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大仏さんの「株やぶにらみ」
儲けるにはまず情報分析!。こってり濃厚に市場を分析中。
06 | 2020/07 | 08
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日米の緩和姿勢持続に、市場は先行きを楽観…日本は為替動向が焦点
 おはようございます。
 
 世界の株式市場は、景況感の改善と過剰流動性持続という好環境を背景に、同時株高減少を強めだしたようです。昨日の米国株は、前日のFOMCによる金融緩和の長期間維持決定に加え、日銀が追加的な金融緩和に踏み切ったことを好感。続伸してスタートしました。2月の卸売り物価指数が市場予想を下回り、前月比-0.6%になったことから、インフレ懸念が遠のき金融緩和状態が持続するとの観測が強まり、一段高。1月19日の戻り高値を更新し、ニューヨークダウは一時万1万760ドル台まで値を伸ばす場面がありました。ただ、戻り新値更新後は高値警戒感が強まり利食い売りも増加。上げ幅を圧縮する場面もありましたが、引けにかけて、やや買いなおされ、結局、主力3指数とも続伸して終わっています。ニューヨークダウは7日続伸。昨年8月の8連騰以来の連続上昇になりました。ニューヨーク市場の出来高は前日比244万株増の10億2037万株と、SQ、先物清算日接近を控え薄商いが続いています。騰落状況は値上がり2161、値下がり886とこのところ値上がり数が2000を超える強調相場が続いています。

 この日発表された2月の卸売リ物価指数は、前月比0.5%の低下。ガソリンやヒーティングオイルなど石油製品の下落が影響し、前月の1.4%上昇からマイナスに転じました。市場予想の-0.2%も下回っています。振れ幅が大きいエネルギー・食品を除いたコア指数も前月比0.1%の上昇にとどまり、前月の0.3%上昇から上げ幅を縮小しています。また、この日発表された住宅ローン申請指数(~12日)は、前週に比べ1.9%減。30年住宅ローン金利が0.1%低下し4.91%と5%割れになったにもかかわらず、低下しました。寒波など一時的な要因の影響が大きいものと思われますが、このところ、住宅関連指標の弱さが目立っており、引き続き注目する必要がありそうです。新規住宅取得用ローン申請は前週比2.3%減、借り換え申請は1.7%減でした。

 この日は、ドルが主要通貨に対し弱含んだことから、原油など資源価格が上昇。これを受け資源エネルギー株や素材株が上昇。ダウ採用銘柄でもアルコアやデュポンなどの上げが目立ちました。また、この日は大手生保や大手クレジットカード会社がTARP資金の返済計画を発表したことを受け、金融株が上昇。この流れを受け不動産株も買われるなど、出遅れ株への買いも広がりました。また、格付け会社ムーディーズがフォードモーターに債務格付けを引き上げたことから、自動車・同部品株が買われたほか、引き続きM&A関連株の人気が高く、この日は非公開の炭鉱会社の買収を発表した石炭生産会社が買われるなど、買い対象はじょじょに広がりを見せています。

 この日の上げで、出遅れていたニューヨークダウが今年1月の高値を上回り、主要3指数が揃って新値に進んできました。SQへの慎重な見方から商いをともなっていませんが、買い気が広がっていることは強気の材料。ニューヨークダウでみて、次は一昨年7月安値の1万1000ドル付近が焦点になりますが、ここでの注目点は、一旦、この節値まで上昇して1月高値まで押し目を作るか、新値抜けは一旦売り…のセオリーどおりに利食い売りで調整するか…のい判断。いずれも先高方向に違いはありませんが、昨日の相場付きを見ていると、投資家の間にも気迷い感があるようです。まあ、現在の買いポジションを維持して様子見をする、というのが無難なところでしょうか。

 18日の米国株
 ニューヨークダウ 1万733ドル67セント +47ドル69セント(0.45%)

 NASDAQ総合指数  2389.09ポイント +11.08ポイント (0.47%)

 S&P500  1166.21ポイント +6.75ポイント (0.58%)

 CME日経平均先物 (ドル建て) 1万830円  +50円

            (円建て) 1万770円  -10円

 米国10年もの国債金利 3.6420% -0.11%

 WTI原油  82.89ドル +1.19ドル

 GOLD 1124.00ドル +1.80ドル 


 米国株は続伸したものの、CME日経平均先物(円建て)は、小幅安で帰ってきました。緩和姿勢を明確にした日米の通貨が主要通貨に対して売られたものの、対ドルでは円が強含み90円前半まで円が買われたことから、先物が軟化したものと思われます。現在の国内取引は90円30銭台となっており、依然、こう着状態の範囲内で、今日も為替の水準をめぐり先物リードの神経質な動きが続きそうです。ただ、日銀が大方の予想を裏切り緩和姿勢を続けたことや、政府内に追加的な景気刺激策論議が出てきたことで、海外投資家の日本株への評価が高まる可能性もあり、出遅れ大型主力株を加えた全般的な「かさ上げ相場」が続くことになりそうです。米国に続き、日経平均が1月15日の高値を上回れるかどうかが今日の焦点…。海外資源高を受けた商社、海運、資源株のほか、引き続き超低位株とキャッシュフローやPBRからみた割安株。また、米国で上向き始めた設備投資を受けた機械株、半導体製造装置株、電子部品株など投資妙味。
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大仏さん

Author:大仏さん

国立大学卒業後、大手証券会社に入社。
その後、投資顧問会社に転出。調査・分析部に所属し、上場企業調査、マクロ経済分析、株式レポート作成などのかたわら、株式講演会講師、地方ラジオ局株式番組コメンテーターなど。地方経済紙、スポーツ紙などに株式記事執筆。地方新聞投資相談コーナー担当。
その後、関西地方新聞に移籍し、政治経済部記者として地方経済の活性化に注力。
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