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大仏さんの「株やぶにらみ」
儲けるにはまず情報分析!。こってり濃厚に市場を分析中。
06 | 2020/07 | 08
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米国株高を警戒した先物筋の買戻しが上げ幅を拡大…
 年末に近づき、なにやらあわただしくなってきました。来年は家族に慶事があり、いつもとは違う年の瀬になりそうです。娘の結婚なんて、他人事と思っていましたが、いざわが身に降りかかってくると…。俺もやっぱり泣くのかな~。

 さて、22日の日経平均株価は、194円56銭高の1万378円03銭、TOPIXは11.58ポイント高の903.06ポイントと、ともに続伸して終わりました。三菱UFJ銀行の増資の受け渡し日にあたり大商いになったことから出来高は21億8392万株、売買代金は1兆3599億円とともに前日比で増加しました。また、日経平均サイコロは5勝7敗、騰落レシオは97、RSIは75。25日線かい離は5.55%に拡大しています。25日線の上昇傾向は変らず。「掉尾(ちょうび)の一振」など年末特有の相場格言が飛び出し、来年は1万2000円目標など景気のいい話も紙面をにぎわしています。あれだけ弱気が多かったのに、強気が増えてくるとだんだん気持ちが暗くなってくる…。

★米国株高を警戒した先物筋の買い戻し?
 今日は、米国株高、CME日経平均先物高、円安という追い風に支えられ続伸してスタートしたものの、日経平均は昨日と同じように、しばらくは上下20円の狭いレンジの動きになっていました。しかし、為替が91円台半ばに円安が進むと相場つきが一変。先物にまとまった買いが入るとともに、裁定買いを誘発。現物株も急速に上げ幅を拡大して行きました。また、主要自動車メーカーの世界生産が大幅に拡大したことも好感。輸出株を中心に買われうす商いの中を駆け上がっています。ただ、先物の買いについては買戻しと考えておいた方がよさそうです。日米ともレンジ相場に入り、ともにレンジの上限にいましたが、昨日はニューヨークダウがレンジ壁を突き破れなかったものの、日経平均株価との相関性が高いNASDAQ総合指数がレンジを突破。ペナント方の持ち合い相場の上放れになってきたことから、休みを前に買戻しを入れた、ということではないでしょうか。今日のGLOBEX米国株先物でダウとともにNASDAQ100が続伸していることも弱気筋に手仕舞いを迫ったようです。

★NASDAQの三角持合離れに注目…新たな成長産業の模索が始まる
 やはり、米国ではNASDAQがリード役を果たしてきましたね。これまで、米国の産業では金融業が最大の付加価値を生む産業として資金が集中。証券化バブルを生み出しましたが、おかげでベンチャー企業への投資が急減。新しい産業の育成に支障が生じていました。
 しかし、アップルのアイホンのヒットからスマートホン(高機能携帯電話)時代が幕開け。スマートホンに数々の機能を提供するソフトメーカーが次々に誕生。また、大容量の情報処理の必要がでてきて、サーバーなどの通信関連機器の高性能化というハードの分野へと成長が拡大。インフラが出来たことで、さらに高機能のソフトが供給できる…という好循環がきき始めています。また、企業の合理化の一貫としてクラウドコンピューターシステムなど新しい形態のビジネスサービスが誕生。途方もない情報のやり取りをするビジネス環境が生まれており、これに関連したソフトやハードが急速に伸び、関連企業の業績は急好転。通信分野が新たな成長期を迎えたような観があります。

★資金、市場などベンチャー企業が急成長する土壌が整う
 これをみて、シリコンバレーや大学などベンチャー企業の集まるところには、世界の投資家が集まり、成長資金を供給するようになってきました。シリコンバレーには、大学発のベンチャーなど、高レベルの技術を持ちながら商品化のの資金にかけるところが多く、成長資金を手にしたら、予想もつかない企業が誕生する可能性すらあります。一方、事業環境としては、先ほど説明した通信分野に加え、電気自動車時代の幕開けやスマートグリッド、医療改革など、革新的な技術を必要とする分野が市場として整ってきています。そのため、ベンチャー企業が短期間に成長する可能性が高く、資金提供者にとっても、資金回収が早まる可能性が強まります。今後、ベンチャー投資が有力な資金運用手段になる可能性も出てくるのではないでしょうか。朝も書きましたように、米国では重厚長大産業を背景とした黄金の60年代が終わったあと、20年間にわたり経済が低迷しました。しかし、この間に、蓄積された技術シーズを生かし、IBMやヒューレッドパッカードなどの成長企業が続々と誕生。重厚長大産業が多かったニューヨークダウを尻目に、次々と成長企業のIPOが続いたNASDAQ市場は逆行高しています。

★これからはぼろ株からの変身が期待される中小型株がターゲット
 今回も、金融という米国経済の成長を支えてきた分野が崩壊する中で、新しい産業の息吹が生まれてきているとみることもできます。ちょっと、単純すぎるかもしれませんが、ITバブルが崩壊して後、10年近く相場が無かったNASDAQの反騰が始まったのかもしれません。日本の場合は、ベンチャー企業への理解が低く、米国のようには行きませんが、通信分野の革命が進み新たなハード需要が増加するにつれ、日本の電子部品や素材への需要が間接的に高まるのは確か…。しかし、日立や東芝など大型企業で需要が増えても全体の業績を変えるにはいたりませんが、中小型企業にこの需要が舞い込んだら、業績を一変させる可能性が出てきます。戸田工業や関東電化、第一工業製薬などは、リチウムイオン電池の電解液に関係しますが、これらの分野が成長期に入ったら、まさに高収益企業に変身する可能性も出てきます。成長という言葉と無縁と思われてきた、宇部興産や電化は、新分野への進出で大変身しようとしています。日本株の場合も、狙いは成長分野を抱えた中小型株…。

★新年は規制緩和と制度改正に注目
 新年は、米国の流れに加え、民主党政権が規制緩和に取り組み制度改正や法改正が相次ぎ、新たな成長分野が出てきます。この流れに乗るか乗らないかで、投資成果は大きく異なってきます。市場関係者は、日経平均はいくらまで上昇する…と予想合戦が始まっていますが、恐らく指数的にはそれほどの伸びは無いのではないでしょうか。新しい時代に即していない主力株は恐らくレンジ相場。その一方で、新しく生まれる需要を取り込んだ中小型企業には株価が大変身するものも出てきそうです。ここからは、大変身が期待できる企業に狙いを定めることに尽きます。

 最近のNASDAQの突出した動きは、米国経済が新たな成長のシーズを求めて動き始めたといっても言い過ぎではないものと思われます。新年は指数は気にせず、各論に徹底したひとが大きな成果をあげられるのではないでしょうか。

 (昨晩の書き込みで民主党ひいきのように見られましたが、大体、私は、政治は嫌いです。でも明治維新の時に、大久保利通が内務省を作り、ここを拠点として廃藩置県や廃刀令など反感を買う制度改正を強権的に実施し、明治政府の基盤を作らなかったら一体どうなっていたのでしょうか。維新の元勲たちが功績をたてに好き勝手なことをしていたら、恐らく明治維新は失敗し、列強の餌食になっていたことでしょう。大久保利通が取った行動を小沢氏になぞらえてみると、それなりに理解出来る点も多々あります。明治維新は、不満士族を引き連れて自ら死地におもむき死ぬことで維新への抵抗勢力を一掃した西郷隆盛と、反感を買いながらも新政府の基礎を固めた大久保利通という二人のおかげで成功したといえなくもありません。マスコミに踊らされて批判するのもいいですが、大所高所に立って現状を見るとき、小沢氏の行動は維新の元勲大久保利通に通じるものがあります。誰かが、憎まれ役を買わなければ、自民党の長期政権と米国との癒着で腐りきった日本の改革は出来ないことを知るべきだと思いますが…)
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大仏さん

Author:大仏さん

国立大学卒業後、大手証券会社に入社。
その後、投資顧問会社に転出。調査・分析部に所属し、上場企業調査、マクロ経済分析、株式レポート作成などのかたわら、株式講演会講師、地方ラジオ局株式番組コメンテーターなど。地方経済紙、スポーツ紙などに株式記事執筆。地方新聞投資相談コーナー担当。
その後、関西地方新聞に移籍し、政治経済部記者として地方経済の活性化に注力。
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