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大仏さんの「株やぶにらみ」
儲けるにはまず情報分析!。こってり濃厚に市場を分析中。
11 | 2019/12 | 01
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週明けの日本株は、予想を上回る米雇用統計結果を受けた米株高を好感。資源や海運など景気敏感セクターを中心に買われ3日続伸して終了。
 今週は、米FOMC(公開市場委員会)、ECB(欧州中央銀行)理事会と、中銀会合がダブルで開催。ともに、前回会合で、米は利下げ、欧州は毎月200億ユーロのQEの実施を決めており、今回は政策据え置きが予想されます。また、12日には英国総選挙が実施されます。選挙が決まった後、労働党の党首が、サッチャー以前の英国が停滞していた時の社会主義的な政策を打ち出したことで、支持を失い、政権与党が有利に選挙戦を進めているようです。また、週末はメジャーSQがありますが、先物市場では早々と3月限りにロールオーバーする動きも始まっており、何とか無風で終わりそうな感じ。今日はTOPIXが11月SQの清算値(1715.01ポイント)を回復していました。日経平均に関しては、今のところ11月SQ値(2万3637円93円)は、幻のSQ値のままです。

 まあ、いろんなイベントがありますが、やはり、ポイントは15日に期限を迎え発動が懸念される対中赤字1600億ドル分に対する関税引き上げでしょう。中国の頑強な姿勢に業を煮やしたのか、それとも、合意をしなくても中国に対して強気の姿勢を堅持する方が選挙戦に有利になると踏んだのか、NATOの会合で「来年11月の大統領選まで待つという考え方を気に入っている…」と、発言しています。米国の農産物輸出の競合国であるブラジルとアルゼンチンに対し、通貨安誘導をして米国の農民に被害を与えている…と因縁をつけています。北朝鮮のロケットエンジンの実験に対しても、「選挙戦の足を引っ張るよ宇なことはしないだろう」と言っており、頭の仮名は来年の大統領選で再選されることしか考えていないようです。そうなると、大統領が一番気になるのは株価ですが、下手に合意をして材料出尽くしで株価が下がっては元も子もありません。期限を先延ばしするなど、市場の期待を引っ張る格好で株高を維持することくらいは考えているかもしれません。どういう結果になるかわかりませんが、結果を受けて最初に開く市場は日本…。イベントドリブン型のヘッジファンドがこの大きなイベントを見過ごすはずはありません。週末にかけ色んなポジションが作られることでしょう。

 週明けの日本株は、先週末の予想を上回る雇用統計結果を受けて米株が上昇した流れを引き継ぎ、買いが先行。日経平均は189円高と続伸してスタート。OPECプラスの減産拡大を受けた資源株買いや海運株のほか、前週の流れを受け鉄鋼など景気敏感株が買われていました。ただ、今週に控えている重要イベントを受け、早めに益出しをする動きも強まり、寄り後は急速に上げ幅を縮小。前場半ば(10j時過ぎ)には、この日の安値2万3360円(前週末比6円高)をつけ、前週末終値水準に接近する場面も…。ただ、前引けにかけ、政策関連株や好業績の電機株などに買いが入り上げ幅を回復。後場に入ると米株先物が安く推移していたこともああり、売買を控える投資家が増加。引けにかけ膠着した動きのまま、取引を終わりました。

 日経平均終値は76円30銭高(0.33%)の2万3430円70銭、TOPIXは、8.71ポイント高(0.51%)の1722.07ポイント。NT倍率は13.63倍→13.61倍に低下。為替が円高気味に推移したことから、TOPIXに買い圧力がかかったようです。出来高は3026万株増の10億8518万株、売買代金は261億円増の1兆8170億円と薄商いが継続。新規資金が入らないことから、短期資金がテーマからテーマへ、材料株から材料株へ右往左往している格好。また、レポート注目の技研製作所が5000円大台をつけるなど、強いものの付くという流れもあるようです。騰落状況は、値上がり1427、値下がり624と、循環的なかさ上げの動きが続いています。
 日経平均、TOPIXサイコロは、ともに8勝4敗に上昇。日経平均RSIは48%→54%(TOPIXは、57%→64%)に、それぞれ上昇。日経平均25日線乖離率は+0.58%、TOPIXは+1.25%と、ともにプラス乖離が拡大。TOPIXの上げの勢いが目立ちます。騰落レシオは106%→111%に上昇。循環的に買い上げられており、投資家の買い意欲はなかなか衰えません。

 まあ、今回の戻り相場は、昨年1月調整後の戻りパターンをなぞる格好になりそうとしましたが、2段下げの急所をクリアした後、やはり持合い。今週で6週目に入ります。まあ、よほどのことが無い限り、持ち合いが続きそうですので、指数の強弱を予想するより、各論を重視したほうが良い…としてきあした。レポートでは6月ごろから半導体関連を取り上げ、消費増税後は国土強靭化など批正予算関連をとりあげましたが、トリケミカル研究所、ローツェ、イビデン、国土強靭化では技研製作所、福井コンピューター、建設技術研究所、タケエイなどが、中小企業支援のシグマクシスなどが値を飛ばしていました。まあ、しばらくは近流れが続くものと思われますが、いずれ物色の中身が悪くなってくる時期がきます。この時が潮目の変化の時期になりそうですね。まあ、とにかく今週は、トランプ大統領の胸中次第の流れに…。何が大統領再選にとってベストな選択になるか…という一点。市場には、期限までには妥結する…という安易な期待がありますが、必ずしも合意がベストアンサーではなおことを想定して置くことも大事になりそう。
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大仏さん

Author:大仏さん

国立大学卒業後、大手証券会社に入社。
その後、投資顧問会社に転出。調査・分析部に所属し、上場企業調査、マクロ経済分析、株式レポート作成などのかたわら、株式講演会講師、地方ラジオ局株式番組コメンテーターなど。地方経済紙、スポーツ紙などに株式記事執筆。地方新聞投資相談コーナー担当。
その後、関西地方新聞に移籍し、政治経済部記者として地方経済の活性化に注力。
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