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大仏さんの「株やぶにらみ」
儲けるにはまず情報分析!。こってり濃厚に市場を分析中。
06 | 2020/07 | 08
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米国に習い日本も小幅なレンジ相場…方向感を書く中、個別物色が強まる
 礼服を探したり、週末の沖縄行きの準備など何かと忙しく、書き込みが遅れました。今日はあまり中味がないかもしれません…。もっとも、相場の方も中味があるようなものではありませんでしたが…。

 9日火曜日の日経平均株価は、18円27銭安の1万567円65銭、TOPIXは2.93ポイント安の924.38と、ともに3日ぶりに小反落して終わりました。出来高概算は16億1529万株、売買代金は1兆1025億円と、昨日に輪をかけた薄商いになりました。また、日経平均サイコロは7勝5敗、騰落レシオは107、RSIは58、25日線かい離は3.4%でした。短期的な調整懸念が予想される25日線かい離を除いては注目すべき指標はありません。今日の終値での日経平均25日移動平均線の位置は、1万217円。昨日に続き上昇傾向を続けています。

★国内投資家の資産圧縮売りと海外投資家の実需買いが交錯
 今日は、米国株が小反落して帰ってきたことや、GLOBEX米国株先物が終日小安く推移していたことから模様眺め気分が強い展開でした。また、為替市場でユーロを中心に投機筋や輸出業者の手持ちドル売りなどなどが交錯。投機筋の円買いから、円相場が89円台に入ったときは、先物に1000枚を超えるまとまった売りが持ち込まれたものの、大きな崩れも無く売りを消化。その後は、仕掛け的な動きも無いなか膠着感を強め、日経平均の終日値幅は50円にとどまっています。先物の売りにともない裁定解消売りも出ていたはずですが、下値での実需筋の買いが厚く、下値の固い状態が続いています。ただ、一方、上値についても決算対策売りや持合解消売りなどが這わされており、全体が膠着感を強めることとなっています。

 完全に手がかり材料難の動きになっていますね。先週の、日銀の政策変更の神通力も、再び円相場が89円台に押し戻されたことで、薄れてしまったようです。また、週末にメジャーSQを控えており、清算値を1万500円どころに収めたい弱気筋と、弱気筋の踏み上げを狙いたい強気筋の玉が交錯していることも膠着の原因になっているみたいですね。米国株の動きと為替動向によりますが、明日ぐらいから仕掛けが入ってくるかもしれません。このところの上げで、裁定買い残も増加しているはずですから、先物が波乱すれば裁定解消売りの影響も気になります。ただ、以前と違い下値の買い板が厚くなっていますから、影響は限定的だと思いますが…。

★日経平均はテクニカルな壁に到達…
 また、ここから買いあがれないのは、テクニカルな面も影響しているようです。日経平均は一目均衡表の雲の上限に来ていましたし、ボリンジャーバンドの+2標準偏差のラインに届いていましたから、どうしても目先の目標達成感が出やすいところです。ボリンジャーバンドについては、標準偏差のラインが上向き始めており、このラインに沿いながら株価が平行してあげる可能性はあります。ただ、一般的には一目均衡表の利用者が多く、当面、一目均衡表の雲の突破が一段高のかぎになりそうですね。

★インナーラインについて 
 ただ、指数のことをあまり云々しても仕方がないと思います。昨日も、当面の目標値として日経平均週足のトレンド線を上げましたが、あまり値幅が残っていないので、指数にこだわるより、個別銘柄にこだわった方が良いとしました。このラインについての問い合わせがありましたので、チャートを示したいと思います。
z.gif
 レポート直近号では詳しく解説していますが、これを簡略してインナートレンド線だけを抽出したものが、上の図です。チャート内に実線で示していますが、これまで下値支持線になったり上値抵抗線になったりと、重要な機能を果たしてきたラインです。過去の動きから見ても、今回の戻り相場でこのラインが意識されることは確か…。1万1000円どころになるものと思われますが、このラインを突破しない限りさらに上値を窺うことは出来ません。残された値幅は余りありませんので、投資家は手控え気分を強めているものと思われます。

★森よりも木を見る相場
 指数は頭の重い展開が予想されますが、一方で、下値については米国経済のファンダメンタルの改善を受け、ますます固くなっていきますので、結局、各論相場の流れが強まっていきます。朝も書きましたが、期末を控え配当取りの動きが強まるほか、期末決算で大幅な増額修正が期待出来る業績の高進捗率銘柄、キャッシュフローやPBRからみた割安株などが買われるほか、昨日から始まった住宅版エコポイント制度関連などテーマ株も個別に買われてきそうです。以前から書いているように、指数を意識しすぎると見えるものも見えなくなってしまいます。日米とも、出来高が減少する中、中小型株や新興市場株が堅調に推移しており、流れは、軽量級、言い換えれば成長性の高いものに向かっていることは確か…。しばらくは、森よりも木を見ていきましょう。

 それにしても、IMM通貨先物市場の円買いポジションの急増が気になる…。
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プロフィール

大仏さん

Author:大仏さん

国立大学卒業後、大手証券会社に入社。
その後、投資顧問会社に転出。調査・分析部に所属し、上場企業調査、マクロ経済分析、株式レポート作成などのかたわら、株式講演会講師、地方ラジオ局株式番組コメンテーターなど。地方経済紙、スポーツ紙などに株式記事執筆。地方新聞投資相談コーナー担当。
その後、関西地方新聞に移籍し、政治経済部記者として地方経済の活性化に注力。
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