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大仏さんの「株やぶにらみ」
儲けるにはまず情報分析!。こってり濃厚に市場を分析中。
07 | 2020/08 | 09
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ユーロの反発を受け、株価も続伸…ユーロ安に困った米国が何かやらかすか?
 27日木曜日の日経平均は117円06銭高の9639円72銭、TOPIXは10.89ポイント高の969.89と、ともに続伸して終わりました。出来高は23億9458万株、売買代金は1兆6845億円と、ともに前日からは減少しています。また、日経平均サイコロは4勝8敗、騰落レシオは67、RSIは30、25日線かい離はマイナス7.8%でした。今日の終値での25日線は1万458円。「失望」から「もしかしたら…」という心理的な変化があったのか…。

 昨日の米国株は、底打ちへの期待感から上げた分が、さまざまな噂や憶測が飛び交いユーロが再度下落に転じたことを嫌気。一気に下落に転じ、引け値ベースの安値を更新して終わりました。今日の日本株も、昨日わけの分からない上げ方をしたものの、再び米国が安値を更新したことを嫌気。先物売りを浴びて反落してスタートしました。ただ、ユーロ安の引き金になった英国ファイナンシャルタイムズの「中国が保有欧州債の見直しをしている…」という報道が、否定または、これまでどおり投資を続けるなど複数の中国関係者の発言として報じられると、ユーロ相場が反発。対円でも110円台にはいると、先物にまとまった買い戻しが入り、株価は上げ幅を拡大。ほぼ高値圏で終わっています。もともと、短期のテクニカル指標が底値ゾーンにあり枯れ木に日がつきやすい状態にありましたから、輸出株や割安株を中心に幅広く買われています。また、アジア株も安値から反発。ユーロ安をきっかけに下落した米国株も夜間取引では、ダウは160ドル近い上昇になっています。

 まあ、良い引けになった、というところでしょうか。昨日は後場から公的資金と見られる買いがTOPIX70型を中心に入りナントカ防衛ラインの9500円台を維持して終わりましたが、中味を見ると値下がり数が値上がり数の倍近くに達するなど、実質的には負け相場。しかし、今日はユーロ相場が戻したことから安心感から買いが戻ったほか、今日から実質的に運用の新年度入りした海外ファンドがポートフォリオ調整から日本株をかった(らしい)ことも安心感を誘ったようです。ただ、米国株も突っ込んでは急激に切り返し、高く始まっては、引けにかけとっこんで終わるなど、欧州情勢を巡って乱高下の動きが強まっており、まだまだ安心できる状態ではありません。今日の戻しも、欧州がユーロ危機に対して根本的な手を打ったわけではなく、中国の事情によるもの…。EUの協調体制はちじに乱れており、色んな思惑が出て気安く、まだまだ安心は出来ません。

 ただ、今回の中国の保有欧州国債の見直しの話しも、前回のドル危機の時、外貨準備の運用の多様化として資産に組み入れたユーロ資産が今回のユーロ危機で値下がり。含み損を抱えたことが引き金になっています。また、ユーロ高により主要な輸出先である欧州向けが落ち込み、輸出に影響が出始めていることも中国の懸念材料です。一方、米国も状況は同じ…。これまでの製造業の好調は、輸出に支えられてきたところがありますが、最近のユーロ安・ドル高で輸出が競争力を失いつつあることは確か…。こところ、生産や新規受注が減少し、在庫が増加するなどあまり歓迎できない数字が出てきています。また、昨日発表の耐久財新規受注(4月)をみても、変動が大きい輸送機器を除いた受注は、アナリストの増加予想を裏切り減少に転じています。さらに、設備投資を見る指標である非国防資本財受注もマイナスに転じており、輸出の頭打ちが生産に影響を与えるおそれも出てきました。

 世界でも一番自分勝手な国である米国がユーロ安の影響で困り始め、中国も外貨準備で含み損を抱えたばかりでなく、輸出にも影響が出てきてはたまりません。恐らく、何らかの行動を取り始める可能性が強まっています。米国のガイトナー財務長官が、中国から欧州に飛び、日本には、バーナンキFRB議長が来ています。米国も自分のところに火の粉が飛んできましたから、火の粉を払うために協調介入など何らかの対策を講じているのかもしれません。それも、G7ではなく、G20を巻き込んでのものになるかも…。とにかく、米国がうごきだしたことは、EUの混乱もやがて沈静化の方向に向かうのかも知れませんが、問題はドイツ…。相変わらず投機筋を意識して投機封じの動きを強めており、ドイツとの調整が難航しそうな感じがします。まあ、実際のところはどうか分かりませんが、投機筋にとっても、ここからは介入リスクが高まるところ…。国際協調対投機筋と言う構図で徹底的に抵抗するか、お上には逆らわずで、素直に撤退するか…。いずれにしても、変化は突然訪れる…かも。明日は「満月」の変化日ですが、果たして…。

 今日はこれから、病院に出かけますので、これくらいで。
 
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大仏さん

Author:大仏さん

国立大学卒業後、大手証券会社に入社。
その後、投資顧問会社に転出。調査・分析部に所属し、上場企業調査、マクロ経済分析、株式レポート作成などのかたわら、株式講演会講師、地方ラジオ局株式番組コメンテーターなど。地方経済紙、スポーツ紙などに株式記事執筆。地方新聞投資相談コーナー担当。
その後、関西地方新聞に移籍し、政治経済部記者として地方経済の活性化に注力。
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