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大仏さんの「株やぶにらみ」
儲けるにはまず情報分析!。こってり濃厚に市場を分析中。
06 | 2020/07 | 08
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ユーロの再下落を嫌気して続落…景気の先行き懸念も背景にはあるか?
 おはようございます。
 
 欧州の金融情勢は、まだ、波乱状態が続いています。為替市場の落ち着きを見て欧州株式市場は全面高になったものの、引け後に、ドイツの消費者信頼感指数(6月)が予想外に下落。また、英国有力経済紙が、中国が保有する欧州国債の見直しをしている、と伝えたことから、再びユーロ売りが強まりました。イタリア政府が財政赤字の削減策を発表したことも景気の先行きへの懸念材料と捉えられたほか、格付け会社フィッチの関係者がスペインの市場リスクが高い…と発言したことが、格下げを連想させ、ユーロ売りを加速。ニューヨーク市場では対ユーロ相場が再び安値を更新するなど、市場は弱気弱気へと傾いています。

 この日の米国株は、欧州株が全面高になったことや、4月の住宅販売や耐久財受注など市場予想を上回る経済指標の発表を受け、大幅高でスタート。トールブラザーズなど住宅関連株などが買われ、一時、ニューヨークダウは前日比135ドル高する場面もありました。ただ、中国の保有欧州国債の見直しなどのマイナス材料を受け、ユーロ相場が軟化するとともに、マイクロソフトやマクドナルドなど主力大型株を中心に売りが増加。引けにかけ下げ幅を拡大し、結局、ニューヨークダウ、NASDAQ総合指数ともに続落。S&P500は反落して終わりました。ニューヨーク市場の出来高は前日比5845万株増の19億4085万株。騰落状況は、値上がり1909、値下がり1179と、値上がり数が多くなっていました。

 この日発表された、耐久財受注(4月)は前月比2.9%の増加。市場予想の1.3%増を大幅に上回り、2008年9月以来の水準に上昇しています。非国防航空機・部品が前月比228%伸びたことが数字を引き上げました。ただ、変動が大きい輸送用機器を除いた受注はマイナス1%で、市場予想の0.5%の増加を下回っています。また、設備投資の動向を見る航空機を除く非国防資本財受注は2.4%の減少となり、前月の6.5%増から大幅に落ち込んでおり、内容的にはあまり良いものではなく、市場の失望感を誘っています。

 この日の米国株は、欧州株がオーストラリアが資源企業への超過利潤課税を見直すのでは…と伝えられたことや、為替の安定を好感して全面高になったことや、前日引けに書け急伸し、底打ち感が強まったことから買いが先行しましたが、先週末と今週はじめにつけた高値を抜けなかったことから急速に伸び悩み、結局、下落中の5日線に押さえ込まれる格好で終わっています。ただ、急落する場面では押し目買いがはいるものの、高値を買いあがる動きはなく、引け値ベースでは、じょじよに安値を切り下げる動きが続いていることは気になります。前々日の底打ち感が、この日陽線をつけ切れず終わったことは、市場関係者にとっては期待はずれ…。下値が切り下がっていることは、注意が必要です。

26日の米国株
ニューヨークダウ 9974ドル45セント -69ドル30セント(0.69%)

NASDAQ総合指数  2195.88ポイント  -15.07ポイント (0.68%)

S&P500    1067.95ポイント -6.08ポイント (0.57%)

CME日経平均先物 (ドル建て) 9435円 -55円

         (円建て)  9420円 -70円

WTI原油   71.51ドル +2.76ドル

GOLD   1212.40ドル  +15.4ドル


 米国株は続落、CME日経平均先物も売られ、9500円を割り込んで帰ってきました。ユーロ市場の波乱が続き、円相場は対ドルで90円割れ、対ユーロでも109円台の取引と、国内でも円高水準で推移しており、今日の相場の足を引っ張りそうです。懸念された中国の保有欧州国債の見直しについては、比率を変える予定はないと、発表。市場を落ち着かせる動きに出ています。ただ、米国株の引け後の夜間取引(GLOBEX)は、続落しており、今日も日本株は先物売に翻弄されることになりそうです。一段のユーロ安から、欧州筋からの売りが膨らむ可能性があるほか、先物売にともなう裁定解消売りも懸念材料。昨日くらいから中小型株の下落幅が拡大しており、個人の信用の投げも増加しているか…。目先、需給面の悪化局面が出そうですが、実質月替わり商いになるほか、ユーロ安が世界の金融市場に影響を及ぼし始めたことから、国際協調体制による何らかの協調行動が出る可能性もあり、ショートポジションを取るにもリスクがあります。当面、静観方針…か。
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大仏さん

Author:大仏さん

国立大学卒業後、大手証券会社に入社。
その後、投資顧問会社に転出。調査・分析部に所属し、上場企業調査、マクロ経済分析、株式レポート作成などのかたわら、株式講演会講師、地方ラジオ局株式番組コメンテーターなど。地方経済紙、スポーツ紙などに株式記事執筆。地方新聞投資相談コーナー担当。
その後、関西地方新聞に移籍し、政治経済部記者として地方経済の活性化に注力。
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