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大仏さんの「株やぶにらみ」
儲けるにはまず情報分析!。こってり濃厚に市場を分析中。
08 | 2019/09 | 10
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本日の日本株は、米中協議への期待感に加え、米金利上昇を受けた円安も好感。バリュー株中心に買われ、日経平均は7日続伸して終了。
 昨日の米国市場では、値上がり益を求めて投機的な債券買いをした短期筋がポジションを縮小したことから、債券価格が下落。10年国債金利は1.733%まで上昇。一時は、米国金利も1%を割込み 、ゼロ金利に近づく…なんて予想が飛び交っていましたが、夏休みを終えた機関投資家のマネージャーらは、割高になった債券を売り、金利低下で売られてきた銀行株などバリュー株を買うなどリターンリバーサルの動きをしたことから、投機筋もポジションを縮小せざるを得ない状況に追い込まれ、それがさらに金利を押し上げるという事になります。まあ、ドイツが景気刺激のためなら財政均衡主義を放棄することもありうる…としたほか、いずれ米国も国債発行による財政刺激に踏み切り、日本も追随することになりそうですが、需給面から見ても将来的な金利上昇の要素は強いのですが…。

 レポートでは、先月から、9月に入ると米債券市場の流れが変わり、それが円相場に影響を与え、日本株が上げてくるものの、流れはTOPIXコア型の銘柄などバリュー株志向が強くなるとして、日立製作所、東京海上、NTTに絞って注目してきましたが、日立は1000円幅の上げになりました。今日も、TOPIXバリュー株指数は2.2%上昇したものの、同グロース株は1.1%と半分の上げにとどまっていました。まあ、FRBの継続的な利下げに固執する投機筋は、まだ抵抗しそうな感じですし、米中交渉が接近する中で、中国は農産物の購入を臭わせながら、一方で、課税リストに大豆などの農産品を計上するなど、トランプ大統領を揺さぶる姿勢を崩していません。習主席も、会見の席でトランプ大統領は信用できないと言っており、しばらくはさや当てが続き、その中でとんでもツィートが出て債券が買われる場面もあるかもしれません。まあ、引き続き、米債券が日本株の命運を握っている流れに変わりはないようです。

 本日の日本株は、米金利上昇を受け市場の流れが変化してきた米国市場の流れを受け、朝方から、銀行株やトヨタ自動車などTOPIXコア型銘柄に買い物が入り、日経平均は74円高と続伸してスタート。円安が進んだことで、売り仕掛け(株先物売り・円買い)をしていたポジションが巻き戻されたほか、週末にメジャーSQを控えていることからコールオプションを売っていた弱気の投資家がヘッジの先物買いを行うなど、したことから終日上げる展開に…。先物買いが先行したことから、裁定売りの解消も入り上げ幅を拡大。後場寄り後まもなく、日経平均はこの日の高値2万1619円(前日比227円高)をつける場面も…。引けにかけては短期テクニカル指標の過熱感から伸び悩んだものの、日経平均は7日続伸して終わっています。TOPIXは5日続伸。

 日経平均終値は、205円66銭高(0.96%)の21597円76銭、TOPIXは25.67ポイント高(1.65%)の1583.66ポイント。NT倍率は、13.73倍→13.64倍に低下。そろそろ4月以来のレンジ下限に接近。ロング&ショートポジションを取る投資家の姿勢変化に注意するところに来たようです。出来高は、2.68億株増の16億8549万株、売買代金は4669億円増の2兆7371億円にともに増加。金利上昇を好感して銀行株が買われた影響が大きそうです。騰落状況は、値上がり1845、値下がり 264と、ほぼ全面高商状。
 日経平均サイコロは、10勝2敗、TOPIXは9勝3敗と、ともに警戒ゾーン(75%超え)に上昇。日経平均RSIは70%→73(TOPIXは、73%→77%)にそれぞれ上昇。警戒ゾーンの80%超えが接近。25日線かい離率は、日経平均が+4.28%、TOPIXは +5.0%に拡大。短期的な反落リスクが高まっています。日経平均3本新値は陽線5本目。

 日経平均は、13週線、26週線、52週線という中期の抵抗線を上抜いてきたほか、週MACDがシグナルラインに接近。週末の株価次第では、買いシグナルを出してくる可能性もあります(TOPIXは、MACDがシグナルラインを突破)。短期の過熱が警戒されるものの中期線の改善傾向が著しく、しばらくは押し目買い方針で行けそうです。今日、プログラム売買の残高が発表されましたが、裁定買い残は1165億円減の3720億円と低水準になる一方、裁定売り残は1281億円増え、2兆0666億円と、大台をこえてきました。今日のじりじり上げる動きを見ると、裁定売り残の解消が株価を押し上げるというこれまで見たことが無い株価上昇パターンが始まっているのかも…。まあ、基本は業績ですから、基本は外さず、売られたものを拾う姿勢も大事にしたい。

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昨日の米国株は、中国の米農産物輸入報道やタカ派のボルトン補佐官更迭などの材料を好感。金利が続伸したことからリターンリバーサルの動きが強まり、高安まちまちで終了。
 おはようございます。 米国で10年債金利が1.7%台に上昇してきました。ドイツの財務相が「当面は財政均衡を維持するが、必要な時には財政出動をする用意がある…」と述べ、ドイツ国債の金利が上昇したことに刺激されたもので。、米国の債券市場自体は、短期の利ザヤ稼ぎを狙い、わずか3か月間で1600億ドルのホットマネーが流入するなど投機化していた一方、9月に入り市場に復帰してきた大手投資家が、割高になった債券を売り、割安な商品を買うリターンリバーサルの動きもあり、債券が売られている側面もありそうです。ここ数年9月を挟んで繰り返されてきたものです。トレンドフォロー型のヘッジファンドなどが買い上がったところもありそうですが、重要なチャートポイントが次々と破られており、彼らが反対に売りに回る可能性も出てきました。債券市場が荒れそうです。また、金利低下を前提に市場の流れが構築されてきましたが、この流れも金利が変化すれば変わってくる。金利低下で売られてきた銀行が買われ、一方で金利敏感の不動産が先行して下げてきました…。

 10日の米国市場動向
 ニューヨークダウ       2万6909ドル43セント     +73ドル92セント(0.28%)
 NASDAQ総合指数      8084.16ポイント        -3.28%(0.04%)
 S&P500             2979.39ポイント        +0.96ポイント(0.03%)
 CME日経平均先物      2万1450円           +100円
 10年物国債金利       1.733%             +0.088%
 ニューヨーク原油       57.40ドル            -0.45ドル
 GOLD              1493.30ドル          -17.80ドル
 ドルインデックス        98.36              +0.08 


 昨日の米国株はECB理事会や来週のFOMCを控え手控え気分が強まる中、小幅に売りが先行。ニューヨークダウは30ドル安と反落してスタート。この日発表された7月求人件数が予想を下回ったこともあり、午前の取引半ばにかけて下げ幅を拡大。この日の安値2万6717ドル(前日比138ドル安)をつける場面も…。ただ、「中国が通商協議を有利に進めるため農産物の輸入を拡大する可能性がある」との中国側の報道があったことから、交渉進展を期待した買いがキャタピラーやボーイングなど中国関連株に入ったことから次第に下落幅を縮小。前日引け値付近まで回復した後、トランプ大統領の「ボルトン補佐官を更迭した」とのツイートがあり、政権のタカ派より姿勢が緩和されるとの期待感から、引けにかけて買われニューヨークダウは5日続伸。この日の高値で終わりました。金利上昇によるルリスク許容度の低下もあり、グロース株が多いNASDAQ総合指数は下げ分を埋めきれず3日続落して終了。ニューヨーク市場の騰落状況は、値上がり1712、値下がり1218(NASDAQ市場は、2006-1128)と、ともに買いが優勢。VIX指数は、0.07ポイント下げ15.20ポイントに低下。落ち着いた動きになっています。

 NYダウ採用30種は、値上がり18、値下がり12。中国関連のダウが4.2%上昇。同ボーイングが2.99%、キャタピラーが2.39%スリーエムが1.76%、それぞれ上昇。3社で指数を114ドル分押し上げ。金利上昇を受けGSが1.72%、JPモルガンが1.27%、それぞれ上昇。14銘柄が1%超え上昇し指数を下支え。一方、マクドナルドが3.49%下落。単独で指数を51ドル分押し下げ。ディズニーが2.2%、メルクが2.13%、それぞれ下落。ディフェンシブ系の下げが目立ちました。9銘柄が1%超え下落。先月まで買われていたディフェンシブ系が売られ、割安になっていた銀行などバリュー系や景気敏感株が買われるなどリターンリバーサルの動きが強まっています。

 主力3指数は高安まちまち。ともに日足一目均衡表の「雲」を突破。そろって「三役好転」の強気サインを出しています。NYダウに関しては、以前から過去の高値を結んだラインが上値抵抗線としてあるほか、7月最終週の週足長大陰線抜けがポイントになる…と書いてきました。サイコロジカルラインが75%に達したほか、日足RSI(9日)も過去1年の最高水準に近づいており、ここからは過熱解消待ちの動きに入るかも…。ただ、週足で見ると、サイコロジカルラインが50%などテクニカルな過0熱感はなく、押し目買い基調には変わりはありません。当面は、0金利動向を見ながら、景気敏感株やバリュー株の動きに注目。

 米国株は高安まちまち。円は、米金利の上昇を受け、対ドルは107円50銭台、対ユーロは118円70銭台にそれぞれ下落。CME日経平均先物は、大証先物終値を100円上回る2万1450円で帰ってきました。レンジは、2万1295円~2万1470円。本日の日本株はCME終値にサヤ寄せし高寄りした後は、米株先物、米債券先物の動きを受けた円相場、海外投資家の投資枠の撤廃方針が示された中国市場の動きを見ながらの神経質な展開になりそう。昨日に続きバリュー株中心の展開か…。直近戻り高値を更新してきた三菱UFJフィナンシャルグループ、週足で雲抜けを果たしてきた安川電機などに妙味。

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プロフィール

大仏さん

Author:大仏さん

国立大学卒業後、大手証券会社に入社。
その後、投資顧問会社に転出。調査・分析部に所属し、上場企業調査、マクロ経済分析、株式レポート作成などのかたわら、株式講演会講師、地方ラジオ局株式番組コメンテーターなど。地方経済紙、スポーツ紙などに株式記事執筆。地方新聞投資相談コーナー担当。
その後、関西地方新聞に移籍し、政治経済部記者として地方経済の活性化に注力。
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