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大仏さんの「株やぶにらみ」
儲けるにはまず情報分析!。こってり濃厚に市場を分析中。
06 | 2020/07 | 08
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米国株は高安まちまちの動き。当面は、テクニカルな壁に近づき足踏みの動きへ
 おはようございます。久しぶりに朝日が差し込み、気持ちの良い目覚めでした。聞きなれない鳥のさえずりが聞こえています。日経を読むと、記者時代に仲が良かった社長の会社が、LED関係の新製品を発表した、とでていました。社員が高専に講義に行くなど技術力の高さでは海外でも一目置かれる存在でした。注目していた会社が、全国版で取り上げられるのはうれしいものです。社長、頑張ってくださいよ。

 さて、混乱は収拾に一歩近づきましたが、市場には、まだまだ混乱が続いてほしい人が多いようです。あれだけ、大きな変動をしたんですから、相場的にはエネルギーを出し尽くした格好。さらに、ユーロが安値を更新するにしても、一旦はエネルギーを蓄積することが必要なのですが…。結構、引っかかった人が多いのかもしれませんね。今回の措置が、とりあえず緊急避難的に出血を止めるための応急措置であることは確か…。あとは、根本的に治療するため、時間をかけて、体質を強化(財政赤字の縮小)しなければなりません。時間軸が異なる対処法を同列に扱うのは如何なものでしょう。余震を繰り返しながら、だんだん適正水準を探っていくことになるんでしょう。それにしても、EU加盟国の輸出企業は内心ほくそえんでいるんではないでしょうか。これまで、米国のドル安政策や新興国の意図的な通貨安政策で輸出マーケットのシェアを奪われ続けてきましたが、PIIIGSのおかげで輸出競争力は抜群に強化されました。これで、先進国の中でいまだに割を食わされているのは日本だけになりました。日本株の動きが鈍いのも、なんだか説明がつくような気がしますが…。

 昨日の米国株は、EUの金融安定化策の効果や債務国の財政改善への取り組みに対する疑問が再燃。欧州株が反落したことを受け、下落してスタート。卸売り売上高(3月)が3ヶ月連続して増加するなど好調な経済指標や銀行株への投資判断引き上げを受け、ニューヨークダウは、一時、前日比90ドル近く上昇する場面がありました。ただ、前日急伸した事への警戒感や消費者物価指数の上昇を受け中国の引き締め懸念が強まったことから、景気敏感株を中心に売り物が増加。資源価格の下落から資源・エネルギー株が売られてたことも指数の足を引っ張り、結局、ニューヨークダウとS&P500は反落したものの、NASDAQ総合指数は横ばいで終わるなど高安まちまちの動きになりました。ニューヨーク市場の出来高は前日比3億9900万株減の14億5667万株。騰落状況は値上がり1706、値下がり1355と、値上がり数が上回っていました。

 この日は、バンクオブアメリカの投資判断が引き上げられたことから、銀行株が堅調に推移したほか、自動車や部品株が買われました。また、金融市場の混乱を受け、COME金先物市場で金価格が過去最高値である1オンス1230ドル台をつけ、引け値でも高値を更新して終わったことを手がかりに、アライドネバダゴールド、ニューモントマイニングなど産金株が急伸しています。一方、中国の景気減速懸念から、半導体や同製造装置などハイテク関連が安いほか、アルコアなど素材株も売られています。全般に高安まちまちの展開ですが、景気状況を映す輸送株指数は続伸して終わっており、米国景気の底堅さを暗示しています。

 この日は、高安まちまちの展開でしたが、ニューヨークダウは昨日も書きましたように、先週6日に急落したスタートライン付近まで戻したところで押し戻されて終わっており、テクニカル的な売り圧迫が強まっています。ただ、株価はすでに5日線を回復。今晩の動き次第では5日線が上昇に転じてくることから、一旦は、1万1000ドル付近へ戻す場面も予想されますが、ただ、すでに25日線が下落に転じていることから一気に上値ける動きは出ず、6日のスタート付近でもみ合い、新たな手がかり材料を待つ…という動きになるのでしょうか。

11日の米国市場
ニューヨークダウ  1万748ドル26セント -36ドル88セント(0.34%)

NASDAQ総合指数   2375.31ポイント  +0.64ポイント (0.03%)

S&P500       1155.79ポイント  -3.94ポイント (0.34%)

CME日経平均先物  (ドル建て) 1万445円 +45円

          (円建て)  1万435円 +35円

米国10年もの国債金利  3.5350%  -0.0400%

WTI原油  76.05ドル -0.75ドル

GOLD  1220.30ドル  +19.50ドル


 米国株は小反落。CME日経平均先物は、大証先物終値を小幅に上回って帰ってきています。為替は、対ドルが92円台半ば、対ユーロは117円を割り込む水準で取引されており、今日の日本株には重石になりそうです。昨日も書きましたように、企業業績発表の今期見通しが慎重な数字になっていることから、株価の反応が鈍っており、どうしても先物売りの影響を受けやすくなっています。昨日も書きましたように、週末にオプションのSQを控え、どうしても業者の思惑で動きやすくなってしまいます。昨日の日経平均の終値1万411円からみて、今日はストライク価格の1万500円と1万250円をはさんで、神経質な動きが繰り返されそうです。ますます指数敬遠の動きが強まりそうです。昨日の欧州株が、ほぼ高値に近いところでおわっているほか、ドイツのDAX指数が続伸して終わるなど、あく抜けの動きも出始めており、為替の状況を見ながら、輸出ハイテク株の押し目をまちたいところ。目先的には金価格の高値更新を手がかりに、産金株、都市鉱山株がねらい目に…。
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大仏さん

Author:大仏さん

国立大学卒業後、大手証券会社に入社。
その後、投資顧問会社に転出。調査・分析部に所属し、上場企業調査、マクロ経済分析、株式レポート作成などのかたわら、株式講演会講師、地方ラジオ局株式番組コメンテーターなど。地方経済紙、スポーツ紙などに株式記事執筆。地方新聞投資相談コーナー担当。
その後、関西地方新聞に移籍し、政治経済部記者として地方経済の活性化に注力。
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