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大仏さんの「株やぶにらみ」
儲けるにはまず情報分析!。こってり濃厚に市場を分析中。
06 | 2020/07 | 08
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NASDAQ総合指数の独歩高が目立ってきた
 おはようございます。久しぶりに陽光が差し、爽快な朝でした。

 昨日の米国株は、1月の卸売り在庫が予想を下回ったほか、同売上高が予想を上回ったことから、企業の生産活動が順調に拡大しているとし、買いが先行。続伸してスタートしました。その後は上値を買いあがる材料のないまま、個別の材料を手がかりに上げ幅を拡大。一時、ニューヨークダウは1万600ドル台を回復する場面もありました。ただ、2月の中国の輸出が前年同月比46%増になったことが伝わると、中国の利上げ懸念が強まり下げ幅を圧縮。一時前日比で40ドル近く下落する場面がありましたが、中国の景気好調を受けた資源価格の上昇を受け、資源・エネルギー株が上昇したことなどから引けにかけ上昇。結局、主力3指数は続伸して終わりました。ニューヨーク市場の出来高は前日比1985万株増の11億4250万株。騰落状況は、値上がり2046、値下がり985とこの日も買いが上回りました。

 この日は、指数によってまちまちの動きになりました。ダウ採用銘柄では、金融株やハイテク株、ボーイング、GEなど輸出株が堅調に推移したものの、ファイザーやウォルマート、マクドナルド、プロクター&ギャンブルなどディフェンシブ銘柄や消費関連が売られて相殺。ニューヨークダウはほぼ横ばいの動きにとどまりました。一方、アリコ売却で財務の改善が期待できるとしてAIGが買われたほか、政府が持ち株を売却するのでは、と伝えられたシティが引き続き買われるなど、政府が株式を所有する金融株の上げが目立ったほか、前日に続き、英バークレイズによる米銀買収の思惑から銀行株全般が強含んだS&P500が、ニューヨークダウの上げ幅を大きく上回りました。さらに、それを上回ったのがNASDAQ総合指数。グーグルの抱える中国撤退問題に近々結論が出るのでは…として、買われたほか、インテル、TI、アマゾンドットコムなどハイテク株が軒並み買われ、指数は5日続伸しほぼ高値引けしています。フィラデルフィア半導体株指数(SOXX)は2%を超える上げとなり、市場は中小型成長株指向を鮮明にしています。

 ギリシャ問題の懸念が緩和されたことで、投資家のリスク指向が復活。中国をはじめとする新興国の景気好調を受け、原油をはじめとする資源価格が上昇。米国株も上げ足を早めています。ただ、日本と同様に景気の2番底懸念は根強く、模様眺めを決め込む投資家も多く、市場に流入する資金は限定的なものになっています。昨年までの過剰流動性を背景とした商いをともなう「金融相場」から、企業業績や景気を買う「業績相場」へと移行していることを思わせます。企業の資金需要の増加などから市場への流入資金が減少する中、好業績ものや成長性の高いものに資金が集中。全体の出来高の増加をともなわないのも、この相場の特徴になっています。このことについては、以前から書いてきて、成長性の高い企業で構成されるNASDAQ総合指数が米国株の指標になる…としてきましたが、昨年後半からの3指数の動きには明確に差が生じてきました。日本でも、新興市場や中小型成長株が右肩上がりになっているのに比べ、大型株の低迷が目立つのも、同じような理由によるものと思われます。ただ、過去、NASDAQ指数と日経平均のシンクロ度は高くなっていますので、米国株市場の流れは日本株についても物色対象の面で同様な流れを呼び起こしてくるのではないでしょうか。

10日の米国株
ニューヨークダウ 1万567ドル33セント  +2ドル95セント (0.03%)

NASDAQ総合指数  2358.95ポイント  +18.27ポイント (0.78%)

S&P500  1145.61ポイント +5.17ポイント (0.45%)

CME日経平均先物 (ドル建て) 1万620円 +100円

          (円建て)  1万560円 +40円

米国10年もの国債金利 3.7200%  +0.19%

WTI原油  82.07ドル +0.67ドル  ←一時、83ドル台乗せ

GOLD  1122.00  変わらず


 米国株はNASDAQを中心に続伸。CME日経平均先物も、小幅高で帰ってきました。リスク指向の高まりから、円、ドルが売られ、高金利通貨やユーロを買いなおす動きが強まりましたが、昨日は対ドルでも円相場は軟化。現在は、1ドル90円50銭をはさんだ円安の取引になっており、相場環境としてはやや強い「順風」が吹くといった感じでしょうか。資源価格の上昇を受け、商社・資源株が注目されるほか、中国の輸出急増や円安を受け海運株も注目されます。また、米国SOXX指数の上昇を受け、ハイテク株の見直しがあるほか、将来の設備投資増を思惑して工作機械株の一段高も期待されます。ただ、指数的には明日SQを控えていますので、大きな動きは期待できないのではないでしょうか。引き続き、超低位株の循環物色と中小型材料株の流れが続く…。
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大仏さん

Author:大仏さん

国立大学卒業後、大手証券会社に入社。
その後、投資顧問会社に転出。調査・分析部に所属し、上場企業調査、マクロ経済分析、株式レポート作成などのかたわら、株式講演会講師、地方ラジオ局株式番組コメンテーターなど。地方経済紙、スポーツ紙などに株式記事執筆。地方新聞投資相談コーナー担当。
その後、関西地方新聞に移籍し、政治経済部記者として地方経済の活性化に注力。
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