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大仏さんの「株やぶにらみ」
儲けるにはまず情報分析!。こってり濃厚に市場を分析中。
06 | 2020/07 | 08
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弱気の材料を並べて、いつも通りの引け際マジックで下落。大台回復はならず…
 おはようございます。

 昨日の欧州情勢は比較的平穏でした。EUの経済統計監査権限の強化が発表された際に最初の検査対象と名指しされたブルガリアのCDSが上昇。次の火種として市場の懸念を増幅しています。また、これまで、行き過ぎと批判が多かったドイツの空売り規制について、これまで反対してきたフランスが賛同。EUもこれに賛意をあらわすなど、空売り規制やCDSの売買停止などの案が成立する見通しが強まってきました。金融危機の原因を作った英米流の金融システムにEUが反対姿勢をしめせば、世界の金融が混乱する可能性もあります。また、ギリシャやイタリア、スペインなど愛製に問題を抱える国の国債金利が高止まりしており、ユーロの不安定な動きは依然続いたままの状態です。

 昨日の米国株は、ユーロが安定していたことや、中国の5月の輸出が増加した…とする報道を受けて、続伸してスタート。昨日発表されたベージュブック(全米地区連銀経済報告)で、景況感の改善が12地区全てに波及していることが確認されたことも好感。一時、ニューヨークダウは高値1万65ドルまで買われ大台を回復。しばらくは大台を超えたところで推移していましたが、昨日もまた引け近くになって波乱。ユーロが伸び悩んだことや、メキシコ湾の原油流出事故による損失で、BPが無配に転落または経営破たんの可能性もあるなど弱気の噂が飛び交い急落。結局、主力3指数とも下落して終わりました。ニューヨーク市場の出来高は前日比5296万株増の16億9874万株。騰落状況は値上がり1568、値下がり1472とほぼ拮抗した状態でした。

 この日は、堅調な小売売上高を映し、ウォルマートやコストコなどが買われたほか、原油価格の上昇を受け資源・エネルギー株が買われ、一時指数を押し上げました。また、不動産リートへの投資判断引き上げを受け不動産株も上昇しています。ただ、引けにかけては、BPの経営悪化を懸念し、午前中に上げていたエネルギー株が下落に転じたほか、昨日の上げをリードした金融株も売られています。市場は大きく反応していませんが、一時話題になった信用保証会社(モノライン)大手アンバック・フィナンシャルが、来年度の資金調達に目処がつかず、破産法の申請可能性が伝えられるなど、気になる動きもでています。

 この日、ニューヨークダウは1万ドル大台を回復するとともに、5日移動平均線も上回り、短期的な強気相場入りの期待を持たせましたが、結局、好例の引け間際のマジックで下落して終わり、5日線の回復はなりませんでした。上昇中の52週線の回復はなかなか難しいようです。また、次の主役として期待されるNASDAQ市場が、欧州向け輸出のい採算悪化を嫌気して売られ、安値を更新していることもきになるところです。一時期は無視されてきたユーロ相場に関して、このところ敏感に反応するようになってきており、市場がユーロ安による対欧輸出の採算悪化→輸出企業の業績減額修正を気にし始めていることが分かります。ユーロ相場は目先小康状態ですが、当面の米国株もユーロ相場の方向感を見定めるため、見送り商状が続きそうです。日本に続き、来週末がSQになるのも懸念材料。

9日の米国市場
ニューヨークダウ 9899ドル25セント -40ドル73セント(0.43%)

NASDAQ総合指数  2158.85ポイント -11.72ポイント (0.54%)

S&P500   1055.69  -6.31ポイント (0.59%)

CME日経平均先物(ドル建て)9490円 +10円  9月限り 9545円 +75円

        (円建て) 9485円 +5円   9月限り 9480円 +10円

米国10年もの国債金利 3.1870% +0.019%

WTI原油 74ドル38セント +2.39ドル

GOLD  1229.70ドル -15.90ドル
 

 米国株は反落、CME日経平均先物は限月交替が接近していることから小動きに推移。ほぼ大証終値と変わらずで帰ってきています。円相場も、対ドルが91円20銭台、対ユーロが109円40銭台と、小幅な円安になっていますが、相場的には中立要因か。中国の輸出増加の噂を受け、中国関連が賑う可能性があるものの、5月は鉄鉱石や銅など原材料の輸入を抑えた結果の輸出超過額の増加の可能性もあり、実際の数字を確認した方が無難。今日も前場中は、明日のSQへむけた先物筋やオプション筋のポジション調整の動きから波乱含みの展開か…?GLOBEX市場の動きをみながらの神経質な相場になりそう。昨日の段階で日経平均週足のRSIは37に低下。昨年11月安値時は33で底打ち…。もうそんなに時間はかからない…?       
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大仏さん

Author:大仏さん

国立大学卒業後、大手証券会社に入社。
その後、投資顧問会社に転出。調査・分析部に所属し、上場企業調査、マクロ経済分析、株式レポート作成などのかたわら、株式講演会講師、地方ラジオ局株式番組コメンテーターなど。地方経済紙、スポーツ紙などに株式記事執筆。地方新聞投資相談コーナー担当。
その後、関西地方新聞に移籍し、政治経済部記者として地方経済の活性化に注力。
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