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大仏さんの「株やぶにらみ」
儲けるにはまず情報分析!。こってり濃厚に市場を分析中。
06 | 2020/07 | 08
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円安に加え、ソブリンリスクが解消…日本株も新局面へ
 26日週末の日経平均株価は、167円52銭高の1万996円37銭、TOPIXは14.59ポイント高の966.72と、ともに3日続伸して終わりました。円安を好感した買いや、配当取りを狙った買いが入ったことから、出来高は21億5094万株、売買代金は1兆4889億円と、ともに増加しています。また、日経平均サイコロは8勝4敗、騰落レシオは132、RSIは80、25日線かい離は4.6%と、指数的にはさらに過熱感を強めて終わっています。今日の終値での25日株価移動平均線は1万516円と、上昇基調を維持しています。
 今週の上げで日経平均週足は7週連続で前の週を上回っています。日経平均週足のサイコロは9勝3敗と依然警戒ゾーンにありますが、あと2週上げても9勝3敗のまま…。昨日の段階での週足RSIは64で、過熱感は出ておらず、中期的な強き方針に変更はありません。

★遅ればせながら高値を更新してきた日本株
 さて、世界の株価が、次々と、1月中旬の高値を更新していくなか、出遅れていた日経平均がやっと1万1000円の大台をつけ、新値を更新してきました。前場中は高いながら頭の重い展開が続いていましたが、EU首脳会議でギリシャ救済策で一応の合意を見たことや、ドバイ政府が基金を通して、ドバイワールドや同社の不動産運営会社ナキールを救済することが決まり、新興国のソブリンリスクが後退したことを好感。後場から上げ足を速め一気に新値を更新して終わっています。円安関連だけでなく、電力株や食品株など内需系も含め、全業種が買われる展開で、配当取りや4月相場を先取りした出遅れ株買いが後半に入ったことを感じさせます。
 
 ただ、米国の債券下落を受け、日本の債券も売られると見た投機筋が、寄り対きから「債券先物売り・株先物買い」の裁定ポジションを組んだことが、現物株との裁定取引を誘い上げ幅を拡大したという側面もあるようです。また、今日の朝も、取り組み銘柄に注目…としましたが、このところ円安を背景に上昇してきたキャノンや京セラ、オムロンなど輸出企業にはまとまった売り残が乗っており、期末を控え、貸し株返済のための買戻しが入っていた、という需給要因からの買いがあったことも注意が必要です。
 
★来週以降も為替がカギ…日経平均は上値抵抗線を抜く
 来週以降の相場では、やはり、円相場がポイントになりそうですが、今週、円安の要因になった日米の金利差拡大が来週も続くかどうかがカギ…。このところ、米国の財政資金調達が不調に終わるケースが多く、応札を増やすかのように入札時期になるとドルが上昇する傾向があります。今回のドル上昇も、国債入札の不調による金利上昇から始まっており、入札というイベントが終わったあと、金利がどうなるかが注目されます。為替相場については、株式レポートでもこのブログでも、昨年4月の100円から昨年11月の84円まで続いた円高の流れが、今年1月のトレンド転換を起こし円安方向に動き出した…書いておきました。その後、90円をはさんだ展開から何度か投機筋の円買い仕掛けがありましたが、結局、ドルを売り崩すことが出来ないまま週足は三角持合を形成。今回日米金利差の拡大を機に、一気に円安方向へと動いてきました。また、この3年間円安の頭を押さえてきた上値抵抗線も、今週上回っており、チャート面からはしばらく円安が続くパターンになっています。それだけに、米国の金利動向が注目されることになります。

 昨日も日経平均の上値抵抗線になりかかってるインナートレンドラインを一点突破するような動きが必要…としましたが、中味に問題があるとしても、今日それを週の引け値ベースで上抜いてきたことは大きな意味があります。来週、このライン上で値固めできれば、昨日載せたチャートに示した上昇バンドの上限を狙う動きが出てくると思いますが果たしてどうなるか…。これも来週の焦点になります。

★日経平均に先行して高値を更新していた全単純平均…本質は「かさ上げ」か?
 さて、騰落レシオは130台に上昇、米国も140に接近。ともに警戒感を引きずりながらの上げになっています。弱気が多いことがこの上昇相場の寿命を長くしていますが、騰落レシオの過去の例を見ると03年4月の底値からの出直り局面の翌04年3月に147まで上昇しています。一方、今日やっと日経平均は高値を更新しましたが、すでに全単純平均は24日に258.7円をつけ、1月15日につけた256.88円を上回り新値を更新しています。ここまで、主力株に先行して、全体的な割安感を是正するかさ上げ相場が続いていたということでもあります。恐らく、この流れは今後も続くものと思われ、物色範囲の広がりとともに、騰落レシオも記録的な水準に上昇していくのかもしれません。円安関連とともに「かさ上げ相場」への備えも忘れないようにすることが大事でしょう。

 4月は、5日の「清明」から九紫火星月に入ります。物事の最高の状態を差し、大きな変化がおきやすい月でもあります。技術の最高の状態を表すハイテク株が注目されまが、連休前後から業績発表期に差し掛かりますの、一旦は、持ち高を減らすことも必要になるかも知れません。そのあたりから、今一生懸命に言っている「高進捗率」銘柄への種まきの成果が出てくる…はず。休み中に、もう一度チェックをしてみては如何…?

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大仏さん

Author:大仏さん

国立大学卒業後、大手証券会社に入社。
その後、投資顧問会社に転出。調査・分析部に所属し、上場企業調査、マクロ経済分析、株式レポート作成などのかたわら、株式講演会講師、地方ラジオ局株式番組コメンテーターなど。地方経済紙、スポーツ紙などに株式記事執筆。地方新聞投資相談コーナー担当。
その後、関西地方新聞に移籍し、政治経済部記者として地方経済の活性化に注力。
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