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大仏さんの「株やぶにらみ」
儲けるにはまず情報分析!。こってり濃厚に市場を分析中。
07 | 2020/08 | 09
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雇用統計への失望感以上に、ユーロ安による輸出企業の業績減額修正を懸念
 おはようございます。昨日は野暮用で書き込みできずに失礼しました。

 欧州情勢は相変わらず混迷しています。昨日、ハンガリーの債務危機の再燃について書きましたが、昨日は、政権与党幹部が「ハンガリーはギリシャのような債務危機を避けられる見込みはわずかしかない…」と発言。これについて、首相報道官が「誇張ではない…」と追認するような発言をしたことから、同国に債権をもつドイツやイタリアなど
EU加盟国の銀行に影響が及ぶとして、再びユーロ売りが強まり、ユーロの対ドル相場は4年2ヶ月ぶりに1.200ドルを割り込んできました。また、フランスの首相が「ユーロの対ドルでの下落を懸念していない…」などユーロ安を追認するような発言をしたことも、ユーロ売りを加速しています。ユーロ危機は、域内ソブリンリスク問題から、旧東欧圏諸国への貸付が不良債権化するリスクをはらむという新たな悪材料を手がかりに売られ始めました。

 注目の米国雇用統計(5月)で、非農業部門雇用者数は43万1000人の増加。失業率は9.7%となり前月から0.2ポイントの低下になりました。ただ、雇用者数は事前予想の平均値50万人増を下回っています。政府が実施している国勢調査にともなう雇用は41万人。これを除いた民間部門の雇用者数の増加は4万1000人の増加にとどまり、市場予想の18万人の増加を大幅に下回ってしまいました。製造業や教育・医療分野などは順調に増加したものの、政府の住宅取得支援策が打ち切られた建設が3万5000人の雇用を削減したことが響きました。さらに失業率が9.7%に低下したものの、失業の長期化から休職活動をあきらめた人が多かったことから、実質的には改善していないとみられたことや、3月の数字が23万人の増加から20万8000人の増加に減額修正されたことも市場の失望感を誘いました。

 この日の米国株は、ユーロの下落や米国雇用統計の冴えない数字に失望し欧州株が下落した流れを受け、急反落してスタート。景気の先行きを懸念し原油価格が急落したことから資源株が下落。またユーロが売られた反動でドル相場が急伸。輸出への影響を懸念してGEやユナイテッドテクノロジーなど大型株が売られたことや、雇用統計への失望から、キャタピラーなど景気敏感株も売られるなど、前日まで雇用統計への期待感から買われてきた反動で、全面的に売られ、結局、主力3指数とも急反落して終わりました。下落幅はいずれも3%を超え、2月初旬以来の安値に落ち込みました。ニューヨーク市場の出来高は4億1220万株増の16億3276万株。騰落状況は値上がり289.値下がり2790と、ほぼ全面安の商状。

 この日は、雇用統計数字の期待はずれの数字が、個人消費や景気に影響し企業業績の足を引っ張るとして売られました。ニューヨークダウ採用銘柄を見ると、カード大手AMEXが5%を超える最大の下落幅を記録。個人消費への懸念が強まっていることを示しています。また、ユーロが対ドルで1.20ドルを割り込み一段とドル高が進んだことから、GE(4.5%下落)、インテル(4.36%下落)、ボーイング(4.91%下落)、ハネウエル(5.0%下落)など、輸出比率の高い企業がいずれもニューヨークダウの下落率(3.15%)を上回っており、為替差損の発生やドル高による輸出競争力の後退による受注の減少を市場が気にし始めたことが分かります。この点については以前から指摘してきたことですが、どうやら本当に、輸出企業の業績の減額修正を気にしなければならなくなってきたようです。経済に逆風が吹き始めたなか、ますます成長分野は限られてきました。

 ニューヨークダウは昨日の急落で今回の下落局面の引け値ベースでの安値を更新してきました。まだ、2月8日の引け値9908ドルを下回っていないため、上昇トレンドが壊れたわけではありませんが、いよいよ正念場に差し掛かってきた感じがします。特に、ユーロの一段の下落と、EU首脳のユーロ安容認発言は、米国輸出企業が一段と対欧州向け輸出で苦難に直面することを示しており、輸出リードによる景気回復を計画するオバマ政権の経済政策に暗雲を投げかけてきました。国際協調により通貨の切り下げ競争に歯止めをかける次期が接近してきたようです。こんな大事な時に開催されているG20蔵相・中央銀行総裁会議に、日本の財務大臣が出席していないなんて…。株価の安定のほうも政策頼みになってきたのでしょうか。週明けの相場は要注意。

4日の米国市場
ニューヨークダウ 9931ドル97セント -323ドル31セント(3.15%)

NASDAQ総合指数  2219.17ポイント -83.86ポイント (3.64%)

S&P500   1064.88ポイント  -37.95ポイント (3.44%)

CME日経平均先物 (ドル建て) 9615円 -315円

         (円建て) 9610円  -320円

米国10年もの国債金利 3.2079% -0.1618%

WTI原油  71.51ドル  -3.51ドル

GOLD  1217.70ドル +7.70ドル


 
4日の日本株

 日経平均株価  9901円19銭  -13円00銭

 TOPIX     890.16ポイント  -0.48ポイント

 出来高:17億6255万株  売買代金: 1兆2809億円

 日経平均サイコロ:5勝7敗  騰落レシオ: 69  RSI:39

 25日線かい離:-2.6%  25日線: 1万167円 (前日比51円の下落)


 米国株が堅調に終わったことや、雇用統計への期待感から先物買いが先行。日経平均は続伸してのスタートになりました。ただ、週末控えであることや前日急伸したことから利益確定の売りが増加。先物市場へのまとまった売りから裁定解消売りがでたこともあり、引けにかけ上げ幅を縮小。結局、小反落して終わっています。

 この日の相場は、米国雇用統計への期待感が強まりましたが、先物市場では、このところ株価が下落に転じるときに売り仕掛けに動いてくるクレディスイスが久しぶりに3300枚を超える売りを実行。何か起こるのか…と懸念していましたが、早速、昨日の米国株急落、円急伸、CME日経平均先物の9600円台への急落という形になって跳ね返ってきました。節目、節目で動いてくるので、相場巧者なのかインサイダー的な動きをしているのかは分かりませんが、いずれにしても今回もしてやられた…ということには違いはありません。昨日のCME日経平均円建て先物終値は961円。大証先物終値を320円下回っていますので、週明けの日本株は、G20 で何らかの対策が出なければ、CMEの終値にサヤ寄せする格好で下落して始まる可能性が強まります。一昨日、夜にも、当面の上値目標値である2月安値に届いたほか、計算上のポイント9875円を押さえましたので、ここでの下落は想定内のうごきですが、下値については裁定解消売りの影響もあり明確には示せません。今週のレポートでは、いろんな測定法をつかって、当面の相場展開を考えてみたいと思います。当面は、米国の出方次第…。
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大仏さん

Author:大仏さん

国立大学卒業後、大手証券会社に入社。
その後、投資顧問会社に転出。調査・分析部に所属し、上場企業調査、マクロ経済分析、株式レポート作成などのかたわら、株式講演会講師、地方ラジオ局株式番組コメンテーターなど。地方経済紙、スポーツ紙などに株式記事執筆。地方新聞投資相談コーナー担当。
その後、関西地方新聞に移籍し、政治経済部記者として地方経済の活性化に注力。
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