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大仏さんの「株やぶにらみ」
儲けるにはまず情報分析!。こってり濃厚に市場を分析中。
07 | 2020/08 | 09
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値下がり幅からみて、連休のツケの支払いは終わった…?
 5連休明け6日木曜日の日経平均株価は361円71銭安の1万695円69銭、TOPIXは30.32ポイント安の956.72と、ともに急反落して終わりました。狼狽売りやストップロスの売りなどがかさみ、出来高は25億8590万株、売買代金は2兆263億円と、ともに前週末比で急増しています。また、日経平均サイコロは5勝7敗、騰落レシオは104、RSIは36、25日線かい離はマイナス3.8%になりました。25日線かい離を除き、まだ「中途半端」…。今日の終値現在の25日線は1万1112円となり、前週末の1万1124円からみて下降に転じました。
 
 まあ、欧州のソブリンリスクは「燎原の火」のように拡大。頼みの米国市場も連休中に下落、景気を依存する中国は、利上げを受けて株価が下落、鳩山さんは経済のことなんか忘れて、普天間基地移転問題を取り繕うのに必死…。これでは上げろというのは無理というものでしょう。なにしろ、週末のゴールドマン刑事捜査による下落分からこっちの悪材料はまったく織り込んでいませんから、全面安商状も仕方がありません。テクニカル的にも先週末まではナントカ踏ん張っていたんですが、これで、たくさんの上値抵抗線を作ってしまいました。「指数的」にはちょっとしんどくなりそうな感じです。

 ギリシャ問題は、予想通り格付け会社ムーディーズが、ポルトガルの格付け引き下げの可能性に言及。ポルトガル国債下落(金利は上昇)→CDS上昇という、これまたお決まりどおりの流れになりユーロが下落。とうとう2月25日につけたユーロの対円安値119円63銭を下回ってきました。これで、ギリシャ支援問題が進展する中でもユーロ売りのショートポジションを増やしてきた投機筋の売り玉は全て利益が乗ったことになります。今日当たりは、かなり下落スピードが増してきましたが、恐らく、銀行筋や商社筋がユーロのヘッジ売りに動いた可能性もあり、投機筋はかなりショートポジションを手仕舞ったんではないでしょうか。

 昨日も書いたんですが、CDSはどこで売買されているのか分かりませんが、これだけデフォールトの確率が高いといわれているギリシャやポルトガルのCDSを一体誰が引き受けているのか…どうせ、すぐにサヤ抜きして誰かに売り飛ばしているんでしょうが、誰がババをつかまされることになるんでしょうか。もし、投機筋の間でキャッチボールをしているようなことがあれば、市場操作の可能性も出てきます。

 以前から、この手法は米国でリーマンやベアスターンズを破綻の渕に追い込んだときと同じ手法で、IMM通貨先物市場の投機筋のユーロ売りポジションの増加から、米国の金融危機を煽った、債券、CDSを使った売り崩しのやり方と同様に、徹底した売り崩しに来るのでは…と懸念しましたが、まさに心配したとおりの動きになりました。また、相場が一息ついてくると、それを見計らったように格下げ会社から信用格付け引き下げ実施や引き下げの可能性を示唆する話が出てくる…これも、米国の金融危機時に不自然なくらいタイミングを合わせて狙われた銀行や証券会社の格下げが出てきたときと、妙に符合します。世界の米欧の金融当局は危機を煽った不自然な取引や格付けに対し、徹底的な調査をすべきではないでしょうか。

 米国の金融危機時にも、リーマンブラザーズ社債のCDSを買わせていたAIGに、投入された国民の税金から支払いをさせたという最近市場をにぎわしている銀行の話もあります。とにかく、今回のユーロ危機も米国の金融危機も不自然な点が多すぎる…。また、あれだけ問題があるといわれながら、いまだに放置されたままであるどころか、ますます、取引で利用されだしたCDSについては、どうなんでしょうか。使いにくくする前に最後の一稼ぎでユーロが狙われた…ということでしょうか。ことのついでに、「円もいてこませ…(下品ですね…)」なんてことにならないでしょうか。足元に問題を抱える、ポンドと円のショートポジションはいつでも仕掛けられるように結構な水準がほったらかしてあるんですが…。

 まあ、今日の相場は未消化になっていた、週末のGSに対する刑事捜査以降3日分の波乱材料を、一日で織り込まなければなりませんし、この間、これを打ち消すような好材料は出ていませんから、これくらいの下落幅になるのも当然の流れなんでしょう。週末から、昨日までの間のCME日経平均先物の下落幅は累計で390円安になっていましたから、今日361円安で終わった…というのは、むしろ健闘したということも出来るのかもしれません。これで、ほぼ連休中の波乱材料を消化しましたから、ここからは、今晩の米国市場を見ながら動くことになります。
 米国株については、今日の朝も書きましたように、ニューヨークダウは日中足でダブル底をつけています。また、日足RSI(14日ベース)は44に低下。過去30台前半から反発に転じていますので、テクニカルに見ても底打ちの時期は近いものyと思われます。日本株の場合はどうしても米国株次第ということがありますから、明日の雇用統計で米国株がどう動いてくるかをみたいというムードが強かったようです。

 ただ、GS問題については、トヨタと同様に狙い撃ちにされているところがあるほか(新たに罰金を科せられた…)、GSを擁護した著名投資家バフェット氏が鉄道会社買収の件で調査をうけるなど、しつこいバッシングが続いており、ちょっと、何がおこるか予想がしにくいところがあります。金融規制改革法に成立の目処が立てば、消えていく話かもしれませんが…。ちょっと不透明材料が多いだけに、きめ打ちせずに流動的に見ておくことにしましょう。

 テクニカル的には、昨年8月高値付近で8週間もみ合った1万500円を中心にしたゾーンが抵抗線として意識されることになりますが、そのほか、13週線、26週線がともに上昇しており、目先の抵抗線になりそうです(今日13週線には届きましたが…)。ただ、抵抗線としては、昨年11月の下落を支えた52週線が注目されます。現在、1万200円付近にあり上昇を続けていますが、この移動平均線付近には、昨年3月安値と11月安値を結ぶ下値支持線があり、やはりこのラインが最後の砦として意識されてきそうです。

 まあ、今週末の米国がどう動くか…当面はそれにかかって来そうです。あまり占いの話を持ち出すと機嫌をの悪い人が出てきますのであまり書きたくないのですが、年盤の「八白土星」からみて、4月は相性の良い「9紫火星」でしたが、5月は、八白土星月で相場的には冴えませんので、連休前は手控え。ただ、6月、7月と相性の良い月が続きますので、5月の押し目は好買い場ということになりますが果たしてどうか…。
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大仏さん

Author:大仏さん

国立大学卒業後、大手証券会社に入社。
その後、投資顧問会社に転出。調査・分析部に所属し、上場企業調査、マクロ経済分析、株式レポート作成などのかたわら、株式講演会講師、地方ラジオ局株式番組コメンテーターなど。地方経済紙、スポーツ紙などに株式記事執筆。地方新聞投資相談コーナー担当。
その後、関西地方新聞に移籍し、政治経済部記者として地方経済の活性化に注力。
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