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大仏さんの「株やぶにらみ」
儲けるにはまず情報分析!。こってり濃厚に市場を分析中。
06 | 2020/07 | 08
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円高進行で頭の重い展開…高まる政治リスク
 10日木曜日の日経平均株価は、141円90銭安の9862円82銭、TOPIXは11.04ポイント安の873.90と、ともに3日続落して終わりました。出来高概算は20億8211万株、売買代金は1兆3547億円と、ともに前日比で微増しています。また、日経平均サイコロは7勝5敗、騰落レシオは73、RSIは58、25日線かい離はプラス1.5%でした。25日線は9715円となり、昨日からの上昇はわずかに1円。横ばい状態に近づいてきました。あと数日で対応点が時価を上回ってきますので、明日からの株価次第では、25日線が下値支持力を失う可能性がでてきました。
 
★市場無視の日本政府に、いつか市場の催促がくる…?
 さて、ドバイショックに端を発した危機以来、とにかく格付け会社が元気になり、国やドバイ関連企業の格下げ競争を演じています。そのしわ寄せが、再び世界のリスク回避姿勢を強め、世界で唯一通貨高を歓迎(?)している円に向かい、円高が進みはじめました。日銀は、臨時政策会議後始めての新型資金供給を行いましたが、効果はいまいち…。政府から何の援護射撃もありませんから、結局、円高が進み、株が売られることになってしまいました。先日は、デフレ克服に向け鳩山首相の発言もあり、日銀、財務省、政府の総がかりで円高対策に乗り出すか…と思われました。しかし、オバマ大統領に「TURST ME…」と大見得を切ったのに三日と空けないうちに、前言を翻した首相の発言ですから、投機筋にとっては「信用なんかできるか…」というのが本音。むしろバーナンキFRB議長の発言で、金利が上がらなければ米国はドル安を放置する…との観測が強まっています。だったら、もう一度、円ロングのポジションを増やし、日本の出方を試してやろうと考えるのが当然でしょう。話は違いますが、格付け会社の張り切り方と、今、米国証券取引所で格付け3社が金融危機で果たした犯罪性の調査とは何か関係があるのでしょうか?

 まあ、とにかく現政権の市場への無関心度には救いがたいものがあります。日本経済が浮沈の瀬戸際に追い込まれているのに、小沢民主党幹事長は茶坊主ども600人を引き連れ、わざわざ、ハニートラップが準備されているところへお出かけ…。これでまた、民主党国会議員のなかに写真やビデオをとられて、どこかの国の言うことを聞かざるを得なくなる可哀想な人がたくさん出て来るんでしょう。谷垣自民党総裁、注意してあげないといけませんよ。米国と日本が沖縄の基地問題でおかしくなっているときに、わざわざ、米国が一番気にしているところへ行くという神経が分かりません。見ようによっては、米国に喧嘩を売っているとしか思えないのですが…。大体、今回の米国の基地再編は、中国海軍が太平洋に進出することを抑制する狙いがあったはず。最悪でも、グァムとハワイを結ぶラインから東には中国艦船を入れたくない、したがって、沖縄の基地と日本国内の基地は太平洋に中国艦船を進出させないための布石…という作戦だったのではないでしょうか。それだけ、神経を使っている国に今のこの時期にのこのこ出かけていくとは…。やはり、この政権には外交や内政を処理する能力が欠けている…としか見ようがありません。

★「大いなる田舎者」米国の怖さを知るべき
 新聞の論調を見ると、米国を怒らせた…とか、政権交代期だから大目に見てくれるだろうという観測記事が入り乱れていますが、そんなに甘えていていいんでしょうか。米国という国は「大いなる田舎者…」という表現があります。初対面の人は歓待しますが、その姿勢に甘えて裏切るような行為をすると、一転して、一致協力して「村八分」にかけることをやるといいます。いま、米国は、自分の国のことで手一杯ですが、今回の日本政府の所業が、米国民の心の中に焼き付けた傷は大きく、将来、何らかの形でしっぺ返しになって帰ってくることは必至です。今の、日本政府は、米国という国の怖さを思い知るべきではないでしょうか。なんだか、真剣に日本の将来が心配になって来ました。

★政界再編へと動き始めた…?
 まあ、いまのままだと、円高がさらに進むか、株価が急落するか何らかのショック療法が市場からもたらされるでしょう。前の自民党政権でもそうでしたが、市場を無視すると、必ず市場から正しい政策を催促されることになります。まあ、政権が持てばいいでしょうけど…。社民党や民主党内の左派が居る間は、基地問題に関してはスムーズに行くはずはないし、時間がかかればかかるほど、地元から反対意見が増えはじめ、泥沼化していく…。いずれ、政党運営の問題にも発展、来年の参院選後には、崩壊した自民党を含めた政界再編へと発展していくのではないでしょうか。もしかしたら、小沢さんが考えている2大政党制は政界再編後に出来上がるんではないでしょうか。とにかく、今の民主党も自民党も政権担当能力がないのは確か…。民主、公明の連合という言い古された「野合」もあるかも。

★13週、26週とも下落に転じ、売り圧力強まる。52週線との間で「三角持合形成」か 
 とにかく、今の日本株にとっては政治とそれから派生する円高が最大の懸念要因になりつつあります。日銀の変節と鳩山首相の円高忌避発言を信用して、先々週の海外投資家6000億円近い買い越しになった、といます。でも、最近の一連の市場無視の動きを見れば、折角買ったものも処分するかもしれません。困ったものです。
 当面の株価についてですが、下値支持線として期待した26週線は昨日下落に転じ、下落の勢いを増している13週線とともに下押し圧力を増してきました。このままでは、結局、52週線に支えられ反発した相場が、13週線と26週線に押さえられ下落に転じた…と言う格好になってしまいます。当面の支持線になりそうな25日線も状態が悪化していますので、最悪の場合は再び、52週線の支持力を試す動きが出るかもしれません。そうなると、株価は、上昇中の52週と下落中の13週または26週線にはさまれた三角持合の相場を形成しに行く可能制も出てきます。

 そろそろ、政権や財務大臣から何か口先介的なことを先制パンチ的にやっておく必要があると思うんですが…まあ、期待するほうが無理なんでしょうか。それにしても、円高になったら内需が振興し景気がよくなるなんて真剣に思っているとしたら、この政権は日本経済にとって命取りになる…かも。流れは米国の一人勝ちへむけ進んでいる。
 とにかく、今の日本株は企業が持つキャッシュフローを時価総額が下回る企業が出てくる…という異常な事態。政府は株価の刺激策として、東京都心に不動産を所有。その簿価が1平方メートルあたり数百円なんて企業に時価に評価替えして一株あたり純資産を算出しろと、言ってみてはどうでしょうか。時価が一株あたり純資産の数十分の1なんて企業がごろごろ出てきても、日本株は見向きもされないんでしょうか。それならそれで、日本株へのあきらめもつきますが…。ここは、こんな異常な状態になっている株をこつこつと拾うことがベスト。

 それにしても、これだけ政治リスクが高まるとは…。
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大仏さん

Author:大仏さん

国立大学卒業後、大手証券会社に入社。
その後、投資顧問会社に転出。調査・分析部に所属し、上場企業調査、マクロ経済分析、株式レポート作成などのかたわら、株式講演会講師、地方ラジオ局株式番組コメンテーターなど。地方経済紙、スポーツ紙などに株式記事執筆。地方新聞投資相談コーナー担当。
その後、関西地方新聞に移籍し、政治経済部記者として地方経済の活性化に注力。
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