幅を拡大。引け近くにはこの日の安値2万5789ドル(前日比648ドル安)をつける場面もありました。ただ、リスク回避の買いから金利が低下したことを受けVIX指数が20ポイントを割り込んでくると、市場も落ち着きを取り戻し、押し目買いから引けにかけ下落幅を縮めていました。結局、主力3指数とも続落。ニューヨーク市場の騰落状況は、値上がり539、値下がり2405(NASDAQ市場は、717-2379)と、ともに売りが圧倒的に優位。VIX指数は、高値21.84ポイントまであり、3.88ポイント高の19.32ポイントで終了。VIX指数先物買い戻しで指数が急伸。アルゴ売りを引き起こしたようです。

 NYダウ採用30種は、採用銘柄すべてが下落。中国関連のボーイングが3.87%下落。単独で指数を97ドル分押し下げ。同じく、アップルが2.70%下落、ホームデポが2.43%、キャタピラーが2.26%、スリーエムが2.14%、それぞれ下落。4社で指数を119ドル分押し下げ。8社が2%超え下落し、指数を押し下げました。
 主力3指数とも続落。株価の上げと反比例しNYダウの週RSIは2月をピークに低下しており、結局、これに引きずられた格好。NASDAQ総合指数の週足サイコロは先週末で10勝2敗、S&P500は9勝3敗と、ともに警戒ゾーンにありました。市場に過剰な金利低下期待があったことが株価を押し上げていましたが、先週のFOMC後のパウエルFRB議長会見や今回の制裁関税引き上げが、実態とかい離した部分を修正したという側面もありそうです。NYダウは、日足一目均衡表のj雲上辺、上昇中の50日線付近まで下げたところで反転しており、当面、下値を確認する動きに移行しそう。まずは、下げの引金になった米中協議の行方に注目。

 米国株は続落。円は、リスク回避の動きや米金利低下を受けて買われ、対ドルは110円20銭台に上昇。一時は、110円17銭まで上昇する場面も…。対ユーロは123円30銭台に上昇。CME日経平均先物は、大証先物終値を290円下回る2万1650円で帰ってきました。レンジは2万1515円~2万2150円。本日の日本株は、CME日経平均先物終値にサヤ寄せして安寄りした後は、中国株や米株先物睨みの展開になりそう。米国株と同様、日経平均週足サイコロは9勝3敗(75%)と警戒ゾーンにあったほか、TOPIXも8勝3敗と警戒ゾーン手前まで来ており、過熱調整が必要になっていました。当面、日経平均で上昇中の13週線(2万1510円)付近がめどになるか…。オプションSQをひかえ、今度は強気ポジションを取った投資家のヘッジの先物売りが警戒されるところ。まあ、下げの原因がはっきりしている相場で、ファンダメンタルの転換を伴っていませんので過剰に警戒する必要はないと思いますが…。

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Author:大仏さん

国立大学卒業後、大手証券会社に入社。
その後、投資顧問会社に転出。調査・分析部に所属し、上場企業調査、マクロ経済分析、株式レポート作成などのかたわら、株式講演会講師、地方ラジオ局株式番組コメンテーターなど。地方経済紙、スポーツ紙などに株式記事執筆。地方新聞投資相談コーナー担当。
その後、関西地方新聞に移籍し、政治経済部記者として地方経済の活性化に注力。
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