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大仏さんの「株やぶにらみ」
儲けるにはまず情報分析!。こってり濃厚に市場を分析中。
06 | 2020/07 | 08
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安値更新後、金融規制法案に関する好材料で下げ幅圧縮…「タクリ足」になったが…?
 おはようございます。

 欧州情勢は相変わらず混迷状況が続いています。世界的な不安を増幅したにもかかわらず、ドイツ財務省が空売り規制をドイツ株式全部に拡大する方針を打ち出したほか、EU議長が提唱するユーロボンド構想にも反対を表明するなど、ドイツの暴走ぶりが目立っています。混乱が収束しないことを嫌気し、欧州株は大幅に続落。ユーロ相場も対円で108円84銭と、8年ぶりの安値に下落。対ドルも再び1.21台に下落し、6日につけた安値に接近する場面もありました。市場は危機に対する協調体制の乱れを気にしており、しばらくは乱高下を繰り返すことになりそうです。

 昨日の米国株は、欧州株が大幅続落したことや、世界同時株安状態になっていること、朝鮮半島の緊張拡大など複合的な悪材料を嫌気して、続落してスタート。寄り付きから売りが集中し、取引開始からわずか30分で300ドル近く下落。安値は9774ドルと6日につけたザラ場安値も下回りました。その後、コンファレンスボード(CB)消費者信頼感指数(5月)が市場予想を上回る伸びになったことや、このところの株安で割安感のでた銘柄の押し目を拾う動きが強まり下落幅を少しずつ圧縮。後場に入り、金融規制改革法案の上院案との調整を行っている下院金融委員会・バーニーフランク委員長が、銀行からデリバティブ部門を分離させる共和党案に反対を表明。ボルカールールに定める自己売買取引の制限で十分と表明したことを好感。金融株から急速に切り返し、下げ幅を縮め、結局、ニューヨークダウやNASDAQ総合指数は下落分を埋め切れなかったものの小幅な下落で終了。金融株の影響が大きいS&P500はわずかながらプラスで終わりました。ニューヨーク市場の出来高は、前日比5億6981万株増の18億8241万株。騰落状況は値上がり1118、値下がり1964でした。

 この日発表された5月の消費者信頼感指数は63.3。前月の57.7(59.9から下方修正)から増加し、3ヶ月連続して上昇しました。景気の先行きをみる期待指数は85.3と前月の77.4から増加。07年8月以来の水準に上昇しています。「就職困難」とするものの割合が、前月の44.8%から43.6%に減少するなど、雇用状況の改善が目立ちました。

 昨晩、この日の米国株が下値から反転して終われるかどうかがカギになる…と書きましたが、この日は、寄り付き段階から投げ売りがでて、一気に6日のザラ場安値、2月安値をともに下回り、一時的に「総悲観」の局面が出たようです。その後、押し目拾いの動きが出て、安値圏で底堅い動きをしていたところに、銀行株への前向きな材料が出て、急反転して終わっています。下値から270ドルも下落幅を圧縮、いわゆる「タクリ足」をつけて終わりましたので、目先的に底型が完成、下落には終止符が打たれたようです。GLOBEX米国株先物取引で、ダウは80ドル近く上昇するとともに、NASDAQ100、S&P500とも、上昇して取引されており、市場は目先的に弱気相場が終わった、と判断しているようです。欧州情勢というマイナス材料があり、まだ予断は許さないものの、とりあえず、底打ち感は出たのではないでしょうか。SOX(フィラデルフィア半導体株指数)がプラスで終わるなどハイテク株の動きが注目されます。

25日の米国株
ニューヨークダウ  1万0043ドル75セント -22ドル82セント(0.23%)

NASDAQ総合指数 210.95ポイント  -2.60ポイント (0.12%)

S&P500  1074.03ポイント  +038ポイント (0.04%)

CME日経平均先物 (ドル建て)  9555円  +115円

          (円建て)   9545円  +105円

米国10年もの国債金利  3.15%  -0.04%

WTI原油  68.75ドル -1.48ドル

GOLD   1198.00ドル +4.0ドル 


 米国株は、急落した後、下落幅を圧縮しての終わり。CME日経平均先物も、米国株の立ち直りを意識し、代書異終値を上回り9500円台を回復して帰ってきました。円相場は、国内に帰り、対ドルで90円台前半、対ユーロで111円台後半の取引となっており、1ユーロ108円85銭をつけた海外市場から比べると3円の円安になっています。朝鮮半島の緊張など、株価を押さえる懸念材料があり上値には限界があるものの、GLOBEX夜間取引で米国株が上昇。今日は、昨日売った先物の買戻しから堅調なスタートが予想されます。昨日はからりヘッジ売りなど場違い筋の売りも含んでおり、先物の買戻しや裁定買いからCMEの上げ幅を上回る上げも予想されます。注目点は先物の買戻し一巡後も、買いが継続するかどうか…。指数売買と関係の無い中小型株に買いが集まると思われますが、指数の動きが止まれば、また外部環境を見ながら先物売買に振られる展開に…。米国の流れを受け、電子部品株に注目したいが、やはり気になるのは為替…。
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大仏さん

Author:大仏さん

国立大学卒業後、大手証券会社に入社。
その後、投資顧問会社に転出。調査・分析部に所属し、上場企業調査、マクロ経済分析、株式レポート作成などのかたわら、株式講演会講師、地方ラジオ局株式番組コメンテーターなど。地方経済紙、スポーツ紙などに株式記事執筆。地方新聞投資相談コーナー担当。
その後、関西地方新聞に移籍し、政治経済部記者として地方経済の活性化に注力。
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