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大仏さんの「株やぶにらみ」
儲けるにはまず情報分析!。こってり濃厚に市場を分析中。
06 | 2020/07 | 08
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外部環境に振り回され、現実を思い知らされた一日…25日線の転換が近く弱気は無用
 22日火曜日の日経平均株価は、125円12銭安の1万112円89銭、TOPIXは7.93ポイント安の894.56と、ともに反落して終わりました。重要イベント控えで見送り気分は強く、出来高概算は16億9194万株、売買代金は1兆2086億円と、ともに前日よりも減少。依然、薄商いが続いています。また、日経平均サイコロは7勝5敗、騰落レシオは100、RSIは63、25日線かい離はプラス3.2%でした。今日の終値での25日線は9798円。昨日、上昇に転じましたが、一日で再び下落に転じました。昨日はなんだか訳もわからず、GLOBEXの米国株高に煽られるようにして上がりましたが、まだ、足元も固まっていないのにちょっと危なっかしい感じがしましたが、早速、今日は「反省!」の相場になりました。

 今日の朝もかきましたが、中国の元の切り上げに浮かれて、アジアから上げ相場が始まり、欧州、米国へとつながって行きましたが、流石に、当事者である米国に行くと分析も進み浮かれ気分もクールダウン。元高が金融引き締めにつながるとの解説がでてきたり、ウォルマートなど量販店が商品の仕入れを中国に依存しているため、利ざやの縮小や販売価格の引き上げにつながりかねないと分析。後場からの相場は一転して利食い売り一色になってしまいました。また、市場が一番心配したのは、国債の消化問題。タイミングの悪いことに、今晩から1080億ドルの国債入札がはじまります(22日:2年債400億ドル、23日:5年債380億ドル、24日:7年債300億ドル)。元を切り上げたら、もう米国の国債を買わなくなるのでは…との思惑が強まり、国債が急落。利回りは一時3.31%に急上昇しています。結局、資金調達に対する不安がこの日の相場に止めを刺し、前場中に上げた分を全部なくしています。

 今日の日本株もこの環境を受けて、昨日買われた先物の売りから下落してスタート。裁定解消売りも加わったことから下落幅を拡大しました。また、忘れたころにでてくるお騒がせ屋の格付け会社フィッチが、忘れてもらっては困るとばかり、フランスの銀行BNPパリバの格下げを実施。引き下げの理由は、別に今のタイミングでやら無くても良い内容でした。おかげで、ユーロが売られ円が上昇。後場からは、前場しっかりしていたGLOBEX米国株先物が軟化。これを嫌気して先物売が先行。裁定解消売りもでて下落幅を拡大して終わっています。最近も書きましたが、市場のムードが良くなってくると、不思議なくらいタイミングをあわせて格下げを実施してきます。なんだか貧乏神みたいな感じになってきましたね。ただ、神様のお札もあまり数が多いとありがたみにかけるのと同じ。最近は連発しすぎるから、影響力も弱まってきたような感じがします。まあ、昨日も書きましたが、先物やデリバティブの背後霊がついた指数はこんなもの。あまりこだわると相場の実態が見えなくなってしまいます。

 ただ、今日の先物の手口で気になるのが、相場の節目、節目で、売りに出てくるクレディスイスが先物を売ってきたこと。米国の雇用統計への期待感が高まり日本株が上げたときも発表当日に3000枚を超えるまとまった売りを実施しており、ちょっと注意しておいたほうが良いかもしれません。

 まあ、今日は、昨日浮かれて上がった分を修正した、という感じですが、日米ともここからの注目点は25日線の動向。米国株については今日の朝書きましたので、それを参考にしてもらいたいのですが、日本株の場合は、52週線、200日線という長期線の下に株価が入っており、どうしても上値圧迫を受けやすくなっています。また、米国の場合は、両線ともに上昇。下値を支えているものの、日経平均には下値を支持する線が無いのが、下値不安を強めることになっています。それだけに、25日線がどちらを向くのかが重要。その25日線は明日から対応点がどんどん切り下がって行きますから、早ければ明日からでも25日線は横ばいから上昇に転じて行きます。これで下値不安が解消されてきますから、外部環境をにらみながらいよいよ200日線、52週線奪回のチャレンジ相場が始められるようになります。もちろん先物に引っかきまわされますから、簡単にはいかないでしょうが、25日線が上げに転じれば、先物筋も売り込みづらくなってくるだけに、相場にとってはプラス。

 とにかく、指数は崩れなければ、あとはどうでも良い…。昨日も、米国で始まったICT革命の話を書きましたが、日本でもクラウド関連などで東芝や富士通など大手の企業が取り組むものの、相場的に魅力なのは核心的な技術を
持つ中堅企業…。直近レポートで取り上げたクラウド関連の本命企業は、今日も大幅高で終わっていました。昨日も、当面は、中小型株中心の相場になる…と書きましたが、「主力株水準が安いのに何故…」という質問がきます。一番簡単な答えは、中小型の代表指数である単純平均の天井は2006年1月のライブドアショック時。主力株の天井は、ヘッジファンドが闊歩した2007年7月…。単純平均型の銘柄はまるまる4年半売られてきた一方で、主力株はまだ売られ始めて3年たっていません。ファンダメンタルを無視して需給関係だけ見た場合、どちらが整理が進んでいるんでしょうか。この違いに、米国で始まった大きな変化が絡んでくるわけです。

 あまり、書き過ぎると会員様からのお叱りを受けますので、この辺にしておきますが、相場の流れは確実に変わりつつあります。ここで大事なことは、逆張り銘柄と順張り銘柄の区別をつめること。マスコミやテレビ番組の解説はどうしても主力株や指数を中心にしすますから、相場の実態がつかめないケースが多くあります。米国で何が買われているか、一度、調べてみてはいかが…。

 7月までは強気。
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プロフィール

大仏さん

Author:大仏さん

国立大学卒業後、大手証券会社に入社。
その後、投資顧問会社に転出。調査・分析部に所属し、上場企業調査、マクロ経済分析、株式レポート作成などのかたわら、株式講演会講師、地方ラジオ局株式番組コメンテーターなど。地方経済紙、スポーツ紙などに株式記事執筆。地方新聞投資相談コーナー担当。
その後、関西地方新聞に移籍し、政治経済部記者として地方経済の活性化に注力。
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