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大仏さんの「株やぶにらみ」
儲けるにはまず情報分析!。こってり濃厚に市場を分析中。
06 | 2020/07 | 08
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景気指標は堅調だが、金融への悪材料が足を引っ張る…年末の需給悪化要因も
 おはようございます。
 昨日の米国株は、週間失業保険申請件数が予想を上回り増加したことや、増資を実施中のシティの発行価格が予想を下回り、政府の持ち分の市場売却が見送られたことなどを嫌気し、急反落してスタート。ドルが主要通貨に対し1%上昇したことから、リスク回避の動きが強まり、金など資源価格が下落。これを受け資源株が売られたことも株価を押し下げました。また、景気先行性の強い宅配大手フェデックスの来期見通しが市場予想を下回ったことから、景気の先行きへの見通しが悪化。期末の換金売りを急ぐ動きが強まり、結局、主要3指数は3日続落して終わりました。ニューヨーク市場の出来高は前日比で5億株以上増加し17億1700万株になりました。騰落状況は値上がり845、値下がり2203と値下がり数が上回っています。
 
 この日は、バーゼル銀行監督協会の事務局長が「資本増強の変更について、2012年から実施される可能性がある…」と発言したことから、前日の期待感が警戒感に変り銀行株が軟化。シティの増資に対する懸念や著名アナリストがゴールドマンザックスとモルガンスタンレーの業績見通しを引き下げるなど金融株に悪材料が続出。また、景気の先行性が高い宅配世界最大手フェデックスの2010年業績予想が、会社側が出したEPS3.45ドル~3.75ドルが予想値平均の3.46ドルだったことも失望感を誘いました。また、ドルの上昇が輸出企業の収益を圧迫するとの懸念が強まり、売りの増加につながっています。

 この日発表された新規失業保険申請件数(~12日)は、市場予想の46万5000件を上回る48万件。前週から7000件増加しています。ただ、トレンドを見る4週移動は5250件減の46万7500件と15週連続で減少しており、改善傾向が持続していることを示しました。ただ需給総数は、5000件増の519万件とやや悪化。また、同日発表のコンファレンスボードの景気先行指数(11月)は、市場予想(0.7%増)を上回る0.9%増。フィラデルフィア連銀景気指数(12月)もアナリスト予想(16.0)を上回る20.4となり、前月の16.7から増加。景気が順調に改善していることを示しました。

 米国株は続落して終わり、ニューヨークダウは当面の下値抵抗ラインだった25日線を大きく下回ってきました。これまで相場の基調を支えてきたドル安の流れに変化が出たことから、投資スタンスを調整する動きが強まっています。また、12月の決算期末を控えた換金売りが薄商いの中で行われたことが、下げ幅を増幅した側面もあるようです。以前から、二本の上値抵抗線の存在を指摘してきましたが、どうしてもこの抵抗線を抜けないため、一旦、下押してあらためて挑戦しようという動きが出たのかもしれません。株価が現状のままで推移した場合、来週になると25日線が下落を始めますので、上値圧迫を強め、一旦は、13週線、基調転換をともなえば26週線へ接近も考えられます。注意したいのは、この基調転換…。もし、金融危機対策の過剰流動性に変化が出るとすれば、相場の流れが「金融相場」から「業績相場」へと移行することになりますが、その際には、中間反落をともなうことになります。まだ世界の情勢から見て、流動性を吸収するには早すぎると思いますが、ここでの調整が、単なる値幅調整なのか、基調転換をともなう中間反落の入り口なのか…の判断が重要になりそうです。今晩がメジャーSQに当たっておりこの影響もあるかもしれません。 まず相場状況を見極めたいと思います。

 17日の米国株
 ニューヨークダウ  1万308ドル26セント  -132ドル86セント (1.27%)

 NASDAQ総合指数  2180.05ポイント  -13.11ポイント (1.22%)

 S&P500  1096.07ポイント  -13.11 ポイント (1.18%)

 CME日経平均先物 (ドル建て)1万170円 +20円
 
            (円建て) 1万115円 -35円

 米国10年国債金利 3.4870% -0.1090(3.03%) ← 要注意

 WTI原油  72.68ドル +0.02ドル

 GOLD  1095.70ドル -39.80ドル (3.51%) ← 要注意 


 米国株は続落したものの、CME日経平均先物は円の軟化を映し小幅安で帰ってきました。円相場は89円60銭台の取引になっていますが、リスク回避の動きが強まり、円買い圧力はやや増加しているようです。ここに来て、外部材料の変化が激しくなってきましたが、今日は、やや逆風が強まった感じです。週末要因もあり、今日は利食い先行の軟調な展開が予想されますが、外部環境の悪化を受け先物筋の動きが活発になることも予想され、裁定解消売りの影響で、指数的には波乱するかもしれません。当面、中小型の踏み上げ狙いの方向に変化はないものと思われますが、GLOBEX米国先物、為替を見ながら神経質な展開になることは確かでしょう。今日のところは現在のポジションを維持して様子見…。
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大仏さん

Author:大仏さん

国立大学卒業後、大手証券会社に入社。
その後、投資顧問会社に転出。調査・分析部に所属し、上場企業調査、マクロ経済分析、株式レポート作成などのかたわら、株式講演会講師、地方ラジオ局株式番組コメンテーターなど。地方経済紙、スポーツ紙などに株式記事執筆。地方新聞投資相談コーナー担当。
その後、関西地方新聞に移籍し、政治経済部記者として地方経済の活性化に注力。
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